【菫・玄SS】照「弟子にしてください」宥「え、えっとぉ……」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 15:36:29.66 ID:lF4ctDsf0

照「……成る程、そういうことか!」ガタッ

菫「いきなりどうした」

照「うん、私はようやく解った」

菫「だから何がだ」

照「それを説明するためにも菫はちょっとそこに座って聞いてもらいたい」

菫「もう座っている、いきなりお前が立ち上がっただけだ」

照「……」

菫「……」

照「……菫は少し空気を読んだほうが良い」

菫「私が悪いのか今のは!?」

照「話の腰を折るとか良くないと思う」

菫「今のはお前が勝手に自爆しただけだろ。それで何なんだ、聞いてやるから早く話せ」

照「上から目線……ありえない。でもそんな人として間違っている菫にも優しく接するのがお姉ちゃん力」

菫「……」イラッ

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 15:43:37.93 ID:lF4ctDsf0

照「私は咲と仲直りしたい」

菫「本当に唐突だな」

照「咲は可愛いので当たり前。常に思っていたことなので唐突じゃない」

菫「お前の中ではな……ハァ、それで?」

照「そう思ったとき私はおねえちゃんとして色々間違っていたことに気がついた」

菫「そうだな『私に妹なんていない』とか言っちゃってるしな」

照「あれは照れ隠し……照だけに」

菫「……まぁあんなこと言われたら普通は傷つくだろうな」

照「……」

菫「……」

照「照だけに……」

菫「ハイハイ面白い面白い!わかったから話を先に進めろ!」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 15:51:03.60 ID:lF4ctDsf0

照「菫は冷たい」

菫「そうか冷たい私はこれ以上お前に付き合う必要もないな」

照「待った今のは冗談」

菫「……はぁ、それで?」

照「話を戻す。そういった発言はやはりお姉ちゃんとしてはあるまじき行為だったと反省している」

菫「そうだな」

照「という訳で失われたお姉ちゃん力を回復する為にもお姉ちゃん力の高い人に弟子入りすることにした」

菫「……ふっ、なるほどそういうことか」

照「うん、ここまで見てきてやはり適任は一人しかいなかった」

菫「そうだなお前みたいなのの面倒を見てきてそのお姉ちゃん力とやらが身についたわた」

照「阿智賀の松実宥さん。彼女こそ至高のお姉ちゃん」

菫「」

照「ん?どうしたの菫?」

菫「いや、なんでも…………松実さんだと!?」ガタッ

照「落ち着いて菫」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 15:52:39.84 ID:XSHSCtLs0

愛宕洋榎ちゃんなんてどうですかね(推薦)

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 15:52:44.50 ID:pmyulw8z0

池田とか愛宕に弟子入りして慣れ慣れしく接して嫌われようぜ

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 15:58:57.27 ID:lF4ctDsf0

菫「え、あ、いや……し、しかしなんで松実さんなんだ?」

照「彼女にも妹さんがいる」

菫「あぁ、松実玄さんだな。お前とも戦っていたか」

照「うん、たまたま会場で見かけたときそれはそれはとても仲が良さそうだった」

菫「確かにお互いがお互いを大事にしているような様はとても微笑ましいものだったな」

照「ああいった姉妹になれることが理想」

菫「そうか……松実さんか……」

照「とはいえ今はまだ全国大会の最中だしタイミングをどうしようか悩んで……菫?」

菫「何をボサッとしている阿智賀の宿泊先に赴くぞ!」

照「なんで急にやる気満々……」

菫「そんなことはどうでも良い!今はお前が妹さんと仲良くやれるようになることが先決だ」

照「菫……ありがとう」

菫「礼などいい!さぁ、行くぞ宥さんのところへ!」

照「うん」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:00:48.25 ID:qS8/V1+Fi

菫さんは仲間思いだなー(棒)

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:10:26.57 ID:lF4ctDsf0

~阿智賀宿泊のホテル~

菫「さぁ、着いたぞ。ここが阿智賀の宿泊先だ!」

照「……ねぇ菫?」

菫「なんだ?」

照「なんで菫が阿智賀の宿泊先を知っているの?」

菫「…………うえぁ!?」

照「どうして?」

菫「そ、それはだな……そのぉ~……そ、そうだ!あの全国常連だった晩成を下して上がってきた学校なんだ、それを良く知ることはこの先の白糸台に必要なことだと思ってな!」

照「なるほど、さすが菫。次の代のことまで考えてるなんて……」

菫「こ、この位は最上級生としてやはり後輩たちに残してやりたいからな!」

照「まぁ、それはどうでもいいや」

菫「おい、じゃあ何で聞いた」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:11:57.75 ID:lF4ctDsf0

照「それで?どうやって呼び出す?」

菫「お前は少しは人の話を……ええい、まぁいい普通に呼び出せば良いだろう」

照「どうやって?」

菫「呼び出してもらえば良いだろうが!」

照「でも部屋番が……」

菫「宥さんが泊まっているのは○○○号室だ、早く呼び出してもらえ!」

照「菫……?」

菫「良いから早くしろ!」

照「……何でそんなに興奮しているの?」

菫「別に興奮などしていない!はよ!」

照(なんか怖い……)

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:14:43.57 ID:SoVSCFas0

菫さん必死すぎぃ

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:17:05.79 ID:lF4ctDsf0

~松実姉妹宿泊部屋~
trrrrr…

玄「おやや?呼び出しですね?」

宥「なんだろうね?」

玄「また練習に行くっていう呼び出しかな?」

宥「うん、とりあえず出るね?」

玄「お願い~」

ガチャッ

宥「はい」

宥「……ふぇっ!?」

宥「あ、いえ知っている方ですが……」

宥「わ、解りましたロビーに行きます」

宥「……はい、失礼します」ガチャ

玄「どうだったお姉ちゃん?」

宥「あ、あわわわわわわわわわわわわ」プルプル

玄「お、お姉ちゃん!?」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:23:19.58 ID:lF4ctDsf0

宥「ど、どうしよう玄ちゃん~……」フルフルフルフル

玄「ど、どうしたの!?何があったの?」

宥「う、うんお客さんが見えたみたいなんだけど……」フルフル

玄「お客さんって……赤土さんに?」

宥「ううん、直接私に用があるって……」フルフル

玄「お姉ちゃんに?」

宥「う、うん……」フルフル

玄「ふぅ~む、誰だろ~?知ってる人?」

宥「うん、玄ちゃんも知ってる人だよ」フルフル

玄「へぇ~、誰誰?」

宥「そ、それがね……白糸台の宮永さんと弘世さんだって……」

玄「」

宥「ど、どうしよう~」プルプルプルプルプル

玄「はわわわわわわわわわわ」ガクガクガクガクガク

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:25:22.07 ID:oK16FCxNO

おっぱいも震えてるんだろうなぁ

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:32:04.76 ID:lF4ctDsf0

宥「な、なんで私に用事があるのかなぁ~……?」フルフル

玄「わ、わかんないよそんなのぉ~……」ガクガク

宥「玄ちゃん~……」フルフル

玄「……あ、ひょっとして!」

宥「……玄ちゃん?」

玄(あの弘世って人、確かお姉ちゃんに狙い撃ちをかわされたりしてたしひょっとしてお姉ちゃんにお礼参りとか!?)

