【染谷まこSS】久「通学中に会うなんて奇遇ね」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:16:27 ID:j2qm3Fzv0

久「突然だけど今日は何の日か知ってるかしら?」

まこ「朝っぱらからいったいどうしたんじゃ、またテレビでなんかやっとったんか?」

久「いいからはやく答えてよ」

久(本当は私の誕生日だって知ってるくせに)

まこ「確か今日は……うるしの日じゃな」

久「は?!」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:17:55 ID:j2qm3Fzv0

久「わ、私がわざわざうるしの日なんて聞くわけないじゃない」

まこ「違うか……といことはもっと変わった事じゃな」

久「もっと単純に考えていいのよ」

久(変わったことじゃないわよ……バカ…)

まこ「単純にか…すまんがヒントは?」

久「」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:20:31 ID:j2qm3Fzv0

まこ「おーい久」

久(あまりのショックで意識が飛んでたわ)

久「しょうがないわねぇ、実はある人物が関係してるの」

まこ「ふむ…となると…」

久(もう分かったわよね)ウズウズ

まこ「ドイツの細胞学者ロベルト・コッホがツベルクリン療法を発表した日じゃろ?久も昨日あの番組見とったんじゃな」

久「へ?!」

久(何よぉ…何なのよぉ)ワナワナ

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:26:40 ID:j2qm3Fzv0

まこ「久?」

久「そんなわけ……そんなわけあるかーぼけぇ!!まこのバカ!もう知らない!」ダッ

まこ「おい久」

まこ「行ってしもうた……昨日はトトロを見たんじゃな…」

まこ「はぁ……」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:29:05 ID:j2qm3Fzv0

放課後

久「……」

一太「どうしたのかは知りませんが、もうすぐ次期生徒議会議長選挙があるんですからしっかりして下さいよ」

久「ちっ…」

一太(なんか恐いんですけど…)

久「私はこれから麻雀部に行くから後はお願いね」

一太「えっ?!」

久「良いわよね」ゴッ

一太「は、はい…」

一太(迫力に負けた……)

久(こんな所でうじうじしててもしょうがないわ。まこ待ってなさいよ)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:34:32 ID:j2qm3Fzv0

久「みんなお疲れ様~」

咲「お疲れ様です」

久「あら?まこは?」

和「染谷先輩は実家のお手伝いに行きましたよ」

久「そう……」

久(なにがっかりしてるんだろ私……あんなやつ知らないって言ったじゃない…部活を引退した今はわざわざ会いに行かなきゃほとんど会わないんだしもういいじゃないあんなやつ……)

京太郎「どうかしましたか?」

優希「目が赤いじぇ」

久「き、昨日遅くまで起きてたからよ気にしないで」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:41:37 ID:j2qm3Fzv0

??「たのもー」

ガチャ

智美「お祝いに来たぞー」ワハハ

ゆみ「普通に入れ普通に」

美穂子「お久しぶりです」

久「あなた達どうして…」

智美「部活引退して暇だから誕生日のお祝いに来たんだ」ワハハ

ゆみ「勉強しないといけないから暇ではないが、今日は久の誕生日だから勉強は休みにしたんだ」

美穂子「この間教えてもらったじゃないですか」

久「ありがとう嬉しいわ…」グスッ

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:45:46 ID:nH3Xqk6UO

修羅場と無縁で平和じゃのう

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:52:04 ID:j2qm3Fzv0

咲「あのー…今日お誕生日だったんですか?」

久「そうよ」

和「初耳です」

久(まさか…まこも知らなかった?……いやそんなはずないわ…だって去年の12月に

『私先月誕生日だったのよ』

『なんで今更言うんじゃ来年はちゃんと祝ってやるからこれで我慢しときんさい』

って言ってジュースくれたもの……忘れてるんだ…私の存在なんてそんなものなのね……)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 19:53:39 ID:4moQl/pM0

日付教えなかったから……

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 20:03:47 ID:j2qm3Fzv0

智美「どうした?」

久「何でもないわ3人とも本当にありがとう」

京太郎「お、おれはジュースをご馳走しますよ」

咲「私も」
和「私も」
優希「私も」

久「そんなに飲めないわよ」クスッ

美穂子「簡単なものですけどお料理を作って来ました」

ゆみ「もちろんケーキも有るぞ…全員分な」

優希「やったじぇー」

智美「そしてこれがプレゼントだぞ」ワハハ

久「ありがとう」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 20:07:38 ID:j2qm3Fzv0

美穂子「私の時もお祝いしてもらいましたから」

ゆみ「私の誕生日も期待してるぞ」

智美「私は来年だな」ワハハ

久「分かったわ期待しといてね。じゃあ準備しちゃいましょうか」

美穂子「私たちがやるのでくつろいでて下さい」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 20:15:09 ID:j2qm3Fzv0

久(誕生日を祝ってもらえるっていいわね…ゆみたちに比べてあいつは……あーもう考えちゃダメよ)ブンブン

智美「そういえば染谷はどうしたんだ?」

咲「今日は実家のお手伝いでいないんです」

美穂子「それじゃあしょうがないですね」

久「しょっ…」

久(何言おうとしてんだろ私……そんなにあいつに祝って欲しかったの?バカみたい……)

