【千里山SS】セーラ「おれ怜のこと好きになったかもしれへん」竜華「またまた~」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:29:33.25 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「おっはよーさん!」

竜華「おはよー」

怜「んー」

セーラ「怜は相変わらず朝弱いねんなぁ」

怜「ただひたすらにだるいわ……」

竜華「どっか座るところあったらうちが膝枕してあげるんやけどなぁ」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:31:30.39 ID:g/Ocu/Cv0

竜華「あっ、ちょうど良いところにベンチがー」

怜「でも、膝枕されたら寝てしまうで?」

セーラ「そんな事になったら遅刻確定やな」

竜華「えー」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:33:10.97 ID:g/Ocu/Cv0

怜「ありがとな、竜華」

竜華「え、ええんよ別に」

セーラ「竜華にやけすぎやろ」

竜華「そ、そんなことないでー」ニヤニヤ

怜「残念な子や……」

竜華「そんなこと言わんといてー!!」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:35:48.30 ID:g/Ocu/Cv0

学校

怜「ふぅ、頭はっきりしてきたわ」

竜華「えーせっかく膝枕出来ると思ったのにー」

怜「さすがに教室では恥ずかしいわ」

セーラ「……なぁ、膝枕すんのそんなに楽しいん?」

竜華「楽しいとかやなくて、安心すんのよ」

セーラ「へー、……カモン怜!!」ポンポン

怜「お邪魔します」ゴロン

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:39:38.84 ID:g/Ocu/Cv0

竜華「教室やと恥かしいんやなかったん!?」

セーラ「竜華は細かいこと気にしすぎやって」

怜「んー」

セーラ「おお、おおおお、これは確かに、なんかほっこりするな!!」

竜華「せやろー、怜可愛いもんなぁ」

セーラ「確かに!!」

怜「そーいう問題なん?」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:41:47.48 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「そら怜みたいな美少女膝に乗っけると優越感に浸れるってもんやろ」

竜華「なー」

怜「さっきから褒めすぎや」テレテレ

セーラ「ぐはっ」

竜華「胸がキュンキュンするー」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:43:48.41 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「で、で。おれの膝枕はどうなん?」

怜「んー、竜華とは違う安心感あっていいなぁ」

竜華「うちとは違うん?」

怜「竜華は包み込む感じで、セーラは支えてくれてる感じ。どっちも最高や」ほぅ

セーラ「お、おぉ」

竜華「なんか、照れるな」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:46:46.37 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「一限目は体育やなー」

竜華「怜、どないする?」

怜「今日はなにするんやった?」

セーラ「今日はバスケやで」

怜「うーん、見学にしとくわ。二人とも強いし、活躍するん見てるだけで楽しいし」

竜華「りょーかい!」

セーラ「ほならうーんと活躍せんとな!!」

竜華「がんばるでー!!」

怜「がんばってな」クスッ

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:48:45.84 ID:RRjlW6Rp0

竜華とセーラは運動神経抜群っぽいな

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:49:19.04 ID:g/Ocu/Cv0

四限目授業中

セーラ「なぁなぁ、今日の帰り三人でカラオケいかへん?」コソコソ

竜華「ええなぁ」コソコソ

怜「うち、カラオケそんなに好きやないんやけど」コソコソ

セーラ「えー、一緒に盛り上がろうや歌おうや」

竜華「うち、怜の歌聞きたいなー」

怜「えぇ」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:51:29.11 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「あ、おれもおれも。怜歌うまいやん」

怜「もー、ほなちょっとだけやで」

竜華「やったー!!」

セーラ「いえーい!」

教師「そこの三人、ちょっと立っていなさい」

セーラ「あ、今授業中やったん忘れてた……」

怜「あ、先生、うち病弱で」フラフラ

竜華「病弱アピールやめえ」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:54:32.09 ID:g/Ocu/Cv0

昼休み

竜華「いやー、災難やったなぁ」

怜「ほんまにな」

セーラ「まあ過ぎたことはしゃあないって」

竜華「そやね、昼休みがトイレ掃除になったけどな」

怜「うち、病弱やから保健室に」

竜華「逃がさへんでー」ガシッ

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:55:32.84 ID:g/Ocu/Cv0

怜「うぅ、食べた後すぐに動かなあかんのは辛いわ」

セーラ「まあ三人でやったらすぐ終わるやろ」

竜華「やな!!」

セーラ「ちゃっちゃと終わらせようや!!」

竜華「おー!」

怜「おー」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 20:58:35.41 ID:g/Ocu/Cv0

キーンコーンカーンコーン

セーラ「あれ?」

竜華「嘘やろ……」

怜「予鈴、なったな……」

セーラ「えぇー」

竜華「ちょっとまじめにやりすぎたな……」

セーラ「なー……」

怜「教室、もどろか……」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:01:25.28 ID:g/Ocu/Cv0

放課後

泉「あ、先輩方、どうもです」

セーラ「よ、何してるん?」

泉「先生に頼まれて、プリント教室に置きに行くんです、っとぉ」フラフラ

怜「ちょっと量多すぎちゃう?」

セーラ「おれが手伝ったるわ」

泉「いいやいいですって、うちが頼まれたことですし、悪いですし」

セーラ「ええからええから」ヒョイ

泉「あっ」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:04:06.22 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「こういう力仕事はおれみたいながさつな奴がやってればええねん」

