【原村和SS】咲「塞さんってお姉さんみたい……」照「ふぇぇ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 04:42:12.52 ID:jv8KIHHh0

―東京―

照「明日は咲が来る」

菫「……咲だけじゃないだろう」

淡「強豪校を招いて親善試合?ですっけ?」

菫「ああ、冬休みだし、各校にはしばらくこっちに滞在して貰う事になる」

照「咲が来るよ、菫」ユサユサ

菫「ああ、咲も来るさ。でも咲だけじゃないからな」

照「久々の咲だよ菫」ユサユサ

菫「……うん」

照「早く明日にならないかな」ユサユサ

菫「落ち着けよ、揺さぶるな」

照「…………淡、あしたは咲がくるよ」ユサユサ

淡「テル、めんどくさいよう」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 04:53:11.87 ID:jv8KIHHh0

ガタンゴトン

久「さ、もうすぐ東京に着くわよー」

優希「さっそくタコス屋にいくじぇ!」

和「何を言ってますか」

咲「……はぁ」

和「……咲さん?」

咲「え?な、何?和ちゃん」

和「いえ、なんだか元気が無いので……大丈夫ですか?」

咲「う、うん。大丈夫だよ」

和「そう、ですか?」

咲「うん……ちょっと、ね」

和「?」

咲「……仲直りはしたけど……どんな感じで接すればいいか、まだちょっとわかんなくて」

和「…………ああ……」

咲「……うん、でも、大丈夫」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 04:59:53.72 ID:jv8KIHHh0

―ホテル―

優希「おおー!なかなか綺麗なところだじぇー!」

まこ「良いホテルがとれたもんじゃな」

久「白糸台のご好意でね。後でちゃんとお礼言わなきゃ」

和「私達の部屋は……こっちですね」

優希「あれ?咲ちゃんは?」

和「え?」

コツゼン

和「…………また迷子ですか」
スタスタ

咲「ここどこ……」ビクビク

咲(このホテルすごい広いから……全然場所がわかんないよぉ)

咲「ぐすっ……ロビーは……」

ドン

咲「わわっ」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 05:05:04.78 ID:jv8KIHHh0

?「きゃっ」

ドサッ

咲「あいたた……」

?「いてて……あ、ごめんなさい!大丈夫ですか?」

咲「だ、大丈夫です!こちらこそすみません!」

?「はい、立てます?」スッ

咲「はい……」

?「よいしょ……あれ?」

咲「へ?」

?「……あなた、もしかして」

咲「…………あっ!」

?「やっぱりそうだ!清澄の大将の子だ!」

咲「宮守の副将の方!」

塞「うん!そうそう!臼沢塞です!」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 05:11:34.81 ID:jv8KIHHh0

スタスタ

?「おーい、塞ー」

咲「え?あ!」

塞「あ、豊音!ほら!清澄の大将の子だよ!」

豊音「え?……あ!うわ――!」

咲「姉帯さん!」

タッタッタ

豊音「宮永さんだー!うわー!ちょー偶然だよー!」

咲「お久しぶりです!」

塞「もしかして清澄も親善試合に?」

咲「はい!宮守もこのホテルだったんですか?」

豊音「そーだよー」

塞「ちょっとの間だけどよろしくね」

咲「はい!」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 05:14:41.84 ID:kxOP9C9BT

確かにお姉ちゃん力高そう

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 05:17:54.06 ID:jv8KIHHh0

エイスリン「グーゼン!」ヒョコッ

咲「わわっ」

塞「エイスリン、居たんだね」

豊音「いっしょに塞を探しにきたんだよー」

エイスリン「……」カキカキ

咲「?」

エイスリン「っ!」バッ

咲「え?」

塞「これは……宮永さんと私達がお茶飲んでる、絵?」

豊音「あー!なるほどだよー」

塞「そうだね……ねえ、宮永さん。もし時間があれば私達とお話しない?」

咲「え?あ、それは」

豊音「……だめ?」

咲「いえ!そんな!全然駄目なんかじゃ、ないんですけど」

咲「その、実は、道に迷って……皆とはぐれちゃって……」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 05:24:26.11 ID:jv8KIHHh0

塞「あはは、そうなんだ」

咲「はい……」

塞「じゃあ」

ギュッ

咲「……へっ!?」

咲(いきなり手を!)

塞「私達が一緒に清澄高校の部屋を探したげるよ」

塞「そのあとお茶でもしよう?ね?」ニコ

咲「……」

ニコッ

咲「は、はい……ありがとうございます!」

豊音「そうと決まればまずはロビーだよー!」

エイスリン「シュッパツ、オシンコー!」

豊音「わーい!」

塞「こら、豊音!走っちゃ駄目だって!」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 05:31:21.28 ID:jv8KIHHh0

―ロビー―

まこ「しかし、ホテルで迷子とか聞いた事もないのぉ」

久「まあ今日はホテル待機だから急ぐ事もないんだけどね」

優希「うーん、探しに行ったほうがいいのかー?」

和「…………あの、私、探しに行ってきま」

優希「あっ!帰ってきたじぇ!」

和「え?……あ」
咲「あ!みんな!」

塞「皆待っててくれてたみたいだね」

豊音「よかったねー!」
優希「なんか引き連れてるじぇ!」

久「あれは……宮守の人達じゃない」

和「なんで咲さんと手を繋いでるんですかね?なんで咲さんと手を繋いでるんですかね?」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 05:37:58.57 ID:jv8KIHHh0

スタスタ

咲「さがしたよぉ」

優希「咲ちゃんは抜けすぎだじょ」

久「えっと、宮守の方々だったかしら?」

塞「え?あ、はい。そうです」

久「咲を連れてきてくれたみたいで……ありがとうございます」

塞「いやいや、とんでもないですよ」

和「……」

塞「……?」

塞(すごい睨まれてる……副将戦で一緒に戦ったからかな)

まこ「まぁなんにせよ合流できてよかったの。一件落着じゃ」

咲「はい!」

豊音「それじゃ、もういいよねー」

ガシッ

咲「え?」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 05:48:02.00 ID:jv8KIHHh0

豊音「おいでませだよー!」

タッタッタ

咲「きゃあぁぁ――!?」

エイスリン「トヨネ!オウボウ!」トテトテ

和「咲さっ!?ちょっ、咲さん!!」

優希「咲ちゃんが攫われたじょ!!?」

塞「ちょっと!豊音!……あぁ、もう」

ダッ

塞「すみません!少しの間宮永さんをお預かりします!」タッタッタ

久「私達の部屋は807だからなんかあったらそこに連絡ちょうだいねー」

塞「ありがとうございまーす!」

和「ちょちょちょちょっと部長!!いいんですか!!いいえよくないですよ!!」

久「そう?いいんじゃない?他校と交流を深めるっていうのも」

和「でも……ぐぬぬ」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 05:55:28.85 ID:jv8KIHHh0

―宮守部屋―

胡桃「みんな遅いねー」

白望「……そのうち帰ってくるんじゃない」

胡桃「売店でも行ってるのかな」

ガチャッ

胡桃「あ、帰って来――」
豊音「戦利品だよー!!」

咲「ふえぇ」
胡桃「……」

白望「……」

咲「こ、こんにちわ……」

胡桃「……めっ!」

豊音「わわっ!ご、ごめんなさい!」

白望(……だるい)

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 06:01:30.42 ID:jv8KIHHh0

白望「……あれ?その子確か」

豊音「そうだよー!清澄の大将の宮永さんだよー!」

胡桃「清澄も親善試合参加なんだ?でもどうしてここに?」

咲「そ、それは」

豊音「私が抱えて連れてきたよー」

胡桃「こら!!駄目でしょ!!」

豊音「ご、ごめんなさい」

咲「う、うぅ……」

白望「……なんか、悪いね」

咲「いえ、いえいえ!」

白望「まぁ、なんだ……ダルイけど許してあげて」

白望「豊音は悪い子じゃないから……多分久々に話でもしたかったんだと思うんだ」

咲「……えへへ。それは、私も嬉しいです」

白望「……そ」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 06:05:28.93 ID:jv8KIHHh0

ガチャッ

塞「こら!豊音!」

豊音「ふわわ!?」

エイスリン「トヨネ!ワルイコ!」プンプン

豊音「わーん!反省してますー!」

塞「全く……ごめんね?宮永さん」

咲「いえ、そんな、全然平気です!」

塞「……ふふ、優しい子だね。宮永さんは」ニコ

咲「へっ!?そんな事ないですっ」

胡桃「あ、顔真っ赤だ」

塞「あはは。可愛いね」

豊音「愛い奴だよー」

胡桃「そこ!調子乗らない!」

豊音「ごめんなさいだよー!」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 06:39:39.23 ID:jv8KIHHh0

…………

スタスタ

塞「ずいぶん長く話しこんじゃって、ごめんね」

咲「いえ、こちらこそ長居させてもらっちゃって」

塞「何言ってるの。私たちが連れてきたんだから」フフ

咲「えへへ……でも、なんだか凄く楽しかったです」

塞「ふふ、私もっ」

塞「インハイで戦ったとき、あんまり強いからちょっと怖い子なのかなって思ってたけど」

咲「あう……」

塞「でも……すっごく可愛いくて良い子なんだってわかったよ」ニコッ

咲「…………」

塞「ふふ、これから数日間、よろしくね。咲ちゃん」

咲「は、はいっ、あの……よ、よろしくお願いします…………臼、沢さん」

塞「なーんか臼沢さんって呼ばれなれないなー!名前でよんでよ!ね?」

咲「……塞、さん」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 06:43:43.43 ID:jv8KIHHh0

塞「ん、おっけ!」

咲「……えへへっ」

スタ

塞「さ、着いたよ。ここが清澄の部屋だって」

咲「はい。案内していただいてありがとうございます!」

塞「なんの事はないよー」

スタスタ

塞「それじゃ、また明日ねー!」

咲「はい!また明日!」

咲「…………」

咲「……えへへ」

和「咲さん」

咲「ふわぁっ!?の、和ちゃん!?」

和「…………おかえりなさい」

咲「う、うん……ただいま?」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 06:50:48.48 ID:jv8KIHHh0

……

咲「――で、その塞さんのつっこみがまた面白くって」クスクス

久「そっかー。随分愉快な人達なのね」

まこ「しかし咲がこんなに懐くなんて随分波長が会うんじゃろうな」

咲「はい、すごく良い人達でした」

優希「咲ちゃん、さっきから宮守の話ししかしてないぞ?妬けるじぇ……」

咲「あ、ごめんね?」

優希「あはは!冗談だじょ!」

咲「なんだ、優希ちゃんってばもう――……」
和「冗談じゃありません」
咲「……え……」

優希「……のどちゃん……?」

和「さっきから宮守宮守……口を開けば宮守宮守」

和「咲さんは長野県民でしょう。咲さんは長野県民でしょう!」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 06:59:57.66 ID:jv8KIHHh0

優希「の、のどちゃん?」

咲「和ちゃん?お、おちついて」オロオロ

和「宮守だか雨漏りだかしりませんがね!」バンッ!!

