4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 22:38:41.35 ID:rFI3m2Qc0
3年前
秋、千里山中学、麻雀部、部室。
怜「セーラ、インターミドル終わったけど推薦来てるん?」
セーラ「あぁ、来てるで。たとえば、白糸台とか」
怜「えぇっ!?白糸台!?」
竜華「そ、それって東京やん!」
セーラ「まぁ、そやな」
怜「ほ、他は?」
セーラ「ん~、姫松と千里山女子やな。これは大阪なんやし
推薦がきて当然っちゅーとこかな」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 22:41:18.85 ID:rFI3m2Qc0
怜「そ、そこらへんなら一緒に通えそうやな…出来れば千里山女子がええけど」ボソ
竜華「そやなぁ。一緒のトコ受けるって言うたはええけど
さすがに東京までは厳しいわぁ」
セーラ「あとっていうと、新道寺は結構積極的に誘ってくれてるで」
怜「新道寺…どこやっけ?」
竜華「確か福岡やったっけ?」
セーラ「そや。北九州じゃ敵ナシでな、全国では去年ベスト8やったはずや」
怜「そ、それもまた遠いとこやなぁ」
竜華「そやそや。白糸台と新道寺は難しいで~」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 22:44:09.45 ID:rFI3m2Qc0
セーラ「まあ、お前らが一緒のとこ受けるって言うてくれてるのは
わかってるし、3人で通えるとこにしたいとは思てるで」
怜「いや、あかんでセーラ」
セーラ「ん?何が?」
怜「そら、私らもセーラと同じ学校行きたいけど…けど
これってセーラの人生に関わることやろ?」
セーラ「まあな」
怜「そんな大事なことを、友達と一緒の学校に行きたいからとか
そういう理由で決めたらあかんのとちゃうの?」
竜華「私も怜に賛成や、セーラのやりたい麻雀が
めいっぱい出来るとこを選んだらええやん」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 22:47:07.94 ID:rFI3m2Qc0
セーラ「…ん、…ありがとう。けど、まあそれも大事やし」
竜華「なんや、しおらしいとか似合わへんで?」ニヤニヤ
セーラ「う、うっさい!//…アホ」
怜「ほんで、白糸台はどういう条件なん?」
セーラ「あぁ、条件的にはここがダントツやな。ダントツに揃ってるわ」
竜華「たとえば?」
セーラ「えっとな、授業料と寮費はもちろん全額免除やし、
遠征とかの費用も全部学校持ちやねんて、すごいやろ?」
竜華「ほえ~…すごいなぁ。学校もやけど、そんな待遇受けられるセーラもすごいわ」
セーラ「ま、俺はインターミドルで活躍したしな。当然やで」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 22:50:10.31 ID:rFI3m2Qc0
怜「愛宕洋榎には負けたけどな」ボソッ
セーラ「怜、それは言わん約束やで」ポカッ
怜「い、痛いなぁ、もう」イテテ
セーラ「あ、ほんで当然やけどスカートはかんでもええっていう
約束もしてくれたで、これは第一条件やしな!」
竜華「相変わらずやなぁセーラ」クスクス
怜「スカートも可愛ええのに」
セーラ「うっさい、嫌なもんや嫌なんやー」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 22:54:29.20 ID:rFI3m2Qc0
怜「あ、でも、白糸台ってそんな強豪校って感じとちゃうよな」
セーラ「そう、今年もインハイ出たはええけど一回戦負けやったしな」
竜華「そやからお金かけて強くしようとしてるってこと?」
セーラ「どうやらそういうことみたいや、ほら、ミドルに出てた
弘世っていう長髪おったやろ?あれは白糸台に入学決めたらしいで」
怜「弘世さん…あぁ、あの背が高い人かぁ」
竜華「ちょっと目つき怖かったやんな」
セーラ「ま、俺より弱いしそれは別にええんやけど、ちょっと気になることがあってな」
竜華「なに?」
怜「なになに?」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:20:24.28 ID:+3ApYQMT0
おお、確認したらそうだったよ
ありがと、>>13の怜のセリフを去年のインハイに修正で
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 22:57:13.58 ID:kPouylu3P
この頃って、セーラ>竜華>>>>>>>>>>怜、なんだよな・・・
ちょっといたたまれなさそうだ
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 22:57:53.19 ID:rFI3m2Qc0
セーラ「ミドルには出場してないんやけど、ごっつい強い子がおるらしくてな
監督さんが見つけてきたらしいけど、白糸台に入学するらしいわ」
怜「へぇ、ちょっと面白い話やな」
竜華「けど、ミドルに出てないってなんでなん?」
セーラ「その辺はようわからんけど、監督さんいわく
あの小鍛治プロにもなれる逸材とか何とか」
怜「えぇ、それは悪いけど信じられへんで」
竜華「小鍛治プロってあれ人間ちゃうもんなぁ」
セーラ「いや俺もそう言うてんけどな、監督さんえらい自信たっぷりやったで」
怜「そんな化け物がほんまにおるんかな」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:01:04.23 ID:zUQdCS54O
セーラ「けど、ちょっと気になるやろ?」
竜華「まあ、確かに面白そうではあるけどな」
セーラ「ま、条件もええし面白そうなやつもいるみたいやし結構傾いてる…かな」
怜「セーラが東京か~」
竜華「ちょっと寂しいけど頑張ってや!」
セーラ「アホ、まだ決めてへんって。いいことばっかりでもないしな」
怜「なにが不満なん?」
セーラ「いや、寮生活とかめんどくさそうやし…しかも、その」
竜華「はっきり言いやー」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:05:12.46 ID:npM1k5zZ0
三年前のアラフォーは確か全盛期の羽生状態だったな
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:05:19.40 ID:rFI3m2Qc0
セーラ「やっぱり、その、お前らと離れるやろ?いや、わかってるで、
そんな理由で断ったら2人が怒ることもな」
セーラ「でも、まあ…できることなら3人一緒がええもん」
竜華「アホやなぁ、セーラは」クスクス
怜「ほんまアホやで」
セーラ「ま、お前らがおらん学校もおもんないと思うし、
東京に一人っちゅーのも心細いやん?…ま、甘いって言われたらそれまでやけども」
怜「セーラ……ほんで、遠いっちゅーと福岡の新道寺はどうなん?」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:09:15.49 ID:rFI3m2Qc0
セーラ「ここは監督さんがわざわざ大阪まで来てくれてな、是非にって誘われたわ」
竜華「そらすごいなぁ、期待の新人っちゅー感じ?」
セーラ「新道寺は今まで九州の精鋭を集めてたらしいねんけど
それには限界があるってことで、関西の俺に声がかかったらしいわ」
怜「条件とかは?」
セーラ「授業料は免除でええって。でも寮費はかかるみたいや。
遠征費とかは半分は学校の援助があるって聞いてるわ」
怜「白糸台と比べると金銭的には劣るっちゅー感じやな」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:12:23.86 ID:rFI3m2Qc0
竜華「ほんで、肝心のスカートは?」ニヤニヤ
セーラ「当然、はかんでもええに決まってるやろ?」
怜「そんな条件、あちらさんびっくりしてるやろなあ」
セーラ「ここは譲れへんからしゃーないな」
竜華「セーラの気持ちとしてはどうなん?」
セーラ「そやなぁ…うちにかけられてる期待は結構でかいと思うねん。
それに応えてみたいって思うんや。やりがいありそうやしな」
怜「ほうほう、それで?」
セーラ「そやけど、やっぱり遠いしなぁ~」
竜華「ほなやっぱり、大阪しかないやん」
セーラ「ま、かもしれんけど…選択肢があるっちゅうのは贅沢な悩みやで」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:15:57.28 ID:rFI3m2Qc0
怜「ほんまやなぁ。あ、じゃあ、大阪っちゅーことで姫松はどう?」
セーラ「あそこはなぁ…」
怜「え、なんなん?なんで眉間にシワ寄ってるんよ」
竜華「問題ありなん?」
セーラ「ん、まあ…とりあえず条件とかは新道寺とだいたい一緒やな。
スカートも当然はかんでええし、大阪やし、問題なしや」
怜「姫松やったらここからどれくらいかかるん?」
竜華「確か1時間くらいちゃうかったっけ。乗り換え多かった気もするけど」
セーラ「そやな、そんくらいや。家から通えんこともないし、ええよな」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:18:23.80 ID:rFI3m2Qc0
怜「で、何がネックなん?」
竜華「あ、うちなんとなくわかったで」
怜「え、なになに?」
竜華「セーラのライバルは?」
怜「そんなん、愛宕洋榎に決まって…あ、もしかして?」
セーラ「そやそや、あのアホのポニーテールが姫松に決めたらしいわ」
竜華「アホのポニーテールて…可愛いやん、たれ目さんやし」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:20:56.17 ID:rFI3m2Qc0
怜「めっちゃ強いもんなぁ、あの人。まあ、揃って荒川さんに凹られてたけど」
セーラ「そやから、言うな!っちゅうてんねん!」ポカッ
怜「私,病弱やから、叩くんやめてーや」
竜華「病弱アピールやめっ。そんなん、なんも痛くないやん」
怜「まあ、そやけど」
セーラ「ほんで、まああのアホと一緒のチームとか嫌やし
姫松はあんま考えてへんねん」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:24:39.30 ID:rFI3m2Qc0
竜華「でもセーラ、あの子と一緒のチームやったら心強いんも確かやろ?」
怜「セーラにも勝てるあの実力が味方やったら全国制覇できるんちゃう?」
セーラ「た、確かに…全国制覇を目標とするんやったら心強いかもしれんなぁ」
竜華「お、ちょっと前向きになったな」
怜「同じ大阪で同じくらい強くて同い年で…しかも同じチームとか熱いな」
竜華「けどライバルなんやったら別の高校のがええ気もするな」
怜「まあ、チーム内のライバルでもええやん」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:27:25.42 ID:rFI3m2Qc0
怜「けど、ここが一番重要なんちゃう?」
セーラ「ん、そうやな。地元千里山の、千里山女子…関西最強の名門やな」
竜華「うちは勝手に、セーラは千里山女子やーって思ってたわー」
怜「私も、そうなんかなぁって竜華と話してたんよ」
セーラ「いや、俺も一番最初に声かけてもらった学校やし
近いし、条件もまあまあ…姫松と一緒くらいやし」
セーラ「千里山女子でええかなって思ってるで」
竜華「近いにこしたことはないで」
怜「私病弱やから近い方が嬉しいけど、でも、セーラの問題やから」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:30:41.97 ID:rFI3m2Qc0
セーラ「問題っていうと1つあるねん。あそこ監督誰か知ってるやろ?」
怜・竜華「「あ…」」
セーラ「愛宕雅枝、あのアホの赤髪のポニーテールの母親や」
怜「そやったな、忘れてたわ。引退した愛宕プロが監督してたんやった」
竜華「あ、でもそやったら洋榎ちゃんの方はなんで姫松にしたやろ?」
怜「ほんまやな、千里山行ったらお母さんに指導してもらえんのに」
セーラ「そこはよう知らんけど、…あのアホの母親っちゅうんがひっかかるわ」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:34:14.78 ID:rFI3m2Qc0
竜華「本人ちゃうねんしええやんかー。
しかも千里山は今年、インハイで準優勝やで?言うことなしやん」
怜「姫松は準決敗退やしな、やっぱり関西最強は千里山女子やわ」
セーラ「愛宕の母親ちゃうかったら千里山でええねんけども」
竜華「気にしすぎちゃう?関係ないて、そんなん」
怜「セーラが決めることやけど、私、個人的には愛宕プロ好きやで」
セーラ「え、どこが?」
怜「あの丁寧な打ち回し、あれは尊敬もんや」
竜華「うんうん、わかるわぁ。小鍛治プロに負けてへんかったら
現役引退はせーへんかったやろうなぁ、惜しいで」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:37:07.53 ID:rFI3m2Qc0
セーラ「ん~…で、まあ俺はいろいろ迷ってるわけやねん」
怜「セーラ、さっきも言うたけどな、セーラの人生なんやで?」
セーラ「おう、わかってる」
竜華「自分がやりたいこと、それをもっと考えなあかんね」
セーラ「俺はいい友達持ったわ」
怜「そやろ~?」
竜華「さすがやろ~?」
セーラ「そのドヤ顔やめい!…ま、もうちょい考えるな」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:37:40.60 ID:6sNWaFro0
まーた小鍛治プロが雀士をつぶしてしまったのか
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:37:56.14 ID:3FN8VcKi0
多分愛宕ネキの方もセーラは意識してるだろうなぁという確信はある
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:38:20.04 ID:jCwwRs9V0
そやろちゃうねんせやろやねん
47 :>>45すまぬ自分のクセが出た 2012/10/10(水) 23:42:09.24 ID:rFI3m2Qc0
怜「待ってるわ」
竜華「けど、姫松か千里山でよかったわ。そんな勉強頑張らんでもよさそうやしな」
怜「優等生発言やめいっ」
竜華「えぇ、怜かって優等生やん!」
セーラ「三箇牧やったらちょっと勉強大変やったもんな、
でも誘われてへんしよかったわ。」
セーラ「あそこに入って勉強についていける気が全くせーへんしな」
竜華「セーラはもうちょっと勉強し~や~」
セーラ「特待生に勉強はいらんねん、そやから特待になれるくらい頑張ったんやし!」
怜「動機が不純やわ~」
セーラ「ええんや、ええんや~」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:45:56.64 ID:rFI3m2Qc0
同じ日、夕方、怜の家、怜の部屋
竜華「怜、なんであんなこと言うたん?」
怜「え、なんのこと?」
竜華「怜は前にセーラと一緒に千里山女子に行きたいって言うてたやん」
怜「…うん」
竜華「そやのになんで?セーラが決めたらええなんて」
怜「セーラは優しいやろ?そやから一緒がいいなんて言うたら
絶対そうしてくれるねん。でもそれはセーラの為にならんやん」
竜華「でも希望言うくらいええんちゃうの?」
怜「あかん、言うた時点でセーラはそう決めてしまうねん。
今日も出来るなら3人一緒がええって言うてたし」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:49:06.03 ID:rFI3m2Qc0
竜華「まあ、それはわからんでもないけどなぁ…」
怜「それに私ら結構千里山推しなこと言うてたやんか。
近い方がええとか、関西最強は千里山や、とかいろいろ」
竜華「そやったな、でも、あれではセーラは気付かへんで」
怜「そやから別に気付かんでもええねんて…それと」
竜華「それと?」
怜「今日の話聞いてる限り…白糸台のこと結構気に入ってるみたいやん」
竜華「うちらのこと気にして寮暮らしはどうとか距離がどうとか言うてたけど
ほんまは行きたいんかもしれんって思ってた」
怜「そやろ?…でも、セーラがそうしたいんやったら応援するで。
ついて行くことはできひんけど、応援くらいは出来る」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:54:15.95 ID:rFI3m2Qc0
竜華「怜はほんまに強がりやなぁ、離れて一番寂しいんは怜やん」ナデナデ
怜「そ、そんなんちゃうわ…ただ…セーラの重荷ちゅうか枷になるんは嫌やから」
竜華「うん」
怜「セーラの決断に私の意見はいらんかなって…
だってセーラの人生やし後悔とかして欲しくないし、…」
竜華「怜は…セーラが大好きなんやな」
怜「…かもな、わからんけど。けど、白糸台に行きたいって
セーラがそう決めるんやったら仕方ないやろ」
竜華「それでも、千里山女子を選んでくれたらええのにな」
怜「ん、せやな…」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 23:58:35.71 ID:rFI3m2Qc0
以上で書き溜めたものが尽きたので
以下多数決でセーラの選ぶ高校を決めます
1. 白糸台(セーラのみ入学、怜竜華は千里山入学)
2. 新道寺(セーラのみ入学、怜竜華は千里山入学)
3. 姫松(セーラ・怜・竜華が入学)
10レス程度の多数決で決まった高校での
日常風景っぽいのを即興で書いていくか
書き溜めてスレ立て直すつもりっす
じゃあ投票お願いしまっす
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:11:41.29 ID:+3ApYQMT0
間違いがなければ
1 7票
2 0票
3 6票
ん、差がないな困った
てか新道寺w
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:14:20.21 ID:nnrnhLKh0
同期のてるてるに心折られるセーラ
とか思ったが寧ろ燃えるタイプか
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:14:29.27 ID:YNSqouBP0
セーラと照二人の面倒を菫さん一人で見るのか
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:15:36.33 ID:mZ78PiMj0
セーラはしっかりしてそうだから照の面倒を菫さんと二人で見るんじゃね?
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:15:45.02 ID:+3ApYQMT0
1の白糸台に決まりました
即興になるけどちょっとずつ書いていきます
支援お願いします
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:34:55.04 ID:+3ApYQMT0
数日後、千里山中学、麻雀部、部室
セーラ「…と、いうことで俺は白糸台に決めたわ」
怜「そっか、そうなんや…」
竜華「白糸台かぁ…はは、ちょっと寂しいな」
セーラ「俺は、最高の環境を用意してくれてる白糸台で
絶対全国制覇したい!って思ったんや」
怜「…寂しいけど、セーラの挑戦を応援する」
セーラ「怜、ありがとう」ニコッ
竜華「うちも、大阪から応援するで」
セーラ「竜華もありがとうな、そんで、…ごめんな」
怜「なんで謝るん?」
セーラ「一緒の学校に行きたかったやろなぁって…わからんけど」
怜「あほ、そんなん思ってへんわー」
竜華「せやせや」
セーラ「えぇ、それはちょっと寂しいな、あはは」ケラケラ
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:41:20.79 ID:sWBenj2R0
ここでは違うけど、セーラ追っかけて怜竜も白糸台きたら無敵やな
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:42:40.58 ID:+3ApYQMT0
竜華「…うちらは千里山女子に行くわ」
セーラ「そうか…ほな敵同士っちゅうわけやな」
怜「私は今めっちゃ弱いけど…高校行ったら絶対セーラに勝ったるで?」
セーラ「アホ、俺が怜に負けるわけないやろ」
竜華「足元すくわれんように気をつけや~」
怜「こうなったら絶対全国行きたい、セーラと戦いたい」
竜華「うん」
セーラ「上等や!まとめてかかってこい!」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:43:49.06 ID:+3ApYQMT0
そして、月日は流れ…
2年前、春、白糸台高校
セーラ「さて入寮も済ませたことやし、入学式は明日やけど
学校の中を探索してみよかなぁ~。部室ってどこやろ~?」
テクテク
セーラ「はぁー!さすがにお金ある学校はちゃうわ~」
テクテク
セーラ「ん、誰かおるな…部室の場所聞いてみよ!」
セーラ「あの!すんません!」
?「…?」
セーラ「麻雀部の部室ってどこかわかります?」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:48:48.27 ID:+3ApYQMT0
?「…あぁ、それならこの階段を3階まで上がってすぐ右」
セーラ「おおきに~」
?「関西…の人?」
セーラ「そーです、俺は大阪や!今年入学です」
?「じゃあ同い年…敬語やめて」
セーラ「そう?え、でもなんでそんな詳しいん?」
?「私、秋くらいからここに通って麻雀の練習してたから…」
セーラ「ほえー!そらすごいなぁ…(ん?あれ、もしかして…)」
?「別にそんなすごくないけど」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:54:05.20 ID:+3ApYQMT0
セーラ「まぁ、そう言いなや。あ、俺も麻雀部に入るねん」
?「…ひょっとして、江口…セーラ…さん?」
セーラ「え、俺のこと知ってるん?嬉しいなぁ」
?「先生が…大阪から推薦で引っ張ってきたって嬉しそうに言ってたから」
セーラ「俺のことで間違いないわ、それ。で、あなたの名前教えてくれる?」
?「…私は…宮永、照」
セーラ「宮永…さんか、あ、宮永さんも部室行くん?」
照「そのつもり」
セーラ「ほな一緒に行こうや」
照「あ、うん…」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 00:55:17.44 ID:mZ78PiMj0
アリだと思います
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:00:47.67 ID:+3ApYQMT0
トントン
テクテク
トントン
セーラ「(間違いない、監督さんの言うてた小鍛治プロになれそうな新人…)」
セーラ「(宮永照か…ふふ、どんくらい強いんやろ!?ワクワクしてきたで!!)」
ガラッ
照「…おはようございますってあれ、菫だけ?」
菫「あぁ、明日の入学式の準備とかで先輩達は誰もいない」
照「そう…じゃあちょうどいいのかな」
菫「ん?隣にいるのは誰だ?」
照「江口さん、ほら、先生が言ってた」
菫「あぁ…江口セーラか」
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:02:21.18 ID:y6vXeS540
先鋒:照
次鋒:菫
中堅:セーラ
これ中堅まで終わりますやん
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:02:33.16 ID:sWBenj2R0
セーラは自分より強い人が近くにいればいるほど燃えそう
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:06:25.34 ID:j7uGzBEUO
セーラ「おぉ、弘世菫やん!久しぶりやなぁ、あ、また背ぇ伸びたやろ?」
菫「…うるさいぞ、江口」
セーラ「えぇ~せっかくの再会やのに冷たいわぁ」
照「知り合い?」
菫「去年の全国大会で対局したんだよ」
セーラ「せやで、俺が勝ったけどな」ニヤリ
菫「う、うるさい余計なことを言うな」
照「へぇ…菫より強いんだ…」
セーラ「で、弘世はなんでここに?ひょっとして秋から練習来てたん?」
菫「いや、私は1月くらいからだ」
セーラ「高校生に混じって練習とかええなぁ、東京のやつが羨ましいでー」
照「私は先生が来いっていうから来てただけで…」ブツブツ
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:13:59.66 ID:+3ApYQMT0
セーラ「しかし、広い部室やなぁ…卓がいっぱいや~」
菫「お金がかかってることは確かだな」
セーラ「…ん、確かにそうやな。あ、ところで弘世と宮永さんはもう仲良しなん?」
菫「仲良しって…まぁ、同い年だからな」
照「私は菫しか喋れる人がいなかったから…」
セーラ「(えらい内気な子やなぁ…弘世は相変わらずやけど)」
セーラ「特待生って3人って聞いてるから俺ら3人ってことやんな」
菫「まぁ、そうなるな」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:16:29.15 ID:+3ApYQMT0
セーラ「ほなまあ、仲ようしてください。えっと、
江口セーラ、大阪出身よろしくです」ぺっこりん
菫「ん…弘世菫、東京出身だ。よろしく」
照「あ、え、えっと…宮永照、長野出身、よろしく…」
セーラ「え、長野なん?あ、てかなんて呼んだらええかな?」
照「中学のとき引越しして…あ、なんでもいいけど…じゃあ照で」
セーラ「引越しかぁ~。よっしゃ、ほな照、よろしく
俺のことはセーラでええよ~」
照「うん、…よろしくね、セーラ」
セーラ「おう」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:21:37.32 ID:+3ApYQMT0
菫「おい、私にも聞け」
セーラ「ん?弘世は弘世やん」
菫「いや、仲良くするなら下の名前でいいだろ」
セーラ「えぇ、今更菫とか言うん嫌やわ~」
菫「じゃあ、お前もずっと江口って呼ぶからな」
セーラ「ええよ、弘世にセーラって呼ばれたらむず痒いやん」
照「仲いいね」
菫「は?」
セーラ「は?」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:29:27.83 ID:+3ApYQMT0
照「…あ、とりあえずサンマでもする?」
セーラ「え、ええのかな勝手にやっても…俺まだ紹介とかされてへんし」
菫「あぁ、そうだな…小言を言われるのも面倒だからやめとくか」
照「残念…セーラと戦ってみたかったのに」
セーラ「俺も残念やけど、これから嫌っちゅうほど打てるんやしまあええやん」
照「…そうだね」
菫「で、お前は入学前に何してたんだ?」
セーラ「寮におっても暇やし探検しようかな~って」
照「あ、寮なんだ…大変だね」
セーラ「まあな、でも、照と仲ようなれそうやし学校生活が楽しみになってきたわ」
照「そ、そう…それはよかった」
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:34:54.96 ID:+3ApYQMT0
菫「で、その学ランに短パンはなんなんだ」
セーラ「これか?一応俺の制服やで」
菫「は?そんなもん許されるはずないだろ、スカートはけ」
セーラ「残念やったなぁ~。俺はスカートはかんでもええっていうから
推薦受けたんやで?おっけーっちゅうことや」
菫「バカな…そんなことが許されるのか」
照「セーラ、似合ってるね」
セーラ「せやろ~?」
照「関西弁可愛い…」ナデナデ
セーラ「ちょ、やめい//って俺が一番チビやんけー悔しいわー」
照「髪形可愛い…」ツンツン
セーラ「お、俺はおもちゃちゃうで//」
菫「…仲良くなるの早いなお前ら」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/11(木) 01:43:54.10 ID:+3ApYQMT0
少し時間が経って…
セーラ「ほな、そろそろ寮に帰るわ~」
照「近いけど、気をつけてね」
菫「また明日、江口」
セーラ「おう、今日は2人ともありがとう。じゃあな~」
セーラ「(環境は完璧や…あとは俺の実力を見せるだけやな!)」
セーラ「(照か…楽しみやで!)」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:32:47.09 ID:2rYspQWd0
代行感謝
セーラ「白糸台他から推薦の話が来たで」
これの続きです
セーラがいろんな推薦の中から白糸台を選んで
入学したって設定やで~
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:34:46.66 ID:2rYspQWd0
入学式の次の日、麻雀部、部室
監督「今日からうちに入部する江口セーラさんです」
セーラ「あ、ど、どうも…大阪からきましたよろしくお願いします」ぺっこりん
部長「私が部長です、よろしくね」
セーラ「ども…(うぅ、さすがにこの人数の前での挨拶は緊張するな…)」
挨拶を終えて隅っこに3人
菫「お前でも緊張するんだな」
照「セーラ、赤くなってたよ」
セーラ「うぅ、一体何人おるねん…」
菫「一年生の新入部員はまだ私たち3人だけだから二、三年生合わせて50人くらいか」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:36:59.95 ID:2rYspQWd0
セーラ「で、3軍まで分かれてるんやっけ?」
照「ううん、だいたい5軍くらいまで」
セーラ「ひょえ~」
照「でも、セーラは菫より強いんでしょ?なら大丈夫」
セーラ「そ、そうなん?(何が大丈夫なんや?)」
菫「いや、今は私のほうが…って聞けよ照」
照「人数は多いけど、趣味程度って人が半分以上なの」コソコソ
セーラ「な、なるほどなぁ」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:39:36.24 ID:2rYspQWd0
部長「江口さ~ん、さっそくで悪いけど卓に入ってもらえる?」
セーラ「はい!おぉ、ついにやな!」
部長「じゃあ、私と1年生3人に入ってもらおうかな」
照「…はい」
菫「はい、わかりました」
セーラ「で、あの部長さんて強いん?」コソコソ
照「部長さん、部内ランキング2位だよ」コソコソ
セーラ「ほんま?ほなごっつ強いんやなぁ、あ、じゃあ1位は誰なん?」コソコソ
照「それは…」コソコソ
菫「ほら、行くぞ。先輩を待たせるな」
照「待ってよ菫~」
セーラ「す、すまんなー!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:40:53.21 ID:2rYspQWd0
卓につく
セーラ「ほな、よろしくです」
部長「よろしくね、江口さん」
菫「江口とやるのは久しぶりだな」
照「セーラ、期待してる」
セーラ「あんまハードル上げんといてや~」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:45:27.69 ID:2rYspQWd0
東一局、親・セーラ
12巡目
タン
セーラ「ツモ、18000やで~。ふふん、調子ええわ~」
菫「くっ」
部長「早いね」
照「……」
セーラ「(ん?照の様子が変なような…っ!!!)」
セーラ「(え、なんやこれ?なんか後ろに…?)」振り返り
セーラ「(や、な、なにもない…今の感じ、一体なんや?)」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:46:18.51 ID:2rYspQWd0
菫「…始まるか」
部長「そうだね、始まるね」
セーラ「え、な、なにが?」アセッ
菫「すぐにわかるよ、なぁ?照?」
照「…さぁね」
セーラ「???」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:48:51.57 ID:2rYspQWd0
東二局、親・部長
5巡目
セーラ「(おおぉ、ええ感じの配牌やしこれはいけるで~)」
タン
照「ロン」
セーラ「お、おぉ」
菫「……」
セーラ「(おぉ、早いなぁ。でも、これが小鍛治プロの再来?
いやいや、そんな風には見えんで?)」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:51:07.59 ID:2rYspQWd0
東三局、親・菫
8順目
セーラ「(照…なんか全然喋らへんし、さっきまでと様子が全然ちゃう…)」
セーラ「(しかし前局は早いけど低い点数やったし…なんか違和感が・・・)」
タン
照「ツモ」
菫「…ほら」
部長「はい、どーぞ」
セーラ「…はい(連続和了…なんやこの不気味な感じは…)」
照「どーも…」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:54:14.78 ID:2rYspQWd0
東四局、親・照
14順目
菫「…じゃあこれで」
タン
照「ロン」
菫「…はぁ」
セーラ「3連続とかすごいなぁ、照」
照「…ありがと」
部長「でもね、江口さん…いや、自分で体験した方がいいね」
菫「そのほうが、きっと江口のためになります」
セーラ「ん?なんやねん、わからんってー」
セーラ「(待てよ…照は3連続和了…点数が…ちょっとずつ上がってる?)」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:56:19.82 ID:2rYspQWd0
東四局、4本場
8巡目
照「ツモ…」
菫「私はトビだ」
部長「私も飛んじゃった」
セーラ「…俺も、1000点しかないわ」
菫「照の勝ちだな」
セーラ「…すごいな、照。東場で二人飛ばして終わらすとか」
照「ありがと」
セーラ「いやぁ~こんな完敗久しぶりやで~」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 22:57:44.54 ID:2rYspQWd0
セーラ「(小鍛治プロの再来かどうかはともかく…
誰の追随も許さへんあの早さに連続和了…)」
セーラ「(しかも…和了するごとに点数が上がってた…狙ってやっとるんか?)」
セーラ「(同学年で負けたことがあるのは愛宕のアホだけやったのに
こう完敗すると悔しいっちゅーよりも清々しいわ)」
セーラ「(…けどこの宮永照に勝ちたい…うぅ、ワクワクするのに
なんでやろ…ちょっと怖いって思ってる…何が怖いんやろ…?)」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:02:21.16 ID:2rYspQWd0
セーラ「…照、俺は期待はずれか?」
照「ううん…そんなことない。確かに菫より強い」
菫「お、お前そうハッキリと言わなくても」
部長「江口さん、さすがに大阪から来てくれただけはあるわ」
セーラ「いやこんな負け方したのに褒められても…」
照「でも私はセーラを飛ばせなかった」
部長「初対決で宮永さんが飛ばせなかったのは今まであなただけよ」
セーラ「は!?おいおいウソやろ?」
菫「残念ながら事実だ」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:04:16.23 ID:pgxZAo5v0
照すげぇ
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:05:12.66 ID:2rYspQWd0
照「セーラの待ちをちょっと読みきれないとこもあったから難しかった」
セーラ「東場で二人も同時に飛ばしといてお前何を…」
菫「照は一局目様子を見る、そしてあとはご覧の通りだ」
部長「どう?江口さん」
セーラ「…ん~とりあえず、もう一回やろか」
照「うん、やろう」
ガラガラガラガラ
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:09:46.66 ID:2rYspQWd0
半荘2回目
セーラ「あかん!今度は俺もトビや!」
菫「私もまただ…」
部長「ぎ、ぎりぎり300点…けどあんまり意味ないね」
照「おつかれさまです」
セーラ「お前…すごいな、照」
照「…そんなことないよ」
セーラ「と、とりあえずもう1回な」
照「うん」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:13:18.14 ID:2rYspQWd0
半荘3回目
菫「私のトビ終了だな」
セーラ「あ、危ないわぁ…ぎりぎり残ったけども」
部長「宮永さん、今日はいつもにも増して調子がいいみたいね」
照「…セーラとは初めて打つから、楽しいです」
部長「そう、ごめんね、私たちが不甲斐ないせいで」
照「……それは、別に…」
セーラ「(…?どういう意味やろ…?)」
モブ「部長ちょっときてくださ~い!」
部長「あ、ちょっと席外すね、ごめん」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:15:49.25 ID:2rYspQWd0
卓に3人
セーラ「…連続で和了って、しかも打点が上昇していく…?
っちゅうことでええんかな、半荘3回見た感じやと」
照「うん、だいたいそんな感じ」
セーラ「(対局が終わったら昨日みたいな照に戻ったな…)」
セーラ「(どういうことなんや…宮永照…)」
菫「私も初めて対局したときに飛ばされたよ」
セーラ「いや弘世、今日も飛んでるやん」
菫「うるさい、お前の様子見してただけだ」
セーラ「いやいや弘世は半荘3回で3回飛んだやん」
菫「お、お前だって飛ばされただろ」
セーラ「1回と3回やぞ?全然ちゃうと思います~」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:18:28.82 ID:2rYspQWd0
菫「くっ、お前、その関西弁が腹立つ!」
照「なんで、セーラの関西弁は可愛いよ」
セーラ「か、可愛いとかそんなん言うなアホ!//」
照「えぇっ!?」
セーラ「なぁ、照…」
照「なに」
セーラ「実はな、俺は監督さんから小鍛治プロの再来やって聞いててん、お前のこと」
照「…まさか、あんなに化け物じみてない」
菫「いや、すでに化け物だよお前」
照「菫ひどい」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:21:31.57 ID:2rYspQWd0
セーラ「たった半荘3回やっただけやのに…お前のすごさがめっちゃ伝わってきたで」
照「…そう、私は化け物じみてた?」
セーラ「それはわからんけど、なんかこう、得体の知れん怖さみたいなんは感じたわ」
照「…そっか」
セーラ「あぁ、これが『強い』っていうことなんやなって思えたし。
特待生にしてもらったっちゅーのに…なんか情けないわ」
セーラ「こんな強いやつがおったなんてなぁ…ちょい自信喪失やで」
セーラ「まあ、でもここまで完敗やと逆に清々しいけどな~
なぁ、照、お前ともっと打って強くなりたいわ!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:23:39.52 ID:2rYspQWd0
照「…ほんと?」
セーラ「当たり前やん!強くなりたい!ってここまで思うん久しぶりやで!」
照「…私と対局したら血の気の引いた顔をして去っていく人も多いから…」
セーラ「そんな弱気な連中と俺を一緒にすんなよ?」
照「セーラ…」
菫「……」
セーラ「俺はな、最高の環境で麻雀やって、全国制覇するためにここへ来たんや!
そのために強くなりたいし、もっと上手くなりたいんや」
セーラ「今は無理やけど、いつか絶対照にも勝ったるで?」ニヤリ
照「ふふ、望むところだよ」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:26:07.22 ID:u3iQj6mbO
セーラ「それにな、今ふと思ってんけど、こんな強いやつが仲間やねんで?」
照「…そう、だね」
セーラ「ほな百人力やん!他力本願っちゅーのは好かんけど
けど心強い!照と一緒にレギュラーになれたら嬉しいで~」
照「…セーラは強いね、菫なんか」
菫「わ、ちょ!照それは言うな!」
セーラ「え、なになに?照教えてーや」
菫「い、言うなよ!お、お前も聞くな!」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:30:07.35 ID:2rYspQWd0
セーラ「教えろや~…ってそれはまあええけど、俺は諦めるのが嫌いやねん」
照「私も、嫌い」
菫「……」
セーラ「諦めるのも妥協すんのも嫌や。それだけや、別に強いわけちゃうで」
セーラ「んで、逆境が嫌いとちゃうから
追い込まれたらやったるでー!とか思ってしまうねんなぁ」
照「ううん、そう思えるのが強さだよ」
菫「…はぁ、なんだか耳が痛い」
セーラ「お、なんや教えてくれるん?」
菫「い、言わないって言ってるだろ!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:32:30.45 ID:2rYspQWd0
セーラ「あ、そういえばあの部長さんて部内ランキング2位なんやろ?」
菫「最新だとそうだな」
セーラ「その割には…まあ照は別格やけど、正直2位っていう感じはせんで?」コソコソ
照「…部長さん、今日は様子見してたよ」
菫「あぁ、いつもならもうちょっと善戦しているからな」
セーラ「…善戦?どういうことや?」
菫「…江口知ってるか?この麻雀部の部内ランキング1位が誰か」
セーラ「え?いや、さっき話が途中で…」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:35:39.74 ID:2rYspQWd0
菫「ランキング1位は照だ」
セーラ「えっ!?ほんま?だって照はまだ入学して2日やん!」
照「秋からここに通ってたし…そのときから誰にも負けていない」
セーラ「…お前、ほんまもんの…あれやな」
照「あれ?」
セーラ「天才、っちゅうやつ」
菫「まあ、そうなるだろうな。異論なしだ」
照「そ、そんなんじゃないよ//」
セーラ「お、照が照れてるでー照だけになぁ~」ニヤニヤ
照「…関西人の割りに面白くないね」
菫「あぁ、同感だ」
セーラ「か、関西人みんながおもろいっていうのは幻想やからな!」アセアセ
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:38:54.39 ID:2rYspQWd0
照「ともかく、セーラが…その、」
菫「……私みたいに、心が折れて辞めると言い出さなくてよかった、だろ?」
照「あ、うん…」
セーラ「そういうことか…俺はさっきも言うたけど、こういうことになると
余計やる気が出てくるねん、そんな心配いらんで」
照「よかった…菫は、泣き出して大変だったし」
菫「ば、バカ!お前そこは言わなくていいだろ!」
セーラ「弘世泣いたんかいな~可愛いなぁ」
菫「う、うるさい…バカどもが」
セーラ「(…怜、竜華…俺は初日からちょっと痛い目に合わされたけど
でも、それもまた楽しいって思えるんや…)」
セーラ「(アホみたいに強いやつが同級生でな、正直むっちゃ燃えてるで!)」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:41:17.45 ID:2rYspQWd0
初夏、白糸台高校、麻雀部部室、夕方
インハイ予選前、レギュラー発表後、居残り3人
セーラ「まさか俺がレギュラーに選ばれるとは予想外やで」
菫「江口は入学してからずっと1軍でランキング3位なんだから
当たり前だろ、むしろ選ばれない方が不自然」
照「菫も選ばれたんだかそんな堅苦しいこと言わないで」
セーラ「俺ら全員がレギュラーに選ばれるとかすごいなぁ」
照「私は嬉しい、セーラも菫もかなり強くなったよ」
菫「私も嬉しいが責任重大だな…」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:44:54.82 ID:2rYspQWd0
セーラ「相変わらず弘世はメンタル弱いなぁ」
菫「うるさい…だって試合に出れない2年や3年もいっぱいいるのに…」
照「実力主義なんだからそこは割り切らないと」
セーラ「せやで、弘世。そんなん言うてるようでは勝てへん。
せっかく3人選ばれたんやから、力合わせて頑張ろうや」
照「菫は1年生でランキング5位、立派な成績だよ。自信持って」
菫「…そうだな、弱気なことを言ってすまなかった。
白糸台の全国制覇のために、私も頑張るよ」
セーラ「その意気やで~」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:47:21.03 ID:2rYspQWd0
照「でも私なんかが大将でいいのかな」
セーラ「お前以外に大将できるやつおらんやろ」
菫「先鋒の江口で稼いで私が守りつつ加点、
中堅副将は固めて大将の照が試合を決める、理想的だな」
照「そうかなぁ、私は先鋒がよかったな」
セーラ「先鋒でどこか飛ばして試合終わらせるためにか?」
照「さ、さすがにそんなことできないって!」
菫「いや、照ならやりかねない」
セーラ「せや、ありえへんとも言い切れへんのが怖いわ~」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:49:40.66 ID:2rYspQWd0
照「そ、そうじゃなくて…待ってる間緊張しそうだから…その、
早く終わる先鋒がいいなぁって…」
セーラ「なんやその可愛らしい理由は」
照「うぅ…まあ、我慢する…」
菫「すぐに慣れるだろ、我慢だ我慢」
セーラ「楽しみやなぁ、公式戦」
照「うん、私は初めてだし…」
菫「そうか、お前ミドルは出てないんだったな」
照「学校単位で麻雀っていうのがどうもよくわからなくて」
セーラ「ほな誰とやってたん?」
照「…家族」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:54:10.68 ID:2rYspQWd0
菫「ほぉ、ご両親とサンマか?」
照「…いや、いも……うん、サンマしてた」
セーラ「(ん?今なんか言いかけへんかったか?いも…妹?)」
セーラ「サンマばっかりやっててその強さってどんだけや~」
照「家族でやってると自分が強いなんて思えなかったけど
ここへ連れて来られて打ったら誰にも負けなかったからびっくりした」
菫「…それはそれは、すごい家族だな」
セーラ「なるほど、それで照はいつもちょっと自信なさそうなんやな」
照「え、そう見えるかな…?」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:57:07.78 ID:2rYspQWd0
セーラ「ちょっとな、ちょっとだけやけど」
菫「私にはそう思えないが」
セーラ「ま、俺の印象やから気にすんなよ~」
照「あ、うん…」
セーラ「(…あれ、なんか地雷踏んだか?)」
セーラ「とにかく、絶対予選突破して全国制覇や!」
照「あぁ、頑張ろう」
菫「うん、私たちなら出来る」
セーラ・照・菫「「「おー!!」」」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/12(金) 23:59:20.06 ID:TETSTLTP0
咲さんの恐怖がこんなところにまで
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:03:42.43 ID:i2/fe2p30
ガラッ
部長「あ、ごめん、江口さんちょっといい?」
セーラ「はい?」
部長「あのね…言いにくいんだけど」
セーラ「なんですか?」
部長「監督がね、…試合のときはスカートの夏服着用でって」
菫「…プッ」
セーラ「え、え、え、ど、どういうことで?」アセアセ
部長「学校側からのお達しがあったみたいなの
申し訳ないけど、これ、あなたの…置いとくね」
セーラ「…い、いや!スカートはかんでええからっていう条件やったのに!」
部長「ごめんね、そういうことだから…弘世さん、あとお願い。じゃあ、また明日」
菫「任せてください、是が非でも着せます」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:06:28.21 ID:i2/fe2p30
ガラッ
照「ははっ、セーラの夏服は可愛いだろうなぁ」
セーラ「な、なんでや…!何で俺がこんなひらひらを!」
菫「これ着ないと試合に出してもらえないぞ?」ニヤニヤ
セーラ「くそう…こんなん詐欺や!」
照「詐欺って…」クスクス
菫「あ、今着てみるか?」
セーラ「き、着るわけないやろ!…くそ、くそぉ」
照「試合の間だけだよ、我慢して、セーラ」
セーラ「うぅ」
菫「安心しろ江口、私がたくさん写真撮影してやるから」ニヤニヤ
セーラ「お前タチ悪いんじゃあー!」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:10:03.37 ID:i2/fe2p30
同じ頃、千里山女子、麻雀部、部室
ガラッ
怜「お、竜華お疲れ様~」
竜華「ごめんな、待たせてしもて」
怜「ええよ、気にせんといて…で、どうやった?」
竜華「レギュラーは逃したけど、1軍に入れることになったわ」
怜「おぉ、竜華やったやん!」
竜華「やっぱり千里山女子のレベル高いわぁ」
怜「せやな、私は3軍確定やしな」
竜華「そんなん、たった2ヶ月のこと気にしたらあかんで?」
怜「ん、でも私は自分がっていうより竜華に頑張って欲しいわ」
竜華「ありがとう、怜」
怜「ううん、竜華頑張ってな」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:13:09.10 ID:i2/fe2p30
竜華「…セーラはどうなったやろ?」
怜「あぁ、この間の電話ではもうすぐレギュラー発表やって言うてたけどな」
竜華「部内ランキング3位って言うてたっけ?」
怜「うん、確かそうやで」
竜華「ほな、ほぼ間違いなくレギュラーやろうし…差がついてしもたな」
怜「アホ、千里山は関西最強で全国ランキング3位なんやで?
去年インハイにも出れんかった白糸台とはレベルがちゃう」
怜「せやから竜華、そんな風に考えたらあかんって。
それよりも、強豪校で1年やのに1軍に入れたことを喜んだらええやん?」
竜華「…うん、怜、そうやな。うちは1軍に選ばれたんやー!」
怜「はは、竜華、おめでと」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:15:56.58 ID:i2/fe2p30
竜華「ありがとう怜ぃ~」ダキッ
怜「も、もう恥ずかしいなぁ//」
竜華「…怜、寂しくない?」
怜「きゅ、急になんなん?」
竜華「…セーラがおらんくて」
怜「竜華がいてくれるから、寂しくないで」ダキッ
竜華「そ、そうか、えへへ…//」
怜「(セーラ…うちらも頑張ってるで?セーラも頑張ってるんやろ?)」
怜「(…いつか、全国の舞台で…って3軍の私には無理やな…)」
怜「(でも、絶対竜華が全国に連れて行ってくれる……その時は負けへんで?)」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:25:02.04 ID:i2/fe2p30
予選を勝ち抜き…
インターハイ、抽選会、会場
セーラ「うぅ、さすがに緊張するで~」
照「…私も」
菫「実は私も」
部長「ふふ、あなたたちもこういうときは1年生ね」クスクス
中堅「普段はもっとふてぶてしいのに」クスクス
セーラ「そ、そんなことないですって」
菫「ふてぶてしいのは江口だけです」
セーラ「なんやとこら弘世」
照「ケンカしないの」
菫「ケンカなどしてない」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:28:28.39 ID:i2/fe2p30
照「ふふ、菫はセーラ相手だとすぐにむきになるんだから」
セーラ「俺のこと意識しすぎちゃうか~菫ちゃ~ん」
菫「なっ!お前なぁ!」
部長「ほら、始まるから静かに」
菫「う、すいません…」
セーラ「ププッ」
菫「くそ、覚えてろよ江口…」ブツブツ
照「もう仲良しなんだから…」
菫「は?」
セーラ「は?」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:32:15.71 ID:xDX6p4vaO
挨拶とかいろいろのち、組み合わせ抽選会
部長「それじゃあ行ってくるね」
セーラ「部長!頑張ってください」
菫「何を頑張るんだよ」
セーラ「うっさい、こういうのは気持ちなんや」
照「そうだね、部長、頑張ってください」
中堅「頑張って~」
菫「…が、頑張ってください」
部長「うん、任された」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:35:01.81 ID:A928cK8n0
2連覇してるんだから部長とかもそれなりなんだろうね
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:36:16.30 ID:i2/fe2p30
トーナメント表
セーラ「…千里山は当然シードか」
照「友達がいるんだっけ?」
セーラ「せや」
菫「レギュラーなのか?」
セーラ「いや…1人は1軍やけどベンチ、1人は3軍やわ」
照「1軍の子は、セーラくらい強いの?」
セーラ「俺のが強いと思ってるけど、この数ヶ月でどうなってるかわからんわ」
菫「ふむ…まぁ、千里山女子は名門中の名門だからな
レギュラー競争は相当激しいだろうな」
セーラ「ん、…あそこはほんまに強い」
照「…そう。対戦してみたいね」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:40:36.09 ID:i2/fe2p30
セーラ「おう、全国制覇するんやったら当然倒すべき相手やで」
照「うん、そうだね」
中堅「(頼もしい1年生たちだなぁ…まあ宮永さんがいればそれも夢じゃないかも…)」
菫「向こうも東京へ来てるんだろ?会わないのか?」
セーラ「いや…大会が終わるまでは会わんって約束してん」
照「どうして?」
セーラ「敵なわけやしな、それにあいつら…俺に気をつかってるんや」
菫「お前がレギュラーだから?」
セーラ「そうやろ、多分やけど…」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:43:06.43 ID:i2/fe2p30
セーラ「ほんで、逆のブロックは姫松かい」
照「姫松?」
菫「千里山に継ぐ大阪の強豪だ」
セーラ「そうや、愛宕洋榎がおる。確か、あいつも1年からレギュラーや」
菫「愛宕洋榎か、懐かしいな」
照「どんな子?」
菫「セーラより強い、と言っておこうか」
セーラ「あ、アホ!俺のが強いわ!」
菫「ミドルでは同学年で唯一、セーラを上回ったやつだ」
セーラ「俺のライバルっちゅーとこやな」
照「へぇ…そんな人がいるんだ」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:45:00.52 ID:D/ya1neU0
せやろーさすがやろー
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:47:01.03 ID:i2/fe2p30
菫「一度、江口と愛宕と同卓したが…うるさくてかなわん」
照「うるさいんだ?」
セーラ「あいつがトラッシュトークしてきよるからな
負けてられへんやんっ!」
菫「うるさいんだよ、それが。まったくもう」
照「…それもまた、楽しみだね」
セーラ「あぁ…せやな」
菫「…あぁ」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 00:50:57.16 ID:xDX6p4vaO
アナ「続いて、西東京代表の白糸台高校」
セーラ「お、部長や」
クジビキ ガサゴソ
スッ
セーラ「おっ!!」
菫「ほう、これはこれは…」
照「ん…」
セーラ「千里山と同ブロックか…」
菫「さっきまで話していたところか」
照「いいね、楽しみになってきたよ」
セーラ「せやな…これはめぐり合わせやで」
菫「一回戦突破したら千里山と戦えるわけだな」
照「セーラ、菫、絶対勝とう」
セーラ「当たり前やで~」
菫「あぁ…私も楽しみだよ」ワクワク
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:07:21.95 ID:i2/fe2p30
一回戦突破後、会場、廊下
セーラ「飲み物飲み物~っと」
菫「照なに買う?」
照「ん、オレンジジュースがいい」
セーラ「照はそれ好きやなぁ~」
照「い、いいでしょ別に//」
セーラ「照が照れて」
菫「それはもういい」
セーラ「最後まで言わせてーや」
洋榎「ハッ!お前相変わらずおもろないなぁ!」
セーラ「あ、愛宕!!」
菫「おぉ、愛宕洋榎だ」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:09:46.73 ID:i2/fe2p30
照「ほーこの人が?」
洋榎「お、弘世菫やん!久しぶりやなぁ!また背ぇ伸びた?
このアホの男女と一緒で大変やなぁ!」
菫「多分、お前ほどじゃないな」
洋榎「えぇ、そんなわけないやん!うちはこんなにおしとやかで
とっても可愛らしいっちゅーのに!」
照「ふふ、面白い人」クスクス
セーラ「…あかんあかん、無視して行こ」
洋榎「おいこら待てやセーラ!」
セーラ「ん?なんやねん」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:13:33.80 ID:i2/fe2p30
洋榎「セーラ、なんで千里山に行かへんかったんや」
セーラ「そんなんお前に関係ないやろ、ほっとけ」
洋榎「東京なんかに行きよって…なにを考えてるんや」
セーラ「…俺は白糸台で全国制覇するって決めたんや、ただそれだけ」
洋榎「ふーん、まあええけど…ブロックが逆やから
決勝までは当たれへんけど…負けんなよ?」
セーラ「当たり前や!」
洋榎「…ほな、決勝でな」
セーラ「おう、またな」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:16:27.67 ID:i2/fe2p30
照「あはは、ほんとにライバルって感じだね」
菫「関西弁同士の言い合いはちょっと怖いな」
セーラ「ま、あれが普通やけどな」
照「あの子のあの自信…すごいね」
菫「ああいうやつなんだよ、愛宕洋榎」
セーラ「むかつくけど…あいつの実力は本物や。
絶対負けたくない!」
照「セーラはほんと、煽られるといい顔するね」クスクス
菫「単純なんだよ、江口は」
セーラ「単純で結構や!勝ったるでー!」メラメラ
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:18:37.76 ID:j5LzJXtL0
セーラと洋榎いいなー
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:20:55.48 ID:i2/fe2p30
インターハイ、団体戦、決勝前、控え室
セーラ「……」ポチポチ
菫「何してるんだ?」
セーラ「ん…いや、メールがな」
照「メール?」
セーラ「昨日、千里山におる友達がメールをくれてん」
菫「あぁ…千里山か」
セーラ「(…怜、竜華…お前らほんま最高の友達やで)」
『セーラへ
白糸台、セーラの活躍は驚きつつも友達として誇らしいです。
ちょっと悔しい気持ちもあるけど、やっぱり嬉しい。
ほんまはあかんけど、明日はセーラを応援するな。
ほな、また大阪で会おうな。 怜』
『セーラへ
白糸台の快進撃、すっごいなぁ。
もうずいぶん差がついたような気がしてちょい寂しいで。
でも、明日は絶対千里山が勝つ!負けへん!
…とは言いつつ、先鋒戦、セーラを応援してしまうと思うわ
じゃあ、…大阪に帰ってくるのを待ってるで。 竜華』
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:24:00.07 ID:i2/fe2p30
セーラ「友達ってええよなぁ」
菫「…そうだな」
照「私は、2人と友達になれて嬉しいよ」
セーラ「そう真顔で照れること言うなって//」
菫「全く持ってその通りだ//」
照「じゃ、セーラ…火力バツグンで頼むね」
セーラ「おう、俺に任せとけ!」
菫「千里山、姫松、??(適当にどこか)…どこも強敵だが」
照「私たちは負けない」
セーラ「おう、あぁぁー!早く打ちたいでー!」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:26:44.41 ID:i2/fe2p30
菫「よし、じゃあとりあえず着替えようか江口」
セーラ「そこは誤魔化されようや~」
菫「だめだ」
部長「江口さん急いで着替えてね」
照「セーラ、ほら」
セーラ「あぁ、もう!」
菫「いい加減慣れろよ、何回目だこのやりとりは」
セーラ「だって嫌なもんは嫌なんやもん」
照「半荘2回でおしまいだから、我慢だよ」
セーラ「…はいはい、着替えるがなもう」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:30:17.17 ID:i2/fe2p30
ガサガサゴソゴソ
菫「見慣れたつもりでいたが、やはり…お似合いだよ江口」
照「可愛いよ、セーラ」
部長「似合ってるからあんまり気にしないの」
セーラ「く、くぅ~!い、行ってきます!!!」
ガチャ
タッタッタッタ
菫「はぁ、あいつ、これからの2年半どれだけ公式戦あると思ってるんだか」
照「きっと毎度のやり取りになるよ」
菫「さっさと慣れてしまえばいいものを」
照「いいじゃん、面白いから」クスクス
菫「ま、それもそうだな…」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:32:18.70 ID:j5LzJXtL0
乙女モードのセーラ可愛い
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:36:27.61 ID:i2/fe2p30
大将戦終了
アナ「白糸台高校、初の全国制覇!!!大将の1年生宮永照、やりました!」
セーラ「よっしゃぁぁぁぁ!!!」ガッツポーズ
菫「優勝だ、優勝だ!!!」
部長「…うぅ、グス」ウルウル
中堅「やったね!!」
セーラ「照のところ行こ!」
部長「うん、行ってあげましょう!」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:39:57.20 ID:i2/fe2p30
タッタッタッタ
バンッ
セーラ「照!やったなぁ!!」ダキッ
照「う、うん!やったよ!」ダキッ
菫「照、お前…すごかったよ」ナデナデ
照「ありがと//」
部長「宮永さん、ありがとう…グス」
照「部長、…」ウルウル
セーラ「うわぁ、こんな嬉しいことはないで!」
菫「あぁ、あぁ…」
照「…私、幸せだよ」
セーラ「照のおかげや!…照の、照のっ!」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:42:01.34 ID:i2/fe2p30
洋榎「…セーラ、おめでとう」
セーラ「愛宕…おおきにっ!」ニコッ
洋榎「うわぁ、めっちゃむかつくわぁ」
セーラ「せやろ~?」ドヤァ
洋榎「くっ!次は絶対姫松が勝つんやからな!」
セーラ「王者として、しゃーなし、しゃーなしで待っといたるわ!」
洋榎「あぁ腹立つわぁぁ!!」
恭子「洋榎、はよ行かんと先輩ら待ってますよ」
洋榎「あ、うん、恭子すぐ行くって!」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:44:36.23 ID:i2/fe2p30
セーラ「…次は、直接戦えたらええな」
洋榎「せやな、来年うちは姫松のエースや…ていうことはわかってるやろ?」ニヤリ
セーラ「真ん中っちゅうことやろ?」ニヤリ
洋榎「…じゃ、元気でな」
セーラ「お前もな」
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120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:47:46.67 ID:i2/fe2p30
インハイ終了後、怜の家、怜の部屋
竜華「はぁ、終わったなぁ…インハイ」
怜「そやなぁ」
竜華「…白糸台、強かったなぁ」
怜「ちゅうか…あの宮永さんの一人舞台やで」
竜華「…セーラには悪いけど、実際そうやな」
怜「大将戦までは接戦やっただけにあの尋常ない強さが際立ってたわ」
竜華「同い年…なんやな」
怜「確かセーラが言うてなかった?小鍛治プロになれる逸材とか」
竜華「あぁ、うん。言うてたわ」
怜「それもちょっと納得してまうかも」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:49:13.12 ID:i2/fe2p30
竜華「うちの部長(大将)はあれだけ強いのに、
もう牌はしばらく見たくないって言うてた…」
怜「…戦った相手の心を折る、ってまんま小鍛治プロやな」
竜華「セーラはあのえげつないのと毎日一緒に打ってるんか…」
怜「そら強くなるわ…」
竜華「はぁ…いろんな意味で複雑やわ」
怜「…そやな」
竜華「でもな、私は絶対セーラに負けたくないって思ってる」
怜「竜華…」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:50:30.80 ID:i2/fe2p30
竜華「まだ直接戦ったわけちゃうんやし、私かって強くなってる自信はある!」
怜「…せや、竜華…私も出来るだけ頑張るから…」
竜華「セーラとの約束、絶対果たすやろ?」
怜「うん、全国の舞台で戦う…戦いたい!」
竜華「よっしゃ、落ち込んでてもしゃーない!」
怜「竜華、ええ顔してる」
竜華「せやろ?でも、ちょっと恥ずかしいな//」
怜「…私らで全国に」
竜華「うん、…全国に!!」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 01:53:46.13 ID:i2/fe2p30
ふう、疲れた
このあとは2年後まですっ飛ばすつもりです
途中までしか書けてないんだけどそれを投下しちゃうか
書きためてからか、どっちがいいかな
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 02:03:43.56 ID:6xbmpCPx0
乙ー
if物の中でもかなり良い設定だと思う
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/13(土) 02:05:04.32 ID:3QSs0HJK0
おつおつ
この三人の組み合わせ良いな