竜華「うちらも手伝おか?」

セーラ「いらんいらん、下駄箱のとこでまっといてぇな」

怜「うん」

泉「あー、すみません」

セーラ「ええってええって、ほないくでー」

泉「はいっ」ニコニコ

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:08:12.43 ID:g/Ocu/Cv0

・・・
・・

怜「泉めっちゃ嬉しそうやったな」

竜華「なー、持ってもらったからなんか、それとも……」

怜「え、それ以外になんかあるん?」

竜華「怜ー、あんたも鈍いなー」

怜「別にうち、鈍ないし」

竜華「鈍い人は皆そういうんやでー」

怜「竜華、からかってる?」

竜華「あははー」

怜「もー」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:11:51.53 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「でな、怜がうつ病弱やー言うて竜華がアピール止めえ! 言うて流れてしもてん」

泉「あはは、もうあの二人の持ちネタになってますね」

セーラ「なー。おれらも持ちネタつくらなあかんな!!」

泉「先輩はじょそ、じゃなくて女の子らしい格好するのがありますやん」

セーラ「あっ、あれは船Qから無理やりやらせられるんよ! やから持ちネタ言うわけやないやろ!」アセアセ

泉「先輩可愛いですね」

セーラ「えっ、えええええええ!! そ、そんなことないわ」カオマッカ

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:14:14.72 ID:g/Ocu/Cv0

泉「前も言いましたけど、意外と乙女ですよね」

セーラ「ちがうわー!!」

泉「あははっ」

浩子「なんや、たのしそやね」

セーラ「船Q! なっ、何してるん?」

浩子「帰ろうとしとります」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:16:16.49 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「や、やろうなぁ! あはっ、あはははは」

浩子「それよりも、なんやおもしろそうな話しt」

セーラ「ほら泉、はよプリント置きに行くで!!」

泉「あっ、ちょっと待ってください」

セーラ「またな船Q」

浩子「あ、はい」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:19:45.47 ID:g/Ocu/Cv0

―――

竜華「あ、怜ほら三階、セーラ見えるで」

怜「おー、ほんまや」

竜華「なんや慌ててるみたいやな。あ、船Q」

怜「走った」

竜華「どうしたんやろな」

怜「さー」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:23:32.64 ID:g/Ocu/Cv0

―――
泉「あ、あんな逃げ方して大丈夫やったんですか?」

セーラ「んー、知らん」

泉「知らんですか……」

泉「……ま、まぁ、また二人きりになれたんはうれしいですけど」ボソッ

セーラ「? なんか言うた?」

泉「あとで謝っとかんといかんですね、って」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:26:36.33 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「別に大丈夫やと思うけどなー」

セーラ「っとぉ、到着! どこ置けばええん?」

泉「あー、教卓でええと思います」

セーラ「ほいほい、よいしょっと」ドサッ

泉「先輩、ほんまにありがとうございました」ペコリ

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:28:53.90 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「いやいや、力仕事やったらいつでも呼んでえな!」

泉「はい、先輩ってほんまに優しいですね」

セーラ「そんなことないわ、ほな怜とか竜華待たせてるから行くな」

泉「はいっ、ありがとうございます」

セーラ「そんな礼いわんでもええって、ほななー」ヒラヒラ

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:31:31.61 ID:g/Ocu/Cv0

泉「はい、ほなさよならです」

泉「……」

泉「……うん」

泉「……はぁ」

浩子「なんやぁ一年坊ため息なんか吐いて」

泉「うぉわっ!?」

浩子「相談事やったらのったんでー」

泉「い、いや、遠慮しときます」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:34:15.92 ID:g/Ocu/Cv0

浩子「この感情は憧れ? それとも恋なのっ? ……ってとこやろ」

泉「ひぃぇっ」

浩子「動揺しすぎやろ自分……」

浩子「ま、誰もいやへんねんから、語れって」

浩子「後輩の悩み解決してこその先輩やろ」

泉「は、はぁ」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:37:00.34 ID:g/Ocu/Cv0

―――
セーラ「おまたー!!」

竜華「はやかったなー」

セーラ「途中走ったからな!」

怜「こっから見えてたで。船Qから逃げてたな」

竜華「なんで逃げてたん?」

セーラ「それがなー泉の奴が変なこと言ってきてな」

怜「変なことって?」

セーラ「それはちょっと言いたくないわ」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:40:04.13 ID:g/Ocu/Cv0

竜華「えーなにそれ、気になるやん」

セーラ「話さんわ」

竜華「とりあえず歩きながら、な、話そか」

セーラ「絶対に話さんって」

怜「まぁまぁ竜華、誰にも言いたくないことってあるやろし、無理に聞くんはやめとこーな」

竜華「うー、怜がそういうなら」

セーラ「おれ、怜のこと好きになったかもしれへん」

竜華「またまた~」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:42:28.96 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「付き合ってくれ! 一生支えたる!」

怜「んー、ごめんな、うちは竜華と付き合ってるから」

竜華「えっ、どっ、どどどどういうことなん!? 何時の間にうちら付き合ったん!!??」

竜華「うそっえっ!?」

怜「もちろん冗談やけど」

セーラ「知ってた」

竜華「え、えぇー」ガックシ

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:44:30.75 ID:g/Ocu/Cv0

セーラ「お前何ガチで落ちこんどんねん……」

竜華「だってぇ……」

怜「……なんか、ごめんな。うち竜華の膝は愛しとるよ」

竜華「膝だけ!?」

セーラ「あははっ」

ワイワイ

セーラ「じゃーまた明日なー」

怜「ほな」

竜華「ばいばーい!!」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:45:54.18 ID:g/Ocu/Cv0

各自宅にて

竜華「……あ、ああっ!! カラオケ忘れてたー!!」
怜「ふぅ、皆忘れてるみたいで良かったわ」
浩子「クフフッ、泉はほんまに分かりやすい性格してんなー。さぁて、どうしてくれようか」ニヤニヤ
泉「あ、明日はもっと先輩と仲良くなるぞー!」

セーラ「はぁ……どうやったらこの気持ち、怜に受け取ってもらえるんやろなぁー」
お し り

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