咲「ひっ」

和「咲さんは長野県民なんです!岩手なんかに嫁がせる気なんてありませんからね!!」バンッバンッ!

和「結婚は長野県民同士!!!!地産池消!!!!!」バンバンバンッッ!!!

咲「ひええぇ」

久「和!!落ち着きなさい!!」

まこ「何を言うとるんじゃお前さんは!!!」

和「…………失礼、取り乱しました」

咲「な、なんだか、ごめんね……?」

優希「咲ちゃんはじぇんじぇん悪くないと思うぞ」

咲「で、でも」

和「…………」

和(どこぞの馬の骨とも知れない輩に……咲さんは渡しませんからね)

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 07:07:03.19 ID:jv8KIHHh0

―宮守部屋―

塞「それにしても咲ちゃん可愛かったねー」

エイスリン「ウン!」

胡桃「あんな凶悪な麻雀打つから怖い子かと思ったけど、全然だったね」

豊音「もっとお話したいよー」

塞「滞在期間は長いからね。もっと遊べると思うよ」

豊音「やったー」

白望「……」

塞「ん?どうしたのシロ?」

白望「いや……塞、嬉しそうだね」

塞「え?そう?」

胡桃「さっきから咲ちゃんの話ししかしてないよ、塞」

塞「うーん……えへへ。あたしずっと妹が欲しかったからね。ちょっとあの子妹っぽくて」

胡桃「でも塞はおばーちゃんっぽいよね」

塞「だれがおばーちゃんだ!」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 07:19:38.21 ID:jv8KIHHh0

―翌朝・ロビー―

スタスタ

咲「ふわあぁ」

和「もう、まだ寝癖立ってますよ」

咲「え?あはは、ごめんね」

久「レストランはビュッフェになってるらしいから、ささっと済ませましょ」

優希「タコスはあるのかー?」

まこ「タコスは無いじゃろ……」

スタスタ

穏乃「あ!和!」

憧「ほんとだ!おーい!」

和「え?……穏乃!憧!」

タッタッタ

穏乃「偶然だなー!あれ?もしかして清澄も親善試合?」

和「はい、そうです……お久しぶりですっ」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 07:27:36.49 ID:jv8KIHHh0

玄「お久しぶりのぶりぶりだよー」

和「玄さんも、お久しぶりです」

憧「あれ?清澄もって事は」

穏乃「……あ、もしかして、まさか」

咲「あ、高鴨さん、お久しぶりだね」

ザッ!!バッ!!ゴンッ!!

穏乃「お、お久しぶりでございます咲さん!!!!!!!」

和「穏乃!?」

咲「え!?あの、土下座はやめて!やめてください!!!」

穏乃「いやいやいやいや!!私なんかが咲さんと同じ目線で話すなどそんな大それた事など!!!!」

咲「うぅぅ……」

憧「ちょっと穏乃!やめなさいよ!咲こまってるじゃん!!」

穏乃「呼び捨てにするな!!!」

玄「にぎやかだねー」モミモミ

和「静かにしてください……何を揉んでますか」バシッ

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 07:33:54.35 ID:07j3sFa4O

シズが野生的だな

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 07:35:42.65 ID:jv8KIHHh0

?「おぉ!咲やないか!!」

咲「え?」

ダキッ!!ギュウゥ!!

咲「わわぁっ!?あっ!?愛宕さん!?」

洋榎「おっひさやなぁ!!元気しとったか!?」

和「何をしてますか関西女ァ!!!」ヒュン!!

ボドッ!!

洋榎「おがぁっ!!!……きゅふ……容赦ないな……デカパイ女……」

咲「だ、大丈夫ですか……?」

洋榎「んもー!やっぱり咲は優し奴やなぁー!!」ギュウゥ

咲「うぅぅー……!」

穏乃「愛宕さん!!咲さん嫌がってるじゃないですか!!」

洋榎「なんや!やんのか!」

玄「にぎやかのやかやかだねー」モミモミ

和「皆本当に静かにしてください……だから何を揉んでますか」バシィッ

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 08:04:23.43 ID:nS9+erQMO

ピンクがまんまピンクなの久々で新鮮だわwww

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 08:06:36.24 ID:jv8KIHHh0

ワーワー

咲「うう……お願いです、みんな静かに」

スタスタ

「あ!咲ちゃん!」

咲「!」

塞「おはよ!咲ちゃんたちも朝ごはん?」

咲「塞さん!」ダッ

和・穏乃・洋榎「「「!!?」」」

塞「あら?どしたの?」

咲「いえ!なんでもないんですっ!あれ、宮守の他の方々は……」

豊音「いるよー!おはようだよー」

胡桃「おはよう咲ちゃん!」

エイスリン「サキ!オハヨ!」

咲「みなさん!おはようございます!」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 08:14:45.59 ID:jv8KIHHh0

咲「あれ?シロさんは……」

塞「ははは、シロは朝は本当にダメなんだよ」

エイスリン「サンネンネタロウ!」

咲「ふふっ、それちょっとわかります!」

胡桃「あ!笑ったね咲ちゃん!悪い子だよ!」

咲「わわっ、すみません!」

胡桃「冗談だよ!」

アハハハ

洋榎「さ、咲があんなになついとるなんて……」

穏乃「和、あ、あの人達は?」

和「…………インハイで戦った……岩手の宮守女子です」ギリィッ

洋榎「な、なんで咲があんなに満面の笑みなんや!!あんなん見た事ないわ!!」

久「洋榎がいつもやかましいからじゃないの?」

洋榎「そ、そんな殺生な……」

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 08:24:23.26 ID:jv8KIHHh0

―レストラン―

塞「へぇ、長野っていいところなんだね」

咲「はい!でも岩手も一度行ってみたいなぁ」

豊音「おいでよー!歓迎するよー!」

咲「え?でもいいんですか……?」

エイスリン「オイデマセ!」

胡桃「咲ちゃんならいつだって歓迎するよ!」

ワイワイ

和「……なんで宮守と咲さんが一緒に食事してるんですかね……」

まこ「宮守が隣に座っとるだけじゃろ……あんまり目の敵にしなさんな」

洋榎「せやかてまこぉ!」

まこ「いやお前さんはなんで一人なんじゃ」

久「姫松の子達は?」

洋榎「いや、もうすぐ来るとは、思うんやけど」

末原「あ!主将!こんなとこにいた!」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 08:30:27.73 ID:jv8KIHHh0

洋榎「あ!恭子!」

末原「もう!探しましたよ!?勝手に居らんなって!」

洋榎「せ、せやかて咲が」

末原「え?咲?」

咲「え?何ですか?」

末原「へっ」

咲「あ……す、末原さん、おひさしぶ」

末原「ひぃぃっ!!?ま、魔王!?」

咲「へっ」

末原「あ、い、いやいや、いきなり話しかけんといてや、心臓止まるかと思ったわ」

咲「……あ、あはは、ごめんなさい」

末原「あ、いや別に」

塞「…………ちょっと」

末原「え?」

塞「会って早々文句言うのもあれだけど、今のはダメだよ。姫松の大将さん」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 08:37:37.37 ID:jv8KIHHh0

末原「あ、宮守の…………え?今の?」

塞「出会い頭に魔王とかいきなり話しかけるなっていうのは、ちょっとね」

エイスリン「サキ、カワイソウ」

豊音「いくらインハイで酷い目にあったからって、それは酷いよー」

胡桃「謝んなさい!!」

咲「みなさん……」

末原「……せやな、今のは私が悪いわ……ごめんな?宮永さん」

咲「いえ、そんな、私のほうこそ」

末原「いやいや、宮永さんに落ち度は全くないわ。気ぃ悪くせんといてな」

咲「いえ……」

塞「まったく、ひどいよねー」

ナデ

咲「……へっ?」

塞「咲ちゃんは、こんなに可愛いのにねっ」ニコッ

咲「……ふぁ……」

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 08:40:57.18 ID:jv8KIHHh0

和「アウト!!!!!!」

咲「ふぇっ!!?」ビクッ

塞「えっ!?なになに!?」

和「アウトだしダウト!!!!ダーウート!!!!」

洋榎「アカンわ!!!撫でてからの口説きとか二重のギルティや!!!ダウト!!!!」

穏乃「咲さんの頭なでるなんて!!!!なんなんですか!!!」

塞「えっ」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 08:47:55.33 ID:jv8KIHHh0

塞「えっ、えっ」

豊音「なんだかこわいよー」

エイスリン「ジャパニーズホラー……」フルフル

胡桃「うるさいその辺!」

憧「ちょっと穏乃!うるさいって!」

灼「静かにしてなってば」

末原「主将も、ちょっとうるさいですって」

まこ「和!いいから座りんさい!!」

和「いいわけなかろうですよ!!」

咲「み、みんな静かにして下さい!!!」

和「咲さん!なら私の膝の上に座りなさい!!」

洋榎「何言うとんのや!こっちの膝の上やろ!」

穏乃「咲さん!私が椅子になりますのでこちらに!!!!」

久「やかましいわねこいつら」

玄「おもちはありませんか?え?ないですか、そうですか……」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 09:01:54.37 ID:jv8KIHHh0

咲「もうっ……!しらないっ!」

ダッ!