宥「ねぇ、玄ちゃん?」

玄(そうに違いないよ!……でも出場している学校どうしで非公式で麻雀打ったりなんて出来ないし……)

宥「何で黙っちゃうの玄ちゃん~……」フルフル

玄(ま、まさか!?お姉ちゃんに『ロン!(物理)』するつもりじゃ!?そうだ、間違いないよそういう方向性だよ!)

玄「お姉ちゃん!」

宥「は、はい?」

玄「一緒に行こう!お姉ちゃんは私が守るのです!」

宥「玄ちゃん~……ありがとう~」フルフル

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:41:55.84 ID:lF4ctDsf0

~ロビー~

菫「それで!どうだった!」

照「お、おう……降りてきてくれるって」

菫「そうか……そうかぁ~……!!」グッ

照「……何で菫がガッツポーズ?」

菫「細かいことは気にするな、それでこの先のプランは決めてあるんだろうな?」

照「……え?」

菫「えっ?」

照「てっきり菫がプロデュースしてくれるもんだとばかり……」

菫「なんで私がお前の思い付きに対してプランなど用意していると思えるんだお前は」

照「え、だっていきなり本人のところに押しかけようって言ったのは菫」

菫「おいおい馬鹿を言うな私がそんな無計画に宥さんのところに……」

照「……」

菫「…………はわわわわわわわわわ!?」ガクガクガクガク

照「菫……?」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:46:48.04 ID:lF4ctDsf0

菫「照、どうだろうかおかしなところはないだろうか?」ガッシ

照「松実さんの所に行こうと言い出してからずっと変。あと肩掴む力強すぎて痛い」

菫「そうじゃない!そういうことじゃない!ほらこう髪型とか服装とかだな!!」ユッサユッサユッサ

照「い、いつもどおりの髪型で服装は制服だから問題ない。あと揺らさないで」ガクガクガクガク

菫「そ、そうか!ならいいんだ」パッ

照「……え、なにが?というか何も良くないんだけど……」

菫「お前の問題はお前で何とかしろここまでお膳立てしてやったんだ、とりあえず弟子入りするんだろ?」

照「うん」

菫「だったらそのままストレートに言ってみるのも手だろ。お前は相手を説得するとか頼み込むとか無理だろうしな」

照「確かに……」

菫「……そこで納得されるのもなんだかアレだな」

照「いざとなったら咲を見習って『一緒に麻雀楽しもうよ!』と言ってみる」

菫「それだけは止めておけ……本当に」

照「?」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 16:53:58.26 ID:lF4ctDsf0

照「あ、来た」

菫「っ!?」ササッ

宥「お、お待たせしました~」フルフル

玄「む~……」キッ

照(あれ?玄さんに何か睨まれてる、菫が……私のほうには一切視線がこない)

菫「いえいえ、そんな待ってなど……それにこちらのほうこそ突然押しかけてしまい非礼をお詫びします」キリッ

照(こっちはこっちで……誰?)

宥「い、いえ別に迷惑だ何て……」フルフル

菫「そういっていただけて少し助かりました」キリッ

宥「それで……」

玄「お、おねーちゃんに手を出さないように!!」フルフル

照「え?」

菫「へ?」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:01:36.80 ID:lF4ctDsf0

宥「く、玄ちゃん……」

照「えっと……菫?」

菫「何で私に振る……ハァ、まぁいい。……あの、松実玄さん?」

玄「はい」キッ

菫「誤解しないで欲しいんだが、別段私たちは宥さんに危害を加えようとかそういった意図はないんだ」

玄「…………ふぇ?」

菫「ちょっと宥さんにお願いしたいことがあるってコイツが言い出してな」

玄「コイツって……」

照「私だ」

玄「はわっ!?」ビクッ

照「!」ビクッ

玄「おねーちゃーん!」ササッ

宥「く、玄ちゃん?」

照「……」ササッ

菫「無言で私の陰に隠れるな。お前は何がしたいんだ」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:07:22.76 ID:lF4ctDsf0

宥「あのぉ、それで私に用って……?」フルフル

菫「あ、すみません宥さん。ほら、お前が言わなきゃ話が進まないだろうが」

照「あからさまに松実さんと私とで扱いが違う件」

菫「黙れ。ほら、さっさと切り出せ」

照「むぅ……その、松実宥さん」

宥「はい?」

照「貴女の類稀なるお姉ちゃん力を見込んで頼みがあります」

宥(……お姉ちゃん力?)

照「私を……弟子にしてください」

宥「え、えっとぉ……」オロオロ

菫(まぁ予想通りというか普通はこういう反応になるよな……)

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:14:07.49 ID:33GRNPCp0

照以上にポンコツだった菫

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:17:04.01 ID:lF4ctDsf0

菫「あぁ、すまない。補足を入れさせてもらってよろしいかな?」

宥「お、お願いします」フルフル

菫「コイツには妹がいるんだが数年前に離れ離れになってそれ以降全く音信普通でいたらしいんだ」

宥「宮永って……まさか」

菫「あぁ、清澄の大将だ」

宥「はぁ……」

菫「そして全国大会という場ではあるがコイツも再開する機会を得たことだし仲直りをしたいと考えらしいんだが……」

照「……今この時、私のお姉ちゃん力はそこを尽きてしまっていた。そこで目をつけたのが松実宥さん、貴女だ!」

宥「ふぇぇ……(弘世さんはともかく宮永さんがなに言っているのかさっぱり解らないよぅ……)」

玄「ふぅ~む、なるほどなるほどなるほど~」

宥「玄ちゃん?」

玄「お話は全てわかりわかりました!」

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:26:07.37 ID:lF4ctDsf0

菫「今ので解るのか、すごいな……」

玄「それにしてもこの大会には姉属性持ちが多々いる中、ウチのお姉ちゃんに目をつけるとは……さすがインハイチャンプですね!」

照「それほどでもない」

玄「そういったことでしたら是非協力させて下さい!」

宥「く、玄ちゃん~……お姉ちゃんまだお話の内容さっぱりなんだけど……」フルフル

玄「つまりですね、宮永さんはお姉ちゃんみたいなお姉ちゃんになりたいのでお姉ちゃんの下でお姉ちゃん力を取り戻すべくお姉ちゃん修行をして、咲ちゃんと仲直りしたいという訳なのです!」

