【和・優希SS】咲「京ちゃんの名字ってさ」京太郎「うん?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 21:19:43.84 ID:AjULSrzmO

咲「清々しいよね」

京太郎「」

和「プフッ」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 21:26:30.54 ID:AjULSrzmO

和「プッ…ククク…」プルプル

咲「」ドヤッ

京太郎「何言ってんのお前…」

咲「いや。須賀だし。名字」フフン

京太郎「…いや、そんな上手い事言ったみたいな顔されても…」

和「清々しい…須賀…須賀須賀しい…クフッ」プルプル

京太郎「そして、そんな面白いか?和…」

和「ウフフフフ…ご、ごめんなさい…うっ!グスッ!」

京太郎「泣くほど面白いっすか…」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 21:34:21.64 ID:AjULSrzmO

和「すっ!すみま、せんっ!クフッ!す、すぐっ!収まりっ!エヘッ!ますからっ!」

和「くふふふふ…」ブルブル

京太郎「…」

京太郎「…俺は名字如きでお前を笑顔に出来て嬉しいよ。和…」

咲「清々しい回答だね!流石京ちゃん!」

和「くひゅっ!」

京太郎「おい」

和「うふふふふ…」ポロポロ

咲「あー!京ちゃん和ちゃん泣かした!悪い奴ー!」

和「あはははははは!!」

京太郎「くすん…」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 21:41:08.40 ID:AjULSrzmO

数分後

和「はあはあはあ…」

京太郎「落ち着いたか?和」

和「は、はい、すみません須賀君。人の名前を笑うなんて、失礼ではしたない行為でした…」

京太郎「はは…いいさ。気にすんな。笑う事は良い事だ…」ズーン

和「すみません…」

咲「あー!またまた京ちゃん、清々し…」

京太郎「お前はちっと黙らんかい!」ペチッ

咲「あうっ!?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 21:44:01.23 ID:kvbbHaBw0

咲がかわいくていいね
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 21:45:50.73 ID:AjULSrzmO

京太郎「こぉのちんちくりん!さっきから突然なんなんだよ一体!?」グリグリ

咲「いたいいたい」

京太郎「あれか?喧嘩売ってんのか!?喧嘩売ってんなら買ってやるぞ!?麻雀と勉強以外でなら!」グリグリ

咲「いやあああ!ごめんなさい!ごめんなさい!」

和(麻雀と勉強をさりげなく除外するところが情けないです…)
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 21:51:17.65 ID:AjULSrzmO

咲「」チーン

京太郎「勝った」

和「咲さーん?大丈夫ですかー?」

咲「痛い」

京太郎「とくと味わえ!それが俺の心の痛みだ!」

咲「そうでも無かった」ムクッ

京太郎「ああんっ」ガーン

和(何気に手加減してあげてたんですね。須賀君)クスッ

和(清々しい行為です)ププッ

京太郎「和…さん?」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 21:51:47.76 ID:p9cBDfdr0

麻雀以外のトランプとかすごろくとかでも咲さんには勝てる気がしない
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 21:59:30.06 ID:AjULSrzmO

優希「ふー!掃除当番終わったじぇ~!」ガチャッ

和「優希」

咲「あ、優希ちゃん。お疲れ様」

京太郎「おう、優希お疲れ」

優希「うむ!出迎えご苦労皆の衆」

京太郎「何が皆の衆だ」

優希「むっ!?口答えするとは生意気な犬め!」

咲「ゆ、優希ちゃん落ち着いて…」アセアセ
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 22:06:38.26 ID:AjULSrzmO

和「ふふっ。それじゃあ私、お茶を淹れて来ますね?私はダージリンにしますが、皆さん、いかがされます?」

京太郎「あ、すまん和。コーヒー頼めるか?」

咲「ありがとう和ちゃん。ごめんね?私は和ちゃんと同じので。…お砂糖、多めにお願いします」

優希「さっすが和ちゃんだじぇ!私はマテ茶で!」

和「えっ!?マテ茶?そんなのあったかしら…」

京太郎「無い無い」

咲「ゆ、優希ちゃん。無理言っちゃ駄目だよ…」

優希「むう、無いか。無念だじぇ…。ちょっとした変化球を求めていたのに…」

京太郎「タコスといい、お前の味覚はどこの国のスタンダードだよ」

優希「タコスを馬鹿にするで無い!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 22:12:38.66 ID:AjULSrzmO

和「あ、そうだ。ねえ優希。代わり種を求めるなら、代わりにハーブティーなんてどうですか?」

優希「ハーブティー?」

和「ええ。ハーブティー。先日、染谷先輩が雀荘の常連さんに貰ったと言って、ラベンダーティーを持ってきて下さったんです」

京太郎「ラベンダーティー?」

咲「ラベンダーって、あの、お花の?」

和「はいっ」ニコッ
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 22:19:48.22 ID:AjULSrzmO

優希「ふむ…面白そうだじぇ。よし!のどちゃん!そのラベンダーティーいっちょ!お願いするじょ!」

和「はい」クスッ

京太郎「なんか面白そうだな。なあ和。やっぱ俺も、ラベンダーティーにして貰ってもいいか?」

和「ええ。なら私もラベンダーティーにしますね。…実は私も、飲んでみたかったんですよ♪」ペロッ

和「と言うわけですけど、咲さんはどうします?」

咲「あ…じゃ、じゃあ、私も!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 22:30:25.24 ID:AjULSrzmO

和「はい、お待たせしました」コトッ

京太郎「おっ!待ってました!」

優希「いい匂いだじぇ~」

咲「本当だね。まるでお花畑の中でお茶会してるみたい!」

京太郎「ぷっ…はは!相変わらず文学少女してんなー咲は」

咲「むっ。い、いいじゃない!京ちゃんみたいな感性の鈍い人に言われたくありませんから!」

京太郎「なにおー?」

優希「なあなあ!それより早くいただきますしようじぇー!」

和「そうですね。冷めちゃいます」

京太郎「おっといけね」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 22:37:34.44 ID:AjULSrzmO

和「こほんっ!それでは、僭越ながら、私が音頭を取らせて戴きますっ!」

優希「のどちゃん、意外と仕切りたがりだじぇ」ヒソヒソ

京太郎「いいんじゃね?しっかり者だし。2年後は間違いなく部長だろ」ヒソヒソ

咲「和ちゃん、格好いいなぁ」ヒソヒソ

和「どうしました?皆さん」

咲京太郎優希「「「なんでもありませーん」」」

和「?そうですか?…まあいいや」

和「…それでは!せーの!いただきます!」

咲京太郎優希「「「いただきま~す!」」」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 22:46:35.84 ID:AjULSrzmO

優希「コクコク…ぷっはー!美味い!もう一杯!!」

京太郎「まだ残ってるじゃねーか」

優希「取りあえず言っておかなきゃと思っただけだじょ」

京太郎「なんだそりゃ」

和「ふふっ。けど、本当に美味しいですね。染谷先輩には感謝しなきゃ」

咲「そうだね。それに、和ちゃんの淹れ方も上手だったんだよ」

京太郎「あ。それは言えてるかも」

和「えっ!?」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 22:48:10.48 ID:5zCNuIqC0

すばらです
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 22:48:35.95 ID:Dx4SHmbp0

こんな感情豊かな咲さんをもっと見たい
本家は麻雀マシーンすぎるぜ・・・
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 22:54:47.85 ID:AjULSrzmO

優希「有無って!確かにな。普段も、同じ紅茶を京太郎が淹れてくれるより、のどちゃんが淹れてくれた方が何倍も美味しいじょ!」

京太郎「お前は一言余計だっつーの!」

京太郎「…ったく。…ま、否定はしねーけどさ」 ブツブツ

和「ちょっ!?」

咲「あはははは。やーい!京ちゃんの下手っぴー」

京太郎「折角反らした矛先、こっちに向けないで戴けません!?」

咲「きっと、和ちゃんの優しい性格が紅茶の味にも出てるんだよ」

和「あう…」

優希「おー!文学少女的結論!咲ちゃん見事なまとめ方だじぇ!はなまるをあげよう!」

和「や、やめて下さい!///」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 23:01:05.24 ID:AjULSrzmO

優希「うはははは!のどちゃん顔真っ赤だじぇ!」

咲「あはは。ほんとだ。可愛いなー」

京太郎「照れた和も可愛いなぁ…」

咲「鼻の下伸ばさない!」ギュッ

京太郎「いてて」

和「もうっ!そうやってみんなでからかって!怒りますよ!?」

優希「いやんこわいん♪」

和「優希っ!」

京太郎「ぶふっ!」

和「須賀君っ!?」

咲「あはははは…」

和「咲さんまでっ!?」ガーン
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 23:11:58.96 ID:AjULSrzmO

和「くすん。もう知りませんっ」プイッ

優希「じょっ!?の、のどちゃんが拗ねちゃったじぇ!」

京太郎「おわっ!?す、すまん和!イジメ過ぎた!」

和「聞こえません」クスン

咲「の、和ちゃん!紅茶!紅茶冷めちゃうよ!」

和「…」スッ

和「コクコク」

和「…ふんっ」クルッ

京太郎「の、飲み干して速攻背を向けられた…」

優希「これは手強いじょ…」

和「」ギューッ

咲「エトペンのウエストが締め付けられて半分くらいになってる…」

優希「メチャメチャ力入ってるじょ…」

京太郎(私はエトペンになりたい…)
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 23:19:52.99 ID:AjULSrzmO

まこ「おーう。揃っとるのう、お前さんら」ガチャッ

咲「あっ、染谷先輩!お疲れ様です!」

優希「お疲れ様ですだじぇ!」

京太郎「お疲れ様です」

まこ「ほい、お疲れさん」

和「」チラッ

和「お疲れ様です…」

まこ「おう。お疲れさん。和」

和「失礼します」クルッ

まこ「…うん?」

和「くすん」

まこ「どうしたんじゃ?コレ」

京太郎「あはは…からかい過ぎまして…」

優希「拗ねちゃったじょ」

咲「たはは…」

まこ「?」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 23:24:47.06 ID:1f4LNXql0

百合なんていらなかった(血涙)
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 23:26:44.45 ID:AjULSrzmO

まこ「うん?なんだか、良い匂いがするのう」クンクン

咲「あっ。それは…」

優希「ラベンダーティーの香りだじぇ!」

咲「私のセリフ…」ショボン

京太郎「みんなで染谷先輩が持ってきてくれたラベンダーティー飲んでたんっスよ」

まこ「あー。あれかー」

咲「とても美味しかったです。ありがとうございます」ペコリ

まこ「おーおー。そーかそーか、良かったなー。持ってきてくれた常連さんにも伝えとくけん」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 23:38:28.46 ID:AjULSrzmO

まこ「ところで、頼みがあるんじゃが」

咲「はい?」

まこ「実は、ワシもまだラベンダーティー、飲んどらんのじゃ」

京太郎「あ、そうだったんっスか?」

まこ「ワシにも一杯くれんかのう」

優希「のどちゃーん!聞こえたかー?」

和「しくしくしく」

京太郎「まだ拗ねてんのかアイツ」

優希「もー!総料理長が食材持ってきてくれた人に礼を尽くさないなんて、料理人失格だじょ、のどちゃん!」

京太郎「そこまで言うかお前…」

まこ「えーからえーから。よくわからんが、そっとしといたり」

咲「あ、じゃあ、私が!」スクッ

京太郎「おっ!咲!」

まこ「おお。そうか、すまんのう。咲」

優希「むっ!副料理長が動いたじぇ!」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 23:42:20.39 ID:Yu2UZTCR0

正直スレタイ見て一瞬誰だっけと思った
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 23:46:36.87 ID:AjULSrzmO

京太郎「副料理長って…じゃあ、俺とお前はどんなポジションだよ」

優希「私はソムリエだじぇ」

京太郎「おい」

優希「お前はあれだ。ほら、あの…ゾンゲ」

京太郎「トリコじゃねぇか!」

優希「ほう。やるのお主。数あるツッコミ所の中から、即座にそのポイントを選ぶとは…」

京太郎「わざとかよ!分かってたけど!」

咲「えっと…じゃあ、私お茶淹れに行ってくるね」

優希「あっ、咲ちゃん!私のお代わりの分もお願いするじょ!」コロッ

京太郎「あ。俺も俺も」コロッ

まこ「息ぴったりじゃのう…」

咲「あはは…」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 23:58:23.20 ID:AjULSrzmO

咲「はい。お待たせしました」コトッ

まこ「すまんのう、咲」

優希「わーい!ありがとうだじょ、咲ちゃん!」

京太郎「サンキュー、咲」

咲「えへへ。どういたしまして」カチャッ

京太郎「おっ。咲も二杯目か?」

咲「うん。紅茶淹れてたら香りの誘惑に負けちゃって…」

まこ「大丈夫かー?咲。お前さん、トイレ近いじゃろ。練習中は我慢せずに言うんじゃよ?」ニヤニヤ

咲「うえっ!?」

優希「うむ。咲ちゃん。耐え忍ぶ事は確かに重要な修行だが、おしっこ我慢するのは身体に良くないじょ」

咲「ちょ、優希ちゃんも!?」

京太郎「ぶはははは!」

咲「…」ギュッ

京太郎「いてててすみません」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 00:00:09.34 ID:Oeye1K+oO

京ちゃん完全に咲さんに手綱を握られてるな
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 00:04:22.43 ID:Po5jDXRc0

こんなに原作に忠実な咲SSは久しぶりに見た(褒め言葉)
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 00:12:29.85 ID:eNyXGqNzO

京太郎「あれ?咲。一杯多くないか?」

咲「あ…うん。一応、和ちゃんにもと思って…」

京太郎「あ、成る程」

優希「おおっ!素晴らしい気遣い!京太郎には一生かかっても出来そうにないじぇ!」

京太郎「お前にだけは死んでも言われたくないわい」

まこ「和ー。聞いたか?そろそろお前も機嫌直してこっち来んさい。咲の気遣いちゃんと受け取っちゃりい!」

和「…分かりました」ノソノソ

優希「おおっ!咲ちゃんの愛とまこ先輩の説得と私のなんかが、遂にのどちゃんの閉じた心を開いたじぇ!」

京太郎「お前はなんもしてねーだろ」

優希「なんだとう!?」

まこ「お前さんらも、ちょーっと漫才自重してくれん?いや、嫌いじゃ無いけど話進まんけん」

京太郎優希「「すみませんでした」」ペコリ
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 00:22:58.80 ID:eNyXGqNzO

和「皆さん、ご迷惑お掛けして、申し訳ありませんでした」ペコリ

京太郎「うーん。俺らが悪いのに、逆に謝られちまった。こっちこそごめんな。和」

咲「ごめんなさい…」

優希「申し訳なかったじょ…」

和「あっ!いえ!私の方こそ、あんなつまらない理由で皆さんの楽しい時間に水をさしてしまい…」

まこ「ほれほれ。謝罪合戦はそこらにしときい。折角咲が淹れてくれた紅茶が冷めてまうわ」

咲「あっ。忘れてた」

京太郎「それもそうっスね」

優希「うむ!これにて、全部水に流すじょ!」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 00:35:38.17 ID:eNyXGqNzO

まこ「ふー。それにしても良い香りじゃわい」

和「味も、本当に美味しいんですよ」

まこ「そうかそうか。なら、そろそろ戴くとするか」

まこ「いただきます」

咲和京太郎優希「「「「いただきま~す」」」」

まこ「コクコク…うん。美味い!」

優希「でしょでしょ~?」

まこ「こりゃあ絶品じゃあ!こりゃあ常連のジュンイチローさんには、ほんと感謝せんとな!」

和「私からも、改めてお願いします。御礼の言葉、伝えておいて下さい!」

京太郎「あ、俺も!」

優希「私もだじぇ!」

咲「わ、私からも…ありがとうございますって…」

まこ「おうおう。任せときい。きっと喜ぶわ」ニコニコ
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 00:44:42.29 ID:eNyXGqNzO

優希「ゴクゴク。やっぱ美味いじぇ」

和「コクン…コクン…。ええ。優しい、穏やかな気持ちになれます」

咲「ほわぁ…幸せだなぁ…」

京太郎「リラックス効果抜群ですね!」

まこ「うむ。最初にラベンダーの香りが鼻孔一杯に広がって、それを引き締める様に、後からフレーバーとして仄かなミントの爽やかさが追いかけてきよる」

優希「おお!なんかグルメレポーターみたいだじぇ!」

まこ「こりゃあ、実に清々しいわい!」

和「ブフッ!」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 00:48:30.95 ID:Z+wLA2TyO

爆笑大魔王、和
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 00:59:57.21 ID:eNyXGqNzO

まこ「おわっ、和!?」

和「ウフッ!…プッ…クフッ、ククク…」プルプル

まこ「えっ!?わ、ワシ、なんか変な事言った!?」ビクッ

優希「クヒヒヒヒ…」ジタバタ

まこ「優希!?」ガーン

咲「プククク…」プルプル

まこ「さ、咲までも!?」オロオロ

京太郎「…」

和「あ、あはははは!もう駄目!ごっ、ごめんなさい!!あはははは!!」

まこ「あわわわわ。和が壊れた…」オロオロオロ
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 01:09:16.81 ID:eNyXGqNzO

咲「須賀須賀しい」ボソッ

咲「プククク…」

優希「スガシカオ」ボソッ

優希「ククククク…」

まこ「な、なんじゃあ!?」

京太郎「はは…本当、なんなんでしょうね…」グスン

和「やっ!やめて二人とも!これ以上は私、しっ、死んじゃう!私死んじゃうから!」ブルブルブル

和「…あはははははは!!!!」ゴロゴロゴロ

まこ「の、和が笑い転げ回っておる…」

和「あははは…くひゅっ!?こひゅっ!くふっ!?」ビクンッビクンッ

まこ「ああっ!和が遂に過呼吸に!?おい!誰かビニール袋持って来い!」アセアセ

咲「きゃあああ!和ちゃん!?」

優希「のどちゃんしっかりするじょ!これ、ビニール袋!口を覆ってゆっくり呼吸するじょ!それひっひっふー!ひっひっふー!」

和「ふっふー!はふー!」
京太郎「この心に吹く風はなんだろう…」ポツーン
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 01:11:27.66 ID:Z+wLA2TyO

あかん、旅館の娘が取り憑いてるわ。これ
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 01:16:45.96 ID:dsokAMiC0

のどっちペルソナ使いだったか
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 01:18:48.34 ID:eNyXGqNzO

和「はあ…はあ…ひ、酷い目に合いました…」

まこ「落ち着いたか?和」

和「すみません…」

優希「さっきからのどちゃん謝ってばっかだじょ」

和「優希!貴女は私に謝りなさい!」

優希「でへ。ごめんなさいのどちゃん」

和「もうっ!」

京太郎「和は僕に謝って下さい…」ルールルルー

和「あっ!す、すみません!ごめんなさい!申し訳ありません!須賀君!」ペコペコ

京太郎「うん、許すよ。俺男の子だもん…頑張るもん…」シクシク

咲「大丈夫?京ちゃん」ナデナデ

京太郎「諸悪の根源に慰められる自分が情けない…」ブワッ

まこ「あー。なんとなく見えてきたわい…」

久「みんなー!揃ってる~!?」ガチャッ
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 01:27:08.14 ID:eNyXGqNzO

久「…おりょ?何この情景。なんか面白い事あった?」

まこ「…またぞろ、面倒なタイミングで来るやっちゃのう…」

久「ん?」

咲「えーっと、ですね。最初から説明しますと…」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 01:36:09.37 ID:eNyXGqNzO

久「はーん。須賀君の『須賀』で、清々しいねぇ」

咲「うう…なんか、改めて説明すると、なんて恥ずかしい…」ショボン

和「私、なんでこんなネタがあんなに面白かったんでしょう…」ショボン

優希「うむ…なんか、居たたまれないじぇ…」ショボン

京太郎「やーい!やーい!」ボソボソ

まこ「京太郎。お前さんはもうちょっと堂々と立ち向かわんか…」

京太郎「無理ですっ!」キリッ

まこ「そか…」ハァ

久「…ま。何にせよ、こういうのはあんまり好ましくないわよね。あなた達も、自分の名前笑われたら、嫌でしょう?」

咲「はい…」

和「すみませんでした、須賀君…」

優希「許せ、京太郎。…もうやんないじょ」

京太郎「ん…。まあ、それだけ凹まれたら、流石に許すよ。部長が大分絞ってくれたみたいだし」

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 01:42:03.97 ID:eNyXGqNzO

久「それにしても…ふふっ」クスッ

京太郎「あー!とかなんとか言って!自分が笑ってる!」ビシッ

まこ「ほんに、酷い部長じゃのう…」

京太郎「俺の味方はこの部にはいないのかー!」

久「いやいやいや、ごめんなさい。そういうつもりじゃないの」クスクス

京太郎「じゃあ、どういうつもりっスか!」

久「そうねぇ。…ねえ須賀君。君、『須賀』って地名、知ってる?」

京太郎「…はい?」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 01:46:16.39 ID:eNyXGqNzO

久「やっぱり知らないか。えっとね。須賀って言うのは、現在の島根県雲南市の近くにある地なんだけど…」

京太郎「…はあ」

久「これが結構古い由来の地名でね。なんと、あのスサノオノミコト命名と言われてるのよ!」

京太郎「…はあ」

咲(あ。絶対分かってないな)
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 01:50:28.57 ID:eNyXGqNzO

久「ふふっ。面白いでしょ?日本神話って、こうやって現代とまだ不思議な繋がりが残ってるから好きなのよ」

京太郎「えーっと…」

京太郎(…スサノオノミコト?…昔の天皇?)

まこ(ああ。こりゃわかっとらんのう)
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 02:01:50.73 ID:eNyXGqNzO

久「それでね。スサノオノミコトが何故その地を『須賀』と名付けたのかなんだけど…」

久「出雲の国でヤマタノオロチを倒したスサノオノミコトはね。その条件として、生け贄とされていたクシナダヒメをお嫁さんに貰い、結婚するの」

久「そして、二人の新居を構える地として、当時まだ名の無かった須賀の地に移り住む!」

京太郎「…はぁ」

和(須賀君、絶対分かってません…)

優希(さっぱり分からんじぇ…)
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 02:04:18.35 ID:7URk8lvA0

部長は博識だな
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 02:10:46.45 ID:eNyXGqNzO

久「プクッ。で、なんでその地に新居を構えたかと思う?」

京太郎「…さあ?」

久「プクククッ…『この地がすがすがしいから』だってさ」

京太郎「…」

まこ「当て字かい!!!!」

咲「神話の時代からのダジャレだったのおお!!?」

和「そんなオカルトあり得ません!!!!」

優希「総ツッコミだじぇ!!!」

久「あはははは!つまり、咲のダジャレ?って、実は全然間違って無かったのよね~。いや、知ってる人も居たろうし、いつバラされるかヒヤヒヤしたわ」

京太郎「何の話ですか…」

久「知って黙っててくれた君。ありがと。愛してるぞっ♪」

まこ「く、くだらんわ~…そんなひっぱるネタか?」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 02:17:50.91 ID:eNyXGqNzO

咲「ううう…なんだかすっごい自己嫌悪…脱力感が…」ヘナヘナ

和「なんなんですかこれ。私、古代人の壮大な悪乗りに笑い転げてたんですか…」ヘナヘナ

優希「タコス食いたい」ヘナヘナ

京太郎「えーっと…」

まこ「そして当の本人がわかっとらんし…」

久「あー楽しかった!久しぶりに雑学披露出来て、大満足よ!久だけに!」

和「ここに来てダジャレですか!?」

優希「抜かりないじぇ…」

まこ「ほんにこいつは…」

咲「やっぱり部長には適いません…」

京太郎「え…つまり、どういう事?」
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/08(金) 02:23:27.86 ID:eNyXGqNzO

久「あー。つまりね。須賀君は清々しい奴って事!」

京太郎「はい?」

久「さあ、そろそろ無駄話はおしまい!部活やるわよ、みんな!」

京太郎「えっ」

久「目標は、全国制覇!ボヤボヤしてる暇は無いわ!」

京太郎「ちょ…」

久「今日も1日、頑張っていこ~!!おー!!!」

終わりっ!

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