和「あぁっ!?さ、咲さん!?」

憧「あーあ、あんまりうるさくするから咲が機嫌損ねちゃったよ」

洋榎「追いかけっ……!」

久「はい待ったー。あんたらがいくと余計こじれるわよ」

穏乃「ひ、久さーん……そうは言ってもぉ」

ガタッ

塞「それじゃ、ちょっと私が行ってみますね」

久「え?でも悪いわ」

塞「いえ、私にも責任あるみたいですし……もう食べ終わったんで」アハハ

和「させませんむごぉ!?」ムギュッ

久「じゃあ、臼沢さんにお願いできるかしら?ごめんなさいね」

塞「いえいえー、それでは」スタスタ

玄「いや、ちょっとでいいんです。あなたのおもちを、えっ、ちょっとなんですか!離してください!離して!」

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 09:22:51.05 ID:jv8KIHHh0

―廊下―

スタスタ……

咲「ここどこ……」オロオロ

塞「咲ちゃん!」

咲「!塞さん!」

タッタッタ

塞「んもー!ダメじゃん!いきなり居なくなったら!みんな心配してたよ?」

咲「ごめんなさい……」

塞「もう……あれ?」

咲「え?な、なんですか……?」

塞「……その手のパンは?」

塞「もしかして、まだ食べたりなかったの?だったら――……」

咲「あ、いえ、これはその」

塞「?」

咲「その……昨日、シロさん、パンばかり食べてらっしゃったので……これなら、朝ごはんも……大丈夫かなって……」

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 09:28:09.41 ID:jv8KIHHh0

塞「え?……シロにあげるために?」

咲「あ、その、仲良くなってあまり間もないし、厚かましいかなとも思ったんですけどっ」

塞「…………ぷっ」

咲「シロさんにも昨日お世話になったので――……え?」

塞「あはははっ!シロの朝ごはん用意してくれたの?あはは!」

咲「う、ご、ごめんなさい……」

塞「はー……ふふ!」

ギュッ

咲「ふぇっ!?」

塞「ありがと……咲ちゃんは本当にいいこだねっ」

咲「そ、そんな……ふわ……」

塞「ほんとにかわいいなぁ!もう!」ナデナデ

咲「あふ……」

シロ「…………廊下の真ん中でなにやってんの」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 09:32:34.85 ID:jv8KIHHh0

塞「あ、シロ。起きれた?」

白望「ん……ダルい……」

咲「あ、シロさん」

白望「あ、咲……おはよ」

咲「おはようございます!あの……これ、よかったら」

白望「……?パン?」

塞「咲ちゃんが買ってくれたんだって。シロが朝弱いって話したら、ね」

咲「あの、厚かましくてすみません、でも、そのみなさんと仲良くなれて嬉しくって、その」

白望「……」

咲「えっと、もし余計でしたら、それは捨ててもらっても」

ギュッ

咲「はふっ!?」

白望「…………ありがとね」

咲「は、い、いいえっ」

白望「……咲は暖かいなぁ」

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 09:38:07.01 ID:jv8KIHHh0

塞「こらシロ、そろそろ離れなさい」

白望「やだ……ダルいから今日一日これで過ごす」ギュー

塞「何いってんの。咲ちゃんが重くてダルいってば」

咲「あはは」

久「あ、いたいた」スタスタ

咲「あ!部長!」

久「もう、心配したわよ」

咲「すみませんでした……」

久「もうあの三人も静かになったから……あ、臼沢さん。ありがとうね」

塞「ううん、大丈夫ですよ」

久「ご迷惑をお掛けしました……さ、ホラ。いくわよ咲」

咲「は、はい!」

塞「咲ちゃん!また白糸台でねー!」

咲「はい!塞さん!シロさん!またあとでー!」

久(……まるで自分の高校みたいに馴染んでるわね)クスッ

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 09:46:05.04 ID:jv8KIHHh0

―白糸台―

照「淡、私は誰?」

淡「テルです!」

照「尭深、私は何?」

尭深「……咲ちゃんの、お姉さんです……」

照「誠子、それはつまり?」

誠子「愛されアニマルです!!」

照「てやー!!」ヒュゴォッ!!!!!

誠子「ビックバド!!!!」バキィッ!!!!

照「ちがう!それはつまり!咲は私の妹だということ!!」

照「もう隠す必要も我慢する必要もない!」

照「私の妹は!咲!」

照「ざっつらい!」

菫「テンションたっけえなお前」

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 10:08:35.13 ID:jv8KIHHh0
照「高くなどない。本当の事を言ってるまで」

菫「わかったわかった……じゃ、次は私の番だ。交代な」

照「どうぞ」

菫「ごほん……淡!私は誰だ!」

淡「魔弾の射手です!」

菫「尭深!私はなんだ!」

尭深「……てんで性悪、キューピッドです……」

菫「誠子!それはつまり!?」

誠子「え?あ、すみません、モバゲーしてましたもう一回お願いします」

菫「オラァァァ!!!!!」ヒュゴォ!!!!

誠子「ラバージグ!!!!」グサァァッ!!!!

菫「それはつまり!!宥はこんどこそ私が射止めるという事!!」

菫「私はシャープシューター菫!!」

菫「That’s right!!!」

照「このお菓子おいしい」

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 10:13:32.56 ID:2dYJzx070

アチャーダメな方の菫さんだったかー

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 19:33:36.11 ID:dG+k+Qgb0

>>95
アーチャーだけにってか

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 10:24:13.58 ID:jv8KIHHh0

淡「でもでもテルー」

照「もぐ」

淡「サキと仲直りしたのはいいけど、サキはどうなの?」

照「もごご?」

淡「向こうはそんなに照の事すきなの?」

照「……もふ?」

淡「だって10年近くも仲違いしてたわけじゃないですか」

淡「だったらいままで通りってわけにはいかないんじゃないかな」

照「……ふぁふ」

淡「もしかしたら、向こうはまだ今まで無視されてた事多少ひきずって」

淡「テルが思ってるより、愛情がないかもだよー?」

照「…………」

照「まうー」グスッ

淡「っ!?う、嘘だよ!!ごめんねテルー!」オロオロ

尭深「よしよしです、よしよしです」オロオロ

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 10:32:41.77 ID:jv8KIHHh0

菫「何を泣いてるんだお前は」

照「ぽっへ」

菫「まず飲み込め、品がない」ベシッ

照「ぷむ」

ゴクン

照「……だって、そう言われると、確かに……咲に酷い事言ったし」

菫「……大丈夫だろ」

照「え?」

菫「あの子はそんな子じゃないんじゃないか?」

菫「だってお前を探すために嫌いだった麻雀をやり、全国のインハイまで出てくる子だ」

菫「…………それはお前が一番わかってるだろ?」

照「…………うん」

菫「胸を張って会え。お前は、あの子のたった一人の姉なんだ」

菫「あの子の姉は、お前しかいないんだぞ」ニコ

照「……っ!うん!」

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 12:41:10.46 ID:ytljwy5l0

平部員「弘世先輩!各校の方がお見えになりました!」

菫「そうか。ありがとう…………いくぞ、照」

照「うん!」
照「 」
咲「あはは!やめてくださいよー塞さん」

塞「なにー?そんな事言うとこうだぞー?」
菫「…………」

照「……」
咲「塞さん!塞さん!」

塞「んー?どうしたの咲ちゃん?」
菫「…………その、照」

照「まうー」

菫「あぁっ、気をしっかり持て!!」

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 12:46:59.03 ID:ytljwy5l0

久「あら、弘世さん。今日はありがとうね」

菫「ああ、竹井か」

ヒュバッ ガシィ!!

久「へっ!?」

照「久、あれ、どういう事」

久「え?あれ?…………あぁ、咲と臼沢さんの事?」

久「昨日ホテルでね。仲良くなったのよ」

照「!!?」

菫「そうか……あの、それで、竹井」

久「今度は何?」

菫「えっと、そのだな、宥さんは……」

玄「おねえちゃんは受験勉強があるのでお休みなのです」

菫「 」

玄「ざまあないのです」

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 12:56:12.21 ID:ytljwy5l0

菫「 」

照「 」

久「…………ねえ、大丈夫?あなたたち」

菫「ぽひぽひ」

照「まうまう」

久「ダメみたいね」

照「 」

照「 」

照「       ……たおす」ボソッ

久「!?」

ゴゴゴゴゴゴゴ

照「咲は、私が守る……」

照「それを邪魔する奴は」

照「全員全員!マッ倒す!」

久「やる気ね照。決勝で戦ったとき以上だわ」

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 13:05:11.39 ID:ytljwy5l0

―麻雀部室棟―

菫「えー……ほんじつは、おあつまりいただき、ありぁとうございあす」

穏乃「なんか弘世先輩元気ないね」

憧「そうね、どうしたのかな」

玄「心配だねぇ」

豊音「わー、有名な人がちょーいっぱいだよー」

胡桃「こら!しずかにしなさい!」

豊音「わわ、ごめんねー」

白望「…………ダルい……」

エイスリン「ツヨイヒト、イッパイ」

塞「ん、そうだね」

ゾクッ

塞「っ!?」

照「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

塞(え…………?なんかチャンピオンがすっごいこっち睨んでる……?)

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 13:10:08.74 ID:bU+3AEiu0

逃げろ、塞ぐさん!

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 13:44:46.99 ID:ytljwy5l0

菫「でわ、各自、この表のグループの相手と打ってくださいー」

ガヤガヤ

照「…………」

菫「はぁ…………宥さん……」

照「菫」

菫「ん?なんだ?」

照「……私をあのお団子と打たせて」

菫「お団子?……臼沢さんか?ダメダメ、お前と違うグループじゃないか」

照「……虎姫権限」

菫「ダメだ。他の高校に示しがつかん」

照「がおー」

菫「凄んでもダメだ」

照「がおぅ」シュン

菫「明日は自由な相手と打つ日だから、明日まで我慢したらどうだ」

照「ぐぬぬ」

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 13:56:05.96 ID:ytljwy5l0

照(でも、どうしてもあのお団子さんを……)

スタスタ

咲「あの…………おねえ、ちゃん」

照「!!!!…………咲……」

咲「うん……はは、元気だった……?」

照「…………あ、そ、その……」フルフル

咲「?」

照「…………」

クルッ

照「……ホラ、試合、始まるよ」

咲「……!」

スタスタ

照(……ごめん、咲)

照(でも、今はお前を抱きしめる資格なんてないんだ)

照(お団子さんを…………倒すまでは!!)

