【末原恭子SS】洋榎「あれは、10年前のことやったかなー」

4 :代行ありがとうございます 2013/08/17(土) 00:53:40.05 ID:88ZnPn4T0

―――――愛宕家リビング―――――

絹恵(6)「ほいじゃあウチが『しもかわせいご』やるから、ひろこは『うぇずれい』な!」

浩子(6)「えー、いややわあんなブサイク……」

絹恵「『しもかわせいご』はセレッソふどうのしゅごしんなんやで~」

※下川誠吾選手は2003年を最後に残念ながらJ2に飛ばされます

浩子「聞いてへんし……ほんで何したらええねん?」

絹恵「PKやでPK!ウチが止めるから!」

浩子「えー……家ん中でボールけったら、おばちゃんにしかられるやん」

絹恵「ええて!ぜったいとめるから!」

浩子「は~ぁ……お姉ちゃんはよかえってこんかな……三麻もでけへんから」

絹恵「キーパーグローブ買ってもろてん!」

浩子「はぁ、それでか、きぬえはアホやなー」

絹恵「このベランダのとこの戸ーがゴールな!」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 00:54:37.23 ID:88ZnPn4T0

浩子「はいはい、ほんならいくでー」

絹恵「さぁこぉ!」

浩子「てやっ!」

ボコッ!

バチッ!

絹恵「ふぐっ!」

浩子「あ!顔に当たってまった!」

絹恵「いたぁ……」

浩子「あー、メガネ割れたで……」

絹恵「ふぅぅ……

うあああああああああああああーーーーー!!!」

浩子「ちょー、何で泣くねん、あんたがけれ言うたんやろ?」

絹恵「ああああーーーーーーーーん!!」

浩子「ちょー……おばちゃ

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 00:55:52.07 ID:88ZnPn4T0

洋榎(7)「ああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

浩子「!!

びっくりした!お姉ちゃんか」

洋榎「コラー!!何で絹を泣かせとんねん!!!」

ガツン!!!

浩子「いっ!!いっったー……」

洋榎「こらー!ひろこー」

浩子「何やのん……グス……はなしきいてくれてもええやん……うぅ……

うわああああああああああああああーーーーーーー!!」

洋榎「なんやあー!泣いたかってゆるさへんぞ!この

ガ ツ ン !!

洋榎「いったぁーーーい!!」

雅枝「コラー!あんたは何浩子を泣かしとんや!」

洋榎「お、おかあちゃん!」

雅枝「洋榎!あんたはお姉ちゃんやろ!」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 00:57:03.52 ID:88ZnPn4T0

洋榎「ちゃうもん!こいつはいとこやもん!」

雅枝「そうやないやろ!船久保のおばちゃんが忙しうてウチに来たときは、浩子も妹や言うてたやないの!」

洋榎「せやかて!浩子が絹を泣かしたんやで!」

雅枝「ホンマか!ちゃんと聞いたんか?」

浩子「うあああああああああーーーーーー!!」

絹恵「あーーーーーーーん!」

雅枝「いやもう……聞けへんけども、ちゃんと理由聞いたんか?」

洋榎「そんなんしらんし!なんやぁ!お母ちゃんは浩子の味方ばっかして……」

雅枝「誰の味方とかやないの!」

洋榎「なんや!すぐにウチが悪なんねん!」

雅枝「あんたがよう考えんと叩くからやろ!」

洋榎「お母ちゃんも叩いたやん!やっぱアレやな……ウチはお母ちゃんの子供ちゃうんやな!」

雅枝「あー、そうやそうや、そんな子は阿倍野の橋の下で拾うてきたんや」

洋榎「なんやて!」

雅枝「なんやぁ!」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 00:57:54.74 ID:88ZnPn4T0

洋榎「アカンもう!こんな家出てったる!!!!」

雅枝「はいはい、好きにせぇ」

洋榎「ホンマやで!!」

ドタドタ ガチャ

バターーーン!!