照「おぉ~すばらしい理解力」パチパチ

宥「そうだったんですか……」

菫「えぇ、そこで是非協力を頼みたいのです。……お願いできますか?」

宥「そういうことでしたら、喜んでっ」ニッコリ

菫(……天使だ)ツツー

照「菫、はなぢはなぢ」

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:36:18.22 ID:lF4ctDsf0

宥「それでさしあたっては何を」

菫「うむ、その前にここを出ようかこんな所でやるわけにも行かないしな」

玄「どこか良いところあるんですか?」

照「……菫?」

菫「お前も少しは考えろ。……まぁ白糸台に行くのが無難だろうな」

宥「え、良いんですか?」

菫「ええ、といっても麻雀部の施設くらいしか融通が利かないので不便かと思いますが」

宥「い、いえっ、十分ですそんなお構いなく……」

菫「いえいえ、それこそこちらがお願いする立場ですので何かあれば申し付けて下さい」

宥「ありがとうございます、弘世さん」ニッコリ

菫「ふふっ、良いんですよお礼なんて」

照「……菫、決めたつもりかも知れないけど鼻に詰まったティッシュでかなり台無しだよ?」

菫「…………うるさい」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:47:16.01 ID:OcF/S09a0

鼻にティッシュ詰めた菫さんもアリですね

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:48:48.57 ID:lF4ctDsf0

~白糸台麻雀部部室~

ガラッ

菫「どうぞ」

玄「うわわ」

宥「広~い」

菫「ここが白糸台麻雀部です」

玄「雀卓も一杯あるよお姉ちゃん!」

宥「ほんとだね~……さすが名門・白糸台ですね」

菫「いえいえ、部員ばかりが多いだけで設備も増強されているだけで……阿智賀や清澄などの少数精鋭校のほうがよほど素晴らしいですよ」

玄「それほどでも~……やったねお姉ちゃん、褒められたよ!」

宥「う、うん」

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:52:51.36 ID:VtJgzx/S0

急に部長の風格取り戻したな

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:52:55.94 ID:lF4ctDsf0

菫「何か見たいものがあれば何でもお見せしますよ?」

照「え、ちょ、菫?さっきから飛ばしすぎ……」

宥「い、いえそういうのはよくないかと……」

菫「そうですか」

宥「ただ……ちょっと寒いなぁって……」フルフル

菫「私だ、大至急コタツを用意しろ」

菫「は?……今は夏だぁ?そんなことはわかっている、貴賓が所望しているんださっさと用意しろ!」

宥「あの……?」

菫「すぐにコタツを用意させますんで。あ、空調も暖房にしますね」

宥「あ、ありがとうございます」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:57:14.87 ID:lF4ctDsf0

照「菫が壊れた……」

玄「ご、ごめんなさいお姉ちゃんとても寒がりで」

照「うん、見れば大体わかる」

玄「で、ですよね……私は慣れてるから良いんですけどご迷惑じゃないかなー、って」

照「この位は平気。それに私は弟子入りしたんだし師匠に合わせるのが当然」

玄「……ありがとうございます♪優しい人なんですね、宮永さんって」

照「そうかな?」

玄「はい、とっても。……といっても麻雀してるときは怖かったですけどね、あはは」

照「むぅ……ごめん?」

玄「ふふっ、謝るなんておかしいですよぉ」

照「そうかな?」

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 17:57:34.41 ID:OcF/S09a0

職権乱用っす!

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 18:03:02.91 ID:lF4ctDsf0

玄「そうですよ、あれは勝負なんですから」

照「うん、それじゃ次も遠慮なく全力で」

玄「ひぐっ!?……お、お手柔らかに~」

菫「おい、照」

照「ん?」

菫「宥さんの方は準備が整ったから教えを請うと良い」

宥「あったか~い❤」モゾモゾ

玄「本当にコタツ用意したんだ……ありがとうございます弘世さん」

菫「いや、宥さんの為ならこの位なんてことないさ」

照「では早速よろしくお願いします」モゾモゾ

菫「……お前まで炬燵に入るのか」

照「いや、あったから何となく」

菫「お前が良いならそれで良いが」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 18:12:55.74 ID:lF4ctDsf0

照「では、よろしくお願いします」ペコリ

宥「あ、はい、お願いします?」ペコリ

照「……」

宥「……えっと」

照「……」

宥「…………く、玄ちゃぁ~ん……」

玄「お、お姉ちゃんがんばって!」

菫「お前が黙りこくってどうする」

照「え、私?」

菫「当たり前だろう!お前以外にここで何をするのかわかっている人間はいないんだぞ」

照「なるほど、確かに」

菫「言われる前に気付け!」

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 18:15:24.20 ID:y8dHCENH0

チームポンコツ結成

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 18:21:21.32 ID:lF4ctDsf0

照「では早速……師匠!」

宥「ひゃわっ、ひゃい!」ビクッ

菫(あぁ……可愛いなぁ……)

照「師匠と玄さんとの普段のスキンシップなどはどの様な感じで?」

宥「スキンシップって言われましても……一緒にお風呂とか?」

照「お風呂?」

菫「お風呂!?」

玄「ええ、よく一緒にお風呂に入って洗いっことかするんですよ」

宥「二人で入ったほうがあったかいですから……」

菫「おい、合宿所のスパ施設を……何、他の部が使っている?そんなもの知ったことか!」

宥「あわわ、そ、それは流石に……は、恥ずかしいですし駄目ですよ!」

菫「……そう、ですか」

照「そこまで落ち込むほどに私とお風呂に入りたかったの、菫?」

菫「……ははっ、冗談はその角だけにしてくれないか?」

照「角じゃないのに……」

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 18:28:59.84 ID:lF4ctDsf0

照「……振り出しに戻る」

宥「急に言われても普段意識してやっていることじゃないですから困っちゃいますね」

菫「まぁ、普通姉妹というものは仲睦ましいものですからね」

照「ぐぬ……」

玄「むむむ、これでは埒が明かないですね……わかりました!ここからは私におまかせあれ!」

照「おぉ……」

宥「大丈夫、玄ちゃん?」

玄「大丈夫です、つまり宮永さんがお姉ちゃんと同等に私を甘やかすことが出来れば目的は達成できるのではないでしょうか!?」

菫「まぁ、道理はその通りだが……この仏頂面だぞ?」

照「菫に言われたくない」

玄「そこはひゃくぶんはいっけんにしかずと言う事でまずは私がお姉ちゃんで実演します!」

宥「え?え?」

玄「というわけでぇ~…………おねえちゃぁ~ん!!」ガバッ

宥「きゃっ、く、玄ちゃん?」

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:00:57.69 ID:lF4ctDsf0

玄「んふふ~お姉ちゃんのお膝の上に座ってこの豊かなおもちに頭を埋める幸せ……」

宥「も、もう玄ちゃん~宮永さんも弘世さんも見てるよぉ~」

玄「何を言っているのですかお姉ちゃん!ここは見せ付けるくらいで丁度良いのです!」

宥「でもでもぉ~、お姉ちゃん恥ずかしいよぉ」ナデナデ

玄「そうはいいながら私の頭をいつもなでてくれるのがお姉ちゃんなのです!」ドヤァ

宥「こ、これはいつもの癖でつい……!」ワタワタ

玄「おねーちゃーんっもっとなでなでー!」

宥「う~、玄ちゃん甘えんぼさんなんだから~」ナデナデ

玄「お姉ちゃんだけだもーん」

照「おぉ……凄い、これがお姉ちゃん力……!」

菫(……ウラヤマシス)