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 14:07:12.48 ID:ytljwy5l0

スッ

照「……よろしくお願いします」

八重「よろしくー」

春「……よろしくお願いします」

煌「またお会いしましたねチャンピオン!」

照「あ……須原さん」

煌「花田煌です。今日こそはまっけませんよー!」

照「うん……」

煌「……?ご気分が優れないのですか?」

照「いや、なんでもないよ……大丈夫大丈夫」

煌「無理はなさらないでくださいね」

春「……食べます?」

照「ありがとう……おいひい」ボリボリ

照(…………咲……)

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 14:40:03.29 ID:DQQQlLZ7O

八重って誰だと思ったら王者のうちしゅじさんか

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 14:43:40.82 ID:+Ecsjzhg0

スバラとニワカ、夢の顔合わせ

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 16:06:59.94 ID:ytljwy5l0

―お昼―

いちご「ありがとう……ございました……」

莉子「ありがとうございました……」

末原「…………ありがとございました……」

咲「ありがとうございました」

ガタッ

咲「ふー……麻雀って楽しいですよねっ」ニコ

いちご・莉子・末原「「「ヒッ」」」ビクッ

スタスタ

咲「でもちょっと疲れた……」

久「咲、お疲れ」

咲「部長!お疲れ様です」

まこ「おつかれさん。さ、飯でも食いにいくか」

優希「タコスは準備済みだじぇ!」

咲「あはは」

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 16:13:04.60 ID:ytljwy5l0

和「咲さん」

咲「あ、和ちゃん。おつかれさま」

和「お疲れ様です。さあ、ご飯にしましょう」

咲「うんっ」

スタスタ

咲「……あ!」

和「ムァ!!」

塞「あ、咲ちゃん」

スタスタ

塞「おつかれ」

咲「おつかれさまです!塞さん!」

白望「つかれた……ダルい……」

豊音「でもちょーたのしかったよー。咲ちゃんはー?」

咲「私もちょーたのしかったです!」

豊音「それはいいことだよー」

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 16:21:11.45 ID:ytljwy5l0

塞「咲ちゃんもお昼?」

和「!!!」

咲「はい!あ!そうだ!宮守の方々も一緒にどうですか?」

塞「え?」

久「そうね。中庭の日当たりのいい場所で食べるつもりなんだけどどうかしら」

まこ「こういうのは人数が多いほうがいいからのう」

優希「タコスは渡さないがな!」

豊音「ちょーたのしそうだよー」

咲「!それじゃあ!」

塞「そうだね。じゃあ私達もお邪魔させて」

ダンッ

塞「もらおう……かな……?」

和・穏乃・洋榎「「「ディーフェンス!ディーフェンス!!」」」キュッキュッ

咲「…………え?」

和・穏乃・洋榎「「「ディーフェンス!ディーフェンス!!」」」キュッキュッ

182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 16:23:43.60 ID:Zgh/sH/l0

バスケすんなwww

184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 16:26:30.68 ID:oB9YzpU/0

咲さん一人に三枚だと…!?

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 16:33:01.90 ID:ytljwy5l0

咲「ちょ、ちょっと和ちゃん!」

和「ディーフェンス!ディーフェンス!」キュッキュ

咲「高鴨さん!」

穏乃「ディーフェンス!ディーフェンス!」キュッキュ

咲「愛宕さん!!」

洋榎「ガーリバス!ガーリバス!」キュッキュ

塞「な、なんだこの人達……」

白望「ダルい……」

豊音「あはは、なんだか愉快だよー」

咲「三人とも!やめてください!ちょっと!」

和・穏乃・洋榎「「「ディーフェンス!ディーフェンス!!」」」キュッキュッ

ふわっ

咲「えっ、ちょっと!やだっ!三人!とも!」

和・穏乃・洋榎「「「プロージット!プロージット!!」」」ワッショイワッショイ

咲「やっ!ちょっ、と!胴上げっ!やめてっ!」

194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 16:47:26.25 ID:ytljwy5l0

ワッショイ ワッショイ

咲「きゃぁぁ」

……

塞「…………えっ、なんか咲ちゃん拉致られた?」

豊音「あれはなにかの祭りなのかな」

まこ「はぁ……あいつらは何をやっとるんじゃ……」

久「全く……いいわ、さ。行きましょ」

塞「え?う、うん」

白望「……追いかけなくていいの?」

久「まぁ危害は無いと思うし、追いかけたってたぶん無駄でしょ」

豊音「咲ちゃん大丈夫かなぁー」

優希「きっと大丈夫だじぇ!咲ちゃんは強い子だ!」

豊音「そっかー」

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:04:07.86 ID:ytljwy5l0

―裏庭―

ドサッ

咲「きゃっ……あう……なにするんですかぁ……」

洋榎「涙目の咲もええなぁ」

和「さ、ここに予め昼食用の場所をとっておいたんです」

穏乃「お昼、是非ご一緒しましょう咲さん!」

咲「えぇ……でもみんなと」

和「咲さん!!!!」バンッ

咲「はいっ!?」ビクゥ

和「……咲さんは騙されてるんです」

咲「え……?」

洋榎「そうや。あいつらはな、お前の事を毟り取ろうとしてんねや」

咲「毟り取るって……」

和「……あなたを油断させてさせまくりまして、あなたを弱くするつもりなんです」

251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:13:53.65 ID:ytljwy5l0

咲「何言ってるの……」

洋榎「ホンマや、ホンマなんやで」

和「それに気付いた私達が、こうしてあなたを隔離して守ってるんです」

穏乃「私はよく分かんないんですが咲さんは凛としてなきゃだめです!」

穏乃「あの人達といると、咲さんの顔、蕩けきってます!」

咲「え……そ、そうかな」テレ

和「……」イラッ

洋榎「むかつほどに可愛い奴やなぁ」

穏乃「とにかく!今日は是非私達と食べましょう!」

咲「うぅぅ……」

スタスタ

淡「ん?……あ!サキー!!シズー!!」

咲「え?……淡ちゃん!」

穏乃「大星さん!」

253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:20:33.37 ID:ytljwy5l0

スタスタ

淡「どしたの?こんな裏庭で。みんな中庭の方で食べてたよー?」

穏乃「えっと、これは色々わけがあって」

咲「うわぁん、淡ちゃぁん」ダッ

洋榎「逃げた!」

和「させませんよ!」

咲「わぁん」

淡「ちょ、ちょっと!何やってんの!!サキ嫌がってるでしょ!」

和「グヌヌァ」

咲「みんなが無理やり胴上げでここに私を連れてきて……私は皆で一緒に食べたいのに」

穏乃「そ、そんなぁ、咲さん……」

淡「なんだとー、許せないね!それは……胴上げ!!?」

淡「や、まぁ、それはいいけど、とにかく!三人ともダメだよ!!」

洋榎「ぐぐ……このヒトデ髪が……!」

淡「咲、私が連れてったげる!いこ?」

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:27:12.28 ID:ytljwy5l0

咲「うん!」

スタスタ

洋榎「うぅ……咲、咲ぃ」

穏乃「和ぁ……咲さんが」

和「ぐむぅ……咲さんなら騙されると思ったんですが……」

穏乃「えっ!?あれ嘘だったの!?」

スタスタ

咲「……あの、淡ちゃん?」

淡「んー?」

咲「えっと……中庭って、こっちだっけ……?」

淡「んー違うよ?」

咲「…………え?じゃ、じゃあどこに」

淡「ついた!」

咲「え?」

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:30:23.86 ID:ytljwy5l0

―部室―

咲「……あの、淡ちゃん」

淡「ここが白糸台麻雀部の一軍の部室だよ!」

咲「へ……」

淡「ほら!入って入って!」

咲「わわっ」

淡「座って座って!」

ドサッ

咲「あうっ!?」

淡「…………むふふ」

咲「え、あ、あの、淡ちゃん……?」

淡「とりゃー!」

ポフン

咲「ひゃわぁっ!?」

淡「むっふふー!サキの膝枕ー!」スリスリ

258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:35:21.50 ID:ytljwy5l0

咲「あ、淡ちゃん!?騙したの!?」

淡「だましてないよ!私みんなの所に連れて行くなんて一言もいってないもーん」

咲「うぐ……」

淡「ふっふー!照の膝枕がすごい気持ちいいから、サキの膝も気持ちいいのかなって思ってさー」

咲「………………え」

淡「これは案の定でしたー!きもちー」

咲「……淡、ちゃん?」

淡「んっ?」

咲「その……お姉ちゃんに……膝枕してもらった事……あるんだ……?」

淡「うん!ほぼ毎日してくれるよ!」

咲「……そうなんだ」

淡「うん……サキ?」

咲「あはは……羨ましいな」

淡「…………」

咲「私……もう何年もしてもらってないや」

259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:41:37.90 ID:ytljwy5l0

淡「……サキ……」

咲「え、えへへ、もう膝枕をねだる年でもないんだけどね」

咲「でも……喧嘩なんてしてなかったら……もっといろんな事を」

咲「……色んな思い出を、作れたのかなって、思ったら……なんか、切なくて」

淡「……」

咲「……って、ご、ごめんね?変な話しちゃって。あはは」

淡「……サキは」

咲「ふぇ?」

淡「サキは、もっとわがままになりなよ」

咲「……え」

淡「多分、もうテルはサキの事をこれっぽっちも怒ってなんかないよ」

淡「それにお姉ちゃんに甘えるのに年齢はかんけー無いんじゃないかな?」

咲「…………淡ちゃん」

淡「えへへ、妹はわがまま言ってナンボだよ!サキ!」

咲「……うん……ありがとう、淡ちゃん……」

261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:44:57.41 ID:ytljwy5l0

ガチャッ

照「お菓子を忘れたどらねこー♪」
淡「あっ」

咲「あっ」
照「えっ」
淡「……」

咲「……」

照「……」

淡「あの、テル……これはその、違うですよ、あの」ダラダラ

照「……淡」

淡「はいっ」
照「おいで…………ギギギの刑だよ」
淡「ひぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:52:40.99 ID:ytljwy5l0

―お昼終わり―

スタスタ

咲「はぁ……」

咲(結局お昼食べられなかったな……)

塞「お、咲ちゃん」

白望「……咲だ」

咲「!塞さん!シロさん!」

塞「大丈夫だった?なんだか拉致られちゃってたけど」

咲「はい、いろんな人に連れまわされちゃいまして」

白望「……大丈夫?」

咲「はい!全然平気です!」

塞「でもあまりお昼食べられなかったんじゃない?」

咲「いえ、そんな――」

グゥゥゥ

塞・白望・咲「「「…………」」」

266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 21:58:12.63 ID:ytljwy5l0

咲「あ、あれ、おかしいな……あはは」

塞「……咲ちゃん」

咲「は、はい?」

スッ

白望「……はい」

咲「……え、これ……」

塞「パンだよ。シロが食べなかったやつでよかったら、食べて」

咲「そ、そう、ですか?」

白望「実際は塞が、咲が昼食べられなかったんじゃないかって心配してね……」

塞「ちょ、ちょっとシロ!」

白望「私にパン渡してきたんだ……自分で渡せばいいのにね」

塞「もー!なんで言うかなー!」

咲「……!……えへへ……」

白望「……で、こっちのパンは私から」

白望「朝のパン……美味しかったよ……ありがとう」

268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:04:23.68 ID:ytljwy5l0

―ホテル―

ドサッ

優希「ふわぁー!疲れたじぇー!」

まこ「やっぱり強い奴しかおらんから気ぃはるのぉ」

久「えっと、全員いるわね……あれ?咲は?」

和「…………あちらです」
咲「えへへー!」

塞「あはは!言うようになったねー!」
久「わー、あんなに笑う咲も初めて見るわねぇ」

優希「なんだかより一層仲良くなってる気がするじょ」

まこ「すごい親愛加速度じゃのう……」

和「…………!!」ギリギリ

まこ「和が凄い顔になっとる」

優希「まるで産業廃棄物だじぇ」

269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:08:55.85 ID:eJaDz1DJ0

>優希「まるで産業廃棄物だじぇ」

どういうことだってばよ?

