【咲SS】桃子「むっちゃん先輩に、半額弁当を喰われたっす」【園城寺怜】

転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403225516/l50

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 09:51:56.61 ID:oTImDEKW0

和「半額弁当……ですか?」

の続き、というか鶴賀編っす。

モモちゃん書きたくなったっす。

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 09:53:08.20 ID:oTImDEKW0

夜、スーパー近くの公園。
睦月「うむっ!うむっ!うむっ!」ガツガツガツガツ

桃子「駄目っすー!それは私とセンパイの弁当っすー!」

智美「ワハハ、むっきーは食いしんぼさんだなー」

佳織「モ、モモちゃん、騒いだら近所迷惑だよ」

睦月「うむっ!」

桃子「うむっ、じゃないっす!あああ、もう付けあわせのスパゲッティと、微妙に暖かいたくあんしか残ってないっす……」

ゆみ「まあ落ち着けモモ。あ~ん、モグモグ……私たちはチームだ。互いに獲物を奪い合い、最後に勝ち取った弁当は、皆で分け合うものだろう?」

桃子「それはそうっすけど」

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 09:54:46.07 ID:oTImDEKW0

智美「ワハハ、モモは今回も大活躍だったなー」

ゆみ「ああ、私が勝てない分、モグモグ……よくやってくれているよ」

桃子「それはしょうがないっす。センパイが強敵を引きつけているからこそ、ステルスモードがうまく機能してるっす」

睦月「うむ」

桃子「部長のサポートもあって、かおりん先輩も弁当ゲットしてるっす」

佳織「さ、智美ちゃんがいなきゃ、私なんて……」

智美「ワハハー、佳織はもっと自信を持っていいぞー」

桃子「でも、むっちゃん先輩は違うっす。ただ無闇に突進して、即返り討ちにあってるっす!風越の池田ァに、ワンパンで沈められてるっす!」

睦月「うむー……」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 09:56:15.55 ID:oTImDEKW0

ゆみ「モモ、モグモグ……ゴクン。少し言いすぎだぞ」

桃子「納得いかないことは、他にもあるっす」

ゆみ「ん、まだあるのか?……あ~ん」

桃子「センパイは今日、清澄の悪待ちさんと対決したっすよね?」

ゆみ「ああ、そうだ。モグモグ……私の力が及ばず、後塵を拝することになったが」

桃子「だったら……」

久「ゆみ、おいしい?はい、あ~ん」

ゆみ「あ~…」

桃子「どうしてその相手と、イチャイチャお弁当の分けっこしてるっすか!」

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 09:57:54.19 ID:oTImDEKW0

久「あら、私は大事な戦友と、喜びを分かち合いたいだけよ?」

桃子「じゃあ私にも、お弁当下さいっす!」

久「あなたたちは仲間同士でも、私が戦友と認めたのはゆみだけよ?」

桃子「ぐぬぬ……せっかくセンパイとポッキーゲームならぬ、ちくわの磯辺揚げゲームでイチャつくつもりだったのに!」

佳織「モ、モモちゃん、それあんまり色気ないよ?」

久「いいわねーそれ。じゃあ私たちは、エビフライゲームしましょうか」

ゆみ「お、おい久……」

桃子「ああああああ!!!」

久「ん~」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 09:59:44.71 ID:oTImDEKW0

桃子「ちょっと悪待ちさん!センパイにしっぽの方を食べさせるなんて、許せないっす!」

久「これは勝者の特権よ?」

智美「ワハハー、そういえばエビのしっぽとゴキ…ぶっ!」

ゆみ「蒲原、黙ってカマボコ喰ってろ」

智美「ゴホッ、ひどいなーユミちん。せめて板は外してくれよー」

桃子「ううう……」

ゆみ「そう怒るなモモ。食事はみんなで楽しく、だぞ」

久「ふふっ、可愛いわねー。ねえゆみ、次はどれが食べたい?」

ゆみ「そうだな、コロッケなんかいいかもな」

桃子「わ、私の目の前でそんなのひどいっす!あんまりっす!口惜しいっす!羨ましいっす!」

ゆみ「モモ?」

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:01:41.31 ID:oTImDEKW0

桃子「センパイのバカー!もう知らないっすー!むっちゃん先輩は歯のスキマにバラン挟まってしまえっすー!」

佳織「モ、モモちゃん、どこ行くのーっ」

桃子「うるさいっすー!こんなチーム、抜けてやるっすー!」

久「…ちょっとからかい過ぎたかしら?」

睦月「うむー」

智美「ワハハ、ユミちんのこととなると、モモは冷静さを失うからなー」

佳織「どうしよう……このままモモちゃん、戻ってこないんじゃ」

ゆみ「いや、大丈夫だ。モモは必ず、私のところへ戻ってくる。一回りも二回りも強くなってな」
久(ゆみはよっぽど、東横さんを信頼してるのね……鶴賀の絆には、簡単にヒビは入りそうにないわね)

