【晴絵SS】玄「お姉ちゃんが赤土先生と付き合ってた」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 21:53:06.53 ID:Vvyq65qV0

代行感謝

玄「お姉ちゃんが隠し事してるっぽい」
つづき

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 21:55:09.72 ID:Vvyq65qV0

放課後
憧「灼さ~ん」

灼「…なに?」

憧「部活、行くよね?」

灼「どうしよ…」

憧「あのさ、はっきり聞くけど灼さんってさ、」

灼「…」

憧「晴絵のこと好きだったよね、そういう意味で」

灼「…憧れてたけどそれ以上かどうかなんて、わかんない」

憧「でも、あんなの見てショックだったでしょ?」

灼「そりゃ…」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 21:58:31.48 ID:Vvyq65qV0

憧「晴絵を許せない気持ちはわかる、あたしも一緒だし」

灼「でも、なかったことにって…」

憧「それは晴絵のためなんかじゃない、宥ねえのためだから」

灼「それはわかってるけど…」

憧「あたしはこの5人が好き、みんなでインターハイに行きたい」

灼「…私も行きたい、でも、ハルちゃんは…信用できない」

憧「けど晴絵がいなきゃインハイには行けなかったのも事実だよね」

灼「…だね」

憧「この際、晴絵なんか無視しちゃってさ、頑張ろうよ」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:03:45.18 ID:Vvyq65qV0

灼「……できないよ、無視なんて」

憧「え?怒ってるんじゃ…」

灼「怒ってる、信用も全部なくなっちゃった…けど…」

憧「そっか…晴絵のこと、嫌いにはなれないんだ?」

灼「うん…ハルちゃんが悲しむところは見たくない…」

憧「難しいね」

灼「なんか矛盾してるってわかってるけど、
この気持ちはどうしようもなくて…」

憧「灼さんはそんだけ晴絵のこと好きってことじゃん?」

灼「そう、なのかな…。だから、無視なんて…できない」

灼「それに、宥さんもハルちゃんも…すごく幸せそうだった…」

憧「あぁ、うん…(昨日見たときも思ってた、すごく似合いのカップル)」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:08:26.51 ID:Vvyq65qV0

灼「ハルちゃんに好きな人はいないって言われた宥さんの顔が
忘れられなくて…とっても悲しそうだった…」

灼「なんか、すごくひどいことしちゃった気がして落ち着かなくて…」

灼「悪いのはハルちゃんなのに、なのに…なんかもうよくわかんない…」

憧「と、とりあえずさ、部活行こうよ。打ってればなんかモヤモヤも晴れるって」

灼「…そうかなぁ」

憧「そうだって!ね、そうしよ?」

灼「ん…わかった」

憧「よかった、じゃあ、お先に」

灼「あとでね」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:13:39.65 ID:Vvyq65qV0

廊下
玄「憧ちゃん?こんなところでどうしたの?」

憧「あぁ、玄、ちょうどよかった」

玄「え?」

憧「部活、行くんだよね?」

玄「…ううん、今日はもう帰ろうと思って」

憧「ダメよ、インハイ近いんだから」

玄「けど…お姉ちゃんや赤土先生と顔を合わせるのは…」

憧「いやなの?」

玄「いやっていうか気まずいよ?」

憧「玄は宥ねえに怒ってないの?」

玄「怒るっていうか、悲しかったのかな…寂しかった」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:18:59.87 ID:Vvyq65qV0

憧「だーいすきなお姉ちゃんにウソつかれてたんだもんね」

玄「…うん。それがショックで悲しかった」

憧「けど宥ねえも好きでウソついたんじゃないと思うよ?」

玄「それはわかるよ、お姉ちゃんが私に言えなかった気持ち…」

玄「でも、あんなの見たくなかったしあんなこと…しないで欲しかった」

憧「あれは晴絵のせいだよね、あんな場所でするから」

玄「そういう意味で赤土先生にも腹が立つし、
もう…先生のこと前みたいに尊敬できない…」

憧「…うん、そうだよね」

玄「でもね、あのあとずっと考えてたの。ほんとにこれでいいのかって」

憧「え?」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:22:43.60 ID:Vvyq65qV0

玄「だってお姉ちゃんも先生も悲しそうだったよね?」

憧「まあ、ね。自業自得だけど」

玄「そうなんだけど、私はお姉ちゃんが悲しむなんて嫌だよ…」

憧「やっぱ灼さんと一緒か」

玄「え?灼ちゃん?」

憧「晴絵のことは許せないけど、でも晴絵を無視したりできないし
悲しむところも見たくないって」

玄「…そっかぁ、やっぱり、そうだよね」

憧「好きだから、大切な人だからこそ、そう思うんじゃない?」

玄「大切な人…うん、お姉ちゃんは大切な人だよ」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:26:47.08 ID:Vvyq65qV0

憧「じゃあ、部活行こっか」

玄「でも…やっぱり気まずいし…」

憧「玄が行かなかったら宥ねえ悲しむんじゃないの?」

玄「けど…」

憧「ね、行こうよ玄」

玄「…うん、わかったよ憧ちゃん」

憧「よかったぁ、…ほら、あたしがあの場をまとめちゃったし
インハイに行きたいとは言っても、みんながまとめるのか不安でさ」

玄「あのときの憧ちゃんちょっと怖かったかな…」

憧「あはは」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:37:52.23 ID:Vvyq65qV0

玄「お姉ちゃんたちのことはとりあえず見守ってみるね」

憧「そーだね。それしかないかな」

玄「あ、じゃあ先に行くね」

憧「うん、すぐ追いかけるー」

憧「はぁ…これで二人は何とかなったかな」

憧「疲れるわぁ…」

憧「ったく…晴絵にはあとで絶対なんか奢らせてやる…!」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:41:31.10 ID:Vvyq65qV0

視聴覚室
憧「ここが密会現場ってわけね」

宥「…うん」

憧「宥ねえさー、まずいって思わなかった?」

宥「思ったけど…でも、それは最初だけ…慣れちゃうの」

憧「そうなんだ」

宥「憧ちゃんならもう気づいてると思うけど、先生は悪くないの」

憧「いや、手を出しちゃった時点で晴絵が悪いよ?」

宥「そ、それはそうかもしれないけど…本当は…私の方から、」

憧「宥ねえから告白したんでしょ?なんとなく、そうだと思ってた」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:43:07.40 ID:dAHGD+nU0

まじかよ宥姉年上好きかよ

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:45:53.78 ID:Vvyq65qV0

宥「憧ちゃんはすごいね」

憧「なんで?」

宥「いつも冷静っていうか、よく見てるっていうか…」

憧「性格なのよ、よくも悪くもね」

宥「…私ね、ずーっとあの人のファンだったの」

憧「え、そーなの!?」

宥「ふふ、それは気付かれてなかったかー」クスッ

憧「ぜ、全然知らなかった…」

宥「小学生のころ、麻雀がすごく強い人がいるって聞いて阿知賀の中等部に
あの人を見に行ったのが最初で、翌年、あの人はインターハイに出場したの」

憧「へぇー」

宥「一目ぼれ、なのかも。はじめて見たときからずっと気になって
でも子どもだったし、声をかけるのが恥ずかしくて、遠くから見てばかりで…」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:50:55.55 ID:Vvyq65qV0

憧「話したことなかったの?」

宥「全然ないよ。子ども麻雀クラブも、自分だけ中学生だったのもあるけど
それよりも恥ずかしくて…あの人の前に立つのが恥ずかしかったの」

憧「宥ねえ乙女ですなぁ」

宥「ふふ、かなぁ。それでね、あの人が実業団へ行ったって聞いて
映像を見たり写真見たり…それで満足してたの」

憧「…けど、会っちゃったんだ」

宥「信じられなかったなぁ…目の前に、あの人がいるなんて」

憧「全然わかんなかったよ宥ねえー」

宥「隠せてたかな、灼ちゃんが先生のファンなのも知ってたし
私は目立っていなかったのかもしれないね」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:55:54.55 ID:Vvyq65qV0

憧「いつから…か、聞いていい?」

宥「うーん。春、くらいかなぁ。我慢できなくなったの。
いつも一緒に麻雀を打っているだけじゃ、それだけじゃ」

宥「満足できなくなっちゃったの。人間って本当に欲張りなんだよね」

憧「それで、告白?」

宥「うん。好きですって…あぁ、恥ずかしいなぁ」カァ

憧「宥ねえ赤いよ?可愛い」

宥「赤土さん、最初は困ってたなぁ、『え?えー?』みたいな」クスッ

憧「そりゃそうだよー。まさかの宥ねえだもん」

宥「でも、ちゃんと答えたいって言ってくれて、
赤土さんの車の中でお話ししたことがあったの」

憧「うんうん」

宥「そのときに、『付き合おう』って。最初は信じられなかったけど、
でも、本当に嬉しくて泣いちゃったなぁ」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 22:59:13.34 ID:Vvyq65qV0

憧「晴絵はさ、宥ねえが教え子だってことをどう言ってたわけ?」

宥「『これは絶対にあってはならないことだけど、理性で抑えられない』って」

憧「ほほぉ」

宥「『それくらい、宥を好きになっちゃった。』って
あー、私は何言ってるんだろう…」

憧「…ごめんね、宥ねえ」

宥「え?」

憧「私、二人を引き裂くようなこと…」

宥「ううん。あの場面、それ以外なかったよ」

宥「玄ちゃんや灼ちゃん、穏乃ちゃんを、とりあえずあの場だけでも収めてくれたのは
憧ちゃんのおかげだよ。…あぁ、三人にもちゃんと謝らないと…」

憧「そう言ってもらえると助かるけど…」

宥「憧ちゃんがああいう風にまとめてくれなかったら、
あの人は私なんかのせいで人生めちゃくちゃになってた、だからいいの」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:04:43.62 ID:Vvyq65qV0

憧「無理しなくてもいいのに…」

宥「無理なんてしてないよ。いつかはこうなるって思ってた
それがたまたま今日だっただけなんだと思う」

宥「もっとひどいことになるって思ってた。でも、そうならなかったのは
全部憧ちゃんのおかげなんだよ、…ありがとう」

憧「…わかってても、それでも止められなかった?」

宥「私も先生と一緒。理性では抑えが効かなかったの」

憧「そっか…」

宥「でも、ちょっと…ちょっとだけ、寂しい…かな」

憧「宥ねえ…」

宥「…憧ちゃん、部活一緒に行ってくれる?」

憧「うん、いいよ」

宥「ごめんね…」

憧「いいって」

宥「…ありがとう、憧ちゃん」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:08:20.71 ID:Vvyq65qV0

麻雀部部室
ガラッ

憧「ごっめーん、遅れたー」

宥「あ、あの…ごめんなさい」

穏乃「や、宥さん、みんな来たばかりなので!」

宥「…そっかぁ」

灼「…宥さん、あの、」

宥「う、うん…」

灼「インターハイ、優勝しましょうね。宥さんの力が必要なんです」

宥「灼ちゃん…」ウルウル

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:14:07.66 ID:Vvyq65qV0

玄「そ、そうだよお姉ちゃん!優勝しよう?」

穏乃「はい!頑張りましょう!」

宥「みんなっ…ぐすっ…うわぁぁぁ」ジワァ

宥「ごめん、な、さい…ごめん」

灼「もういいから…だから、…」

宥「ありがとぉ…」
憧「(灼さんと玄が宥ねえをちゃんと受け入れたことで
部活内は、とりあえず収まってる)」

憧「(あー話しといてよかったぁ)」
憧「(…あとは晴絵か)」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:18:16.41 ID:Vvyq65qV0

部活後、部室。
憧「部活に出てこないなんて最低だね、晴絵」

晴絵「…部活に顔なんか出せないよ」

憧「そのくせあたしが呼び出したら出てくるのはなんで?」

晴絵「憧はあの場を収めてくれたし…」

憧「ふーん…で、宥ねえのことどーすんの?」

晴絵「どうって…もう、終わったよ」

憧「それでいいの?みんなに見られたから、なかったことにするから
終わりにしまーすってそれでいいんだ?」

憧「晴絵の宥ねえに対する気持ちってその程度なわけ?」

晴絵「だって、…しょうがないよ」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:35:02.45 ID:Vvyq65qV0

憧「そうだよね、しょうがないよね。あんなとこでキスするほうが悪いもんね」

晴絵「全部私が悪い…何も考えずに軽率なことを…」

憧「そーそ。晴絵がぜーんぶ悪いよ。でもさ、だからって
それでいいの?って話じゃん?」

晴絵「え?」

憧「宥ねえのこと好きなんじゃないの?ちょっと責められたからって諦められるの?」

晴絵「そんなこと…できるわけ、ないじゃん…」

憧「そうだよね、諦められるって言い出したら晴絵のこと叩いちゃいそうだった」

晴絵「でも、みんなをインターハイに連れて行くには別れるしか…」

晴絵「憧がそう言い出したんじゃないのか?もう、近づくなって」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:37:08.41 ID:Vvyq65qV0

憧「そうだよ。でもそれはさ、建前でしょ?あの場での、方便じゃん」

晴絵「憧何言って…」

憧「みんなが納得するように、とりあえず収めたかっただけだし?」

憧「ま、インハイに行ければあたしはほかの事はどーでもいい。それが本音なわけ」

憧「晴絵が何したってどうでもいいし、誰を好きでもいいの」

晴絵「でもいまさら…宥だって愛想をつかせてるよ」

憧「それはどうかな?」

晴絵「え?」

憧「それに灼も、玄も、悩んでたよ。二人が別れちゃっていいのかなって」

晴絵「二人が?」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:39:40.96 ID:Vvyq65qV0

憧「その場の勢いに任せてひどいこと言っちゃったんじゃないか、
二人はすごく幸せそうだったのにって」

憧「だから何度も言うけど、あんなところでキスしたのがバカなの」

憧「時間をかけて話をすれば理解されたかもしれないのに、
いきなりあんなの見せるからみんな怒るの、信用を失うの。わかる?」

晴絵「……みんな、いい子だな」

憧「当たり前でしょ、晴絵の教え子なんだから」

晴絵「あ、憧っ…憧ぉ…」

憧「キモイから泣かないでよ」

晴絵「ご、ごめん」ズズッ

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:42:08.58 ID:Vvyq65qV0

憧「宥ねえは、自分のせいでって落ち込んでたよ」

晴絵「そうか…」

憧「ま、どうするかは晴絵次第だよ」

晴絵「うん…」

憧「よく考えてね、宥ねえ泣かせたらマジで怒るよ」

晴絵「…わかったよ、憧。ありがとう」

憧「お礼とかキモイからやめてよね」

憧「(こんなもんかな…)」

憧「(もういいや、早く帰ろう…)」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:42:45.71 ID:OyL4sj490

>憧「キモイから泣かないでよ」

そんな辛辣なアコチャーが好きです

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:47:40.00 ID:Vvyq65qV0

インターハイ大会中、ホテルの部屋
晴絵「宥、もう寝たほうがいいよ」

宥「はい、でも、もう少し牌譜を…」

晴絵「明日試合なんだからもう寝なって」

宥「…じゃあ、キスしてください」

晴絵「なっ//」

宥「おやすみのキス、してくれたら寝ます」

晴絵「や、でも、…みんなが見てるし…」

宥「早くしてください、先生」グイッ

晴絵「え、ちょっと宥、ダメだって//」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:49:32.69 ID:Vvyq65qV0

憧「あのー、それ二人だけのときにしてくれる?」

灼「見苦し…」

玄「お姉ちゃんこっちが恥ずかしいよ//」

穏乃「いいなぁ、ラブラブだなぁ」

憧「あ、シズ、あたしがキスしてあげようか?」

穏乃「えぇ、憧はいいや」

憧「えぇ?なんでよ?」

灼「それもヨソでやって欲し…」

玄「あ、じゃあ、灼ちゃんは私とキスする?」

灼「え…?…は?//」

玄「だめなの?」

灼「いやダメっていうか…」

玄「灼ちゃ~ん!」

灼「は、恥ずかし…」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:53:06.66 ID:Vvyq65qV0

憧「…これでよかったのかな?」

穏乃「え、なにが?」

憧「いろんな意味で」

穏乃「いいんだよ、先生も宥さんも幸せなのが一番!」

憧「ま、そうね」

穏乃「先生かっこよかったよね、あのとき」

憧「あー『何があっても、宥が好きだ!』ってやつ?」

穏乃「そうそう、あんなの憧れちゃうなぁ」

憧「ま、あれのおかげで灼さんも玄も完全に折れたわね」

穏乃「あれ見せられちゃうともう先生とか生徒とか関係ないっていうか
いや、よくないんだけど、でも、認めちゃうよね」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:56:19.49 ID:Vvyq65qV0

憧「麻雀部以外では会わないって約束も守ってるみたいだし、
あたしたちが口外しなけりゃバレることはないからね」

穏乃「でも、部で認めちゃってからのいちゃつき度半端ないよね!」

憧「当てられた玄と灼さんがいい感じになっちゃってるもんね」

穏乃「そうそう!」

憧「あそこまでいちゃついていいとは言ってないんだけどね。
まあ…幸せそうだからいいか…」

穏乃「あぁ、いいなぁほんと」

憧「だからシズにはあたしがキスしてあげるって言ってんじゃん」

穏乃「憧はいいや、恥ずかしいし!」

憧「え、ちょっとシズー!!」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/10(火) 23:58:37.79 ID:Vvyq65qV0

決勝前夜、宥と晴絵の部屋
宥「赤土さん、少し話してもいいですか?」

晴絵「明日も早いんだよ?」

宥「でも、少しだけ…ね?」

晴絵「うん、わかった。なに?」

宥「えっと…前に進路の話をしましたよね?」

晴絵「あぁ、うん。大学へ行くのかどうなのかって」

宥「明日で私は麻雀部引退なので、ちゃんと言っておこうと思って」

晴絵「うん、聞かせて」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11(水) 00:03:11.30 ID:lOrXf2V90

宥「…私、赤土さんのお嫁さんになりたいんです」

晴絵「え…ほんと?」

宥「はい、だから大学へは行かずに家業を手伝います」

晴絵「そ、そう…か」

宥「ダメ…ですか…?」

晴絵「い、いや、いいよ!すごい、えっと、嬉しい!」

宥「卒業したら誰の目も気にせずに会えますし…早く、そうなりたいです」

晴絵「ゆ、宥がお嫁さんか…うわぁ、なんて幸せ」

宥「えへへ、嬉しいです」ニコッ

晴絵「あったかい家になりそうだ」

宥「はい、あったか~いおうちにします♪」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11(水) 00:06:35.08 ID:lOrXf2V90

晴絵「…宥、ありがとう。本当なら私が言わなくちゃいけないのに…」

宥「いえ、みんなの前で好きだと言ってくれて嬉しかったから…
私からちゃんと言いたかったんです」

宥「私は、あなたを信じてよかった」

晴絵「…大好きだよ、宥」

宥「はい、私も、好きです」

晴絵「あ、でもこれはまだみんなには内緒な?」

宥「わかりました、ほんとにほんとの秘密ですね」クスッ

晴絵「うん…じゃあこれからもよろしく。明日は頑張ろうね宥」

宥「はい、優勝…しちゃいますよ?」
カン

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