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:12:36.33 ID:vIBc6U3Y0

だいぶひどい例えだなwww

275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:28:01.24 ID:ytljwy5l0

―清澄部屋―

久「……――って事で、今日のミーティング終わります」

優希「短かったじぇ」

まこ「まぁ、公式試合じゃないしのう」

久「あとは各自好きにしてね。もう夕飯も食べたし」

和「……咲さん!!!私と一緒にレインボーな夜景をm」

咲「あの、部長!」

久「どしたの?」

咲「えっと、このあと宮守の人達と約束してて……行っても大丈夫ですか?」

久「そうなの。本当に仲良くなったのね。いいわよ、迷惑かけないようにね」

咲「はい!いってきます!」

スタスタ

和「…………」

まこ「和が凄い顔になっとる」

優希「アルカイックだじぇ」

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:28:55.32 ID:DQQQlLZ7O

親友のゆーきにまで見放されるピンク具合

277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:30:47.77 ID:ytljwy5l0

スタスタ

咲「えっと……宮守の部屋……どこだっけ」

咲(……塞さんに早く会いたいなぁ)

咲「……あ、あれ……?こっちのフロアじゃなかったけ」

咲「うぅ……」

ザッ

?「そこのお嬢さん」

咲「えっ」

278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:35:28.94 ID:ytljwy5l0

紙袋を被った人「お困りですか」

咲「……」

紙袋「……お困りのまりまりでしょう」

咲「……な、なにしてるの……和ちゃん……?」

紙袋「烏滸事を。私は和ちゃんじゃありませんのだ。ワハハ。うむ」

咲「……」

紙袋「さあ、お困りでしたらこちらへですのよー」ジリッ

咲「ひっ」ビクッ

紙袋「…………心配はいりませんわ」ジリッ

咲「和ちゃん……や、やめてよ……」

紙袋「……おはようサキっち!!!!!」シュバァッ

咲「きゃあああ!!!?」

280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:40:00.73 ID:IGIAiqJ10

とうとうおかしくなったか…

282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:43:41.61 ID:ytljwy5l0

―リネン室―

ドサッ!!

咲「きゃうっ!?」

紙袋「はぁ、はぁ」

咲「の、和ちゃん、やめて……何するの」

紙袋「和ちゃんじゃないっす。通りすがりの紙袋やで」

咲「声と胸とはみ出てる髪の色でまるわかりだよぉ!!」

紙袋「それは見間違いだじぇ。うちは通りすがりじゃけえ」

ジリッ

咲「ひっ……?和、ちゃん?」

紙袋「はぁ、はぁ、浴衣の、咲さん」

咲「ど、どうしたの……?ね、ねぇ、和ちゃんっ」

紙袋「はぁっ!はぁっ!!」

咲「ひ、ひぃ……!や、やめてぇ……こ、こないでぇ……!」フルフル

紙袋「はぁぁっ!!!!はぁぁっ!!!!はぁぁっ!!!!」

288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:52:49.56 ID:ytljwy5l0

ガバァッ!!!!

咲「やぁぁぁっ!!!!」

紙袋「辛抱たまらんです!!!!はぁっ!はぁっ!」ゴソゴソ

咲「やめ、やめてぇっ!!いやっ!!あうっ!!」ジタバタ

紙袋「あばれんな!!あばれんなです!!!」ゴソゴソ

ゴソッ!!

咲「ひゃぁっ!!!?や、嫌ぁぁぁ!!!!やだ!やだやだ!!やだよ!!!」

紙袋「はぁっ!!はぁっ!!んちゅっ!!んちゅぅぅぅ!!!!」

咲「あ、いあっ!!!!あ、……ぅ…………ぁっ……!!やだ、やだっ……!!やめてぇっ!!!!」

紙袋「少し!!!!少しだけで終わりますから!!!ね!ね!」

咲「やだぁぁっ!!!!助けて!!!!たすけてだれかぁっ!!!!」

紙袋「すぐ終わりますから!!!!好きな女の事でも考えててください!!!!」ゴソゴソ

咲「す、きな……女……!?」

紙袋「そうです!!!!例えばピンクの髪で胸が大きい麻雀の強い女の子の事とかを!!!!」ゴソゴソ

咲「や、やああ!!!!いやあああ!!!!」ジタバタ

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:56:01.24 ID:CCT2x+v/0

レズレイプ!

291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 22:58:43.81 ID:nS9+erQMO

てるてる早く来てくれー!

294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:03:47.16 ID:ytljwy5l0

塞「なにしてんだぁー!!!!」

ドゴォッ

紙袋「がふぉぉ!!!!」ドシャアァ

咲「!!塞さん!」パァァ

塞「咲ちゃん!大丈夫!?」

咲「は、はいっ……」

紙袋「う、うわーん!覚えてやがってくださいー!」スタコラ

塞「全く……遅いから探しに来てみればこれだよ……」

咲「助かりました……ありがとうございました……」グスッ

塞「本当に大丈夫?ちょっとロビーに変質者が出たって伝えに――」

咲「あ、あれ……私の友達なんで大丈夫です」

塞「えぇっ!!?」

咲「以前も何回かああして来たので……未だに慣れませんけど……」

塞「慣れちゃだめだよ!!?」

咲「でも私が本気で泣いちゃうとやめてくれるので……ほんとはいい子なんです」

296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:04:36.01 ID:oB9YzpU/0

DV男と付き合ってる女みたいになってる

299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:13:21.14 ID:ytljwy5l0

―清澄部屋―

塞『というわけでして……今日は咲さんはこちらで預かってよろしいでしょうか』

久「本当にごめんなさいね、お願いできるかしら」

塞『こちらとしては咲さんとお話ができて嬉しいですよ。それでは』

久「はい、お休みなさい」ピッ

久「ふぅ、さて。和」

和「なんでしょう」

優希「なんでしょうもクソもないじぇ」

まこ「お前また咲を襲ったんか」

和「知りませんが」

久「じゃあさっき咲が出かけた後になんで追うように部屋を出たの?」

和「ツチノコをドアの外で見たので」

優希「じゃあこの覆面みたいな紙袋はなんだじぇ?」

和「最近はips細胞というものがあるらしいです」

まこ「ips細胞は関係ないんじゃあヴォケが」

302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:20:24.81 ID:ytljwy5l0

―宮守部屋―

豊音「じゃあ電気けすよー」

塞「ん、お願い」

咲「……」モゾモゾ

塞「……咲ちゃん、大丈夫?」

咲「は、はい……大丈夫、です」

豊音「でも咲ちゃんがお泊りなんてちょーうれしいよー」

エイスリン「サキ、イッショネル!」

咲「えへへ……」

塞「咲ちゃんも疲れてるんだから、あんまり騒がしくしちゃだめだぞー?」

豊音「りょーかいだよー」

胡桃「はしゃいだらだめだからね!じゃあまずは何の話しよっか!?」

塞「胡桃もはしゃいでるじゃん……」

咲「ふふっ……」

白望「……眠い……」

310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:54:14.44 ID:ytljwy5l0

……

胡桃「すぅ……すぅ……」

豊音「くぅ……くぅ……」

エイスリン「zzz……zzz……」

白望「ぐぅ……ぐぅ……」

咲「……」

塞「……咲ちゃん?」

咲「塞さん?起きてらしたんですか?」

塞「ちょっとね。咲ちゃんも眠れないみたいだね」

咲「はい……」

塞「……さっきの子の事?明日私からも何か言ってあげようか?」

咲「いえ、和ちゃんは大丈夫なんですが……」

塞(あれ原村さんだったんだ……)

塞「……じゃあ別の事?」

塞「私でよかったら……話、きくよ?」

311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/17(水) 23:59:04.16 ID:ytljwy5l0

塞「……そっか、やっぱりチャンピオンとは不仲だったんだね」

咲「はい……仲直りした後も……どうやって接すればいいか……」

塞「……」

咲「……」

塞「咲ちゃん、ちょっとこっち寄って」

咲「え?は、はい」

ギュッ

咲「ふぁ……」

塞「よしよし……」

咲「さ、塞さん……」

塞「……きっと大丈夫」

塞「お姉さんだって、こんな可愛い子をほっといて平気なわけないんだから」

塞「すぐ元通りになるよ……私が保証する」

咲「……」

312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:02:17.00 ID:rE+AoCWs0

ギュッ

咲「……塞さんって」

塞「ん?」

咲「塞さんって……お姉さんみたい……」

塞「……!」

塞「ふふ、そうだね。チャンピオンがいらないなら、私が咲ちゃんをもらっちゃおうかな」

咲「えへへ……」

塞「……明日、もう一回話してみるといいよ」

咲「はい……」

塞「それじゃ……」

ギュッ

塞「おやすみ、咲ちゃん」

咲「おやすみなさい……塞さん」

塞「……」

……

314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:07:30.53 ID:rE+AoCWs0

―翌朝―

優希「お!咲ちゃん来たじぇ!」

咲「おはようございます!」

久「ほんとね。宮守のみなさん、昨日はありがとうね」

豊音「全然かまわないよー」

エイスリン「サキトオトマリ、タノシカッタ!」

まこ「そりゃあよかった」

和「……咲さん、おはようございます」ニコ

咲「あ……う、うん。おはよ和ちゃん」

塞「……」

スタスタ

白望「?……塞?」

塞「……原村さん」

和「……なんですか?」

316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:12:29.04 ID:rE+AoCWs0

ベシッ!!

和「!?」

塞「……昨日のは部外者の私でも見過ごせなかったよ」

和「な、なにを……!」

塞「咲ちゃん、怯えてたじゃん」

和「……!こ、この泥棒猫!!」ガシッ

咲「和ちゃん!」

まこ「泥棒猫て」

和「あなたがっ、あなたが咲さんを奪うから!だからっ」

塞「奪ってないよ」

和「……!」

塞「咲ちゃんはあの後もあなたを友達だから庇ってたんだよ」

塞「そんなに想い合える友達なのに、咲ちゃんがあの時酷く怯えてた事くらいわからなかったの?」

塞「自分の事だけ考えちゃダメだよ」

和「……あ、あぁ……」フルフル

318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:17:49.97 ID:rE+AoCWs0

ガクッ

和「全部、全部私が……悪いんです……ごめんなさい……ごめんなさい……!!!」

優希「膝から崩れ落ちたじぇ」

まこ「無様じゃな」

和「気がついたら、あんな事をやってしまっていて……!」

和「あなた達を口実に……私、なんて事を……!」

咲「……」

塞「……」

ナデ

和「……!?」

塞「……だったら、謝るのは私じゃないんじゃない?」

塞「あなたの友達は、すっごく優しい子なんだから」

塞「きっと、ゆるしてくれるよ……ね」ニコッ

和「…………」

和「あ……姐御……!!」

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:23:56.34 ID:rE+AoCWs0

塞「そうときまれば、ほら!正直にね!」

和「は、はい……」

ザッ

和「……咲、さん……」

咲「……和ちゃん……」

和「…………あの、咲さん」

咲「うん……なに?和ちゃん」

和「…………っ!!」

和「セクロスしましょう!」

咲「 」

塞・まこ「「アホかァァ!!!!」」ボヒュゥ

和「ギャフン!!!!」メシャァ!!!!

321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:24:47.06 ID:EKmL8VrO0

正直になった結果がこれだよ!

327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 00:57:43.36 ID:OLW3WDeb0

淫ピ絶好調だな

481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:06:30.95 ID:rE+AoCWs0

―白糸台―

菫「はぁ……」

尭深「元気、ないですね……」

菫「ん?あぁ……宥がいないならもうどうでもいいかなって」

亦野「う、うわぁ最悪だこの人」

尭深「……それに比べて」チラッ
ゴゴゴゴゴゴゴ

照「めふめふ」モググ

淡「お菓子頬張りながら凄んでも迫力ないよテル」
尭深「……凄いやる気だね」

亦野「うーん、昨日とは大違いだね」

菫「どうでもいいよ……」

485 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:10:36.41 ID:rE+AoCWs0

淡「今日は凄いやる気だね?」

照「……ひょうは」モギモギ

淡「ん?」

照「……ごくん、なんでもない」

淡「そ?」

照(……今日は、自由な相手と打てる日……)
咲『きゃっきゃ』

塞『うふふ』
照「っ……!!」ゴォォォッ……!!

照「今日こそ、打倒お団子……!」

淡「お団子食べたいんですか?」

照「ちがうよ」

尭深「食べますか?」

照「いただきます」

487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:16:59.39 ID:rE+AoCWs0

平部員「各校の方々がお見えになりました!」

菫「そっか、よかったね」

照「ありがとう、すぐ行く」キリッ

平部員(今日の宮永先輩一段とかっこいい)

照「お団子は駆逐してやる……!」

平部員「!?」
―エントランス―
咲「でも、それだと――……」

塞「あぁ、それもそっか。さすがだねー」

久「清澄の自慢の一年だからね」エッヘン

エイスリン「ヒサ、トクイゲ!」
照「ぐぬぬ……!」

照(今日も仲睦まじく……ゆるせない)

照(それにしても久、事情を知っててなんで……薄情者めえ)

490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:24:28.95 ID:rE+AoCWs0

照「ぐぬぬぬ……あれ」
洋榎「なんや、なんでなんや咲ぃ……」グスグス

穏乃「咲さんがあんな超正統派美少女なんて……咲さんはもっとこう、ボス的な」グスグス
照「ひろろん、かもかも」

洋榎「ん?あぁ、なんや照やないか」

穏乃「あ!照さん!こんにちは!!!」

照「ひろろん達も、咲を見てたの?」

洋榎「あぁ、あの宮守っちゅう高校が咲にちょっかいを…………ひろろんてなんやお前」

穏乃「だって、だってだってここ二日間、咲さんあの人達にべったりなんですよ!」

照「……二人とも、私は同士」

洋榎「!!ほんまか!」

穏乃「照さんもあの高校を!?」

照「うん……あの高校の、あのお団子の人は、今日の麻雀で」

照「むぁっ倒す!!」ゴッ!!

492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:31:14.32 ID:rE+AoCWs0

……

菫「それでぁ、きょーはじゆうなあいてと打ってくださーい」

和「今日は自由な人相手なんですね」

咲「そうだね。誰と打とうかな」

和「一緒に……と言いたいところですが、ほぼ毎日一緒に打ってますしね」

咲「だね。えっと、だったら」

咲「あのっ、塞さん!よければ一緒に――……」

……

咲「あ、あれ?」

和「あれ、姐御はどこに行かれたんですか?」

咲「さぁ、ほんのついさっきまでここに……」
――――

スタスタ

塞「……ねえ、ちょっと。いきなり手を握ってどこに連れてくつもり?」

紙袋「ふぉっふぉっふぉ」

496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:38:01.01 ID:rE+AoCWs0

塞「……紙袋被って拉致するのが流行ってるの?」

紙袋「ふぉっふぉっふぉ」

塞「……はぁ、変なところには連れてかないでね」

ザッ

紙袋「つきました!」

塞「え?ここ――……」

キィィ……

紙袋「そう、ここが」スッ

穏乃「……白糸台麻雀部、一軍部室です」

塞「……!」
洋榎「おう、待っとったで」

照「…………卓について」
塞「……チャンピオン……!」
照「はじめよう……二度と麻雀とかモノポリーができない体にしてあげる」

499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:44:12.72 ID:rE+AoCWs0

塞「……!」
洋榎「悪く思わんといてぇな……あんたが悪いんやない」

洋榎「咲が可愛いのが罪なんや」

穏乃「……あなたがいると、咲さんがかっこよくないんです!」

穏乃「あんな咲さんもう見たくありません!」

塞「あんたたち……」

照「…………妹がホテルでお世話になったみたいだね」

塞「……」

照「…………早く卓について」

照「麻雀でわからせてあげる…………ホントの姉というやつを」

塞「…………!」

ガタンッ

洋榎「お?勢い良く席に着いて、なんや、やる気まんまんやな」

塞「…………」

照「……はじめよう」

500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:44:47.49 ID:5Rz6IT+QT

能力なしならひろろん無双のよかん

501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:45:39.86 ID:G1HPahjM0

無効化系が二人もいるんですが

502 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:50:39.44 ID:rE+AoCWs0

……

初美「…………ありがとう、ございました」

美幸「ありがとうございました……もー……」

泉「……ありがとうございました……」

咲「ありがとうございました!」

ガタッ

咲「ふぅ、麻雀って楽しいよね!!」

初美・美幸・泉「「「ヒッ」」」ビクゥッ

スタスタ

咲「……」キョロキョロ

淡「あ!サキー」

煌「これはこれは、咲さんじゃあありませんか」

咲「あ!淡ちゃん!須原さん!」

煌「花田です。誰か探してるんですか?」

咲「はい……あの、宮守の臼沢塞さんを……」

507 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 21:56:24.21 ID:rE+AoCWs0

煌「あれ?それでしたら、さっきあちらの方へ紙袋を被った方に連れられていきましたが」

咲「えっ!!!?」バッ!!!

和「ロンです」

末原「メゲるわ……」

咲「あ、あれ?」

淡「なんでノドカを探したの今」

煌「そういえばあちらには何があるんです?」

淡「え?あっちは……」

淡「…………まさか」
照『打倒、お団子』
淡「わぁぁ!!」ダッ

咲「淡ちゃん!?どうしたの!?」

淡「まずいよー!宮守の人の公開処刑が始まってるかも!」

咲「!!?」

511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:04:36.30 ID:C6vekFoD0

何故か毎度のように妹に嫌われる方向に突き進む照さん

512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:06:53.06 ID:rE+AoCWs0

――――
塞「はぁっ……はぁっ……」

ジャラ

照「……この程度?」

洋榎「なんや、期待はずれやなあ」

穏乃「臼沢さん……残念ですが、ここはあなたの縄張りでもないんです」

塞(なに、なんなのこいつら……!)

塞(チャンピオンが全く塞げない……?いや、チャンピオンが、“この場を支配している何かに見逃されてる”?)

塞(まさか、そこの阿知賀の子が……私と同じような塞ぐ力で、意図的にチャンピオンを除外してる……)

塞(そして姫松の私への集中放火……!これ)
洋榎「さぁ、もう一回や」

穏乃「間髪入れずにやりましょう」

照「……もう退路なんてないよ」
塞(はは、私を殺しにきてるってか……)

513 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:07:37.40 ID:rE+AoCWs0

能力に関しちゃ適当ですのだ

516 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:15:49.12 ID:rE+AoCWs0

塞「はぁ、はぁっ……」

洋榎「お?なんや、疲れとるみたいやなぁ」

洋榎「あんたの麻雀……だいぶ体力消耗するみたいやな……うちの知り合いみたいや」

洋榎「やったら結構しんどいんちゃうか?……もう降参してもええんやで」

照「……咲に近づかないと誓うならね」

塞「……!」

穏乃「これ以上やっても、同じことですよ臼沢さん!」

穏乃「もうこの卓は完全に――……」
塞「……もう、一回」
穏乃「!!」

洋榎「……根性見せるなぁ」

照「…………!」
塞「へへ……ちょっとね、あんたたちには言いたい事があるからね」

塞「…………それを負け犬の遠吠えにしちゃうのは、嫌なのよ……負けるもんか」

517 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:17:03.10 ID:5Rz6IT+QT

やだ、かっこいい///

518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:18:22.23 ID:ccOhtbrl0

なにこのイケメン

521 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:25:04.04 ID:rE+AoCWs0

タッタッタ

淡「こっち!こっちだよサキ!」

咲「はぁ!はぁ!」

煌「まったく、チャンピオンも何をされてるんですかね」

咲「急がなきゃ……!」

煌「?確かに急がなきゃなりませんが、どうしてそんなに切羽詰ってらっしゃるんですか?」

咲「…………塞さんの麻雀は、ちょっと特殊なんです……!」

煌「と、いいますと」

咲「塞さんは、強い人達と戦うと……体力を凄く消耗しちゃうらしいんです……!」

煌「!」

咲「まるで、嘘みたいな話、ですけど……!」

煌「……いいえ、私も以前そのような方と打った事があります」

咲「ほんとですか!?」

煌「はい……彼女は対局の後、倒れて病院に運ばれました」

咲「…………っ!」

522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:25:17.93 ID:+y91n0l/O

塞-sae-でしたか

525 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:29:10.49 ID:rE+AoCWs0

咲「い、いそがないと――……!」

淡「サキ!ここだよ!」

咲「!」

バンッ!!