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:03:51.39 ID:oTImDEKW0

桃子「……思わず飛び出してきてしまったっす」
桃子「でも、このまま戻るわけにはいかないっす。なんとかあの、悪待ちさんの鼻を明かしてやらないと……」
桃子「よし、私もチームを作るっす。そして私の重要性を、再認識してもらうっす!」
桃子「そうすればセンパイに……」
~~~~~~~~~~

ゆみ「モモ、私が悪かった。やはり私にはモモが必要だ。戻ってきてくれ、私の腕の中に……」

~~~~~~~~~~
桃子「……フヒッ、フヒヒッ、フヒヒヒヒヒヒィィィっす!」
モブA「ちょっと何?誰もいないのに変な笑い声が…!」

モブB「ヤバいよ怖いよ早く帰ろうよ」

モブC「マ、マジヒクワー」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:05:03.96 ID:oTImDEKW0

桃子「そういうわけで、私とチーム組んでくださいっす!」

咲「え、えーと」

桃子「お願いするっす、リンシャンさんの力を貸して欲しいっす!」

咲「わ、私は別にいいんだけど、和ちゃんが……」

桃子「和ちゃん?あの、おっぱいさんっすか?」

和「……」

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:06:43.83 ID:oTImDEKW0

咲「ねえ和ちゃん、半額弁当……」

和「駄目です」

咲「でも、東横さんも困ってるみたいだし」

桃子「どうか、私を助けて欲しいっす」

和「駄目と言ったら駄目です!あんな戦いを繰り返していたら、タイトルが宮永バキになってしまいます!」

咲「そ、そんなことないと思うけど」

和「とにかく駄目です。咲さんの夕飯は、私が一生作ります!」

咲「あうぅ……ご、ごめんね東横さん」
桃子(おっぱいさん、さりげなく嫁宣言してるっす。ちょっと羨ましいっすね)

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:08:32.00 ID:oTImDEKW0

華菜「で、ここに来たのか」

桃子「はぁ、そうっす」

華菜「ふふふ、お前なかなか見る目があるな。華菜ちゃんも最近、チームを結成したとこだし」

桃子「はぁ、そうなんすか」

華菜「名付けて【黒い三連星】だし!」

純代「……ウス」

豊音「ぼっちじゃないよー、お友達ができたよー」
桃子(おお、ドムさんに宮守のノッポさんっすか。これは期待できそうなチームっす)

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:09:55.75 ID:oTImDEKW0

桃子「実際の戦績は、どれくらいなんすか?」

華菜「よくぞ聞いてくれたし!結成から一週間、連戦連勝だし!」
○月17日 のり弁当 豊音
○月18日 のり弁当 純代
○月19日 のり弁当 純代
○月20日 のり弁当 豊音
○月21日 のり弁当 豊音
○月22日 のり弁当 豊音
桃子「…のり弁当ばっかりっすね」

華菜「んん?」

桃子「つーか、池田ァの名前がどこにもないっす」

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:12:01.34 ID:oTImDEKW0

華菜「おいお前、のり弁をバカにするなし。のりの下にある、ほかほかご飯に甘辛かつお節のうまさは、他の弁当にも負けてないし!」

桃子(猫っすね)

豊音(猫だねー)

純代(…ウス、猫)

華菜「それに華菜ちゃんの名前は、こっちにあるのだし!」

桃子「これは……月桂冠っすか!?」
○月23日 鯖味噌&焼鮭弁当 華菜
華菜「どうだ、恐れ入ったか!」

桃子(猫っすね)

豊音(猫だねー)

純代(…ウス、猫)
桃子(しかし、その日一番のオススメに貼られる月桂冠シール。それをゲットするとは、池田ァもあなどれないっすね)

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:14:06.07 ID:oTImDEKW0

華菜「まあそんなわけだし。どうしてもって言うんなら、チームに加えてやらないこともないし」
桃子(うーん、悪くはないっすね)
豊音「お友達増えるの、ちょーうれしいよー」