ゆみ「しょ?」

久「しょうがないからまこには明日なんかおごってもらおうかなーって……」

和「染谷先輩をあまり困らせちゃダメですよ」

久「ちょっとぉどういう意味よもー」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 20:22:10 ID:j2qm3Fzv0

智美「染谷の方がしっかりしてそうだから甘えたっていいんじゃないか?」ワハハ

ゆみ「お前ももっとしっかりしような」

智美「うっ…」

久「私だってしっかりしてるわよね?咲」

咲「えーっと…」

久「ねっ須賀君?」

京太郎「しっかりと言うか…ちゃっかりと言うか…」

久「……優希、須賀君の分もケーキ食べて良いわよ」

優希「やったじぇー」

京太郎「そりゃないっすよー」

和「準備終わりましたよ」

久「待ってました」

智美「それじゃあ久の誕生日を祝ってかんぱーい」ワハハ

「かんぱーい」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 20:31:56 ID:j2qm3Fzv0

久「あー今日は楽しかったー」

久(結局あの後カラオケ行ったりして遅くなっちゃったなー)

久「我が家にとうちゃ…く……」

久「………ひとの家の前で何してるの?何の用なの!?忘れてましたごめんなさいなんて言っても許さないわよ!邪魔だからとっととどきなさいよ!!」

まこ「忘れとらん」

久「嘘よ!」

まこ「嘘じゃない!ずっと前から今日どうしてやろうか考えとった」

久「じゃあ何で今朝は言ってくれなかったのよ!」

まこ「後で驚かせるためじゃ久にはいつもサプライズされとるから…じゃが急に家の手伝いが入ってしもうた」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 20:42:45 ID:j2qm3Fzv0

久「ふん、やっぱり嘘じゃない…咲達は私の誕生日知らなかったわよ!」

まこ「誰も教えとらんから知っとるはずないんじゃ」

久「え?!どういことよ」

まこ「ふ、2人っきりでお祝いしたかったんじゃ///」

久「っ///」

久「そ、そういえば私が許すとでも思ったの!?だいたい部活があるじゃない私だって議会の仕事が」

まこ「部活サボって連れ出すつもりじゃった議会の人らには後で謝るつもりで」

久(即答してんじゃないわよバカ…)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 20:49:15 ID:j2qm3Fzv0

久「まこって案外簡単に部活サボる子だったのね」

まこ「久の誕生日じゃからじゃ」

久「どうせ他の子の時でもそうなんでしょ」

まこ「さっきも言うたが……久と2人きりに//…なるためじゃ」

久「でも他の
まこ「他の人にはならん…こんな気持ちに……ひ、久だけ久の誕生日じゃから…独占したかった!久の思い出をわしだけのもんにしたかったんじゃ!」

久「なななな、何言ってるのよ!///」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 20:56:31 ID:j2qm3Fzv0

久「そ、それで許してもらえると思ったの?何か忘れてるわよね」

久(私…素直じゃない…本当はまこに抱きつきたいのに…まだ朝のこと根に持ってる……)

まこ「そうじゃな…」ギュッ

久「……」

久(まま、ま、まこが近づいて来たと思ったらギュッて…だ、抱きしめられちゃってる私……)

まこ「すまんかった…こんなことになるなんて思っとらんかった…すまん」

……………

久「やっと落ち着いたわ」ボソ

まこ「ん?」

久「こ、こっちの話よ」

久「まこが私のことを思ってくれてるのはよく分かったわ勢い余って抱きしめちゃうんだものね…でも…」

まこ「……」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 21:00:15 ID:j2qm3Fzv0

久「他にあると思うのよ…もっと簡単に思いを伝える方法が」

まこ「??」

久「私はまこが好き…まことキスしたい」

まこ「わしらは女同士じゃ人に知れたら色々と……」

久「面倒なことになるかもね…でも拒絶はしないのねまこ」

まこ「わしは久にばり惚れとるから…」

久「じゃ良いじゃない……今は2人っきりよ誰にも見つからないわ///」

まこ「急に照れだしたのう」

久「うるさい///結局どうなのよ」

まこ「久……愛しとるけぇ///」チュッ

久「ん…///」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 21:04:03 ID:j2qm3Fzv0

久「あっさりなのねもっとむさぼる様にされると思った…」

まこ「初めてじゃからよく分からんのじゃ」プイッ

久「拗ねちゃった?ごめんね…でも今すっごく幸せよ」

まこ「久わしもじゃ」

久「誤解が無い様に言っとくけどファーストキスだったからね私も…あんなこと言ったからって誤解しないでよ」

まこ「分かっとるよ…あとこれは誕生日のプレゼントじゃ」

久「ありがとう」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 21:06:19 ID:j2qm3Fzv0

久「でもこのまま帰るつもりじゃないわよね帰られたら私の今年の誕生日最後の思い出が1人きりのものになっちゃうんだけど」

まこ「親御さんがおるじゃろ」

久「もーあんなこと言ったんだから最後まで責任取って一緒に夜更かししなさいあともっとキスしたい!」

まこ「分かった一緒に最後まで思い出作りするか…あとキスはひとのいないとこでな」

久「そうこなくっちゃ」
久「あとねぇ」

まこ「まだあるんか?」

久「来年以降もずっと期待してるわよ、まこには今日の記念を増やした責任があるんだから」ニコッ
おわり

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/13 21:08:57 ID:hPsb81nc0

乙でー
誕生日に良い部まこ

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