咲「塞さん!」
洋榎「!さ、咲!」

穏乃「咲さん!?」

照「……咲……!」
塞「ぜぇっ……ぜぇっ……!!!!」
咲「っ……!!!!塞さん!!!!」

530 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:35:35.74 ID:rE+AoCWs0

ダッ

咲「大丈夫ですか!?」

塞「ぜぇっ……!あ……咲ちゃん……ごほっ!」

塞「ふぅ……はぁっ……大丈夫、ちょっと、咳き込んじゃってさ」

咲「う、嘘です!そんな」

照「……咲、お前は下がってな」

咲「っ……!!!!!おねえちゃn」

塞「咲ちゃん」

ポフッ

咲「!」

塞「はぁっ……大丈夫、すぐ、終わるから……」ナデナデ

塞「ちょっとだけ、時間……ちょうだいね……」

咲「でも、でも!塞さん、お体が!」

塞「ぜぇっ……ぜぇっ……は、は」

塞「ま……らくしょーってことで……!」ニコッ

532 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:42:59.32 ID:rE+AoCWs0

照「……!」

塞「ぜぇっ……ぜぇっ……ごめん、待たせたね」

洋榎「……は、はは!楽勝とは随分強く出たな自分」

穏乃「う……」

塞「……はは、いまんとこ、負けっぱなしだけどね」

塞「…………だから、もう一回」
洋榎・穏乃「「っ……!」」ゾクッ
塞「勝つまで……!!もう一回……!!」
洋榎(な、なんや……なんや、こいつのこの、異様な迫力は)

穏乃(や、やばい、なんか……怖い……!)

照「……!……」

照「…………望むところ……!」

537 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:50:10.03 ID:rE+AoCWs0

ジャッ!!

塞「はぁっ……!!はぁっ……!!」

洋榎(な、なんや……迫力じゃあちょっと負けたかもしらんけどな)

洋榎(うちら三人の作戦の前にはそんなもん――……)

照「……!?……」

洋榎(…………なんや?)

洋榎(照、なんであがらへんねん、だってそこは……穏乃が縄張りを張って)
「ツモ」
洋榎「!!?」
塞「8000・16000……!!!」
洋榎(なっ…………!!!?)

咲「……!」

煌「すばらっ」

543 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 22:58:28.06 ID:rE+AoCWs0

洋榎(や、役満かましおった……!?なんでや!?穏乃が縄張りを――……)

洋榎「……っ!」
穏乃「……あ、う……!」フルフル
洋榎(な、なんや……!まさか)

洋榎(穏乃の縄張りが…………弱まっとる……?)

穏乃(な、なんで……?なんで上手くいかないの……?)

照「……!」

照(上手くいかない……?ギギギもできない……!)

照(かもかもが、迫力に圧されちゃって、私の方に縄張りを張っちゃったか……)

照(いや、それとも――……!)チラッ
塞「はぁっ……!!はぁっ……!!!」
照「……っ……!」ゾク

照(まさか……私を、力尽くで……塞いでる……!?)

547 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:07:14.27 ID:rE+AoCWs0

ジャッ!!

洋榎(……!!な、なんや、こんな)

塞「はぁっ……!はぁっ……!」

穏乃(こんな麻雀、打った事ない……!!)

塞「ぜぇっ……っ……はぁっ……!!!」

照(一人ひとり作戦を無視して……体勢を立て直す事もできない……!)
塞「はぁっ……!!はぁっ…………!!!」
洋榎(あ、れ)

穏乃(どれが、危険牌なんだ……これ)

照(なんだ、これ……状況がよくわからなくなってきた)

照(まるで、いきなり真っ暗になったみたいに……――まるで)
塞「……はぁっ……はぁっ!!!!」
照(……――頭上を、空を……塞がれてるみたいな……)

550 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:11:16.27 ID:rE+AoCWs0

照「っ……」

ポロッ

照「……あっ……」
塞「それ」
洋榎・穏乃「「!!!!」」

煌・淡「「!!!」」

咲「……あ……!」

照「……!」
グラッ
塞「……ロ……ン」

ガシャンッ

咲「……塞さん!!!!!」

554 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:17:00.44 ID:rE+AoCWs0

ダッ

咲「塞さん!!塞さん!!大丈夫ですか!!?」

塞「ぜぇ……ぜぇ……や」

塞「っ……ぜぇ……ごめ……ちょ、しんどい……ね」

煌「今すぐ救急車を!」

塞「や、だいじょぶ、だいじょぶだよ、ホント、ごめんっ、はぁっ……」

塞「ちょっと、体力……使い果たしちゃった、だけだから……!」

淡「で、でも凄いです!テル相手にあんな!」

塞「は、はは……でも、結局、数分しか、塞げなかったし……総合では……ボロ負けしてるし、ね」

咲「塞さん……!」

洋榎「……」

穏乃「あ、あの……その」

照「さ、咲、その」

咲「……!」

咲「お姉ちゃんの馬鹿ぁ!!!!!!!」

558 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:25:25.90 ID:rE+AoCWs0

照「まっ!!!!!!!!!!??」

咲「なんでっ……!なんでこんな事するの……!?」

咲「せっかく、せっかく仲良くなった私の友達なのに、なんでそんな嫌がらせするの!?」

照「い、嫌がらせじゃ」オロオロ

咲「淡ちゃんから聞いたよ!!宮守のお団子の人を倒すって言ってたって!!!」

塞(お団子!?)

咲「そんなに、まだそんなに私の事が嫌いなんだ!!!!!」

咲「そうだよね……仲直りしたのに、メールも、電話もしてくれないし!!!!でも!!」

咲「でも!!!せっかく、せっかく仲良くなれた、私のお友達なのに!!!!!」

咲「なんでお姉ちゃんがこんな事するの!!!!!あんまりだよ!!!!」

照「それは、ちがう、ちがうよう、咲」オロオロ

咲「お姉ちゃんの言う事なんてもう聞きたくない!!!!!」

咲「お姉ちゃんなんて……!!!!」

塞「!」

咲「お姉ちゃんなんて、大っっっ嫌い!!!!!!!!!!」

561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:27:06.62 ID:A/8xmze2O

Oh…(´・ω・`)

563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:27:39.73 ID:0cqPp/ES0

なんという会心の一撃

564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:28:17.69 ID:JKH+WI7VO

アカンけど残当

567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:32:21.75 ID:rE+AoCWs0

ペシンッ
照「 」

洋榎・穏乃「「……!」」

淡「わ、わわ……!」

煌「……ん」
咲「……え……」ジーン

塞「……」
淡「ちょ、ちょっと!臼沢先輩!なんでサキを叩い――」

煌「大星さん、しっ……」
咲「え……塞……さん?」

塞「…………それは、言っちゃだめだよ……咲ちゃん」

咲「え、で……でも、でも……」

塞「……それだけは、言っちゃダメ」

571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:40:37.88 ID:rE+AoCWs0

咲「で、でも――……」

塞「せっかく仲直りしたんでしょ?……ならもうちゃんと話し合えるって事じゃん」

塞「だったら、そんな風に相手の話も聞かずに……一方的に嫌っちゃダメだよ」

塞「そんなんじゃ、一生仲違いしたままになっちゃうよ」

咲「……っ」

咲「でも……でもぉ」ポロポロ

咲「でも、わたしのせいで、さえさんがぁ……!」ポロポロ

ギュッ

塞「……うん、私のために怒ってくれて、ありがと」

ナデナデ

咲「ぐすっ……!ひぐっ……!」ポロポロ

塞「……でも、大丈夫だよ」

パッ

塞「私がやられたんだもん……私が文句言うわ」ニコッ

塞「…………ね?御三方?」

572 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:43:49.79 ID:+y91n0l/O

これは周りみんな濡れてますわ

573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:45:23.32 ID:fdN4yF2o0

塞さんになら抱かれてもいい

575 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:48:57.92 ID:rE+AoCWs0

塞「まずそこのふたり!!」

洋榎「は、はいっ!!?」ビクッ

穏乃「な、なんでしょう!!?」ビクッ

塞「なにが“咲が可愛いのが罪なんや”なの!なんの言い分だっつーのそれは!」

洋榎「え、いや、その」

塞「じゃあ咲ちゃんが可愛ければ咲ちゃんを好きにしてもいいの?」

洋榎「……それは……すんません」

塞「高鴨さんも!」

穏乃「は、はいっ!!?」

塞「勝手な咲ちゃんのイメージを自分の中で固定して!それを咲ちゃんに押し付けるな!!」

穏乃「う、うぅぅ……」

塞「……本当に尊敬してるなら、咲ちゃんの一番いい所なんて、もう分かってるでしょ」

穏乃「…………はい……」

塞「……そして、チャンピオン……ううん、宮永照さん」

照「はひっ」ビクゥゥッ

578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/18(木) 23:55:58.96 ID:rE+AoCWs0