純代「……ウス」

華菜「そうそう、補欠の間はメインのおかずを食えると思うなよ?見習いは漬け物からだし」
ピクッ
桃子「私を、見習い扱いするっすか」

華菜「当然だし。新参のくせに態度がでかいぞ」

桃子「……」

豊音「あ、あれー、なんだか雲行きがあやしいよー?」

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:15:41.69 ID:oTImDEKW0

桃子「カチンときたっす。【ステルスモモ】の二つ名を持つ私を、バカにするっすか」

華菜「華菜ちゃんたちだって【黒い三連星】だし」

桃子「何言ってるっす。自称、じゃないっすか」

華菜「なにおう!」

豊音「け、けんかはよくないよー、やめようよー」

華菜「…フン、お前なんか入れてやらないし。華菜ちゃんたちの活躍を、指くわえて見てろだし」

桃子「こっちからお断りするっす。スーパーで会ったら、真っ先に潰してやるっすよ!」

純代「……ウス、交渉決裂」

豊音「ぐすっ、とってもかなしいよー……ひっく、うわあぁぁん」

桃子(また、振り出しに戻ってしまったっす……)

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:16:47.06 ID:oTImDEKW0

桃子「そんなこんなでいろいろあったっすけど、ようやくメンバーが揃ったっす」

煌「すばらっ!」

怜「ゼェ……ゼェ……」

桃子「まずは自己紹介っす!私は東横桃子っす。誰にも察知されない、ステルス能力を持ってるっす」

煌「花田煌と申します。どんな相手でも、決して(ブッ)飛ばされないのが私の持ち味です」スバラッ

桃子「それはすごいっす。リンシャンさんのカンや、おっぱいさんの大乳アタックにも耐えられるんっすか!?」

煌「いやいや、(ブッ)飛ばされはしないのですが、逆手に取られて、その場で叩き潰されることはあるのです」

桃子「それ、駄目じゃないっすか」

煌「そんなことはありませんよ?要は使いようです。リーダーであるあなたの、すばらな采配に期待していますよ」

桃子「……」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:18:55.03 ID:oTImDEKW0

桃子「えっとじゃあ、もう一人の方」

怜「園城寺怜や。相手の一巡先の動きが読めるで」

煌「インターハイでも、実にすばらな活躍でしたね」

桃子「これまたすごいっす。戦いにおいての先読みとか、最強じゃないっすか!」

怜「ただ、私は見ての通り病弱やから、相手をしばき倒すことはでけへんねん」

桃子「気にすることないっす。私だって隠密行動はできても、狼を倒せるだけの力はないっすから」

煌「……」

怜「……」

桃子「……」

桃子(あれ?このチームもしかして、絶対的な火力不足っすか!?)

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:21:44.09 ID:oTImDEKW0

悪い予感は当たったっす。
華菜「華菜ちゃんたちに歯向かうと、こうなるし!」ガッシボッカ

豊音「ごめんねー、お弁当もらうねー」ガッシボッカ

純代「……ウス」ドムドムドム

煌「すばらぁぁぁ!」

桃子「エ、エバラさん、しっかりするっす!」

煌「今日のラインナップに……焼肉弁当は無かっ、がはぁ!」
睦月「私の投牌を、ここまでかわしたのは二人目だ。誇っていい」

怜「そら光栄やなぁ。けど、避けてるだけの私に、勝ち目はあらへんわ……」バタッ

桃子「即ヅモさん!」

怜「怜やっちゅーに。それよかこの人、うむ以外もしゃべれたんやな」
桃子(くっ、残るは私一人。無理に戦わず、弁当を掠め取るしかないっすね)

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:23:31.56 ID:oTImDEKW0

智美「ワハハー。ユミちん、左前3mにモモの匂いだー」

桃子「えっ!?」

ゆみ「よし、こちらからも捉えた」

桃子「し、しまったっすー!」
牙を持たない狼は、真っ先に蹂躙される運命にあったっす。
桃子「どうして……こんな乱戦の中で、私の居場所がわかったっすか?」

ゆみ「簡単なことだ。私たちは風下に陣取り、モモがエアコンの前に動くよう、誘い出したまでだ」

佳織「智美ちゃんの鼻があっての作戦だね」

睦月「うむ」

桃子「うう……完敗っす」ガックリ
私たちはなす術もなく、黒星を重ねていってしまったっす。

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:25:07.03 ID:oTImDEKW0

怜「このままやとジリ貧やなぁ」

桃子「そうっすね。なんとか対策を打たないと、やばいっす」

煌「そう思いまして、すばらなゲストをお呼びしておきました」

怜「…ゲスト?」

和「こんにちは。よろしくお願いします」

桃子「き、清澄のおっぱいさん!?一体、どうして?」

和「花田先輩の頼みですから……条件付で、あなたたちのトレーニングを引き受けました」

桃子「条件?」

煌「実は……東横さんの、気配断ちのコツを教えてほしいのだそうです」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:27:15.47 ID:oTImDEKW0

