1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:42:55 ID:MCXsRXDJ0
―竜華自宅―
竜華「今日も部活疲れたな~」ゴロン
竜華「何か面白い番組やってへんやろか」ゴロゴロ
竜華「この時間はニュース番組くらいしかないなー」
『次の話題です』
『最近耳かき専門店が続々とオープンし、巷で話題になっています』
『若者から中高年のビジネスマンまで、様々な層から…』
竜華「耳かき、か…」
竜華「…」
竜華「…よし!」ポンッ
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:44:37 ID:MCXsRXDJ0
―ある日の昼休み―
竜華「怜、今日は屋上のベンチでご飯食べへん?」
怜「屋上で?」
怜「…そやなー」
怜「今日は天気も良いし、風も全然無いし」
怜「たまにはええかもな」
竜華「よっし、それじゃ行こか!」
怜「?」
怜「なんや、やけにうきうきやね」
竜華「べ、べつにそんなことあらへんって」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:45:42 ID:MCXsRXDJ0
――――――――
竜華「ごちそうさまでした!」
怜「ごちそうさまでしたー」
竜華「おなかいっぱい~」
怜「私もや」
怜「…ちょっと」
怜「横になりたいなあ」チラッ
竜華「…ふふっ」
竜華「怜、」ポンポン
怜「ん…」ゴロン
ナデナデ
怜「…~♪」
竜華「(くすっ…相変わらず幸せそうな顔するなあ)」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:46:48 ID:MCXsRXDJ0
竜華「…怜」
怜「なに?」
竜華「怜は、いつも耳かきは自分でやっとる?」
怜「耳かき?」
怜「んー…」
怜「子供の頃は親にやってもらっとったけど」
怜「中学生になったあたりからずっと自分でやってるなー」
竜華「私もや」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:49:09 ID:MCXsRXDJ0
竜華「小さい頃はお母さんにいつもやってもらってたんやけど」
竜華「この歳になると、なんかもう恥ずかしくなってしもうて…」
竜華「えらい気持ち良かった覚えはあるんやけどなー」
怜「ふふっ…分かるわ、それ」
竜華「…最近、ちょっとしたきっかけでその記憶が蘇ってきてな…」
ゴソゴソ
竜華「じゃーん」
怜「?」
竜華「スス竹製高級耳かきや!」
竜華「怜」
竜華「気持ちようしたるで~」
怜「!」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:52:03 ID:MCXsRXDJ0
怜「…いくら竜華でも」
怜「なんか恥ずかしいな…」
怜「耳の中じっくり見られることなんて普段ないし」
怜「その上、垢取ってもらうやなんて…」
竜華「それがええんやん」
怜「…分かったわ、好きにしてーな」
竜華「よーしっ!そんじゃ始めるで~」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:53:41 ID:MCXsRXDJ0
竜華「(…怜の耳)」
竜華「(あんまりまじまじとは見たことなかったけど)」
竜華「(耳たぶやわらかそうで)」
竜華「(ちっちゃくて)」
竜華「(可愛い…)」
竜華「ほ、ほないくで、怜」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:55:40 ID:MCXsRXDJ0
竜華「…」そーっ
カリッ
怜「ん…」
怜「…」
カリッ
コリッ
スーッ…
怜「…~~!」ビクッ
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:57:49 ID:MCXsRXDJ0
怜「ちょっ…」
怜「りゅーか…」
怜「待っ…」
竜華「ご、ごめん痛かった?」
怜「いや…」
怜「優しくしてくれるんは、ええんやけどな?」
怜「優しすぎて」
怜「くすぐったいわ…」
竜華「あ」
竜華「そっか…」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 22:59:19 ID:MCXsRXDJ0
竜華「難しいなー」
怜「そんなに気ーつかわんで」
怜「もっと強めにしてもええよ」
竜華「…なんかそのセリフ、ちょっとえっちやな…」
怜「…アホ」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:02:29 ID:MCXsRXDJ0
コリッ
カリッ
カリカリカリッ
怜「…!」
怜「…ぁっ…」
竜華「怜、今度はどうや?」
怜「…うん」
怜「気持ちええ…」
怜「な~…」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:04:37 ID:Vz+GEwHa0
やだえろい
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:05:19 ID:MCXsRXDJ0
カリカリ
竜華「(…なんか…)」
竜華「(不思議やな)」
竜華「(こんな無防備な怜を、うちが為すがままにしてるなんて…)」
竜華「(普段見えない部分をいじくりまわして)」
竜華「(怜はその下で、めっちゃ幸せそうな顔しとる)」
竜華「(不思議…っちゅーか、嬉しいっちゅーか…)」
竜華「(ふわふわした、暖かい気分や)」
竜華「(いつも頭撫でたりしとるけど)」
竜華「(それとはまた別の…幸せやな…)」
竜華「(…そや)」
竜華「(左手余っとったな…)」
サラッ
ナデナデ
怜「っ…♪」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:07:40 ID:MCXsRXDJ0
竜華「…よしっと、そろそろ綺麗になったなー」
竜華「最後の仕上げや」
竜華「…ふー…」
怜「あっ…」ビクッ
竜華「ふっ」
怜「っ…!」
竜華「ふ~~~…」
怜「ひゃ…ぅっ…」ゾクゾク