塞「……なんでこんな事したの」

照「えっ、それは、その」

塞「……」

照「その……久が……臼沢さんと、咲が……」

照「二人で……ホテルに行ったって」
塞・咲「「…………はい?」」
照「咲を魔の手にかけるやつは……いっそ私の手で……って思って」

塞「はい、いやあの、何言ってるの?ホテル?」

咲「行ってないよ!!!な、なにいってるのお姉ちゃん!!!!」アワワ

照「え、でも……久が、二人はホテルで仲良くやってたって」

塞「……なんでそれがそういう意味に聞こえるのさ……」

照「え、ちがうの」

塞「おばか!」チョップ

照「あふっ、いたい」

580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:04:15.55 ID:O7utmApM0

照「うう……でも、だから……私が臼沢さんを倒して、咲に近づかせないようにと思って」

塞「……こんな事したんだ」

ベシッ

照「あうっ」

塞「もっとおばか!!」

照「た、たたかないで、いたい……」

塞「何度だって叩くよ!宮永さんどこまでもおばかだもん!」

照「そんなばかばかって……!」

塞「だっておばかじゃん!そんな下らない計画立てといて、咲ちゃんをおざなりにしてたんでしょ!?」

照「!!」

塞「咲ちゃん言ってたよ!昨日会った時も素っ気無かったって!」

照「そ、それは……臼沢さんを倒してから、思う存分会おうと思って……」

塞「何寝ぼけた事いってんだ!!」

塞「あんたお姉ちゃんでしょ!!!咲ちゃんのお姉ちゃんでしょ!!!」

塞「だったら!麻雀の牌を握る前に!!妹の手を握れ!!!!おばか!!!!」

584 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:12:27.81 ID:O7utmApM0

照「……!」

塞「……部外者がうるさいかもしれないし、厚かましいとは思うけどさ」

塞「あんた咲ちゃんがどれだけお姉ちゃんを、あんたを好きかしってるでしょ」

塞「宮永さんを追いかけるためだけに麻雀で全国に来るような子だよ」

照「うん……うん……」

塞「……寂しくて、宮永さんに相手にされずに、寂しくて……」

塞「…………私にお姉ちゃんの面影を重ねるくらい、あんたを好きなんだよ」
咲「……!」
照「……」

塞「……なんか、感情に任せてうるさく言って申し訳なかったけど」

トンッ

照「!」

塞「…………ほら、もうこんなに近くにいるんだから」

塞「今までのぶん、存分に仲良くしなきゃ…………ね!」ニコ

585 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:18:06.46 ID:O7utmApM0

照「…………臼沢さん……ありがとう」

塞「んーん……咲ちゃん」

咲「は、はい」

塞「…………えへへ、よかったね」ニコ

ナデナデ

咲「……あ……」

パッ

咲「……!」

塞「……しっかりね」

咲「…………塞、さん」

塞「それじゃ、私はみんなの所に戻ってるね。大星さん、案内してくれる?」スタスタ

淡「は、はい!」

煌「……さ、御二方も。行きましょう」

洋榎「……せやな」

穏乃「はい!」

592 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:23:09.55 ID:O7utmApM0

スタスタ

照「……」

咲「……」

照「……わるいこと、しちゃったね……」

咲「…………うん」

照「…………あの人にも……今までずっと……咲にも」

咲「……!」

咲「……わ、わたしも」

ポロッ

咲「わたしも、さっき、あんなこと、いって……ごめん、なさいっ……」ポロポロ

照「……咲」

咲「だいすき……大好きだよ……おねえちゃん……おねえちゃん……!!」ポロポロ

照「…………」ポロ

ギュッ

照「……私も……ずっと、ずーっと……大好きだよ……咲」ポロポロ

597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:30:35.41 ID:O7utmApM0

バタン

塞「ふぅ……さ、もどろっか」

淡「で、でもいいの?」

塞「?なにが?」

淡「えっと……あんな事いったらサキ、もう臼沢先輩には」

塞「あはは、咲ちゃんの好きにするのが一番でしょ」

淡「……うん……」

煌「……行きましょうか」

塞「うん……」

スタスタ

塞「……ちょっとさ」

煌「はい?」

塞「……妹欲しかったから、ああいう風に頼られて……ちょっと嬉しかったんだよ」

塞「…………それだけ」

煌「……ふふ、それもまた、すばらです」

599 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:34:18.07 ID:O7utmApM0

洋榎「でも、大丈夫なん?」

塞「え?」

淡「なにが?」

洋榎「じぶんだいぶつかれとったやろ」

穏乃「あ、そういえば」

塞「……あー」

塞「そう言われると、なんだか」

塞「気が……ぬけて……」

ドサッ

淡「うわー!救急車!救急車ー!」

煌「おちついてください!今電話していますから!」

穏乃「愛宕さんがあんな事言うからー!」

洋榎「う、うちのせいか!?いや、ごめんなさい!」

塞(…………騒がしい)

……

602 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:38:04.52 ID:O7utmApM0

―最終日―

宥「みんなのお迎えにってだけなんだけど……きちゃった~」ホワワ

菫「ウワー!!!!宥ー!!!宥ー!!!」

亦野「うるせえ」

宥「菫ちゃん苦しいよぉ~」

―――――

久「よし、それじゃ忘れ物ないわねー?」

優希「そういえば長野に犬を忘れてきたじょ」

久「まあそれは意図的だからいいけど」

まこ「鬼畜生じゃ」

和「部長!咲さんがいません!!」

久「咲?咲なら――……」

605 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:44:12.68 ID:O7utmApM0

胡桃「みんな!もうすぐバスくるよ!」

豊音「わすれものはないよー」

エイスリン「ジュンビバンタン!」

白望「……帰るの、ダルい……」

塞「…………」

白望「……塞」

塞「え?ん?なに?」

白望「……大丈夫?」

塞「はは、何がよ。大丈夫大丈夫」

胡桃「……最後に会ってく?」

エイスリン「モウイッカイ、オワカレ!」

塞「……いいよ、連絡先交換したし、もうお別れもしたし」

塞「別にこれっきりになるわけじゃないしね」

豊音「でもちょー寂しいよー」ウワーン

白望「……泣かれるとダルいから泣かないで」

606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:46:17.97 ID:O7utmApM0

ブロロ

胡桃「それじゃみんな、バス出るよー!」

豊音「はーい!」

白望「ダル……エイスリン、おぶってって」

エイスリン「ガンバレ!」

塞「……」
タッタッタ

塞「!」

ザッ
咲「塞さん!」
塞「咲ちゃん!」

607 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:50:16.36 ID:O7utmApM0

咲「はぁ、はぁ、すみません、もうお別れしたのに」

塞「あはは、いいっていいって。どうしたの?」

咲「……」

塞「……?」

咲「あ、あの……」

塞「……」

咲「今回は……本当にありがとうございました」

咲「おかげで、お姉ちゃんと昔みたいに仲直りできました」

塞「ん!それはよかったよ!」

咲「それで、その!」

塞「え?」

咲「あの、なんていいますか」

咲「……どうしても言いたい事があって……」

塞「?」

611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:55:10.25 ID:O7utmApM0

<塞ー!もうバス出るよー!
咲「……私は、別に」

咲「塞さんを……おねえちゃんの……宮永照のかわりにしてたわけじゃないです……」

塞「……!」

咲「あの、お姉ちゃんは、お姉ちゃんで……、その、家族っていうか」

咲「でも、塞さんは、違って」

咲「あの、あのその、お姉さまっていうか、えっと、あれ?」

塞「ちょ、ちょっと咲ちゃん、落ち着いて」
<塞ー!
塞「あっ、うん!ちょっとまっ――……」クルッ

咲「あっ……!」
ガシッ
塞「へっ」

615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 00:59:49.23 ID:O7utmApM0

咲「……あっ……」

塞「……えっと……咲ちゃん?」

咲「あの……その……」

咲「最後に、えっと、えっと」

咲「…………頭……撫でて……くれませんか……?」

塞「……」

咲「…………う、うぅ……!」

ダッ

塞「あっ!」

咲「ご、ごめんなさい!やっぱりなんでもな――……」

塞「……――咲!!」

ギュッ

咲「え?」

塞「っ!」
チュッ

620 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 01:02:46.97 ID:O7utmApM0

咲「…………えっ……」

塞「…………あ……」

咲「……えあぁぅ!!?」

塞「あ!?ごご、ごめん!!あの、おでこがあんまり可愛かったから!!そのっ」

塞「……」

塞「咲」

咲「は、はひっ!」

塞「……」

ニコッ

塞「また、すぐ連絡するよ」

咲「……」

咲「…………」

咲「…………――っ!」

ニコッ!

咲「はいっ!」

626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 01:09:13.34 ID:O7utmApM0

ブロロロ……

豊音「えー!じゃあ咲ちゃんとお話してたのー!?ちょーずるいよー!」

エイスリン「ギルティ!」

胡桃「うるさいよ!まぁいいじゃん。また連絡くれるらしいし」

豊音「そうかなー。うーん、仲良くなった子達、みんな遊びに来てくれないかなー」

白望「……受験終わった後がいいなぁ」

塞「……」

胡桃「……塞、なんでにやけてるの?」

塞「ん?いや、なんでもないよ」

豊音「ちょーにやけてるよー」

エイスリン「シアワセソウ!」

白望「気味わるいよ」

塞「失礼だな!……本当になんでもないよ」

塞「ただ……ふふっ」

塞「ちょっと春が待ち遠しいだけだよ」

629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 01:16:18.72 ID:O7utmApM0

―――――

照『そこで私は考えたよ』

咲「うんうん」

照『咲と塞の姐御が結婚すれば、私も塞の姐御の妹になれる』

照『塞の姐御と私達で完全三姉妹』ドヤァ

咲「けっ、けっこん!!?ななな、なにいってるのおねーちゃん!」

照『まう』

ワイワイ
久「ふふ、照と随分仲良くなったわね」

まこ「妙なワードが聞こえた気がしたがのう」

和「……へへ、照れますね」

まこ「お前さんの事じゃないと思うが」

優希「和ちゃんはもうどうしようもないじぇ」

犬「しかし咲の奴幸せそうに話してるなー」

632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 01:19:22.95 ID:EQg8Z39n0

完璧に犬ですか

633 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 01:20:06.96 ID:bU8plHtb0

のどっちも大人しくなったもんだ…

635 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 01:21:10.87 ID:O7utmApM0

咲「ふぅ」ピッ
まこ「終わったみたいじゃな」
prrr

咲「!」
優希「また着信みたいだじぇ」
咲「……っ!」パァァァ
久「うわぁ……わかりやすく嬉しそうな顔」

和「だ、誰ですかね。違う時空の私とかでしょうか」

まこ「お前さんはもう黙っとれ」
ピッ

咲「は、はい!もしもし!」

637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/19(金) 01:27:26.05 ID:O7utmApM0

『……ふふ、三日ぶりかな?』

咲「えへへ……そうですね」

『もう、だいぶあったかくなってきたね』

咲「はい……」

『……もう、こっちの雪もとけたからさ』

咲「!」

『おいでよ』
ニコッ
咲「……――はいっ!」

カンッ!!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする