【高鴨穏乃SS】憧「これってしずのジャージ!?」

転載元 : http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340302261/

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:11:01.86 ID:ujK6ttWM0

眠れないから眠くなるまで書く

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:13:40.86 ID:3NT/RA8g0

嗅ぐのかそれともしずの風に履くのか

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:16:11.88 ID:ujK6ttWM0

憧「まさかこんな所にしずのジャージと同じものを扱っている店があるなんて……」

憧「これを買ってすり替えれば……」

憧「しずの4年物のジャージが手に入る!」ムフー

憧「そうとなれば早速購入だね」

憧「う、割と高いけどあの子のジャージを手に入れるためならこれぐらい!」

アリガトウゴザイマシター

憧「ふふっ、久々にいい買い物したなー」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:21:30.65 ID:ujK6ttWM0

憧(しずは毎日放課後に部室で着替えを済ませるから、それまでに入れかえるチャンスはいくらでもあるし)

憧「今日は興奮して眠れないかも!」

灼「……街中で何口走ってるの」

憧「っ!? あああ、灼?」

灼「私以外の誰に見えるの……」

灼「そんなことより随分と挙動不審だったけどなにかあった?」

憧「う、ううん! なにもない。なにもね」

憧(まさかこんな所で知り合いにあうなんて……!)

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:27:20.71 ID:ujK6ttWM0

灼「なにもなさそうには見えないから聞いているんだけど……」

灼「もしかしてその買い物袋と何か関係があるの?」

憧「あー、うん。ちょっといい買い物したから舞い上がっちゃっててさ」

憧「それで挙動不審に見えたのかも」

灼「ふーん。何買ったの?」

憧「いやいや、灼にとっては大したものじゃないし」

灼「憧にとっては大したものなんでしょ? 気になる」

憧(普段そんなに話さないのになんでこんな時にだけやたらと絡んでくるのよ!)

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:32:57.76 ID:jxjTqP+l0

先輩を呼び捨てにする憧は後輩の鑑

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:37:03.26 ID:ujK6ttWM0

憧(ど、どうしよう)

灼「もしかして恥ずかしい買い物だった?」

憧「! 実はそうなんだよねー。だから見せるのはちょっと勘弁っていうか」

灼「でも憧は太っているようには見えないけど?」

憧「え?」

灼「だってスポーツ用品店の袋に入ってて恥ずかしいものなんてダイエットグッズぐらいしか思いつかないし」

憧「……さすが灼。そうなんだよ」

憧「ちょっと体重がヤバくてねいろいろ買ってみたんだ」

憧「恥ずかしいから皆には内緒にして。お願い!」

灼「わかった。貸し一つね」

憧「ありがとうございます。灼先輩」

灼「ふふっ何それ。それじゃあ頑張ってね」

憧(ぅう……弱みを握られた……)

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:44:40.94 ID:ujK6ttWM0

――憧自宅――

憧(灼に会った時は焦ったけどそのあとは何事もなく帰って来れたわね)

憧「まぁちょっとしたトラブルはあったけど今日はついてたな―」

憧「あとは明日すり替えれば、ふふふっ」

憧「っとその前に値札外しとかないとね」

憧「……」ガサゴソ

憧「……」ガサゴソ

憧(入れ替える前に一度着てみようかな)ソワソワ

憧(もし不良品とかだったら困るし? それでバレたら元も子もないし?)ソワソワ

憧(そ、それに私が着た服をしずが着ることになるし)ソワソワ

憧「よし、試着しよう!」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:51:41.54 ID:ujK6ttWM0

憧「そうと決まれば!」スポーン

憧「よし! 準備オッケー!」※憧は下着姿になりました

憧「試着試着~♪」

憧(いや、待って)

憧(そういえば私外から帰ってきてまだシャワー浴びてない!)

憧(このままだと汗とかの匂いがジャージに染みついちゃうかも……)

憧(しずの汗ならどんとこいだけど、もしあの子がこのジャージを着たときに「汗臭い」とか言ったら……)

憧(むりむりむり、耐えられない!)

憧「まずは身を清めて来よう!」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:53:27.08 ID:YKp9Nnrb0

このジャージは夏仕様のか冬仕様なのか
とても重要

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:54:46.16 ID:MToyqQOT0

下着…?