玄「まだまだウチのお姉ちゃんのお姉ちゃん力はこんなものじゃないです!」

照「ほう……」

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:07:10.09 ID:lF4ctDsf0

玄「おねーちゃ~ん」

宥「うん?……あ、おみかん食べたいの?」ナデナデ

玄「うんっ!」

宥「お姉ちゃんが剥いてあげるね~」

照「なん……」

菫「だと……?」

玄「ウチのお姉ちゃんほどになると『お姉ちゃん』と呼ぶ声で妹が何を欲してるのかを察することが出来るのです!」

宥「♪~」

照「これは本当に凄い……」

菫「ああ、姉妹の絆というものは凄いな」

宥「剥けたよ~玄ちゃん、はいアーン」

玄「あ~…………ん」パクッ

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:14:14.32 ID:lF4ctDsf0

菫「すじまで取ってあるな」

照「うん、完璧にツルツルな状態になるまで」

宥「どう?美味しい玄ちゃん?」

玄「おいひぃよぉ~」

宥「よかったぁ……はい、もう一個」

菫「いや、待てそれだけじゃない。よく見ろ」

照「ん……あ、一房足りない?」

菫「ああ、つまりあの状態から玄さんが『すっぱいよぅ~おねーちゃぁん……』とならないように」

照「味を確認したうえで妹に……本当にハイレベルだ」

菫「なるほど、お姉ちゃん力云々以前に参考になるな」

照「うん……菫の玄さんのものまねはアレだったけど」

菫「アレ言うな射貫くぞ」

照「ごめんなさい」

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:18:24.25 ID:KypwqMGe0

ハードルがどんどん上がっていく

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:20:44.56 ID:lF4ctDsf0

宥「も、もういいかな玄ちゃん?」

玄「まだまだです!」

宥「ま、まだやるのぉ!?」

玄「おねーちゃーん……」

宥「も~今度はおトイレ?一人で行ける?」

玄「おねーちゃんと一緒が良いよぅ」

宥「う~お姉ちゃん寒いよぅ……」

玄「だってここのトイレ白糸台だし怖いよぉ~」

宥「あ、そうだね!初めての場所だもんね、お姉ちゃんが一緒について行ってあげるね」

照「」

菫「」

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:23:41.25 ID:rBCfQeT90

何という包容力

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:26:48.13 ID:lF4ctDsf0

玄「お姉ちゃ~ん」

宥「アイスカフェオレが飲みたいの?」

玄「うんっ!」

照「喉が渇いたとかじゃなくピンポイントで飲み物の種類まで!?」

菫「私だ。アイスカフェオレ1……いや3とホット1大至急用意しろ」

宥「あ、ありがとうございます」

菫「いや、私達も喉が乾いていたしな」

宥「いえ、それもですけどその……ほ、ホットにして頂いて……」

菫「当然の気遣いですよ、はっはっは!」

照「そして留まるところを知らない菫」

玄「おいしいね、お姉ちゃん!」

宥「うん、あったか~いぃ❤」

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:30:32.97 ID:yssZFvm7T

菫さんパネェ

そして白糸台の即応力と追従力もパネェ

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:33:33.20 ID:KypwqMGe0

>>124
そらあの極道ロードを見ればわかることよ

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:33:40.32 ID:lF4ctDsf0



玄「といった具合ですが如何でしたでしょうか?」

照「世界の違いを感じた」

菫「ああ、素晴らしい姉妹愛だった。本当に仲が良いんですね」

宥「そ、そんなことは……」

玄「感心してばかりではいけませんよ宮永さん!次は貴女が実践訓練です!」

照「む、そうか……しかし宥さんの様に出来るかな?」

玄「何事も練習あるのみです!」

照「うん、がんばる」

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:42:26.69 ID:lF4ctDsf0

照「さぁ、では玄さんどうぞ」

玄「あ、そこは妹感を出すためにちゃん付けもしくは呼び捨てでお願いします」

照「む、そうか……よし、おいで玄」

玄「おねえちゃ~ん!!」ガバッ

照「おっ……と、く、玄は甘えんぼさんだな」

玄「えへへ~」モゾモゾ

照(よ、よしここで頭を撫でればいいんだな!)

玄「…………む?」

宥「どしたの玄ちゃん?」

玄「レフェリー!タイム、ターイム!」

菫「よし、時計を止めろ」

モブ「はい!」

宥「何の時間計ってたの!?」

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:50:04.03 ID:lF4ctDsf0

玄「なんてことでしょう……これは駄目です」

照「え……」

菫「待ってくれ玄さん、ここまでの流れ動き共に問題はなかったように見受けられるが」

玄「ええ、確かに宮永さんの動き自体に問題はありませんでした……」

宥「だったら何がいけなかったのかな玄ちゃん?」

菫「コイツの仏頂面が良くなかったか?」

照「だからそれは菫に言われたくない」

玄「いえ、それは大した問題ではありません……しかし、足りない……いや無いんです!」

菫「無い……?ハッ、まさか!?」バッ

照「え、なんでそこで憐れみの目?」

玄「ええ、弘世さん…………圧倒的かつ深刻な、おもち不足です」

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:51:33.11 ID:qS8/V1+Fi

おもちはどうしようもない

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:55:25.28 ID:PE4wob6LP

それは深刻だ……

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 19:58:47.56 ID:dOxuBxDVO

じゃあ菫にやってもらおう(提案)