絹恵「ふぇ……あ!おねえちゃーーん!!」

雅枝「ええからほっとき!!」
雅枝「どうせ、お腹すいたら帰ってくるわ」
――――――
――――――――
――――――――――

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 00:58:51.00 ID:88ZnPn4T0

洋榎「なぁ恭子、ウチってお母ちゃんと似てへんよな」

恭子(7)「いきなり来てなに言うとん?」

―――――末原家きょうこのへや―――――

洋榎「まえまえからおかしいと思てたんや!ウチは可愛がられてないもん」

恭子「私は宿題やってんねんけど……」

洋榎「やりたかったらやったらええやん、ウチはラノベ読むわ」

恭子(家出するたびにウチに来るのやめてほしいわホンマ)

恭子「ほんなら宿題やっとるで」

洋榎「恭子はまじめやなーお、あったあったこれが前の続きやな」(前の家出のときに読んでた続きの意)

恭子(おんなじ宿題あるはずやねんけど……まぁええわしらんし)

カリカリ……(宿題の音)

ペラ(漫画めくる音)

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:00:27.55 ID:88ZnPn4T0

カリカリ……

ペラ(ラノベめくる音)

カリカリ……

ペラ

洋榎「ふぅー、これの続きは?」

恭子「読むのはやいな!!」

洋榎「ウチ速読できるねん、ほんでこの『レイニーブルー』の続きは?」

恭子「あー、そこまで読んだんか」

洋榎「『マリア様がみてる』もおもろいねんけど、番号ついてへんから順番がわからんわ」

恭子「それの続きは……ないで」

洋榎「は?ど、どういうことや?」

恭子「それが最新刊やねん。『レイニーブルー』の続きはまだないで」

洋榎「そんな……お姉さまがむなくそ悪いドリル頭につれられて……祐巳はどないなんねん!!」

恭子(ホンマは続き出てるけど、おもろいから黙っとこ)

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:01:08.93 ID:88ZnPn4T0

洋榎「なんてことや……あんなになかよしやったのに……」グゥーーー

恭子「なんや?」

洋榎「先は気になりつつも、腹はへるんやで」

恭子(ホンマデリカシーないわ)

洋榎「もう6時か……お母ちゃんのことや、腹へったら帰ってくる思てるやろな」

恭子「せやな、ホンマ帰って」

洋榎「そうはとんやがおろさんのや!とつげき末原家のばんごはんや!」

恭子「なんやてーー!!」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:01:53.00 ID:88ZnPn4T0

―――――愛宕家ダイニング―――――

雅枝「帰ってこんアホはほっといて、ご飯にしよか!今日はから揚げやで」

浩子「おばちゃんのから揚げおいしいわー」

絹恵「…………」

浩子「なんや?しんぱいせんでもきぬえの分までとらへんよ」

絹恵(おねえちゃん……どこいってまったんや)
―――――末原家台所―――――

洋榎「なんや?ばんごはん『やきそばUFO』かいな!?」

恭子「なんや!文句あるなら食うな!」

洋榎「いや、いただくけども……さびしいなー」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:02:40.38 ID:88ZnPn4T0

コポポポ……(お湯入れる音)
洋榎「…………」

恭子「…………」

洋榎「おばちゃんは?」

恭子「今日はジャパン(※ディスカウントストア)でレジやっとる」

洋榎「仕事なん?」

恭子「せやで、忙しいんや」

洋榎「ほんなら、出前とったらええやん」

恭子「あのなぁ……」

洋榎「なに?」

恭子「はぁ……あんなぁ、みんなの家が、洋榎ん家みたいに金持ちやないんやで」

洋榎「え?ウチ金持ちなん?」

恭子「せやで、私ん家なんか、外でご飯食べるのも、そうあらへんねやで」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:03:38.91 ID:88ZnPn4T0

洋榎「そうなんか……」

恭子「私のお父ちゃんも毎日遅うまで働いとるけど、それでも足らへんから、お母ちゃんもパートしてんねん」

洋榎「ほんでおばちゃんおらへんのか」

恭子「お母ちゃんは毎日やないんやで、でも、週に何日かはじぶんでご飯やねん」

洋榎「恭子はまじめやなー……」

恭子「5分経ったで」

洋榎「あ!せやな」

ジャジャジャー(湯きりの音)

ベコン!

