【上重漫SS】末原「カタカタ過ごしたらあっという間に昼過ぎです」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 09:56:46.73 ID:sV3DCbTg0

末原「あぐ!うぐ!」

スタタタタタタタ・・・・・・

末原「ハァハァ!」

スタタタタタタタ・・・・・・

末原「逃げなきゃ!早く逃げなきゃあいつが!」

スタタタタタタタ・・・・・・

末原「ハァハァ……」

???「末原さ~ん」

末原「!!」

???「待ってよ~遊ぼうよ~」

末原「嫌や!」

スタタタタタタタタ・・・・・・

???「待ってってば~」

末原「ハァハァ……」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:02:04.30 ID:sV3DCbTg0

スタタタタタタタ・・・・・・

末原「早く!早く!」

スタタタタタタタ・・・・・・

末原「どうして……どうしてわたしがこんな目に……!」

末原恭子は得体のしれないなにかに追いかけられていた

末原「逃げろ!逃げるんや!」

スタタタタタタタ・・・・・・

末原「ハァハァ……!」

???「おっかけるよー!」ガシィ!

末原「触らんといてや!」バン!

末原恭子を追いかけるなにかとは……

咲「冷たいなぁ末原さ~ん」

それは宮永咲だった……!

咲「酷いよ末原さ~ん」

末原「ひぃ!」スタタタタタタッ!

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:08:15.59 ID:sV3DCbTg0

末原「ハァハァ……」スタタタタタタッ!

咲「置いてかないでよ~」フラフラー

末原「くっ……いつまで追いかけてくるんや……!」スタタタタタタッ!

咲「どこまでも追いかけていくよ~」フラフラー

末原「もう嫌や……」ヒッグ スタタタタタタッ!

咲「泣かないで末原さ~ん」フラフラー

なぜ宮永咲が追いかけてくるのかわからなかった、ただひたすらに末原は咲が怖かった

末原「わたしがなにしたんや……」スタタタタタタッ!

咲「ふふ~ん♪」フラフラー

末原「ハァハァ……あ!」キキーッ!

末原は間一髪のところでブレーキをかける

末原「なん……やと……」

なんと末原の前には大きな河が流れていたのだ

末原「このままやと宮永に捕まる……」カタカタ

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:12:47.42 ID:sV3DCbTg0

咲「えへへ~」フラフラー

末原「くっ……!」

咲「待って~」フラフラー

末原「せーのでダイブや!!」ピョーン!

バシャーン!!

末原「ハァハァ!!」バシャバシャ!

咲「ああああ!!」

末原「急げ!急げ!」バシャバシャ!

末原は泳ぐのは苦手だったがそんなことは言ってられない
急いで向こう岸に着かなくては咲に捕まってしまうのだ

末原「あぷっ!あぷあぷ!」バシャバシャ!

咲「末原さ~ん……」

末原「あぷっ!うぷっ!」バシャバシャ!

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:18:16.07 ID:sV3DCbTg0

末原「あぷっ!あぷっ!」バシャバシャ!

水は凍えるように冷たかった、次第に指先の感覚が無くなってくる

末原(北朝鮮から脱北するのもこういう感じなんやろうな……)バシャバシャ!

末原「ハァハァ……!」バシャバシャ!

死に物狂いで水をかく末原、どんどん岸に近づいていく

末原「か、火事場のクソ力って奴やな……!」バシャバシャ!

バシャバシャバシャバシャ!

末原「もうすぐや……!」バシャバシャ!

そして……

末原「やった!ついに対岸に辿り着いたで!」

かなづちながらなんとか執念で対岸に辿り着いたのだった

末原「やった……やった……」ポロポロ

咲「お疲れ末原さん!すごく良い泳ぎだったよ!」ググッ!

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:21:54.37 ID:sV3DCbTg0

末原「うわあ!宮永咲!?」

咲「えへへ」

末原「な、な、なんで……」

咲「あれ使ったんだよ~」ビシっ!

末原「え……」

咲が指差した先にはなんと橋があったのだ

末原「そんな……」

咲「ちゃんと周り見ないとダメだよ~、麻雀と一緒で視野を広くもたないとね~」

末原「あ……あ……」カタカタ

咲「末原さん遊ぼうね~」ガシィ!

末原「ううう……」ポロポロ

・・・

・・・・・・

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:25:26.22 ID:sV3DCbTg0

9月16日 末原恭子の家にて

末原「ううう……」カタカタ

末原「嫌や……もう怖いのは嫌や……」カタカタ

末原「ううう……」カタカタ

末原「……」カタカタ

末原「もう……追いかけてこないで……」カタカタ

末原「……」カタカタ

末原「なんでわたしがこんな……」カタカタ

末原「……」

末原「はっ!!夢か!!」ガタン!