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 20:02:03.11 ID:lF4ctDsf0

照「」

宥「で、でもそれって思いっきり玄ちゃんの好みの問題なんじゃ……」

玄「甘い、お姉ちゃんは甘いです!おもちとは母性の象徴……それはお姉ちゃん力に直結するものなのです!」

照「」プルプルプル

菫「……くっ、こ、こればっかりはどうしようもないな」ポン

照「菫ぇ……」クルッ

菫「ぶふぅっ!」

照「……おい、今なんで噴出した」

菫「いや~、前々からお前の貧乳はネタだったがこんなところでも問題視なれるとは……くふっ」

照「」

宥「でもでも宮永さんの妹さんが玄ちゃんと同じ嗜好とは限らないし……」

玄「お姉ちゃんは甘いのです!昔の人は言いました、大きいことはいいことだ、と!」

照「」

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 20:06:31.60 ID:GzrKQhLU0

ここぞとばかりに攻めるな

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 20:27:05.78 ID:lF4ctDsf0

菫「まぁコイツを貧乳で弄るのはそこまでにしておいてどうするんだ?」

玄「そうですねぇ……無いものねだりをしても仕方ないですしおもちは諦める方向性で行きましょうか」

照「」ワナワナワナ

宥「あの!二人ともそのくらいに……泣いちゃう、泣いちゃうよぉ~」

照「……宥さんだけが味方だ」ヒシッ

宥「わわっ……」

菫「こ、こら!何勝手に宥さんに抱きついてるんだお前は!」

照「……おぉ、これはふかふか。確かに無視できない要素」ムニムニ

宥「は、恥ずかしいよぉ宮永さん~……」

玄「むむむ、成る程これも方法のひとつではありますねぇ」

宥「な、なにが……ひゃうっ!?」

照「?」スリスリフカフカ

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 20:35:02.97 ID:lF4ctDsf0

玄「つまり、宮永さんがお姉ちゃんと接することによって直接お姉ちゃん力というものの本質を理解してもらうのです!」

照「なるほど、それならおもちがなくても……」

玄「いやそれでもおもちはあったほうが良いに決まっていますけど」

照「……」ズーン

菫「それで、どうするんだ?」

玄「宮永さんにお姉ちゃんに甘えてもらいます、全力で」

宥「ええっ!?」

照「ほうほう」

菫「んなっ!?」

ちょっと本格的に体調悪くなったので強制終了させます、すいません

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/05(土) 20:47:13.62 ID:GzrKQhLU0

百合熱ににあてられたか

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 14:30:44.64 ID:cYcWWPf20

あらすじ

てるてるが咲さんと仲直りする為に宥姉に弟子入りしました
けどおもちが足りませんでした
菫さんは絶好調です

一応前スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357367789/l50

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 14:36:21.18 ID:cYcWWPf20

照「甘える……例えば?」

玄「そうですねぇ……お姉ちゃんのおもちに顔を埋めてスリスリしたり」

菫「ちょ!?」

玄「お姉ちゃんにギュってしてもらってナデナデされたり」

菫「つぁ!?」

玄「お姉ちゃんに膝枕された状態からおもちでサンドしてもらったり」

菫「んまっ!?」

玄「お姉ちゃんを抱き枕にして眠ったりですね、子守唄つきで」

菫「けひゃい!?」

照「……何でさっきから菫が過剰反応しているの?」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 14:42:15.62 ID:cYcWWPf20

菫「ちょ、ちょっと待ってくれ玄さん……」

玄「はい?」

菫「玄さんはいつもそんなことをしてもらっているのか?」

玄「ん~……稀によくあります!」フンス

宥「ないよぉ!!ギュってしてなでなで位が限界だよぉ!というか稀によくあるってどっちなの玄ちゃん!?」

玄「まぁ妄想と願望がごっちゃになっただけでさして問題は」

宥「大有りだよぉ!というか玄ちゃんの欲望垂れ流しでしかないよ!?」

照「……いや、やろうそれ」

宥「ふぇえ!?」

照「というかしたい」

菫「照、貴様!?」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 14:51:53.20 ID:cYcWWPf20

照「さっきから菫は反対意見ばかり」

菫「当然だ、宥さんに無理なことを要求して困らせてどうする!?こっちはお願いする立場だぞ!」

照「む、それは確かに」

宥「弘世さん……」

玄「でもでも宮永さんのお姉ちゃん力を短期間で増幅させるためには……」

菫「あまりお姉さんを困らせるようなことを言ってはいけないよ、玄さん」

玄「そう、ですね。ゴメンねお姉ちゃん?」

宥「ううん、いいよ玄ちゃんは宮永さんの為を思ってあげてただけだもんね?」

玄「お姉ちゃん!」ヒシッ

宥「玄ちゃん、よしよし」ダキッナデナデ

菫「全くお前も少しは相手の迷惑も考えろ」

照「ゴメン、宥さんの包容力に負けた。彼女は一見弱弱しくも強い素晴らしいお姉ちゃん」

菫「そうだな……」

照「でもさっきのラインナップを菫が実際に体験できるとしたら?」

菫「是が非でもお願いしたいな」キリッ

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 14:58:31.85 ID:cYcWWPf20

宥「ひぅっ!玄ちゃん……」ビクッササッ

菫「あ」

玄「む~!やめるのです弘世さん!」キッ

照「菫……」

菫「う……今のは言葉のあやと言うかだな!?」

照「菫がそんなぐう畜だったなんて知りたくなかった」

菫「というかこの展開はあんまりにも理不尽だろう!?私が何をした!?」

照「まぁ実際には何もしていない」

菫「だろう?」

玄「ですね~。私のお姉ちゃんにして欲しいことの垂れ流しでしたし」

菫「だよなだよな!?」

宥「で、でも怖いのであまり近寄らないで下さいね?」フルフル

菫「」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 15:05:30.92 ID:cYcWWPf20

菫「orz」ガクッ

照「はい、菫逝った~」

玄「なんかこうorzの体制からピクリとも動きませんけど……」

照「大丈夫、菫は強い子」

宥「は、はぁ……」

照「という訳でまた振り出しに戻った気がしなくもない」

玄「なぜか弘世さんに大ダメージが叩き込まれただけでしたねぇ」

照「さてどうしようか?」

宥「え、えっと……宮永さんは」

照「うん?」

宥「宮永さんは妹さんとどうしたいんですか?何を……してあげたいんですか?」

玄「おぉ、それは確かに大事なことだね!」

宥「まずはそれを形に出来るようにしたら良いんじゃないかなって……だ、ダメかな?」フルフル

照「……」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 15:15:15.47 ID:cYcWWPf20

宥「それとも……妹さんから拒絶されるのが怖い、ですか?」

照「……」

宥「以前にですけど偶然、貴女がインタビューされている所テレビで拝見しました」

照「……」ビクッ!

宥「『妹なんていない』って貴女は言っていましたね……あれは本当にお姉さんであるなら言ってはいけないことだと思うんです」

照「うん……そうだね、そう……思う」

宥「後悔、してるんですか?」

照「……後悔、なんてものじゃ表現できないくらいには」

宥「だったらまずは謝りに行くだけでもいんじゃないかなぁ?」

照「……えっ」

宥「一度に何でもやろうとするんじゃなくてまずは許してもらってそれからだと思います」

照「許して、くれるかな?」

宥「それは、宮永咲ちゃんが決めることだから……でも許してもらえるまで頑張ろう?」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 15:16:48.36 ID:AUaojigy0

なんというお姉ちゃん力

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 15:22:39.91 ID:cYcWWPf20

照「うん……」

宥「……一人で頑張れる?」

照「……わかんない」

宥「そっかぁ……それじゃあお姉ちゃんが一緒に着いて行ってあげるね?」

照「え……?」

宥「ここまで来たら乗りかかった船ですから」ニッコリ

照「っ!?」ガバッ

宥「?宮永さん……?」

照「ありっ……グズッ、がと、……っく!」

宥「わわっ、泣かないでぇ~!」ワタワタ

玄「お姉ちゃん今までかっこよかったのに!?はいティッシュです!」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 15:31:45.50 ID:cYcWWPf20

照「ん……ずび~~~~っ!!」

玄「むぅ、うちのおねーちゃんはどこに出しても恥ずかしくないお姉ちゃんだとは思っていましたが……」

菫「あぁ、まさかここまでのものとはな……」

玄「わわっ、復活していたんですか!?」

菫「ふっ、あの位では凹んでいられんよ」

玄「そうですか……でもおねーちゃんには近づかないで下さいね?」

菫「……」

宥「……落ち着きました?」ナデナデ

照「うん……わりと」

宥「それじゃあ早速清澄の妹さんのところに行ってみますか?」

照「うん……でもその前に」

宥「?」

照「もうちょっとなでなでして欲しい」

宥「ふふっ、はいはい」ナデナデ

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 15:43:04.20 ID:cYcWWPf20

宥「ところで玄ちゃん?清澄の宿泊先ってわかるかな?」

玄「知りません!」

宥「だよねぇ……宮永さんは?」

照「……」フルフル

宥「うぅ……どうしよっか?」

菫「ふっ、こんな事もあろうかと私が 玄「あ!」」

宥「何か思いついた玄ちゃん?」

玄「そうだよ!鶴賀の人たちに教えてもらえばいいんだよ!連絡先教えてもらってるし」

宥「あ、なるほど!玄ちゃんあったまい~」ナデナデ

玄「えへんです!」フンス

照「む……」

菫「……」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 15:46:25.02 ID:yEKZ3JZRi

頑張れ菫さん

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 15:53:54.56 ID:cYcWWPf20

玄「それじゃあ早速蒲原さんに連絡してみるね」

宥「お願い~」

照「鶴賀の人たちって?」

宥「こっちに来てから知り合った長野の学校の人たちです、練習試合してもらったんですよ~」

照「へぇ……」

宥「いろんなご縁があってどうなっていくかなんて結構わからないものなんだね~」

照「うん、こうやって宥さんや玄さんと仲良くなれたのも偶然といえば偶然」

宥「言われてみれば……こうして合ってみるまで宮永さんって怖い人なのかなぁって……」

照「……ぷ」

宥「な、何で笑うの!?」

照「玄さんにも同じこと言われた、やっぱり姉妹」

宥「うぅ……」

照「照でいい」

宥「ふぇ?」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 16:02:31.90 ID:cYcWWPf20

照「呼び方」

宥「え、あ、わわっ!?」

照「咲にもあうのに両方宮永さんだとおかしいから……ダメ?」

宥「だ、ダメじゃないですよっ?」

照「じゃあ、ほら」

宥「えぅぅ……て、照……ちゃん」

照「ちゃん!?」

宥「えぇっ!?だ、ダメだった?」

照「いや、ダメではないけど新鮮というか斬新というか」

宥「だ、だったら照ちゃんでいい、かなぁ?」

照「ん、じゃあ宥さんだけ……特別」

宥「はい、照ちゃん」ニッコリ

照「う……」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 16:07:26.99 ID:0R+hYW8q0

宥姉ほんま天使やで

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 16:12:18.04 ID:cYcWWPf20

玄「連絡ついたよー!蒲原さんが『そういうことなら任せろー、ワハハ』って迎えに着てくれるってー」

照「ぅあっ!?」

宥「あ、うんありがとー玄ちゃん」

玄「?……何かありましたですか?」

照「い、いや何も!」

玄「?」

宥「ちょっとお話して仲良くなっただけだよー。ね、照ちゃん?」

照「う、うん」

宥「それじゃあ炬燵でゆっくりして待とうか?」モゾモゾ

玄「うっ……私はもう炬燵はいいのです」

照「そう?意外と夏の炬燵というのも乙なもの」モゾモゾ

玄「こっち方面でお姉ちゃんに着いて行ける人が現れるとは……」

菫「」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 16:25:17.44 ID:cYcWWPf20




智美「ワハハ、まさか本当にチャンピオンが宮永さんの姉妹とはなー」

玄「その仲をお姉ちゃんが取り持つようなことになっているって言うのも」

照「ご迷惑をおかけします」ペコリ

宥「ここまで来たらもう乗りかかった舟ですし」

智美「そうそう遠慮は要らないぞーゆみちんにもそういうことなら是非協力すべきだって言ってたしなー」

照「うん、ありがとう」

智美「ところでどうするー?飛ばしたほうがいいかー?」

宥・玄「「安全運転でお願いします」」

智美「……そうかー」

照「?」

~白糸台麻雀部部室~

菫「」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 16:38:11.98 ID:cYcWWPf20

~清澄高校宿泊先~

智美「さ、着いたぞー」

玄「はぁ~、ここか~」

宥「……照ちゃん?」

照「ん……うん、頑張る」

智美「よしそれじゃあまずは清澄の部長に話を通すからちょっと待っててくれー」

玄「……ところで私ついてきちゃって良かったのかなぁ?」

宥「良いんじゃないかな?ついでに和ちゃんに会って行ったら?」

玄「うーん、それもありといえば有りかなぁ?決勝のカード自体は決まっちゃったし」

宥「うんうん」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 16:48:11.60 ID:cYcWWPf20

智美「まずは清澄の部長が降りて事情を聴きに着てくれるそうだー」

宥「わぁ、ありがとうございます蒲原さん」

照「ありがとう」

智美「ワハハ、この位なんともないぞ」

玄「そういえば清澄の部長さんってどんな方ですか?」

智美「う~んどんな奴、か……む~……危険人物?」

宥「こ、怖い方なんですか?」フルフル

智美「そうだなぁ考え方によっては怖いかもなー。モモは常に警戒しているぞー」

玄「存在を消せるあのとーよこさんがそんなに……」ゴクリ

宥「照ちゃん……」ギュッ

照「大丈夫、宥さんは守るから」

智美(間違ったことは何も言ってないけど全く正しく伝わっていないみたいだぞ)

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 16:56:24.15 ID:cYcWWPf20

久「お待たせしましたー」

玄・宥「「!」」ビクッ!?

照「っ!」バッ

智美「おー悪いねー」

久「んー、良いわよこの位。それでそちらが……なんか異様に警戒されてないかしら私?」コソッ

智美「き、気のせいだと思うぞー?」ワハハ

久「まぁいいわ……んんっ!始めまして、清澄高校麻雀部部長の竹井久です」

玄「わわっ!?あ、阿智賀女子麻雀部2年の松実玄です!」

宥「お、同じく3年の松実宥、です」フルフル

久「あら、姉妹なのね~……てか貴女暑くないのそのカッコ?」

宥「わ、私寒がりなので……」

久「へぇ~……そ」

照「白糸台高校麻雀部3年、宮永照。咲に会いに来た」

久「む」

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 17:12:00.77 ID:cYcWWPf20

久「貴女が……」

照「咲に、妹に謝りに……仲直りしに来たっ!」

宥「照ちゃん……」

照「だから咲に合わせて欲しい、お願いします」

久「うーん、決勝戦を前にしたこのタイミングでなんでって気がしないでもないけど……まぁ良いわ」

照「それじゃあ……」

久「ええ、呼び出してあげるから姉妹水入らずで話をしっかりしてきて」

宥「うぅ……それじゃあ私達は?」

久「お邪魔しないように私とおしゃべりしてましょっか?」

玄「むーどうしようお姉ちゃん?」

宥「そうだね、2人っきりで話せるならそのほうが良いだろうし……」

久「それじゃ決まりね♪」

智美(まーた始まったかも……こりゃみっぽに一言入れておいたほうがいいなぁ)

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 17:16:09.03 ID:3mJfiGy/0

菫ー!早くきてくれ!

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 17:16:56.12 ID:AUaojigy0

菫よりもキャップのほうが早いだろ

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 17:23:03.38 ID:cYcWWPf20

久「それで、貴方達は何で宮永さんに同行を?」

宥「え、えっとぉ……」

玄「最初はおねーちゃんのようなお姉ちゃんになる為にって言ってたんですけど」

久「ふんふん」

玄「色々お話ししたりしているうちにまぁそんなことよりまずは謝りに行こうって事になったのです」

久「へー、なかなか動き出せないあのチャンプの背中を押したのが貴女って訳ね?」

宥「ふぇっ!?わ、私は別に……照ちゃんが妹さんに酷いことを言っちゃったから謝りたいって」

久「謙遜することないわよ?貴女ってなんとなく芯がつそうなところがあるから人の気持ちを後押ししたり慰めたり上手そうだもの」

玄「おぉ、流石和ちゃんのところの部長さんです!見る目がありますね!」

宥「わ、私なんてそんなぁ……」

久「まぁこれでも部長と学生議長兼任してるからこれくらいはねー」

宥「へぇ、凄いんですね~」

久「そんなことないわ、お祭り好きなだけで周りから担いで貰っているだけよ」

智美(あ、これはダメだ……みっぽー早く来ーい)ワハハ

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 17:29:13.25 ID:cYcWWPf20

~一方のその頃~

照「……咲」

咲「お姉……ちゃん」

照「久しぶり」

咲「うん……」

照「……」

咲「……」

和「……」

照「えっと……誰?」

咲「あ、紹介するね?友達の」

和「咲さんの『親友』の原村和です、以後お見知りおきをお義姉さん」

照「……お、おう」

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 17:39:40.52 ID:cYcWWPf20

咲「うぅ……(なんで和ちゃんこんなに気合入れているのかなぁ?)」

和(咲さんのご家族とはいえ咲さんを悲しませた女・宮永照!事と次第によっては……!)

照(なんだろうこれ……睨まれてる、何で?)

咲「そ、それでどうしたのかなお姉ちゃん、こんな時に?」

照「それなんだけど……(今こそ修行の成果を試す時!)」クワッ!

咲「?」

照「咲、おいで!」バッ

照(ここでギュッってしてナデナデして『ゴメンね』って謝れば勝つる!宥さんの抱擁にはそのくらいの威力があった!)

咲「え……えと……?」

和「……何かの儀式ですか?」

照「なん……だと……?」

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 17:48:07.70 ID:AUaojigy0

儀式wwwww

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 17:48:23.89 ID:cYcWWPf20

照(くっ、やはりお姉ちゃん力が足りない!どうする……こんなときどうすれば……)

咲(なんだろう?手を広げて……天地魔闘の構え?ダイ大ごっこをやるのかな?)

和(まさかこの女……あろうことか私と咲さんの仲を引き裂きに!?)※木のせいな上にそもそも結ばれていません

照「くっ、こうなったら……!」キッ

咲「っ!?」ビクッ

和「っ!?」ビクッ

照「……宥さぁーん!早く来てくれーーー!!!」

咲「」

和「」

~部長のとこ~

来てくれー… くれー……  くれー……

久「な、何!?」ビクッ

玄「あらら」

宥「や、やっぱり一人じゃ無理だったみたいだねー」

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 17:57:06.16 ID:cYcWWPf20

宥「それじゃあすいませんけどちょっと照ちゃんのところ行ってきますね?」

久「え」

玄「あ、私も行くー」

宥「失礼します」ペコッ

玄「しますー」ペコリン

久「あー、うん……」

久「……振られたか~」

智美「やっぱり狙ってたのか」

久「う……何よ良いじゃない」

美穂子「良くありませんよー」ニコニコ

久「うげ、美穂子どうしてここに!?」

美穂子「智美がからまた上埜さんがおいたをしていると聞いたので飛んできました」ニコニコ

智美「ワハハ」

久「あー……」

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 18:31:13.61 ID:cYcWWPf20

宥「大丈夫照ちゃん?」

照「ダメだった……」

咲(急に誰っ!?)ビクッ

和「あら?貴女は確か……」

玄「和ちゃん先ほどぶりなのです!」

和「玄さん、ということは阿智賀の」

玄「というか私のおねーちゃんなのです!」エヘン!

和「あぁ……余り似ていませんね?」

玄「そうですか?」

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 18:35:04.44 ID:UD9otE030

流石のどっち
失礼極まりない

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 18:36:09.33 ID:AUaojigy0

それでこそのどっち

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 18:37:46.70 ID:cYcWWPf20

和「それはそうとどうして玄さんたちがここに?」

玄「宮永さんの付き添いです」

和「宮永さん……お義姉さんのですか?」

玄「はいっ!」

和「何をしに来られたのかは知りませんが咲さんは……」

玄「それはそうと和ちゃん?」

和「はい?」

玄「先ほどお見掛けしたときも思ったのですが……お持ちのおもちがより一層素敵なおもちになりましたね?」ハァハァ

和「へ……?」

玄「これはもう実際に触って成長度合いを確かめないとお百姓さんに申し訳ないと思うのですよ!」ワキワキ

和「お、お百姓さん!?何の話を……って止める人!ツッコミ不在ですか!?」

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 18:40:07.88 ID:0R+hYW8q0

クロチャーはやっぱりクロチャーだ

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 18:47:50.18 ID:cYcWWPf20

玄「大丈夫、痛くしないから!優しくするから!先っちょだけだから!」ワキワキ

和「さ、先っ!?何言ってますか!?」

玄「という訳で和ちゃん」

和「は、はひ?」

宥「く、玄ちゃん!お友達嫌がってるからその位にしてあげないと……!」

玄「覚悟するのです!」

和「ひ、ひゃああああああああああ!?」

照「聞こえてないね、もう」

宥「うぅ……ごめんなさいね?ウチの玄ちゃんがお友達に失礼なことを」ペコリ

咲「えっ?あ、いいえいいえ。昔のお友達同士みたいですし」

宥「それでもお友達が嫌がることはしちゃだめだって言ってるのに……玄ちゃんおもちとなると歯止めが利かなくて」フルフル

咲「あ、いえ。私に矛先が向くことはないんだって安心しました、アハハ……はぁ」ズーン

宥「はわっ!?な、なんか凹んじゃったよぅ照ちゃ」

照「」ズーン

宥「ふぇ!?こっちまで!?」

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 18:56:15.92 ID:cYcWWPf20

宥「あ、あの……照ちゃん?」

照「宥さんは良いよね、おもち大盛りだから」

咲「さっきの玄さんって言う人も結構なおもちで……おもち姉妹ですね」

照「それに引き換え私達はお煎餅姉妹だね咲……フフフ」

咲「そうだねお姉ちゃん……フフフ」

宥「はうぅ!?姉妹がいつの間にか結託しているのは良いけど矛先がこちらに!?」プルプル

照「とまぁ冗談はさておき……咲」

咲「ん……何、お姉ちゃん?」

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:02:59.42 ID:cYcWWPf20

照「今日は今までのこと、謝りたくてここに来た」

咲「うん……」

照「ずっと咲と仲直りしたかったけど勇気がなくて出来なかった」

照「テレビのインタビューでも照れの恥ずかしさで妹なんていないなんて言っちゃって咲を傷つけた」

咲「うん……あれは悲しかったよ、お姉ちゃん……」

照「ゴメン……こんなお姉ちゃんだけど許してくれるかな、咲?」

咲「お姉ちゃん……」

照「こんなダメなお姉ちゃんだけどまた姉妹として仲良く、してください」ペコリ

咲「……」

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:11:14.99 ID:cYcWWPf20

宥「宮永さん?」

咲「はい、えっと松実さん?」

宥「宥でいいよー」

咲「えっと宥さん?」

宥「うん。あのね、照ちゃんはずっと宮永さんと仲良くしたいって反省して後悔し続けていたみたいなの」

咲「はい」

宥「それでもどうしたらいいかわかわなかったみたいでね……それでどうしたと思う?」

咲「う~ん……わからないですけど宥さんがここにいるのが関係あるんですか?」

宥「うん、あるよー」

照「ちょ、宥さん!?」

宥「うふふっ、それがね~照ちゃんったら突然私に弟子にしてくださいって言ってきたの」

咲「弟子、ですか?」

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:20:11.58 ID:cYcWWPf20

宥「そうなんだぁ、光栄なことなんだけど私なんかにお姉ちゃんとしてのどうしたらいいのかって聞きにきたの」

照「宥さん、だからっそれは!」ワタワタ

宥「こんな頼りない私なんかに聞きに来るくらいに何とかしたいって思っていて、それで今日こうやって謝れたのが照ちゃんなんだぁ」

咲「はい」

宥「だから、許してあげてくれないかな?」

咲「お姉ちゃん……?」チラッ

照「うぁあああ……!」ジタバタ

宥「……ね?」

咲「……お姉ちゃん!」

照「ぁぁぁぁああ!……咲?」

咲「うん……仲直り、しよ?」

照「…………咲!」

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:22:19.71 ID:yEKZ3JZRi

よかったな照

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:24:41.77 ID:cYcWWPf20

照「咲ぃぃぃいいいいい!」ガバッ!

咲「それと宥さん」サッ

照「」スカッ

宥「はい?」

咲「宥さんってとっても素敵な人ですね!」パァァァァ!

宥「ふぇっ!?」

照「んな!?咲!?」

宥「あ、ありがとぅ……宮永さん」

咲「さ、咲って……呼んで下さい!」

宥「う、うん……咲ちゃん?」

咲「はいっ!」

照「だ、ダメだ!」

咲「何が?」

照「咲でも宥さんは……ダメだ!」

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:25:33.73 ID:rCjgrb5h0

これは和さんの嫉妬が恐いでぇ

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:29:11.22 ID:yEKZ3JZRi

菫さん頑張れ
超頑張れ

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:31:54.52 ID:cYcWWPf20

咲「ダメって言われてもわかんないもん!」

照「ぐ……」

久「ふー……なんとか撒けたか~」

宥「あ、竹井さん~」

久「あら!あの様子を見ると……あれ?上手くいかなかった?」

宥「上手くいったみたいなんですけど……何ででしょう?」

久「ふーん……ま、いいわ貴女夕食は?」

宥「あ、いえまだですけど?」

久「わお!丁度いいわね、一緒にどうかしら?」

宥「え……えっとぉ?」

智美「みっぽーこっちにいたぞー」ワハハ

美穂子「上埜さん!また性懲りも無く!」

久「ちょ!?何してくれんのよちょっとー!?」

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:39:07.07 ID:cYcWWPf20

美穂子「上埜さん!今日という今日こそは!」

久「ちっ、また今度の機会にするわ!よかったらこれメアドとケータイのだからいつでも連絡して!それじゃ!」ダッ

宥「は、はぁ……なんだったんだろ?」

和「ひぃいいいいいい!助けてください!」ガシッ

宥「ふぇ!?わわっ!」

玄「おもちぃいいいい!」

宥「く、玄ちゃん?」

玄「あれーおねーちゃん?」

宥「ダメだよー玄ちゃん?お友達嫌がってるでしょ?めっ」

玄「うぐっ!はぁい……」

和「た、助かりました……ありがとうございます」

宥「こっちこそゴメンねー玄ちゃんが」

和「い、いえ……」

咲「もう!ダメだよ和ちゃん!」

和「へ……咲さん?」

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:45:05.26 ID:GEFP4AE40

なんで和が怒られるんだよwww

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/09(水) 19:48:09.49 ID:cYcWWPf20

咲「宥さんに抱きついたりなんかしてズルイよ!」

照「こんなところにまで敵が……」

和「え、ちょ、咲さん!?それってどういう……」

咲「宥さん!晩御飯まだなら一緒に食べませんか?」

照「こ、こら咲!お前は学校の友達がいるだろ!」

咲「折角だから宥さんと一緒がいい!」

照「お前にはまだ早い!」

和「ぐ……ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

宥「く、玄ちゃぁ~ん!」フルフル

玄「おぉ……大人気だねおねーちゃん……やはりウチのおねーちゃんは世界一なのです!」フンス!

宥「そんなの良いから助けてぇ~!」フルフル




~白糸台麻雀部部室~

菫「……こちらへのフォローは無し、か……ははっ」orz
カン!

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