桃子「それはかまわないっすけど、何のために?」

和「もちろん、あのクソ義姉を背後から……いえ、なるべくマスコミの方々に、見つからないようにしたいんです」

怜「ああ、全中チャンプやと、何かと周りがやかましいからなぁ」

桃子「そうっすね、わかったっす。ではこちらの特訓もお願いするっす」

和「はい、わかりました」

煌「すばらっ、これで戦力アップ間違いなし、ですね」

怜「具体的にはどうするんや?やっぱり火力を上げんことには……」

和「ええ、それは東横さんに任せて、花田先輩と園城寺さんにはディフェンスを鍛えてもらいます」

煌「なるほど、長所を伸ばすのは基本中の基本ですね。すばらです」

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:29:32.84 ID:oTImDEKW0

こうして、私たちの特訓が始まったっす。
和「いいですか?首のこの部分をキュッと押さえれば、指二本で簡単に気絶させることができます」

桃子「私の能力と併用すれば、音も無く倒せるっすね」

怜「えげつないなぁ。なんのためにそんな技覚えたんや?」

和「もちろん、咲さんを拉致……ゲフンゲフン!物騒な世の中ですから、護身術の一つとして学びました」

煌「和は昔から、努力家でしたものね」スバラッ

和「そんな……私こそ、花田先輩の前向きな姿勢には、いつも勉強させられました」

怜「なあモモ。なんか私ら、犯罪の片棒担がされてるように思うんやけど」

桃子「……き、気のせいということにしておくっす」

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:31:36.09 ID:oTImDEKW0

特訓は省略するっす。
数日後
和「厳しい訓練に、今日までよく耐えてくれました。私が教えられることは、もう無いかと思います」

怜「ホンマ、きつかったなぁ」

煌「すばらぁ……」

和「東横さん、あなたにこれを渡しておきます」

桃子「これって……おっぱいさんの大事な、ペンギンさんじゃないっすか!」

和「ご心配なく、レプリカエトペンです。私が見守っている証として、持っておいてください」

桃子「……重いっすね」

怜「今度は負けられんなぁ」

煌「では参りましょうか、戦場へ!」

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:33:20.32 ID:oTImDEKW0

スーパー店内
華菜「性懲りもなく、また蹴散らされに来たのか」

怜「今までの私らとちゃうで?あんたらごとき、しばき上げたるわ!」

華菜「ほざいてろだし。華菜ちゃんたちの、新兵器の餌食にしてやるし!」

豊音「すごいよー?おどろくよー?」

桃子「関係ないっす。私たち三人は、もう誰にも負けないっす!」

煌「すばらっ」
ゆみ(モモ……雰囲気が変わったか?)

智美(ワハハ。注意しておいた方がいいなー)

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:35:25.65 ID:oTImDEKW0

洋榎「おー、引き立て役どもが集まっとんなぁ」
ざわっ…
洋榎「お疲れさんさん酸が効くサ○ポール~」

絹恵「お姉ちゃん、そこはさんころり~にしようや」

怜「あ、あいつらは…!」

桃子「知ってる人っすか?」

洋榎「なんやなんや、狼かと思たら痩せ犬ばっかりやなぁ」

華菜「なんだとぅ」

洋榎「よお聞けザコ犬ども!今日の月桂冠はこの、双頭の狼【オルトロス】がもろたで!」

胡桃「そこ、うるさい!あと、お客さんの通行の邪魔!」

洋榎「あ、スンマセン」

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:37:59.24 ID:oTImDEKW0

怜「最悪や……」

桃子「あの二人、そんなに強いっすか?」

煌「すばらっ!最強の名を欲しいままにしている、姉妹の狼です。こちらにまでやってくるとは、予想もしていませんでした」

怜「あいつらにレ○プ目になるまでボコられて、引退した狼は数知れず。私も地元から逃げてきた一人や」

桃子「そ、そんな相手っすか……」

洋榎「おう千里山の。見かけん思たら、こんなとこおったんか」

怜「くっ、わざわざ他所のエリアまで、ご足労なことやな」

洋榎「一円でも安い弁当を探すのが、大阪人としてのウチらのモットーや。悪う思わんといてや」

絹恵「ついでに、末原先輩たちももうすぐ来るで」

怜「……」

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:39:52.88 ID:oTImDEKW0

桃子(お、おっぱいさん。こんな連中と、どうやって戦えばいいっすか……)
ドン、ゴロゴロゴロ…
煌「あ、お守りエトペンが落ちましたよ」

絹恵「……この不気味ペンギン、あの時の!」

桃子「ちょ、何をする気っすか!?」

絹恵「散れぇぇぇ!」

桃子「それ、蹴っちゃ駄目っすー!」
ゴスッ
絹恵「~~~~~~~!!!」

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:41:14.05 ID:oTImDEKW0

怜「な、なんや?どないしたん?」

桃子「この人が、お守りエトペンを蹴ってしまったっす」

絹恵「~~!~~!~~!」

桃子「これっすか?なんでも、おっぱいさんが言うにはボーリング球を仕込んでるとか」

絹恵「~~?~~?~~?」

桃子「得物にはしないっすよ?あくまでこれは、お守りっす」

怜「ちょい待ちモモ。さっきのセリフで『重いっす』って、物理的にかい!」

桃子「だからそう言ったじゃないっすか」

怜「このボケはさすがに読めんわ……」

煌「すばら……」

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:43:35.49 ID:oTImDEKW0

絹恵「お姉ちゃん、痛いよぉ痛いよぉ」

洋榎「ど、どないしたんや!?アンタら、ウチの絹に何したんや!」

桃子「何もしてないっす。人の持ち物、勝手に蹴飛ばしたのはそっちっす」

洋榎「なんやとコラァ」

絹恵「お姉ちゃん、ウチの足が……」

洋榎「き、絹、待っとりや!すぐ病院連れてったるさかいな!」

怜「私が言えたことやないけど、お大事に」

洋榎「やかましわボケェ!覚えとれよ!」
最強と呼ばれた双頭の狼【オルトロス】、開始前に退場。

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:45:34.24 ID:oTImDEKW0

恭子「へえ、ウチの看板狼を倒すとは、なかなかやるやんか」

桃子「いやいや、どう見ても自爆っすよ」

恭子「せやけど、姫松は【オルトロス】だけとちゃうで!この、ウチg…」

怜「おーいモモ、相手しとらんと行くでー。バトル開始や」

桃子「了解っす」

煌「今日は、どのお弁当を狙っていきますか?」

桃子「もちろん、月桂冠っす!」

煌「すばらっ!その言葉が聞きたかった」

恭子「……ウチのことスルーかいな。メゲるわー」

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:47:15.53 ID:oTImDEKW0

華菜「どけどけ~、華菜ちゃんのお通りだし!」

豊音「あははっ、ちょーたのしいよー」

純代「……ウス」
ゴーーーー
怜「な、なんやのあいつら!?」

煌「狭い通路を、ものともしない高機動力……すばらっ」

華菜「これが新兵器だし!ノッポ、ドム、新参チームにジェットストリームアタックを仕掛けるし!」

豊音「わかったよー」

純代「……ウス。ターゲット捕捉」

桃子「ま、まずいっす!」

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:48:21.56 ID:oTImDEKW0

ピピーッ
胡桃「こらそこ!店内ではローラーシューズ禁止!」

華菜「にゃっ!?」

胡桃「全くもう、誰かとぶつかったらどうするの!」

豊音「ご、ごめんなさい……」

純代「すいません、店員さん」

華菜「ふん、知ったことじゃないし」

胡桃「あっ、こらーっ」

華菜「華菜ちゃんはずーずーしいし。弁当取るまでやめないし!」

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:50:04.59 ID:oTImDEKW0

貴子「ほほう、いい度胸だ。覚悟はできてんだろうなぁ?」

華菜「げっ、ココココーチ!」

貴子「池田ァ!店内で恥ずかしいマネしやがって……この店から出て行けよ!」

華菜「ごめんなさいだしーっ!」

豊音「わあぁぁん、おこられちゃったよー」

純代「すみません、久保コーチ」
【黒い三連星】強制退場
怜「池田ァ……」

煌「池田ァ……」

桃子「池田ァ……っす」

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:52:50.33 ID:oTImDEKW0

怜「ところでモモ、あんたホンマに、元チームメイトとガチで戦うんか?」

桃子「それは……」

恭子「ちょい待ちぃ、この先はウチらを倒さな通れへんで!」

怜「なんや姫松の。悪いけど取り込み中やし、後にしてくれへんか」

恭子「そっか、そらすまんかったなぁ……って、その手に乗るかいな」

怜「やっぱアカンか?」

恭子「ウチがヘタレやからって、ナメとったら痛い目見るでぇ。凡人でも、考えることはできるんや!」

煌「すばらっ、囲まれているようですね」

恭子「化けモン相手にするには、人数や!」

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:54:46.87 ID:oTImDEKW0

桃子「バラバラさん、勃起リー棒さん、少しの間だけ持ちこたえてくれるっすか?」

煌「配牌がひどいと泣けますね。桃子さん、アレを使うのですね?」スバラッ

怜「怜やっちゅーに。次、変な呼び方したらシバくで」

桃子「了解っす。ステルスモード、発動っす!」
シュゥゥン…
恭子「消えた…!?まあええわ。先にあの二人、血祭りに挙げたれ!」

煌「怜さん、防御に徹しますよ!」

怜「任しとき。動き読んで、最小失点で切り抜けるで!」

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:56:33.29 ID:oTImDEKW0

桃子(おっぱいさん。あなたの教えてくれた技で、私は勝つっす)
桃子(私たちのチームこそが最強っす!ここからは、【アサシンモモ】の独壇場っす!)
怜「ほらほら鬼さん、ここまでおいでや」

煌「的確な誘導と挑発、すばらっ」

恭子「何を手こずっとるんや、後詰部隊もかからんかい!」

狼10「」

狼11「」

狼12「」

恭子「な、なんやのこれ……いつの間にやられとるんや」

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 10:58:48.62 ID:oTImDEKW0

桃子「よそ見してる場合じゃないっすよ?後はもう、あなただけっす」

恭子「じ、12人の狼が全滅やとぉ!?3分も持たずにかいな!」

怜「煌、トドメいこか」

煌「すばらぁ!」
ゴッ
恭子「もう辛いわメゲるわ……」バタッ

桃子「やったっすね、ズボラさん、怜さん!」

怜「怜やっちゅーn……なんや、合うとるんか」
煌(……これはシバかれるのが怖かった、と見るべきでしょうか?)

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:01:25.45 ID:oTImDEKW0

怜「そや、さっきの話の続きやけど」

桃子「もちろんセンパイたちは倒すつもりっす。けど、その前に……」

煌「その前に?」

桃子「あの、女狐を潰すっすーっ!」

怜「モモ!?」

久「来たわね、東横さん!」

桃子「センパイを誑かしたその罪、身体で償ってもらうっすーっ!」

怜「それ、なんかエロく聞こえるなぁ」

煌「新境地へと至られたのでしょうか?」

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:03:22.51 ID:oTImDEKW0

桃子「うりゃっす、おりゃっす!」
ガシガシガシガシ
久(強い…!以前とはケタ違いね。これはマズイかしら)
桃子「どうしたっすか、手も足も出ないっすか!」

久「そうねー。分が悪いし、待ちを変えさせてもらうわ」

桃子「どういう意味っすか」

久「私は……月桂冠を諦めて、助六を狙うわ!」

桃子「なっ!?」

怜「いなりずしと太巻きの定番セット……ボリューム感に欠けるため、それを狙う狼は少ない」

煌「それ故に、競合を避けてほぼ確実にゲットできる。いわば安牌ですね」

桃子「これが……【悪待ち】の狼っすか」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:05:19.56 ID:oTImDEKW0

久「ほらほら、私に構ってると月桂冠取られちゃうわよ?」

桃子「……関係ないっす。私は、あなたをブチのめすっす!」

煌「すば!?」

久「え、ちょっとちょっと」

桃子「覚悟するっすー!」

怜「……!」
バシッ!
桃子「ぐっ……と、怜さん!?」

怜「目的を間違えんなや!私らは、あんたのつまらん仕返しのために集まったんとちゃうで!」

桃子「しかし……」

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:07:45.01 ID:oTImDEKW0

怜「それでも、そいつとジャレあうんやったら、好きにしい。こっちも勝手にさせてもらうわ」

桃子「……」

怜「……」

桃子「……わかったっす。こんな、負け犬に用はないっす」

久「……」

怜「さよか。んで、どないする?」

桃子「行くっすよ怜さん、すばらさん、弁当はもう目の前っす!」

怜「よっしゃ!」

煌「ついに、名前で呼んでいただけましたね。すばらです」

怜「いや、あんたの名前、煌やろ」

久「あーあ、結局東横さん覚醒させちゃっただけだったわねー。私の狼稼業も、そろそろ潮時かしら」

43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:09:29.89 ID:oTImDEKW0

佳織「モ、モモちゃんたちが来たよ」

ゆみ「よし、作戦通りに行くぞ」

睦月「うむっ」

桃子「センパイ、勝たせてもらうっすよ!」

ゆみ「モモ、お前の相手は私ではない」

煌「桃子さん、後ろです!」

智美「ワハハ、撃ち落とせばいいんだろう?モモを!」

佳織「ご、ごめんねモモちゃん」

桃子「挟み撃ちっすか!?」

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:11:26.18 ID:oTImDEKW0

睦月「うむっ!うむっ!うむっ!」

怜「あちゃー、投牌のあんたは相性悪いわぁ」
ゆみ「手合わせ願おうか。新道寺」

煌「智将と名高い、鶴賀の部長さんですか。お相手します!」

ゆみ「……部長は蒲原だぞ」

煌「すばらっ!?」
佳織「さ、智美ちゃん元気出して?」

智美「ワハハー、気にしてないぞー」グスッ
桃子(マズイ組み合わせっす。また罠に飛び込んでしまったっすか)

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:13:40.31 ID:oTImDEKW0

桃子(しかし、センパイたちは特訓のことを知らないっす。ここが、勝負所っす!)
桃子「怜さん!ダブルお願いするっす!」

怜「ダブルやて!?……ええやろ。この命、あんたに預けた!」

桃子「申し訳ないっす。必ず、弁当はゲットするっす」
怜(これで私は戦線離脱やけど、モモならやってくれるはずや……ダブル!)
キュイィィン
怜(……ここで来るんか。清澄の【大乳】!)

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:16:29.08 ID:oTImDEKW0

怜「モモ、鮮魚コーナーに走るんや!」

桃子「べ、弁当と逆の方向にっすか!?……わかったっす!」

智美「ワハハ、逃がさんぞー」

ゆみ「待て蒲原、追うんじゃない!」

佳織「えっ?えっ?モモちゃんどこー?」

怜「煌、あんたはあと10秒、鶴賀の大将をその場で釘付けにするんや!」

煌「私でもお役に立つことができる……捨て駒、任されました!」スバラッ

ゆみ「くっ……しがみつくな!」

睦月「うむァァァ!」

怜「痛っ、あだっ、ちょ、ギブやギブ!もうかんにんしてーな!」

47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:19:36.01 ID:oTImDEKW0

鮮魚コーナー
咲「和ちゃん、今日はどうするの?」

和「鰤が安いので、照り焼きにしようかと思います」

照「咲、これも頼む」ズシッ

咲「……お姉ちゃん、カゴ満杯のプリンなんて予算オーバーだよ?」

照「プリンが無いなら、夕飯はいらない」

咲「もう、お姉ちゃん!」

和「では、こちらのプリンミックスを買いましょう。これなら一袋で、たくさんの手作りプリンが楽しめますよ」

照「……なるほど、まさしく天に愛された才能。これが原村和か」フッ
和(お義姉さんには、じわじわと糖尿病にでもなっていただきましょう)
和(胸と髪色のせいで気配が消せない以上、長期戦もやむを得ませんね)

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:22:53.03 ID:oTImDEKW0

桃子「おっぱいさーん!」

和「……東横さん?大声でそんな呼び方しないでください」

桃子「話は後っす、胸をお借りするっす!」

和「……はっ!?なるほど、わかりました!」

桃子「おりゃっすーっ!」

咲「の、和ちゃん目掛けてドロップキック!?」
ボイィーン
桃子「ステルスミサイル、発射っすー!」

智美「ワハ?」
ゴスッ
佳織「さ、智美ちゃん!?」

智美「ワハハ……見えない何かが飛んでいったぞー……」

49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:25:24.79 ID:oTImDEKW0

ゆみ「これで、どうだっ!」

煌「すば……らぁぁ」バタッ

ゆみ「くそっ、蒲原に当たったせいでモモを見失った。どこから来る?」

桃子「センパイ、私の全力を受け止めてくださいっすー!」
ガシッ
ゆみ「は、背後から両腕を押さえた!?」

桃子「モモ・ミレニアムっす!」
ドォォォン!
※マッスル・ミレニアムだと思ってください。

50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:26:42.61 ID:oTImDEKW0

ゆみ「み、見事だモモ。私の……負けだ」

桃子「やったっす、センパイに勝てたっす!」

ゆみ「仲間と協力するだけではなく、時には犠牲にする非情さ。お前に足りなかったものを、手に入れられたようだな」

桃子「……センパイと、みんなのおかげっす」

ゆみ「さあ行け。勝利の味を噛みしめてこい」

桃子「はいっす!」

睦月「うむぅぅぅ!月桂冠獲ったどぉぉ!」

桃子「ちょ」

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:29:27.69 ID:oTImDEKW0

スーパー近くの公園
桃子「ごめんなさいっす。むっちゃん先輩を侮っていた、私の責任っす……」

怜「もうええて。顔上げーな」

煌「全力を出してなお、届かない。それ故に、月桂冠とはすばらなものなのです」

桃子「うっく……ぐすっ」

煌「ところで怜さん、カップめんは買わなくて良いのですか?」

怜「ああ、大丈夫やで。私は帰って竜華の手料理食べるから」

煌「えっ、ご飯があるのですか?」

怜「せやで。毎日負けとんのに、夕飯無かったら困るやん」

煌「す、すばら、と言うべきなのでしょうか…?」

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:32:46.36 ID:oTImDEKW0

竜華「怜、ご飯の前に、あんたにはたらふく説教食わせたるわ」

怜「げっ……竜華!?」

竜華「ええ加減にしーや!心配ばっかりさせてからにもう!」

怜「か、かんにんや。みんなの足引っ張らんよう、少しでも身体鍛えよう思て……」

竜華「方向性が間違ごうとるんや!あんたはナントカ神拳伝承者でも目指しとるんか!」
怜(あかん、竜華のボケにキレがないわ。こら本気で怒っとんなぁ)
竜華「ウチの怜が迷惑かけてすんません。よう言い聞かせときますんで」ペコペコ

桃子「あ、いや……こちらこそ怜さんに無理させて、申し訳ないっす」

怜「すまんなぁモモ、煌。また今度、一緒に戦おーな」

竜華「怜!」

怜「麻雀の話やで?痛いのはもうこりごりやわ……」

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:35:38.01 ID:oTImDEKW0

煌「……怜さん、行ってしまわれましたか」

桃子「そうっすね。また、メンバー集めからやり直しっす」

煌「いえいえ、今度はあなたが帰る番ですよ?」

桃子「えっ?」

ゆみ「モモ……」

桃子「せ、センパイ、それにみんなも!?」

睦月「うむ」
スッ
桃子「これは今日の月桂冠……むっちゃん先輩、お弁当分けてくれるんっすか?」

智美「ワハハー。むっきーが最初の一口は、モモに食べさせるんだ、ってなー」

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:36:51.98 ID:oTImDEKW0

桃子「で、でも私は、他のチームで……」

ゆみ「言ったはずだぞ?我々は互いに競い合い、分け合う仲間だと。お前がこの弁当を食うのに、何ら問題はない」

桃子「ぐすっ……センパイ……ありがとうっす……」

佳織「モモちゃん。私たちはずっと、同じチームだよ」

睦月「うむっ!」

桃子「……」

ゆみ「ほらモモ。お前が食べないと、皆が箸を進められないじゃないか」

桃子「センパイ、ちょっといいっすか…?」

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:38:17.56 ID:oTImDEKW0

スタスタスタ…
煌(大変、すばらなものを見せていただきました)
煌(仲間同士の絆。それは決して、誰にも断ち切ることはできないのです)
煌(そして捨て駒である私は、ただ静かに去りゆくのみ)
煌(桃子さん。あなたと共に戦った日々は、決して忘れませんよ……)グスッ
桃子「煌さーん!」

煌「お、おや、桃子さん。何か忘れ物でもされましたか?」

桃子「何言ってるっすか。みんな待ってるっすよ?早く戻って、一緒に月桂冠食べるっすよ!」

煌「……すばらっ!」

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:41:04.73 ID:oTImDEKW0

池田ァーズのその後
貴子「おい池田ァ、これを持っていけ」

華菜「これは……牛丼ですか?」

貴子「お前のためじゃねえよ。妹たちが腹空かせてんだろ?」

華菜「そう言いつつ、4つも入ってるし」

貴子「う、うるせえよ。食べ盛りだろうと思ったからだ」

華菜「速報、コーチはツンデレ、でスレ立てっと」ポチポチ

貴子「やっぱ一つ返せ。あたしが食べる」

華菜「お断りだし。それじゃコーチ、また明日ー」

貴子「待てコラ池田ァ!」

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:42:58.96 ID:oTImDEKW0

豊音「エイスリンさーん」
エイスリン「トヨネ!ドウダッタ?」
豊音「負けちゃったけど、久保コーチさんから迷惑料だ、と言って牛丼もらったよー」
エイスリン「……」カキカキ
n ∧_∧
(ヨ(´∀`) good job!
Y   つ
豊音「あははっ、私もちょーうれしいよー。半分こしよーねー」
エイスリン「……」ウンウン
純代「私だけ焼き鳥……(缶詰)」

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 11:46:23.44 ID:oTImDEKW0

後日
ゆみ「姫松は強かったな」ズルッ、ズルルッ

智美「そうだなー。復活した【オルトロス】に末原コンスコン部隊……」ズゾゾッ

佳織「ば、爆弾娘さんに、よーよー使いさんもすごかったね」チュルチュル

睦月「うむっ」ゾルルルル

煌「ですが、その強さ故に付け入るスキがあると、私は思います」スバラララッ

ゆみ「そうだな。皆がいれば次は勝てる。モモ、頼りにしてるぞ」

桃子「了解っす。ここから先は【ステルスモモ】におまかせあれ!」

もいっこカン!

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/20(金) 13:26:41.06 ID:oTImDEKW0

お疲れ様です。

ラスボスは霞さんにしようかと思ったけど、長くなるのでボツにしました。

また思いついたら書きたいですが、AAのずれが泣けたので先に吊ってきます…

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 14:36:56.07 ID:KJD8qK6qO

乙 面白かったよ

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