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:08:42 ID:MCXsRXDJ0
竜華「…よし、これで右耳は終わりや」
怜「…っちょ…」
怜「…そんなに」
怜「息吹きかけんでも…」ピクピク
竜華「ご、ごめんごめん」
竜華「怜の反応が可愛かったもんやから、つい…」
怜「…わざとかいな!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:10:35 ID:MCXsRXDJ0
竜華「次反対いくでー」
怜「…お願いします」
カリッ
コリコリ
ナデナデ
竜華「フンフン~♪」
怜「(…今度は左手で耳かきして、右手で頭撫でとる…)」
怜「(なんちゅー器用な……)…~っ♪」
怜「(…なんか…)」
怜「(気持ちよくて…)」
怜「(ほわほわして…)」
怜「(眠くなってきたわ…)」ウトウト
怜「…」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:12:10 ID:MCXsRXDJ0
竜華「…怜ー?」
怜「…」スー
竜華「あらら、寝てしもーたんか」
竜華「もう左耳も大体終わったんやけど…」
竜華「最後まで仕上げてから起きるの待とかー」
カリカリ
ゴソゴソ
フーッ
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:13:48 ID:MCXsRXDJ0
竜華「終わってしもた」
怜「…」スースー
竜華「まだ起きそうにないなー」
竜華「…」
怜「…」スヤスヤ
竜華「…怜の耳たぶ」
竜華「柔らかそう…」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:15:51 ID:MCXsRXDJ0
竜華「触ったら、どんな感じなんやろ」
竜華「…ちょっとくらいなら、ええよね?」
プニッ
クニクニ
竜華「あっ」
竜華「柔らか…」
竜華「触ると色んな形に変わって」
竜華「楽しい…」
竜華「可愛いっ…!」
クニュクニュ
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:18:32 ID:MCXsRXDJ0
竜華「ま、まだ大丈夫やろか」
竜華「次はほっぺ…」
ツンッ
プニプニ
竜華「わ…」
竜華「怜の肌すべすべ…」
竜華「だけどおもちみたいな弾力もあって」
竜華「触ると目や口もちょっと動いて…!」
竜華「~~~っ!」キュンキュン
プニプニプニプニプニ
怜「…」
怜「(…そないされたら誰でも起きるっちゅーに)」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:20:53 ID:MCXsRXDJ0
竜華「…」
竜華「(ど、どないしよ…)」
竜華「(…ほっぺにちゅーするくらいなら)」
竜華「(罰は当たらんのとちゃうやろか…)」
竜華「…」
怜「…?」
怜「(何もしてこなくなった…)」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:22:56 ID:MCXsRXDJ0
怜「(ちょうどいいわ)」
怜「(急に上向いて、驚かせたろ)」
竜華「(…せっかくやし、目も閉じて)」
竜華「(唇に全神経を…!)」
竜華「…」ドキドキ
竜華「ん…」
怜「りゅー…」バッ
ちゅっ
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:24:14 ID:MCXsRXDJ0
怜「!!??」
竜華「……!?!?」
怜「…」パチクリ
竜華「…」パチクリ
怜「…んっ…」
竜華「っふ…」
竜華「…ぷはっ」
怜「…っ…」
竜華「…」
怜「…」
竜華「…」
怜「…」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:25:55 ID:MCXsRXDJ0
竜華「…な」
竜華「なな、な…」
竜華「なんで…」
怜「…」
竜華「寝てたん、じゃ…」
怜「…ほっぺたいじくりまわしてくれてた頃から」
怜「起きとったわ」
竜華「!」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:27:18 ID:MCXsRXDJ0
竜華「ご、ごめ…」
竜華「うち…」
竜華「怜があんまり、可愛かったから…!」
怜「…」
怜「…アホ」
竜華「…グスッ」
竜華「クスン…」
竜華「ヒック…」
怜「…」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:28:41 ID:MCXsRXDJ0
怜「…反省してるなら」
怜「もうええって」
怜「それに」
怜「別に…」
怜「嫌やなかったし」
竜華「!」グスッ
怜「むしろ…」
怜「…」ゴニョゴニョ
竜華「…!!」グシグシ
怜「…」
怜「…今あんまり」
怜「顔見んといて…」カアッ
竜華「…」
竜華「と…」
竜華「とき~~!」ギュウウウ
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:30:36 ID:MCXsRXDJ0
怜「…ちょ、りゅ、竜華!」
竜華「…う、うち…勝手にこんなことして」
竜華「怜に…嫌われるんや…ないかって…」ウルッ
竜華「とき~~~……」ボロボロ
怜「はぁ…もう」
怜「私が竜華を嫌いになるなんて」
怜「あるはずないやろ?」
竜華「…とき…」
怜「…むしろ…竜華がどっか行ったら」
怜「私が許さへんよ?」
竜華「…うんっ」
竜華「ずっと…」
竜華「そばにおる…!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:31:45 ID:MCXsRXDJ0
怜「…そうや」
怜「今度は私にも、耳かきさせてや」
竜華「怜が…?」
怜「うん、でもな」
竜華「?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/27 23:33:25 ID:MCXsRXDJ0
怜「もしその時、竜華が途中で寝たりしたら」
怜「今度は私から悪戯させてもらうから…」
怜「覚悟しーや?」
竜華「!」
竜華「…ふふっ」
竜華「うんっ!」
おしまい