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 03:56:07.87 ID:ujK6ttWM0

憧「いい湯だったなぁ」ホカホカ

憧「今度こそ準備は万端だよね」

憧「……」

憧「せっかくだから下着も脱いで直に着てみようかな」

憧「風呂上がりだし清潔だから問題ないよね。問題ないはず」

憧「よし、いこう!」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 04:05:32.57 ID:ujK6ttWM0

憧「うわ……この格好かなり恥ずかしい」

憧「あの子の背丈に合わせて買ったからお尻も半分以上見えちゃってるし……」

憧「な、なんか色んなところがこすれちゃうし……」

憧「これじゃあ私が変態みたいじゃん!」

憧「実際に体験してみると、しずってばとんでもない服装してるのが分かるわね」

憧(……でも姿見に映ったジャージを着た自分を見てると、なんだかしずと一つになったみたいで変な気分)

憧(まぁあのこは私みたいにスタイル良くないけど?)モミモミ

憧「!?」

憧(な、何これ? ジャージから乳首への刺激ってこんなにすごいの!?)モミモミ

憧(こんな恰好を毎日にしているなんて、しずってば変態なんだから)モミモミ

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 04:11:38.69 ID:ujK6ttWM0

チュン……チュン……

憧「はっ!?」

憧「今何時ってもう家出ないとヤバい!」

憧(結局あの後ずっとジャージ着たままで……///)

憧(い、いつの間にか寝てたみたいね)

憧「あぁ!! ジャージ着たまま寝たらダメじゃん!」

憧(さすがに汗とかいろいろ染みついたジャージじゃあ交換なんてできないし……)

憧(かといって一度しずのジャージが手に入ると思うと、これ以上我慢なんてできないし……)

憧「どうしよう……」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 04:19:23.03 ID:ujK6ttWM0

――学校――

憧(結局決めかねて持ってきてしまった……)

憧(まぁ持ってくるだけならタダだし? いざとなればそのまま持ち帰ればいいし?)

憧(なにも問題はない……はず)

穏乃「おっはよー憧!」

憧「お、おはようしず」

穏乃「? 憧今日調子悪いの?」

穏乃「顔も赤いし、熱でもあるとか」

憧「あはは、別に何ともないわよ」

穏乃「だったらいいけど……具合が悪くなったら言いなよ!」

憧「うん、そうする」

憧(今日のしず随分と優しい……これなら多少の粗相は許してくれるかも)

憧(……よし、ジャージ交換決行しよう!)

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 04:25:30.31 ID:ujK6ttWM0

――放課後――

憧(今日は体育があったおかげで簡単にすり替えられたわね)

憧(しずは更衣室に向かったし、先に部室にいって待ってよっと)

憧「こんにちはー」

宥「あ、憧ちゃんだ」

玄「なんだかご機嫌みたいだね、憧ちゃん」

憧「え? そう見える?」

玄「うん! もしかしてなにかいい事あった?」

憧「あったというか、これからあるというか……」

玄「?」

穏乃「こ、こんにちはー……」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 04:32:42.36 ID:ujK6ttWM0

憧(! 間接着衣のしずが来た!)

玄「あれ? なんだか穏乃ちゃん顔が赤くない?」

穏乃「そ、そうですか? 部屋が暑いからかな―」

宥「むしろ今日は寒いよー」

憧「いやいやそれは宥ねえだけでしょ」

憧(それにしても本当に顔が赤い……なんだかもじもじしてるし……)

玄「そういえばしずちゃん、どうしてジャージの裾引っ張ってるの?」

穏乃「うぇ!?」

憧(……もしかしてジャージのサイズが小さすぎた!?)

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 04:43:52.23 ID:ujK6ttWM0

穏乃「あはは、なんだかジャージが縮んじゃったみたいで」

憧(やっぱり!)

宥「なるほどー、そのせいで寒くなっちゃうから裾を伸ばしてるんだ―」

穏乃「別にそういうわけじゃないんですけど……」

宥「だったら私が温めてあげる」ギュッ

穏乃「もがっ!?」

玄「ちょっ、お姉ちゃん?」

憧「なんでしずに抱きついてるの!?(うらやましい!)」

宥「だって、温めるなら人肌が一番手っ取り早いし」

宥「それに穏乃ちゃん小柄だから抱き心地がいいしあたたかいしで気持ちいいんだよ?」

穏乃「もがもが」ジタバタ

玄「お姉ちゃんはそれでいいかもしれないけど、しずちゃんが苦しそうだから離してあげよう?」

宥「んー、玄ちゃんが言うならそうするよ。ごめんね穏乃ちゃん」パッ

穏乃・憧「ホッ」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 04:52:39.93 ID:ujK6ttWM0

穏乃「あれ? なんで憧まで安心してるの?」

憧「へ? あぁ、だってしずが熱中症で倒れたりしたら看病が大変じゃない」

穏乃「ふーん、そっか」

憧「?」

玄「ところでしずちゃん、サイズが合わないんだったら制服に着替えて来た方がいいんじゃないかな」

穏乃「それがこの格好じゃないとどうにも調子が出ないんですよ」

穏乃「だからちょっと恥ずかしいけどこのままでいいかなって」

宥「そうなんだー」

穏乃「それになんだか今日のジャージはいいにおいがするんですよね。安心するにおいというか」

憧「!?」

灼「匂いフェチってやつ?」

穏乃「うわっ、灼さんいたんですか!?」

灼「最初からいたよ……」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 04:59:05.46 ID:ujK6ttWM0

灼「いつもと匂いやサイズが違うってことは誰かのと間違えているんじゃないの」

憧(ちょっと、余計なことを……!)