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:30:16.84 ID:sV3DCbTg0

チュンチュン チュンチュン

末原「どうやら悪夢を見ていたようですね……汗がびっしょりです……」

末原「定期的に宮永咲が夢に出てくる……あの決勝戦を思い出してしまう……」

末原「ううう……」カタカタ

末原「ハァ……」

末原「……」

末原「しかし受験勉強中に居眠りですか……わたしもダメですね……」

末原「……」

末原「もう12時半……ダラダラと過ごしたらあっという間に昼過ぎですね……」

末原「……」

末原「せっかくの文化の日なのに一日ずっと受験勉強のみというのも味気ないですね……」ハァ

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:34:49.59 ID:sV3DCbTg0

末原「スケジュールはガラ空き……今日は国民の休日やと言うのに……」

末原「……」

末原「まぁわたしは受験勉強をせなあかんのですけどね……」

末原「……」

末原「ハァ……主将たちと同じ大学に行くには勉強しかないのは分かりますが……
なんか納得できないですね……ハァ……」

洋榎≪うちらはもう推薦貰ってるで~≫

由子≪毎日が楽しいのよー≫

末原(由子はともかく主将が推薦貰えるなんてキャラやないでしょう……)

末原「ハァ……」

末原「……」

末原φ「早く勉強せな……」カキカキッ

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:39:33.07 ID:sV3DCbTg0

末原「……」ポケー

末原「ハァ……」

末原(こんなもん勉強しても意味あるんやろうか……)

末原「微分積分とか因数分解とかさっぱりや……」

末原「ハァ……」

末原「……」

末原「今頃主将たちはなにしてるんやろか……」

末原「……」

末原「やめややめや!こんな中途半端な気持ちで勉強しても意味なんか無いで!」

末原「せっかくの国民の休日やし誰かとどこかに行こうか!」ピッポッパ!

末原「頭を回さず誰かと遊ぶで!」ピッポッパ!

末原「まずは主将たちやな!」ルルルルルルル…

洋榎『なんや恭子!どないしたん?」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:45:09.97 ID:sV3DCbTg0

末原「お久しぶりです主将」

洋榎『金曜日に会ったばっかりやん、それにうちはもう主将やないで!』

末原「そうでしたね……」

洋榎『ところでなんの用や?もしかして代行がついに警察に捕まったんか!』

末原「残念ながら捕まってません」

洋榎『なんやがっかりやな、そいで何なんや?』

末原「せっかくの休みですしどこかに遊びに行きませんか?」

洋榎『ああすまんな恭子……今日はいとこの浩子とオリックスを応援しに行ってるねん……』

末原「そうですか……それは残念ですね……」

船久保『選手が出て来たで!』

洋榎『あ!ホンマや!すまん切るで!ってか恭子!勉強をしっかりせなあかんで!ほな!』

末原「はい……」ツーツーツー……

末原「しゅ……洋榎は野球観戦ですか……」

末原「次は由子ですね」ピッポッパ

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:50:38.38 ID:sV3DCbTg0

由子『もしかしてあの代行が捕まった?』

末原「残念ながら捕まってません」

由子『ちょっと期待したのよー、それでどうしたん恭子?』

末原「いまヒマですか?良かったわたしとどこかに……」

由子『ごめんなさいなのよー、わたしはいま絹ちゃんとガンバ大阪の試合を観戦しに行ってるのよー』

末原「そうですか……」

由子『そんなことより恭子!勉強はどうしたのよー!』

末原「そ、それは……」

由子『わたしは大学でもまた恭子と一緒に麻雀したいのよー、だから頑張ってほしいねん』

末原「はい……」

由子『わからないトコがあったらいつでも教えるのよー、センター対策はバッチリよー』

末原「ありがとうございます……」

由子『ほなまたねー』

末原「……」ツーツーツー……

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:55:21.47 ID:JfJGrVEC0

これはいくのん逆転大勝利あるで~

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 10:57:58.86 ID:sV3DCbTg0

末原「結局みんなどこかに遊びに行っているみたいですね……」

末原「しかしわたしだけ勉強……」

末原「……」

末原「いや……ひとり大本命が残ってましたね……」

末原「……」

末原「漫ちゃん……」ドキドキ

末原「……」

末原「電話しよか……いや」

漫≪すんません、いま友達とウイイレやってますねん、また今度にしてください……≫

末原(断られたらどないしよ……そしたらわたししばらく立ち直れへん……)カタカタ

末原「ううう……」

末原(誰かに出し抜かれて遅れをとるのはヤバいですね……)

末原「漫ちゃん……」カタカタ

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 11:06:40.97 ID:sV3DCbTg0

末原「そや!アポ無しで突撃したええんや!」

末原(わたしは漫ちゃんの先輩です!例え変な友達がいても無理矢理連れ出せば大丈夫!)

末原「このまま心配してたら体がおかしくなってしまいますし……」

末原「漫ちゃんに逢いに行きましょう!」ムクッ!

善は急げ、末原はなにも考えずに服を着替える

末原「もう1時やないですか!早くせな!」

ヌギヌギ パッパッ

末原「事前の連絡も無しに漫ちゃん家によるで!」スタタタタッ!

ガチャン!

末原「ちょっと出かけてきます!」スタタタタタッ!

末原母「どこ行くんや!勉強は!」

末原「図書館で勉強や!!」スタタタタタタッ!

ガチャン!

末原母「勉強道具も持たずにどうやって勉強すんねん……」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 11:11:56.55 ID:sV3DCbTg0

末原「ハァハァ……!」

スタタタタタ・・・・・・

末原「なんや結局走るんやな……まぁ最近運動不足やしちょうどええな」

スタタタタタ・・・・・・

末原(しかしいきなり漫ちゃんに逢いに行って断られたらどないしよ……冷静に考えたら非常識やでわたし……)

スタタタタタ・・・・・・

末原(考えたらあかん!考えたら終わりや!)ブルブル!

スタタタタタ・・・・・・

末原「なにひとつ考えずにセキララにダイブや!」

バス「ブロロロロロロロ・・・・・・」

ノリクレチャウ! バスガデルデー!

末原「そのバス待ってや!!!」

スタタタタタタ・・・・・・

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 11:12:06.61 ID:FTrs+0F+0

そこはかとなく漂う改造臭

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 11:16:33.48 ID:HduDRr7R0

もうインハイは終わったんや!改造する必要ないやんけ!

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 11:26:11.50 ID:sV3DCbTg0

ブロロロロロロ・・・・・・

末原「ハァハァ……危うくバスに乗り遅れるトコでした……」

ブロロロロロロ・・・・・・

末原「エアコンが気持ち良いですね……」

末原「……」

末原(急に逢いにいったら漫ちゃんビックリするやろうな……)

末原「イヒヒ!楽しみやな……」

末原「……」

末原「でも……」

漫≪末原先輩と遊びにですか?嫌ですよそんなん……≫

末原(漫ちゃんがそんなこと言うわけ無い!考えたらあかん!)ブルンブルン!

末原(でも心配や……)

ブロロロロロロロ・・・・・・

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 11:31:58.13 ID:sV3DCbTg0

トコトコ・・・トコトコ・・・

末原「たしか漫ちゃんの家はここらへん……」キョロキョロ

末原「あ、あった!」

デーン!

末原「なんやけっこう良い家やな……わたしの家より全然立派や……」

末原「……」ゴクリ

末原(なにビビってるんや!リッチやなくてもココロは錦鯉や!)

末原「チャイムを押すで!」ピンポーン

ガタガタガタガタ!

末原「……」ドキドキ

漫母「どなたですか?」

末原「!!」

32 :訂正 2013/02/26(火) 11:37:19.57 ID:sV3DCbTg0

末原「あ、あ、あの!」

末原(これが漫ちゃんのお母さんか……えらい美人やな……)

漫母「どなたですん?」

末原「あ、あ、あのわたし……!」

漫母「ひょっとして漫のお友達?」

末原「!!そ、そうです!漫ちゃんの友達です!漫ちゃんおりますか?」

漫母「今呼んでくるで、それと……」チラッ

末原「ま、亦野です!亦野誠子と申します!」

漫母「亦野さんね、くすっ、なんか面白い子やね、ちょっと待っててや」トコトコ

末原「はい……(思わず偽名を使ってしまった……)」

末原(まぁそのほうが漫ちゃんもビックリするやろ、サプライズってやつやな)

末原「漫ちゃん……」ドキドキ

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 11:43:06.96 ID:sV3DCbTg0

漫の部屋にて

漫「えい!そりゃ!えい!」ピコピコ

小橋『行くぞー!』ペシン!ペシン!ペシン!ペシン!

田上『かはっ!』

漫「田上行け!田上火山を噴火させるんや!」ピコピコ

ワン!ツー!スリー! カンカンカンカン!

漫「ああもうまた負けてしもうた……」

漫「はぁ、さすがにパワプロもそろそろ飽きてきたで」

ガチャン

漫母「漫ちゃん友達が来てるで」

漫「あ、おかん、友達?なんやろかいったい、誰が来てるん?」

漫母「亦野誠子さん言うてたで」

漫「亦野?!そんな友達おったっけな……いま行くで」トコトコ

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 11:49:26.67 ID:sV3DCbTg0

漫(亦野誠子って誰やろか……あ!)トコトコ

亦野≪悔しいです……≫ポロポロ

漫(インハイで愛宕さんにボコボコにされた白糸台の人やないか……なしてまた……)

漫「……は!」

漫(もしかして逆恨みして仇討に……)

漫(いやそれはおかしいで!仇討するならまずは愛宕さんやろ!なしてうちが……)

漫(もう見境なくなってるんやろうか……)ガタガタブルブル

漫(玄関を開けるのが怖いで……)ガタガタブルブル

漫「ううう……」

漫「(もうええ!返り討ちや!!)えい!!」

ガチャン

末原「遅かったですね、いつまで待たせるんで……」

漫「せいや!!」バキィ!

末原「ギニヤ!!」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 11:54:11.89 ID:sV3DCbTg0

漫「どうや!」

末原「い、いきなりエルボーとはやってくれますね漫ちゃん……」ウルウル

漫「す、末原先輩?!な、なんでまた!」

末原「遊びに来たんですよ……まさか殴られるとは思いませんでしたよ……」

漫「す、すんませんした!てっきり亦野誠子さんやと思いまして……」

末原「たとえ亦野さんでもエルボー喰らわしちゃダメやろ……」

漫「しかし急にどうしたんですか?めちゃめちゃビックリしましたよ」

末原「サプライズです、今から遊びに行きましょう」

漫「遊びに行きましょう言われましても……」

末原「わたしと遊びに行くのは嫌ですか?」

漫「嫌やないです!嫌やないですけど……」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 12:00:42.28 ID:sV3DCbTg0

漫「急ですからね……」

末原「まぁわたしもアポ無しやったのは非常識やったと反省してます
ただわたしは漫ちゃんの驚く顔が見たかったんです」

漫「意外とお茶目ですね先輩」

末原「わたしもけっこうユーモアがあるんやで」

漫「別に良いですよ、いまヒマでしたし」

末原「ホ、ホンマ!?」ガシッ!

漫「肩掴まないでくださいよ……そんなにうれしいんですかうちと出掛けられて……」

末原「モチのロンです!」フンスッ!

漫「そ、そうでっか……」

末原「良かった……断られなくて……」ホッ

漫「それでどこ行くんですか?」

末原「あ……」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 12:06:59.23 ID:sV3DCbTg0

漫「決めてなかったんですか……」

末原「すみません……思い立ったら吉日やと思ってなにも考えずに来たから……」

漫「意外と計画性無いんですね先輩……」

末原「漫ちゃんはわたしのほんのイチブしか知らないんやな……」

漫「そうだゲームしましょうよ!今までずっと一人でゲームしてたんです!」

末原「ゲームですか、タイトルはなんです?」

漫「パワプロです!」

末原「野球ゲームですか、懐かしいですね、やりましょうか」

漫「野球とちゃいますプロレスです、実況パワフルプロレスリングです」

末原「なんやプロレスかいな……わたしプロレスには興味無いねん……」

漫「意外とおもろいですよ、うちは田上明が好きですねん、田上火山というのが有名で一度爆発したら誰も止められない……」

末原「上重火山はいつ爆発するんや?」

漫「いや、まぁそのうち……」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 12:12:04.66 ID:sV3DCbTg0

末原「プロレスは却下や」

漫「ほなFFはどないですか?」

末原「二人で出来ないやろ」

漫「そうですね……」ウーム

末原「せっかくの休みなんですし家に引き籠っていてもしょうがありません、どこかへ出かけましょうよ」

漫「こういう休みこそ家でゴロゴロしたいんですけどね……」

末原「漫ちゃんはなにか欲しいモノとか無いんですか」

漫「欲しいモノですか別に……あ!そうや!欲しい漫画雑誌があったんや!」

末原「ほなそれを買いに行きましょう」

漫「近くに大きなショッピングモールがあるんですよ、色んな店がありますしそこ行きましょう!」

末原「そうですね」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 12:19:04.65 ID:sV3DCbTg0

トコトコトコ・・・・・・

漫「しかし急にどうしたんですか、いきなりうちに来て遊びに行こうだなんて」

末原「せっかく祝日がもったいない気がしたんです、このままやとみんなに置いて行かれるんやないかと」

漫「先輩はもっと勉強しないと愛宕先輩や真瀬先輩に置いていかれるんじゃ……」

末原「なんやと……」ギロリ

漫「すんません……」

末原「ずっと勉強ばかりやと頭がオーバーヒートを起こしてダメになってしまいます
そやし適度に休息を入れてリフレッシュしないといけないんですよ」

漫「リフレッシュしすぎやと頭がポンポコピーになりますよ……」

末原「そういう漫ちゃんも麻雀の練習してるんですか?新主将ですよ?責任重大ですよ?」

漫「あ、秋の大会にピークを合してるんですよ今は……」オロオロ

末原「ピークだかポークだか知りませんが頑張ってくださいよ……」

漫「はい……」

ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・

末原「なんか人が多くなってきましたね」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 12:26:32.85 ID:sV3DCbTg0

漫「あ、ここです、駅前やから人が多いんですよ」

末原「あ、すみません、なんや肩がぶつかるほど混み合ってるやん」

漫「そりゃ休日ですから当然ですやん」

末原「まぁそういうショッピングモールも良しとしよか」

バーン!

雅枝「痛た……」

漫「あ、すんまんせん……」

雅枝「気をつけてや」トコトコ

末原「なんかこう混んでるとはぐれそうですね……」

漫「そうですね……あ!そうや!」ギュッ

末原「あ……」

漫「手をつないだらはぐれませんよ、ちゃんと強く握っててくださいね」ギュウウ

末原「す、漫ちゃん……」テレテレ

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 12:36:02.59 ID:sV3DCbTg0

漫「本屋はたしかこっちですよ」トコトコ

末原「う、うん……」ドキドキ

末原(急に手を握ってくるとはびっくりするやないか漫ちゃん……)ドキドキ

漫「ここの本屋は大阪でも一二を争うほどの品ぞろえなんですよ」ギュー

末原(緊張して手に汗にガンガンや……漫ちゃんに気持ち悪がられそうで心配や……)グァングァン

漫「しかし良い天気やな、まさに買い物日和や」

末原(意外と漫ちゃんは大胆なんやな……)アセアセ

漫「あれ?末原先輩どないしたんですか?顔が真っ赤ですやん」

末原「いや、これはやな漫ちゃん……」

漫「もしかして風邪ですか?」ゴッチン!

末原「ひ///(漫ちゃんのおデコが……!)」

漫「熱は無さそうですね」

末原「な、な、なにをするんや!」ドゴム!

漫「ピャー!!なんで頭突きするんですか!!ンモー!!」

末原「知らん!」プンスコ!

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 12:43:33.12 ID:sV3DCbTg0

本屋にて

末原「すごく広いですね……」

漫「ちょっとした自慢ですわ」

末原「漫ちゃんが買いたい雑誌というのはどれですか?」

漫「あ、これです」ガサッ

末原「ヤングブンブンですか」

漫「この雑誌の巻-Maki-というサッカー漫画が大好きなんですよ
休載が多いのが玉にきずですけど」

末原「そうなんや」

漫「先輩も自分が欲しい小説を探したらどないです?」

末原「良いんですか?」

漫「モチのロンですよ、そこらへんの本屋やと置いてない小説もいっぱいありますよ」

末原「ほなお言葉に甘えて」トコトコ

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 12:51:40.86 ID:sV3DCbTg0

末原「しかしアホみたいに広いですね……」ハァハァ

漫「さすがに運動不足すぎやしませんか……」

末原「わたしは頭脳担当ですから運動能力はあまり要らないんや」トコトコ

漫「学年でも下のほうですやん成績……」

末原「うるさいですよ……」

漫「文庫本のコーナーに着きましたよ」

末原「ホンマにすごい品ぞろえの良さやな……」ジーン

漫「先輩は普段どんな本を読むんですか?」

末原「もっぱらミステリーですね、本格マニアの恭子とはわたしのことですよ」

漫「うちもたまに読みますけどおもろいですよね」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 12:59:51.81 ID:sV3DCbTg0

末原「去年は1年で100冊以上を読破しました、今年も現時点で70冊は読破してますね」

漫「そんなんばっか読んでるから成績悪いちゃいますか……
やっぱ文庫本買うより参考書を買いましょうよ」

末原「参考書は難しすぎて断念したんや」

漫「そうですか……」

末原「勉強しなあかんのについつい熱中してしまうんです……あ!!!」

漫「どないしたんですか!」

末原「あれは幻の大傑作『匣の中のガチレズ』じゃないですか!」ムフー!

漫「ああそれですか」

末原「一部のミステリーおたくから絶大な支持を集める傑作です!これは欲しい!」

漫「うちも昔読みましたよ、たしか犯人は探偵自身でしたね」

末原「え?」

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 13:09:41.59 ID:sV3DCbTg0

末原「な、なにを言ってるんや漫ちゃん……」カタカタ

漫「そやから犯人は探偵本人……」

末原「漫ちゃんっっ!!!」ガシィ!

漫「ひぃ!」

末原「いまあんたは一番言ってはいけないことを言うてるんやで!
ミステリーの犯人ネタバレはご法度やで!」ギロリ

漫「す、すんません……」

末原「ハァ……メゲるわ……」

漫「先輩……」

末原「……」

漫「あの元気出してくださいよ……元気無い末原先輩を見るのは辛いですよ……」

末原「漫ちゃん……」

漫「あ!そうや!犯人は別やった!この作品の犯人は探偵の妹で探偵が犯人なのは次作でした!」

末原「余計悪いわ!」パチコン!

漫「ギニヤ!」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 13:13:33.43 ID:sV3DCbTg0

末原「罰としてデコに喝や!」カチャ

漫「うわ!なんでペン持ってるんですか!」

末原「漫ちゃんが悪さしたときの為に常備してるんですよ」

漫「嫌ですよ!うちは無実です!」

末原「やかましい!」キューッ!

漫「ひぃぃぃぃ!!」

末原「ふん!」キューッキューッ!

漫「いったいなんて書いてるんですか!」

末原「何だってええやないですか」キュッキュッ

漫「ああもうめっちゃ恥ずかしいで……」

末原「よし出来た、次のトコ行こうか」トコトコ

漫「あ!待ってくださいよ先輩!」トコトコ!

末原「ふん……」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 13:20:21.47 ID:sV3DCbTg0

末原「……」トコトコ

漫「先輩待ってくださいよ~」

末原「漫ちゃんがいけないんやで」

漫「すんません……次から気をつけます……」

クスクス ナンヤアレ ゲイニンヤロカ ワハハ クスクス

漫「ううう周りの目が痛いです……」

末原「プレッシャーに耐えるある意味特訓ですね」

漫「いったいなんて書いたんですか……」

末原つ□「はい手鏡」

漫「たく……ってなんですかこれ!」

末原「なかなか良い出来やろ」

漫「『犯人はウチです』ってなんですかこれ!意味不明ですやん!」

末原「反省しろってことやな」トコトコ

漫「いったいウチなにやらかしたんですか……」トボトボ

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 14:05:34.86 ID:sV3DCbTg0

服屋にて

末原「漫ちゃんはもっとオシャレをするべきやと思うんです」

漫「急になんですか……」

末原「女子高生なんやしちょっとは自分のファッションに気をつけたほうがええと思うんやな」

漫「自分やってついこの前までファッションに無頓着やったくせに……」

末原「オシャレに目覚めたんや」

漫「代行の影響ですな……」

末原「漫ちゃんは地味すぎます、もっとハツラツとしたほうが良いですよ」

漫「別にハツラツとしたいとは思いませんし……」

末原「ええから!わたしが持ってくる服を試着してみーや!」

漫「は、はい……」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 14:11:21.07 ID:sV3DCbTg0

末原「こんなんはどうです?」

漫「ちょっとこのスカート短すぎるとちゃいますか……スースーしまっせ……」

末原「可愛らしいと思いますけど」

漫「うちはスカートよりパンツのほうが好きですねん
変に派手やなくてこうピシーっとシンプルなほうが……」

末原「ほなこれは買いですね」

漫「人の話を聞いてくださいよ!」

末原「今日はわたしがコーディネイトしてあげますから漫ちゃんは黙っててください」

漫「コーディネイトはこーでねいと!ということですか……ハハハ……」

末原「次下らないこと言ったら油性でデコに喝やで」

漫「す、すんません……」

末原「ほな試着しようか」

漫「はい……」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 14:20:20.36 ID:sV3DCbTg0

末原「ほなこれ全部着ようか」バサッ

漫「ちょっと全部可愛すぎやしませんか!なんかカワイ子ぶってるみたいで恥ずかしいですよ……」

末原「?もともと漫ちゃんは可愛いから良いやないですか」

漫「さらっとそういうこと言わんでくださいよ……ゾゾゾときますから……」

末原「ほな着替えるで」ガラガラ

漫「って先輩まで試着室に入ってくるんですか?!」

末原「当たり前やないですか、ちゃんとこの目で漫ちゃんの姿を眼に焼き付けたいんです」

漫「んなおおげさ……」ヌギヌギ

末原「……」ドキドキ

漫「狭いですね……」ヌギヌギ

末原「こういう狭いところは妙にドキドキしますね……」ドキドキ

漫(なんや急に鼻息が荒くなったな……どないしたんや……)ヌギヌギ

末原「!!」ガタッ!

漫「?どうしましたか?」

末原「いえなんでも無いです……(漫ちゃんの裸……)」ドキドキ

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 14:25:08.07 ID:sV3DCbTg0

漫「ふぅ……」ヌギヌギ

末原「け、けっこう大きいですね……漫ちゃんのそ、その……」ドキドキ

漫「胸ですか?」

末原「そ、そうです!」

漫「母親ゆずりですねん、重くて肩凝るんですよね……」ヌギヌギ

末原「そう……」ドキドキ

漫「しかし暑いですね……」アセアセ

末原「夏やからな……(漫ちゃんの匂いが……)」クンクン

漫「先輩がおるから暑苦しいんやないですか……」アセアセ

末原「ほな出ましょうか」

漫「やめてくださいよ……いま開けると外の人にまる見えになるやないですか……」

末原「なら我慢しーや」

漫「はい……」ヌギヌギ

末原「……」ドキドキ

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 14:31:25.31 ID:sV3DCbTg0

漫「けっこうキツイですね……」ウンショウンショ

末原「……」ピピピィ!

漫「なに写メ撮ってるんですか……やめてくださいよ……」

末原「漫ちゃんとの思い出を残しておきたいんです」

漫「せめて全部着てからにしてくださいよ……」ヌギヌギ

末原「着るの手伝いますよ」モニュ!

漫「ひゃう!そこは胸ですよ!」

末原「すまんな漫ちゃん、わざとやないんや」

漫「セクハラですやん……」

末原「あ、スカートがめくれてますよ」サワサワ

漫「ひゃうん!お尻をなでまわすのもやめてくださいよ!」

末原「漫ちゃんをからかうのは楽しいですね」

漫「からかいの範疇を超えてますやん……」

末原「ふふふ……」ニヤニヤ

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 14:37:37.54 ID:sV3DCbTg0

ガラガラ

末原「ふぅ暑かった……」

漫「なんで試着するのにこんな疲れなきゃいけないんですか……」

末原「……」ピピィ!ピピィ!

漫「無言で写メを撮りまくるのやめてくださいよ……」

末原「どうや漫ちゃんその格好、可愛いで」

漫「恥ずかしいですよ……なんですかこのフリフリにリボンは……」

末原「照れなくてもいいんですよ」

漫「照れてないです……ただただ恥ずかしいんですよ……」

末原「わたしはバッチリ似合ってると思いますけどね」

漫「そやったら末原先輩がこれを着てくださいよ……先輩やったらうち以上に似合うハズですよ」

末原「そうですねそうしましょうか、これで漫ちゃんとペアルックやな」

漫「や、やめてくださいそれだけは!余計恥ずかしいですわ!」

こうして二人はショッピングを満喫したのだった

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 14:44:21.75 ID:sV3DCbTg0

広場のベンチにて

末原「ふぅ……」

漫「先輩」

末原「お!漫ちゃん、なんですかその格好は!」

漫「先輩が着せたんやないですか……ご丁寧に化粧までさせて……」

末原「どこぞのアイドルかと思いましたよ、まるで瑞原はやりプロみたいです」

漫「それは褒め言葉なんやろか……はいたこ焼きです」

末原「ありがとう」

漫「ここのたこ焼きはめっちゃ美味いですよ、そこらへんのエセたこ焼きとはちゃいますよ」

末原「えらい強気やな」パクッ

漫「うん美味い」モグモグ

末原「わたしは醤油味のほうが好きなんやけどな」モグモグ

漫「醤油味なんて邪道ですやん」モグモグ

末原「まぁたまにはソース味もええな」モグモグ

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 14:54:52.91 ID:sV3DCbTg0

ざわ・・・  ざわ・・・

末原「いつの間にか人もまばらやな」

漫「もう夕方ですしね、いつの間にか星が出てますよ」

末原「なぁ漫ちゃん」

漫「ん?なんですか?」モグモグ

末原「今日一日中すみませんでしたね、なんか自分一人がはしゃいで漫ちゃんを振り回したみたいで……」

漫「そんなことないですよ、うちも楽しかったですって」モグモグ

末原「ホンマ?」

漫「ホンマですよ、今まで末原先輩と一緒になにかする機会なんて無かったですからね
半日だけですけど末原先輩と色々な店を回れてうれしかったです」モグモグ

末原「そうですか……」ホッ

漫「あ、たこ焼き貰いますね」ヒョイ パクッ

末原「ってなに人のたこ焼き取ってるんですか!」

漫「だって食べてないみたいですし……」モグモグ

末原「だからって食べていいわけやないでしょうに……」ンモー

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 15:01:57.12 ID:sV3DCbTg0

末原「ほな帰りますか」スクッ

漫「え、もう帰るんですか?」

末原「さすがにそろそろ帰って勉強しないとマズイですからね」

漫「たしかに遊んでばっかじゃポンポコピーになってしまいますわ……」

末原「送っていきますよ漫ちゃん」

漫「別に良いですよ家はすぐ近くですし」

末原「わたしが送って行きたいんや、ええやろ?」

漫「はぁ、分かりました」

末原「ほな行きましょうか」トコトコ

漫「あ!待ってくださいよ!」トコトコ!

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 15:22:49.49 ID:sV3DCbTg0

末原「今日は付き合ってくれてありがとうございました漫ちゃん、おかげで良い気分転換になりました」

漫「受験ですもんね先輩」

末原「そうやな、しばらくは逢えない日々が続きそうやな」

漫「ついこの前までは毎日会ってたのになんか変な感じですね」

末原「寂しくなりますね……」

漫「そうですね……」

末原「……」

漫「……」

末原「漫ちゃん」ギュッ

漫「え……」

末原「はぐれないように手をつなぎましょう」

漫「でも人はもう少ないですし……」

末原「いいじゃないですか」ギュー

漫「……そうですね」ギュー

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 15:43:47.93 ID:sV3DCbTg0

トコトコ・・・ トコトコ・・・

末原「……」

漫「もうすぐ先輩たち卒業ですね」

末原「まだまだやん、まだ半年先やで」

漫「もう半年ですやん……半年なんてあっという間ですよ……」

末原「漫ちゃん……」

漫「今まで実感が無かったんやけど……今日一日いっしょに居て気付いたんです……先輩と会えなくなるって……」

末原「……」

漫「うち末原先輩がいなくなったあとが心配で……
今まで末原先輩に助けられっぱなしやったから……」

末原「……」

漫「一人でやっていけるかどうか……」ウルウル

末原「情けないですね漫ちゃん、わたしはそんな風に漫ちゃんを育てた覚えはありませんよ」

漫「先輩……」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 15:59:38.60 ID:sV3DCbTg0

末原「漫ちゃんはもっと自分に自信を持たなあかんで、漫ちゃんはやれば出来る子なんやから……」

漫「買い被りすぎですよ……うちなんてそんな……」

末原「わたしの言う事が信用できないんですか?」

漫「いえ……」

末原「メゲたらあかんで漫ちゃん、そんなんやとわたしが安心して卒業できひんで」

漫「先輩……」

末原「……」

漫「そうですねすんません……先輩にはいつも迷惑をかけっぱなしで……」グジュ

末原「わたしが卒業するからって逢えなくなるわけやないで
漫ちゃんが逢いたいときはいつでも逢いにいくで!」

漫「先輩……」

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 16:24:05.06 ID:sV3DCbTg0

末原「まぁ絶対とは言えんけどな」

漫「そう言ってもらえるだけ嬉しいです……」

末原「漫ちゃんの家に着きましたよ」

漫「そうですね……」

末原「また時間を作ってどこかに行きましょう、今度は……海なんかどうです?」

漫「もう海の季節は過ぎましたんやん……もういっそのこと受験勉強なんかやめてうちと三流大学を目指しませんか?」

末原「嫌ですよあんなトコ!あ!もうこんな時間!それでは!」スタタタタッ!

漫「あ!先輩!」

末原「え!」

漫「今日はありがとうございました!また二人きりでどこかに遊びに行きましょうね!」

末原「漫ちゃん……」

漫との距離がぐっと縮まった気がした末原恭子だった……

末原「カタカタ過ごしたらあっという間に昼過ぎです」    カン

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/26(火) 16:24:47.30 ID:sV3DCbTg0

以上です
もう寝るお

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