洋榎「!」ビビクン!

バシャ!

洋榎「あ!」

恭子「まだや!洗えばいける!!」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:04:40.51 ID:88ZnPn4T0

―――――愛宕家リビング―――――

雅枝「さてと」

浩子「んー?」

雅枝「そろそろ迎えにいったるかな?」

浩子「こんかいはなかなか長かったな!」

雅枝「せやな!」

絹恵「ウチもいくー!」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:05:15.00 ID:88ZnPn4T0

―――――末原家―――――

ガチャ

末原母「ただいまー」

恭子「あ!お母ちゃーんおかえりー」

洋榎「お、おじゃましてますー」

末原母「あら洋榎ちゃん!来てたの?」

洋榎「すんません……」

恭子「あんなーお母ちゃん、私ちゃんと宿題終わっとるよ!」

末原母「おー恭子はおりこうさんやなー」

恭子「えへへ」

洋榎(お母ちゃん……)

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:06:10.92 ID:88ZnPn4T0

Prrrr(電話の音)

末原母「あーはいはい」ガチャ

末原母「もしもし?」

『すんません、真瀬ですけどー』

末原母「あー、由子ちゃんのお母さん?」

真瀬母『何やら、ウチの娘が恭子ちゃんと話したいことある言うてて、今みえます?』

末原母「おりますよー、ちょっと待ってな」

恭子「なんなん?」

末原母「由子ちゃんが恭子と話したいんやて」

恭子「もしもし?」

由子『もしもし、由子なのよー』

恭子「わかってるて、ほんでなに?」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:06:55.54 ID:88ZnPn4T0

由子『さっき、愛宕のおばちゃんがウチきたのよー』

恭子「あ!そうなん?」

由子『洋榎を探してるって、次はそっち行くのよー』

恭子「わかったで、ありがとー」

由子『明日学校で会うのよー』

恭子「ほななー」

洋榎「なんやて?」

恭子「おばちゃん迎えにくるで」

洋榎「はあ?アカン!!アカンで!!」
ピーーンポーーン
末原母「はーーい」

雅枝『夜分すんません、愛宕ですけどー』

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:07:38.16 ID:WCVvYhrJP

ああ~洋榎ちゃんかわいいんじゃあ~

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:07:39.54 ID:88ZnPn4T0

洋榎「アカンて!」

ドタドタドタ!!

恭子「どこいくねん!!」

末原母「はいはい、どうぞどうぞ」

雅枝「えろうすんません、今回は恭子ちゃん家やったかー」

恭子「今、私の部屋に行きましたよ」

雅枝「恭子ちゃんごめんなー」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:08:53.68 ID:88ZnPn4T0

―――――末原家きょうこのへや―――――

雅枝「ほら!帰るで!」

洋榎「何で入ってくんねん!!」

恭子「私が入れたったんや。ってか私の部屋や!」

洋榎「なんや!恭子までお母ちゃんの味方するんか!」

絹恵「おねえちゃん!!」

洋榎「絹までなんや!」

絹恵「おねえちゃん!あれはウチがいうたんや!ひろこのせいやないんや」

浩子「せやで、ほんでもぶつけたんはホンマやから、さっき両方ごめんなさいしたんや」

洋榎「そんなん、いまさら言われても……」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:10:04.73 ID:88ZnPn4T0

雅枝「ほら見てみ、ちゃんと聞かへんからやろ?」

洋榎「うぐぐ……」

雅枝「浩子にごめんなさいしなさい!ほんで、ウチにから揚げあるから」

洋榎「ホンマ!!浩子ごめんなさい!!」

浩子「ええー……なんやそれ……まあええわ」

洋榎「お母ちゃんのから揚げは日本一なんやで!」

恭子(え?さっきやきそばUFO食ったのに)

洋榎「やっぱりお母ちゃんがええわ!勝ち組やもん!!」
カン!!

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:11:10.18 ID:88ZnPn4T0

以上です

短くてすんません

洋榎ちゃんと末原さんが幼馴染やったらええなぁーという思いだけで考えました。

えろうすんませんでした。

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/17(土) 01:13:22.46 ID:WCVvYhrJP

おつよー

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