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1 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 22:35:25.11 ID:3J6KnvUp0
咲SS 有珠山メインです
由暉子「? ……どうされたんですか?」
爽「えっ、べつに…」
爽「どうもしないし…。うん。うん、なにが?」
由暉子「すごく慌ててるので」
爽「いや全然ッ! 慌ててねーし!」
由暉子「手で何かを潰すような動作が見えたんですけど」
爽「む、虫がさー! 飛んでてさー! 思わずこうブチッと!」
爽「いきなり窓からでっかいの入ってくんだもん! やー、びっくりだよなー!」ハハッ
由暉子「素手でやったのですか。引きます」
爽「お、おう…」
由暉子「あと、窓開いてませんよ?」
爽「……」
由暉子「それに部室……なんだか煙くさいです」
爽「………」ダラダラダラ
2 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 22:41:52.78 ID:3J6KnvUp0
由暉子「爽先輩? 汗すごいですけど…」
爽「だ、だいじょぶだって。フツーフツー…」
由暉子「顔色真っ青ですよ」
由暉子「あの、ハンカチ。汗ふきますから」フキフキ
爽「いい子…」
由暉子「やっぱり部室が煙いのが原因では?」
爽「だ、だいじょぶだって。フツーフツー…」
由暉子「いえ、普通じゃないです」
3 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 22:46:59.94 ID:3J6KnvUp0
爽(やっべ…超やっべー)
爽(今日って一年は6限じゃなかったっけ。油断してたわ)
爽(タバコ吹かしてるトコ、直で見られたわけじゃないみたいだけど)
爽(かくなる上は…)ムムム
爽「そ、そーだな! やっぱ窓締め切ってると換気悪いな! 開けよう!」ガララッ
爽(強引に誤魔化すっ! これっきゃないッ)
ドタバタドタバタッ…
爽「さ、さあッ…どーだ?」
爽(証拠隠滅完了ッ!)
爽(換気したし、箱とライター回収したし、ついでにエロ本も蹴っ飛ばしてベッドの下に入れたっ!)
爽(これでもう、OKなはず…!)
由暉子「……」
由暉子「やっぱり、怪しいです」
4 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 22:55:37.43 ID:3J6KnvUp0
爽「え?」
由暉子「爽先輩、動かないでください」
由暉子「私の勘が告げています…。これは、事件です!」
爽「ちょっ……ユキ?」
由暉子「煙くさい部室…。窓も開いていないのに入ってきた虫…。不可解な爽先輩…」
由暉子「無造作に転がっていた薄い本…。乱暴に蹴っ飛ばした爽先輩…」
由暉子「極めつけ! 部室に不釣合いな空き缶っ!」
爽(ぎゃあーっ! ぜんぶ見られてんじゃん!)
爽(てかあの空き缶、灰皿代わりの…。やばいやばいッ)
由暉子「爽先輩……私にはすべてお見通しです」
由暉子「これら数々の証拠が突きつける事実ッ……それは!」
由暉子「不良ですっ! 間違いありません!」バーンッ
5 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:04:27.60 ID:3J6KnvUp0
爽(あぁ……とうとうバレちゃったかあ)
爽(真面目っ子のユキの前では、いい先輩でいたかったけどな)
爽(ま、しょーがないか。今更言い訳すんのダッセーし)
爽「ゴメン…」
由暉子「? なぜ爽先輩が謝るのですか?」
爽「へ?」
由暉子「不良はどうやら、私たちの居ぬ間に部室を土足で荒らしたようです」
由暉子「許せません。絶対に捕まえましょう!」
爽(えっとー…これって私がタバコ吸ってたんじゃないって、勘違いしてる?)
7 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:10:32.29 ID:3J6KnvUp0
爽(やっりぃー! 儲けっ! セーフ! セエエェェェフッ!!)
爽(助かったーっ! さすがユキっ、微塵も疑ってない!)
爽「やー、ユキはいい子だなぁ」ナデナデ
由暉子「ひゃっ…。もう、撫でてる場合じゃありません」
由暉子「爽先輩もちゃんと怒ってください。不良に荒らされたんですよ」
由暉子「私たちの神聖な部室を!」プンプン
爽「怒ってる怒ってる」モミモミ
由暉子「全然怒ってるように見えないです」
由暉子「それと、なぜ胸を?」
爽「ユキはやっぱりやわらかいな!」
由暉子「……」ツネッ
爽「いたたたっ!」
8 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:14:22.35 ID:3J6KnvUp0
爽「なんだよぅ…いつもはもっと触らせてくれんのに」
由暉子「真面目な話をしてるんです」
爽「私だって中途半端な気持ちで揉んでないよ」
爽「責任は取る」キリッ
由暉子「……」ジト
爽「ゴメン」
由暉子「…私、とても好きなんです」
由暉子「先輩たちが私を必要としてくれた、この麻雀部が」
由暉子「だから。ここが汚されたら……すごく、悲しいんです…」
爽「………」
9 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:19:14.01 ID:3J6KnvUp0
爽(そーいやユキ、中学でイジメられてたっけ)
爽(本人は、全然つらくねーって言ってたけど)
爽(そもそもイジメだとも気づいてなかったんだけど)
爽(べつに強がりじゃなくて本心だと思うけど)
爽(…でも、それと独りで寂しくないってのは、違うよな)
爽「……わかった」
由暉子「え…?」
爽「部室の件は、私に任せとけ」
爽「私がちゃんと……ユキの大事なもの、守ってやる」
10 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:24:08.98 ID:3J6KnvUp0
由暉子「……」ポケー
由暉子「…はい。よろしくお願いします、爽先輩」クスリ
爽「ああ」
由暉子「じゃあ私、帰りますね。今日は用事があって部活出れないので」
爽「…あ、それでもしかして先に伝えにきたのか?」
由暉子「はい。おかげで思わぬ事件に遭遇しましたけど」
由暉子「でも爽先輩に会えたので。だいじょうぶだと思います」
由暉子「爽先輩はいつも……カッコいいですし!」
11 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:28:06.98 ID:3J6KnvUp0
…………
……
爽「………」スパー
爽「…はぁ~。どうすっかなー」プカプカ
爽「誤魔化せたけど…限界あるよな」
爽「ユキがいくら鈍くっても一度尻尾が見えたら、いろんなトコに目端がいくだろーし」
爽「やっぱ時間の問題だよな」ギュッギュ
爽「……」シュボッ
爽「スフー…」
12 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:33:52.94 ID:3J6KnvUp0
-唐突な回想-
ユキが有珠山高校にくる前。
まだ、中学生のゲストだった頃のこと。
あの頃は、部室で当たり前に煙吸ってたな。
ユキが部外者だから、そういうのを見せないようにしてただけで。
べつに、不良のつもりはないんだ。
喫煙が悪いことだとも思ってないし、たまに酒だって持ち込んで飲んでた。
見つかんなきゃいいだろ、ぐらいの感覚。
でもヤバイ薬みたいな、そういうのには手を出そうなんて思わない。
つーかクスリとかハーブやるヤツってただのバカだろ。
ケンカなんて小学生以来したことないしな。
こっそりバイトして、遊んで、目をつけられない程度に勉強して。
普通だよ。いい子じゃないだけ。
私たちのほとんどは、カトリック系学校に通っててもイエス様を信じてない。
じゃあなんでユキを麻雀部に入れたんだ、ってなるよな。
暇だったから。
理由はそんだけ。
麻雀部だと思って入ったら雀卓もなくって、先輩が売り飛ばしたって話聞いたら、
急にどうでもよくなった。
そんな日常がダラダラ続いて、ちょっと刺激が欲しかったんだ。
ユキを助けたかったわけでも、
カッコいい先輩になりたかったわけでも、ない。
13 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:39:24.46 ID:3J6KnvUp0
そんで、いつもみたいに賭けポーカーしながら、そういう話になった。
揺杏「なあ、爽」
爽「んー?」
揺杏「あのさ。話があんだけど」
爽「金なら貸さないよ」
揺杏「違うって。…あのさ、うちのちゅーがくせーだけど」
爽「ユキがどうかした?」
揺杏「爽さぁ。いつまでやるわけ?」
爽「なにが?」
揺杏「だから…こういう茶番だよ」
14 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:44:31.15 ID:3J6KnvUp0
揺杏「隠す必要なくねー? つか、イチイチ証拠隠すのめんどいんだけど」
揺杏「ユキがくる時間になったらタバコと酒隠して、換気して、床掃除して、テーブル拭いて…」
揺杏「私らメイドかよ。なんで年下相手におもてなししてんだ」
揺杏「べつに言ったって引かれねーって。成香だってあっさり染まったじゃん」
爽「ちかちゃん怖いです…ってな!」
揺杏「そーそー! チカはあの見た目でエロ本マニアだもんなー」
爽「一緒に読も!って膝に座らされた成香、泣いてたな!」
揺杏「泣くっしょ。こえーよ、あれ。ハァハァ息荒えし! 犯される!って思うわww」
爽「wwwww」
揺杏「wwwwww」
揺杏「やべ、脱線してるわ。だからさ、チカもストレス堪ってんの」
揺杏「コレクション半分近く焚書されるし、猥談もできねーって」
15 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:51:10.68 ID:3J6KnvUp0
ガチャッ
誓子「あ、二人とも早いわね。もういたんだ」
爽「おー。成香は?」
誓子「掃除当番。すぐ来るって」
誓子「…その様子だと、揺杏話したみたいね」
揺杏「チカがエロ本処分されて涙目、まで話した」
爽「プッ」
誓子「ちょっと!」
誓子「…あー。いいや。で? 爽、どうするのよ」
誓子「ユキちゃん、もう有珠山受かったじゃない。来月には入学してくる。時間ないよ?」
爽「今のままでいいじゃん」
爽「バレないバレない。今までバレなかったくらいなんだからさ」
爽「私たちの隠蔽スキルを信じろ!」
誓子「…はぁ~。重症ね、これ」
16 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/04(土) 23:57:56.00 ID:3J6KnvUp0
爽「ていうかそろそろ時間か。ほらタバコ消せ。換気、換気」ガラッ ビュオーーッ
揺杏「さっむッ!」
誓子「さっむッ!」
爽「さっむッ!」
揺杏「…マジで? 爽、来年もこんな風雪に耐えんの?」
誓子「真冬でも窓開けるの? 正気?」
爽「コート着れば楽勝だから」カタカタ
揺杏「なんで極寒の中でタバコ吸わなきゃなんねーの…なんの罰ゲームだよ…」
爽「嫌なら吸わなきゃいいだろ」
揺杏「……爽が吸ってるから私も吸ってるだけなのに…」
爽「ん、なに?」
揺杏「…なんでもねー」プイッ
17 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 00:13:04.17 ID:tLaoge1c0
誓子「あぁもうッ、寒すぎ! ぜんっぜん割りに合わない!」ブルブル
誓子「爽! 今度買い物付き合ってよ! 防寒着買うから!」
爽「いいよ。でもせっかく街に出るなら映画も観よーぜ! 封切りしたばっかの話題作観てー!」
誓子「あったり前でしょ! 貴重な外出日使うんだから!」
誓子「午前中に映画観たらランチ食べて、それから服見に行って、カラオケしてボーリングして」
誓子「ベンチで夜景観ながら晩御飯食べて、寒くないように手を繋いで帰るの!」
爽「いいね、いいね」
誓子「待ち合わせは駅前に朝十時!」
爽「待ち合わせって……一緒に行けばよくねー?」
誓子「バカ! そういうことじゃないの。ムードが大事なの!」
爽「そっか? まぁチカがそうしたいんならいいけど」
誓子「…よしッ」グッ!
揺杏「チカ、上手くやったねー?」
誓子「な、なんのことかなっ?///」
18 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 00:23:59.75 ID:tLaoge1c0
爽「じゃ、そろそろ閉めるぞー」ガラガラ
揺杏「あとはファブリーズ撒いて、っと」シュッシュッ
誓子「あっ、ユキちゃんきた! 校門のとこ……あはは、走ってる走ってる」
爽「あんな急がなくてもいいのにな!」
揺杏「証拠隠滅ずみだし、もーいつきても平気だけどー」
ガッチャッ
成香「肺炎怖いです…」スッパァーー モクモクモク…
爽・揺杏・誓子「………」
爽「け、消せ! 消せーーーーーッ!!」
モッカイマドアケロ! サッムッ! ナルカタバコ!タバコケシテ! コワイデス!
ユキチャン、モーキチャウヨ! ユキ、ハシルナーッ! ハシンナクテイイ!
…………
……
19 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 00:27:25.54 ID:tLaoge1c0
外見改造が上手くいったのか、イジメはなくなったらしい。
でも、それは私たちがいたからじゃなく、ユキが自分で解決した問題だ。
高校入学からはそういう場面に出くわしたことはない。
たまに漏れ聞くユキの一年生での立場は、なかなかになかなかだ。
真屋さんって可愛いよね。アイドルみたいだよね。おもちだよね。揉みたいよね。
麻雀でインターハイ出るって。すごい。可愛い。舐めたい。
でも、ちょっと中二病入ってるよね。
概ね正解。
『爽先輩はいつも……カッコいいですし!』
ズキッ…
爽「……ユキ」
爽「ユキにとっては、ここは大事な場所だもんな」
爽「私はさあ。おまえが思ってるほどカッコいい先輩じゃないんだよ」
爽「そんな幻想は……もうお終いにしよう」
20 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 00:35:55.19 ID:tLaoge1c0
揺杏「ん? おっ、爽…」スフー
爽「没収」
揺杏「うぇ? え…なんで?」
爽「部室でタバコなんて言語道断」ギュッギュ
揺杏「ちょっ…! なにしてんの!」
誓子「もったいない…」
揺杏「まだ火つけたばっかなんですけど」
爽「チカ、揺杏…。私、決めたよ」
爽「今後、有珠山高校麻雀部は、タバコ・飲酒・エロを禁ず!」バーンッ
揺杏「…は?」
誓子「えっ」
21 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 00:42:42.05 ID:tLaoge1c0
揺杏「なにいきなり。どした?」
爽「実はユキにバレかけた」
揺杏「マジで?」
爽「うん。でさ。もういっそ全面禁止にしようと思って」
爽「タバコも酒も、もともとは暇潰しだし、ちゃんと麻雀部として活動するならいらないさ!」
爽「エロ本を嗜む女子高生ってのはそもそもおかしーし」
誓子「ど、動画はっ? 動画はおやつに入りますか!?」アタフタ
爽「アウト! ていうか余計やべー」
誓子「そんな…!」ガクッ
22 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 00:48:28.17 ID:tLaoge1c0
爽「隠し通すのは、もう無理だと思うんだ」
爽「でも、私一人がやめても意味ないから。これを機にみんなでやめるってことで」
揺杏「…べつに私らニコ中ってわけじゃないけどさ。ホントにやめれんの?」
揺杏「ある程度習慣になってると禁煙してからがつらいって言うじゃん」
揺杏「そりゃあユキは真面目だから、裏切られた!って怒ると思うけどさー」
揺杏「でも、絶交したりはしないんじゃね?」
爽「だな。ユキはたぶん許す」
爽「聖書の一句でも詠んで説教しながら、許すよ」
爽「でも、だからって悲しくないわけじゃない」
爽「ユキのカッコいい先輩のままでいるか、幻滅させて傷つけちまうかでいったら……」
爽「私はユキを悲しませたくないんだ」
23 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 00:52:09.81 ID:tLaoge1c0
揺杏「結局、爽はユキのために自分を変えるってわけだ…」
誓子「嫉妬してる?」
揺杏「べっつにー。私、負けたとは思ってないし」
揺杏「爽とは、私とチカのほうが全然付き合い長いんだし。幼稚園ンときから一緒なんだから」
揺杏「外面取り繕ったってそのうちボロが出るに決まってるよー」
誓子「そうかなぁ。私はけっこう爽マジだと思うけど」
誓子「最初ユキちゃんに、うちに来いって言ったのも爽だもん」
誓子「幻滅されたくないなんて…爽の口から聴くなんてね」
揺杏「……あんなこと、私には言ってくれなかったのにさ」
揺杏「ちっくしょ」グス…
誓子「……」ナデナデ
誓子「あはっ。慎重差あるから、あまり格好つかないわね」
揺杏「どーせデカ女だよ、私は…」
誓子「子供の頃は私よりチビで可愛かったのになぁ」
誓子「……いつの間にかみぃんな、おっきくなっちゃったね」
24 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 00:59:45.17 ID:tLaoge1c0
由暉子「えっ……もう解決したんですか!?」
爽「ああ。もはや奴らが部室に現れることはない…」
爽「しかしユキよ、この事件には有珠山高校の深い闇が関わってる……訊くなよ、絶対訊くなよ?」
由暉子「ゴクリです」
由暉子「さすが爽先輩です。昨日の今日で解決されてしまうなんて」
由暉子「私、先輩の名探偵ぶりに感服しました!」キラキラ
爽「いいね、いいね」
爽「惚れ直していいぞ!」
由暉子「もう惚れてますから、もっと好きになりました」
爽「いいね……うん?」
爽「ユ、ユキ…。いまなんて…?」
由暉子「有珠山高校の《闇》……暗部……いったい何者?」ムムム
爽「あ、中二スイッチ入っちゃった」
25 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 01:04:37.26 ID:tLaoge1c0
爽「…なあ、ユキ」
由暉子「はい? なんでしょう?」
爽「インターハイ終わったらさ。……遊園地に行かないか?」
由暉子「遊園地?」
爽「せっかく東京に行くんだから、行ってみたいだろ。ネズミーランド」
由暉子「行きたいです! あ、でも…時間あるでしょうか」
爽「なんとかなるさ。なんなら最終日の夜、抜け出してもいい」
由暉子「夜から?」
爽「ああ。限られた時間でどれに乗るか悩みまくって、ナイトパレードに慌てて飛んでって…」
爽「きっと楽しいぞ!」
由暉子「……はい!」
カンッ!
26 : ◆GmtnrUsua. 2014/10/05(日) 01:08:24.30 ID:tLaoge1c0
もし有珠山の風紀がちょい乱れてたら、的な感じでやってみました
読んでくれた方ありがとうございました