穏乃「それはないと思いますよ」

穏乃「割とこのジャージ珍しいですから、ウチの高校では私だけだと思います」

玄「へぇ、知らなかったよ」

穏乃「この辺りでは○○スポーツって店でしか手に入らないんです」エッヘン

灼「○○スポーツ? それって……」チラッ

憧(うっ、そういえば灼には買い物袋見られてたんだっけ……)

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 05:05:56.07 ID:ujK6ttWM0

灼「聞いたことのないお店だね」

憧(もしかして気付いてない……?)

穏乃「そうなんですか?」

穏乃「灼さんのお家ってボーリング場だから、スポーツ用品店とかにも詳しいのかと思っていました」

灼「道具とかの管理はおばあちゃんがやってるから」

灼「でも珍しい商品を扱っているんなら気になるね。そろそろ新しいグローブも欲しいし」

穏乃「お勧めのお店なんで是非行ってみてください!」

灼「うん、そうする」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 05:07:21.28 ID:dx3RSJrH0

さらなる大きな弱みを握られたなわっふるわっふる

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 05:11:23.61 ID:ujK6ttWM0

ドア「」ガラッ

赤土「おっ、皆そろってるな」

赤土「それじゃあさっそく練習を始めるか!」

全員「はい!」

赤土「まずは私としず、玄と宥で打ってみようか」

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 05:14:43.43 ID:ujK6ttWM0

憧(しずは最初は恥ずかしそうだったけど今はいつも通り打っているみたい、良かった)

灼「憧」ヒソヒソ

憧「ん? 何、灼?」ヒソヒソ

灼「貸し二つね」ヒソヒソ

憧「なっ!? 気づいてたの」ヒソヒソ

灼「当然でしょ。あのとき買ったのはダイエットグッズじゃなくてあのジャージだったんだね」ヒソヒソ

憧「うっ……」

灼「言いふらしたりしないから安心して、ちゃんと借りを返してさえくれればいいから」

憧「分かったわよ」ハァ

灼「ふふっ、楽しみにしてるから」ニコッ

穏乃「……」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 05:20:26.46 ID:ujK6ttWM0

――帰り道――

玄「憧ちゃん、しずちゃんばいばーい」

穏乃「玄さんと宥さんもまた明日―!」

憧「いやー、今日も頑張ったね」

穏乃「うん……」

憧「それにしても今日は調子良かったじゃん、しず」

憧「トータルでトップだったし、この調子なら県大会もいけそうだね」

穏乃「……」

憧「……どしたの、しず?」

穏乃「たぶん今日調子が良かったのはこのジャージのおかげだよ」

穏乃「なんだか懐かしくて安心する感じがしたんだ」

憧「……!?」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 05:22:02.06 ID:GouodV9a0

せやな

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 05:27:43.95 ID:ujK6ttWM0

穏乃「なんだか私の大切な人に包まれているような感じでさ」

憧「しず……」

穏乃「ま、その人にとっては私は大したことないのかもしれないけどね」

穏乃「そうだとしてもこのジャージさえあれば、憧の言うとおり県大会なんて余裕でっぷ」ボフッ

憧「」ギュー

穏乃「ちょ、ちょっと憧? いきなり抱きついてきてどうしたのさ」

憧「ふふっ、宥ねえのいうとおり抱き心地がいいね。しずって」ギュー

穏乃「なっ」カァァ

憧「大丈夫。きっとその人もしずのこと大切に思っているよ」ギュー

穏乃「……ありがとう、憧」ギュッ

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 05:31:44.07 ID:dx3RSJrH0

いい百合だ ああいい百合だ本当にチクショウ

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/22(金) 05:33:28.47 ID:ujK6ttWM0

穏乃「うおおおおおお!」

憧「ど、どうしたの!?」ビクゥ

穏乃「なんかすっごい燃えて来たよ!」

穏乃「一緒に頑張ろうね、憧!」

憧「うん! 頑張ろうしず!」
初瀬「久々に親友を見かけたと思ったら路上ですごいいちゃついてた……」

小走「にわかは相手にならんってことよ」

初瀬「うぅ」グスン
おしまい

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする