1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 19:45:23.19 ID:vcjoNzWu0
淡「うわぁ……もうすこしでこの葡萄が食べられるんだね!?」
尭深「うん……ハーベストタイムまでもう少し……」
淡「楽しみ――っ!」
照「本当によく熟れてきたな……」ジュルリ…
誠子「でも本当に俺等が食べてもいいのか? 何か悪い気も…」
尭深「一緒に食べたほうが、美味しい……」
誠子「そっか……、つまんねーこと聞いちゃったな」
菫「む……この足跡……奥のほうに続いているな……」
尭深「あ、そっちは…っ」
淡「なになに――どうしたの? ……って、これ!」
照「ああ……これは酷いな……」
淡「たかみーが頑張って育てた葡萄が……」
誠子「荒らされてやがるっ!」
尭深「……」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 19:54:08.24 ID:vcjoNzWu0
誠子「これがここ暫く続いてるだって!?」
尭深「うん……」
誠子「尭深、どうして黙ってたんだ?」
尭深「みんなに心配かけると思って……」
誠子「尭深……」
淡「でもでも! たかみーが一生懸命育ててる葡萄をこんなに荒らしてっ! 許せないよっ!」
照「ああ……しかし相手は野生の獣だ。対処は難しいかも知れないな……」
淡「う――――どうしたら……」
菫「…………尭深、ここは私に任せてもらえないだろうか?」
尭深「弘世先輩……。でも……」
照「……尭深、菫はこう見えても弓を取らせたら百発百中だ。助けを借りるのも良いのではないだろうか?」
尭深「宮永先輩……」
尭深「わかりました。お願いします……」
菫「ああ、必ずや期待に沿えて見せよう」
尭深「……」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 19:56:22.91 ID:REd8f6hoO
シズモン…
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 20:08:40.02 ID:vcjoNzWu0
・夜……
穏乃「ウキキ……お腹空いちゃったなぁ……」
穏乃「確かこの辺りに……あった! 葡萄が沢山あるところだ!」
穏乃「しめしめ……今日も沢山食べるぞお!!」
ドシュッ!
穏乃「ウキッ! な、なんだっ!?」
菫「ほう……私の矢を避けるとは……なかなか素早いな」
穏乃「見張っていたのか!? でも捕まってやるわけにはいかないな……っ!!」
ドシュッドシュッ!!
菫「そらっ! もう袋のねずみだぞっ!」
穏乃「ウキィ……」
バタバタバタ!!
誠子「「弘世先輩! 今の音は……っ!?」
淡「あ――っ! お猿さんだっ!!」
尭深「……」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 20:19:24.90 ID:vcjoNzWu0
穏乃「……これまでか……憧、玄さん、和……一緒に全国には行けそうにないや……」
照「こいつが尭深の菜園を荒らしていた猿か!」
淡「やっちゃえやっちゃえ!!」
穏乃「……好きにしろ」
菫「ふん、覚悟は出来たようだな。せめて一瞬の内に送ってやろう」
キリキリ……
穏乃「……ごめん……みんなっ」
「―――――――待って!!!!!」
菫「えっ!!!???」
照「なんで!?」
淡「え――――――――?????」
誠子「やっぱりこうなるか……」
穏乃「なんで、おまえが!?」
尭深「……お願い……許してあげて……」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 20:20:53.96 ID:3wDWY8bg0
臨海のシナ人に送りつけるべ(狂気)
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 20:30:19.35 ID:vcjoNzWu0
菫「いや、しかし……」
淡「そうだよそうだよ! 許すことなんてないよっ!」
尭深「……お猿さん……?」
穏乃「なっなんだよっ?」
キュッ……
穏乃「なっ!? 何を!?」
尭深「二週間後……、ハーベストタイムにはもっと美味しい葡萄をおすそわけします……」
尭深「だからそれまで、もう少し我慢して待っていてくださいね……」ニコッ
穏乃「な……なんで……」
照「尭深……」
淡「あ~~あ、 もうっ! たかみーは甘すぎだよぅ……」
尭深「みんなも……せっかく捕まえたのに……邪魔しちゃってごめんなさい……」
菫「いや、尭深がそれで良いならかまわないさ」
照「そうだな、それが一番いい」
誠子「ほら、淡、いつまでブーたれてないで」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 20:31:34.60 ID:3wDWY8bg0
今度は池田が食いにきそう
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 20:33:27.29 ID:fCblYcOy0
渋谷さんはエンジェルやでぇ…
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 20:41:51.94 ID:vcjoNzWu0
淡「わかってるよ……。私だって、そんなたかみーが大好きなんだから、しょうがないや!」
照「どうやら皆、納得したようだな」
尭深「ありがとう……みんな……」
穏乃「ウキィ……ごめんなさい……」
尭深「うん……ハーベストタイムを楽しみにしててね」
穏乃「わかった……出直してきますっ!」
バッ!
淡「さすがお猿さん、足速いね~~。あーっという間に見えなくなっちゃった」
照「ああ、もう山の中なんだろう。さて、私達も帰ろうか」
菫「そうだな」
誠子「尭深も帰ろう」
尭深「……うんっ」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/12(水) 21:00:36.50 ID:vcjoNzWu0
・ハーベストタイム
穏乃「うわぁ……こんなにいっぱい貰っちゃっていいの!?」
尭深「うん、お友達にもおすそわけしてあげてね」
穏乃「ありがとうっ! みんなすっごく喜ぶよっ!!」
淡「うわ~~~っ! とってもあま~~~~いっっ!!!」
照「うん……とても良く熟れているな」
誠子「私はこの辺の渋みの残っているのが好きだな」
菫「相変わらず誠子は玄人好みだな……。甘いのも美味しいぞ」
尭深「よかった……みんなが喜んでくれて……」
穏乃「……なあ、せっかく作ったのにみんなにどんどんあげちゃって、勿体無いとは思わないの?」
尭深「思わないよ……だって……」
尭深「みんなと一緒に食べたほうが……美味しいから……」
カンッ!