1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:11:58.40 ID:lXpeifj00
恒子「さあ!ここまで続いてきたインターハイ個人戦もいよいよ次の局でラストです!」
恒子「高校生の頂に辿り着くのは一体誰なのか!」
恒子「現在最終卓の抽選が行われております!」
恒子「小鍛治プロは誰が優勝すると思いますか?」
健夜「そうですね・・・このまま順当に行けば現在一位の宮永照選手が三連覇を果たすでしょうね」
健夜「・・・ですが、二位の宮永咲選手と三位の荒川選手も点差的に巻き返しは不可能ではないですね」
恒子「一、二位の選手が両方宮永姓・・・これには何か関係があるのでしょうか!?」
恒子「もしや二人は姉妹か!」
健夜「いえ・・・噂で聞いた話だと宮永照選手は自分には妹はいないと言っていた・・・らしいです」
健夜(ちょっと疑わしいですが・・・)
恒子「となると暫定一、二位が同姓・・・これは凄い偶然です!」
健夜「・・・偶然、ですか」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:13:01.70 ID:lXpeifj00
※個人戦の方式は長野県個人戦と同じ感じで考えてます
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:13:57.47 ID:lXpeifj00
恒子「それにしても荒川選手はコスプレ似合いますよね!」
健夜「そうですね・・・」
健夜「一部には熱狂的なファンがいるとかいないとか・・・」シュン
恒子「ああっと!小鍛治プロが沈んでしまった!」
恒子「やはりアラフォーでは若い子には勝てないのか!」
健夜「アラサーだよっ!」
恒子「まぁすこやんのファンも結構いるってきくけどね」ボソ
健夜「何か言った?」
恒子「いいえ~」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:15:01.75 ID:lXpeifj00
恒子「おおっと、遂に最終卓の組み合わせが決まったようです!」
恒子「・・・これは・・・!」
健夜「宮永選手二人が同卓していますね・・・」
恒子「これはまだ先が見えませんね!」
健夜「そうですね・・・」
健夜「特に宮永選手同士の対局は今までありませんでしたからどうなるかわかりませんね」
恒子「さあて!そろそろ対局が始まるようです!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:17:39.28 ID:lXpeifj00
咲(やっと、最後の最後でお姉ちゃんと一緒になれた)
咲(ここで私の全力を出して、全力の麻雀をしてお姉ちゃんと仲直りするんだ・・・!)
照(むぅ、ここまで咲とは当たらなかったのに)
照(まさか最後に当たるとは・・・)
恭子(またこんな対戦相手・・・)
恭子(凡人でどこまで対抗できるか・・・)
初美(またチャンピオンと当たるんですか、これで三回目なんですけどー)
初美(ランダムに選ぶのはいいですけどこういうの加味して欲しいですよー)ハァ
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:21:15.67 ID:lXpeifj00
咲「よろしくお願いします」
照「・・・よろしく」
恭子「よろしくお願いいたします・・・」
初美「よろしくですよー」
東一局
親:恭子
恭子(さすがに怪物が二人もいると配牌もボロボロか・・・)
恭子(それでも抵抗はする!)タン
初美(手牌が十三不塔って・・・)
初美(これはこれで凄いですけどー・・・)タン
咲(仲直りするために・・・)
咲(お姉ちゃんを倒す・・・!)タン
照(いつも通り打とう・・・意識しすぎるとトラウマが・・・)タン
タン タン タン タン タン・・・・・・
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:22:53.90 ID:lXpeifj00
闘牌の時の心理描写は深く考えないで
麻雀あんま得意じゃないんだ・・・
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:25:31.31 ID:lXpeifj00
咲「カン」
照(・・・っ!)
初美(きましたねー・・・)
恭子(嶺上開花か・・・)
咲「ツモ 2000・4000」
恭子:21000
初美:23000
咲 :33000
照 :23000
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:28:39.90 ID:lXpeifj00
恒子「先制を決めたのは宮永咲選手!」
恒子「得意の嶺上開花で鮮やかに和了ってみせましたっ!」
健夜「毎回思いますがまるで嶺上牌がわかっているかのような感じですね・・・」
恒子「そんなことできるんですか?」
健夜「普通に考えればありえません・・・・・・」
健夜「ですが・・・もしかしたら彼女には何か視えているのかもしれませんね・・・」
恒子「小鍛治プロから意味深長な言葉が飛び出てきましたが、そんなわけないですよねー」
健夜「でもこの世界に彼女のような特別な存在がいることもまた確かです」
恒子「すこやんみたいな?」
健夜「なんで私の話になるの!?」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:31:45.13 ID:lXpeifj00
親:咲
咲(私の親番・・・・・・つまり永水の副将さんが北家・・・)
咲(東と北は捨てないようにしないと・・・)タン
照(四喜和の人が北家・・・親が咲・・・・・・)
照(ラス親は私だし敢えて和了らせるのもアリかな)タン 北
恭子・咲(!?)
初美「ポンですよー?」
初美(今まで当たった半荘二回では絶対に捨てなかったのに)
初美(どういうことでしょー?)タン
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:34:37.88 ID:lXpeifj00
咲(お姉ちゃんもしかしてこの人を使って私の点数を削るつもり・・・?)
咲(うーん、どうしたらいいかな・・・)タン
照(あとは東か・・・流石に誰も出さないだろうし何とか鳴かせたいかな)タン
恭子(チャンピオンが北を鳴かせたんには意味があるはず・・・)
恭子(でもそれが何なのかわからへん・・・)タン
初美(ふーむ、手に東が三枚ですかー)
初美(いつもなら鳴きにくくてアレですけど・・・)
初美(今回はなぜか既に西と南が二枚ずつあるんですよねー・・・)
初美(おかしいですねー?)タン
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:38:14.13 ID:lXpeifj00
咲(連荘したくないから私は和了れない・・・一番いいのは末原さんだけど・・・)
咲(あの人侮れないからなあ・・・・・・)タン
照(ツモは・・・だめか・・・)ショボン タン
恭子(うーん、手が進まへん・・・)タン
初美(!?・・・東四枚目が来ましたかー)
初美(この支配の中でこれは逆に恐いですよー・・・)
初美(でもまあとりあえず・・・)
初美「カン」
咲・恭子(!?)
照(む・・・)
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:40:57.98 ID:lXpeifj00
初美(うわ・・・テンパイとは・・・)
初美(何かうまく行き過ぎな気が・・・)タン
次順
初美「ツモ 8000・16000ですよー」
初美(裏鬼門は開いてますから西・南は来ますよね、ええ)
恭子(役満・・・半荘一回しかない中でこれはキツイな)
照(一回鳴かせたとはいえあんなに早く揃うかな・・・?)
咲(止められなかった・・・役満の親かぶりは辛いなぁ・・・)
恭子:11400
初美:53800
咲 :18400
照 :16400
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:41:50.79 ID:lXpeifj00
点数ミスしてたらすまん
一応検算はしてるけど・・・
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:44:07.74 ID:lXpeifj00
恒子「役満だあああああああ!薄墨選手渾身の小四喜です!」
恒子「しっかし薄墨選手は四喜和をよく和了りますね!」
健夜「そうですね、前に大沼プロに聞いた話だと裏鬼門がどうのって仰ってましたね・・・」
恒子「裏鬼門?」
健夜「詳しくは良く分からないのですが砕けた言い方をすると風水みたいなものでしょうか」
健夜「あるべき所にあるべき物を置く、そんな感じです」
恒子「つまり薄墨選手で言うと・・・」
健夜「北と東の牌を北東に置く・・・そうすると運気があがる・・・」
健夜「北東に牌を置けるのは北家の時だけですから北家でよく役満を和了ると言われているんですね」
恒子「よくわからないと言いつつもほぼ完璧な説明ありがとうございます!」
恒子「そして全国放送でその能力を暴かれた薄墨選手は今後対策されてしまうでしょうね!」
恒子「若いうちに芽を摘んでおく・・・流石小鍛治プロです!」
健夜「ええっ!?そんなつもりじゃなかったよ!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:44:36.98 ID:lXpeifj00
恒子「まあそんなことは置いとくとして、なんとチャンピオンが三位に沈んでおります!」
恒子「チャンピオンがこんなにも点差を付けられたのはいつ以来でしょうか!?」
健夜(・・・・・・そんなことって・・・)
健夜「確かに東三局目までで一度も和了りがないのは珍しいですね・・・」
健夜「ですが次は彼女の親番・・・」
健夜「恐らくここで大きく動くのではないかと思います」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:48:01.38 ID:lXpeifj00
東四局
親:照
照(さすがにこの親で稼がないとまずい・・・)
照(さて・・・どこまで点数を上げられるか・・・)タン
タン タン タン タン タン・・・・・・
照「ツモ 700オール」
照「ロン 3200」(恭子)
照「ツモ 1800オール」
照「ロン 10500」(初美)
照「ロン 13200」(初美)
恭子:05700
初美:27600
咲 :15900
照 :50800
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:49:54.55 ID:lXpeifj00
初美(二連続振込みで捲くられましたー)ガーン
初美(早すぎですよー・・・)グスン
恭子(アカン・・・この点数・・・飛んでしまう・・・)
恭子(チャンピオンの和了りを止めないと・・・・・・っ!)
咲(お姉ちゃん無双だよぉ・・・)
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:52:48.21 ID:lXpeifj00
恒子「チャンピオンが怒涛の五連荘でトップに躍り出ましたああああぁぁ!!」
恒子「流石チャンピオンです!これが王者の貫禄だあああぁぁ!」
健夜「こ、こーこちゃん落ち着いて・・・」
健夜「ふぅ・・・。宮永照選手はようやく本調子になったようですね」
健夜「恐らく次は親跳でしょうから・・・末原選手の点数が危ういですね」
恒子「ツモでも6000オールですもんね」
健夜「はい、ですからここで止められるかが肝でしょう・・・」
恒子「なるほど。さあ!チャンピオンの和了りを止められる選手は果たしているのか!?」
恒子「ところですこやんは止められるの?」
健夜「だから何で私に振るの!?」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:52:49.28 ID:1E7Zlqwb0
咲さんなにやってんすか
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 20:56:21.78 ID:lXpeifj00
東四局 五本場
照(大分稼いだ・・・)
照(このまま姫松の大将さんを飛ばせば終わる)
照(負けない・・・)タン
恭子(この状況で珍しく配牌良好・・・)
恭子(いけるかもしれへんな・・・)タン
初美(二連続放銃とか涙目以外の何物でもないですよー・・・)グスン
初美(能力にばっかり頼るからこうなるんですかね・・・)タン
タン タン タン タン タン・・・・・・
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:00:10.76 ID:lXpeifj00
恭子「ロン 5400」(照)
照(!? せっかく五順目で跳満張ったのに・・・)シュン
恭子(まさかチャンピオンが出してくれるとは思わんかった)
恭子(一石二鳥やな)
恭子:11100
初美:27600
咲 :15900
照 :45400
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:03:20.47 ID:V80H/o/b0
無能力代表恭子ちゃん頑張れ
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:03:24.86 ID:lXpeifj00
恒子「ああっと!なんとチャンピオンが振り込んでしまったあー!」
健夜「この順目で跳満をテンパイしたらあれを切ってしまうのは仕方が無いですね」
健夜「運が悪かった・・・としか言えません」
恒子「和了った末原選手は団体戦決勝に出てきた姫松の大将でしたね!」
健夜「流石関西の強豪校で大将を務めるだけあって大きな点差にも動じないですね」
恒子「まあその決勝では大分絞られてカタカタしてましたけどね!」
健夜「そ、そーゆーこと言っちゃ駄目だよ!」
恒子「さてチャンピオンの親が流れ試合も後半戦!南入です!」
(姫松が団体決勝行った設定です、あんま意味無いですが)
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:06:17.39 ID:lXpeifj00
南一局
親:恭子
恭子(和了ったとはいえまだ最下位・・・)
恭子(凡人の私がどこまで喰らいつけるか・・・!)タン
初美(そういえば妹さんの方が静かですねー)
初美(嵐の前の静けさってやつでしょうかー)タン
咲(とりあえずどうにかしてお姉ちゃんを削らないと・・・)タン
照(咲がカン材揃える前にさっさと流したい)タン
タン タン タン タン タン・・・・・・
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:08:55.25 ID:lXpeifj00
恭子(よし、張った!)
恭子(待ちも広いしリーチをかけるべきか・・・)
恭子(点差的にはそうやろうけど・・・特に宮永二人は出してくれへんやろうな・・・)
恭子(ここはダマで我慢や)タン
初美(さっきから不要牌しかこないですよー)グスン
初美(ま、まあこういう時もありますよねー)ハァ タン
咲(何となくだけど・・・不味い空気を感じるんだよね)
咲(何だろうこれ?)タン
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:11:58.46 ID:lXpeifj00
照(これが噂のイーシャンテン地獄・・・)
照(たしかにこれは泣きたくなる・・・)
照(しかたない、咲が恐いから店じまいかな)タン
恭子「ロ、ロン 7700」
照「えっ・・・」
照(私としたことが・・・咲に気を取られすぎた)
照(この人何のオーラも感じないのに・・・カタカタしてたくせに・・・)グスン
恭子(まさかチャンピオンが二回も振り込んでくれるとは思わへんかった)
恭子(結果的にはリーチかけなくてよかったんかな?)
初美(うわぁ、私空気ですよー・・・)
咲(気がついたら最下位だよ・・・)
恭子:18800
初美:27600
咲 :15900
照 :37700
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:14:25.99 ID:lXpeifj00
恒子「またまたチャンピオンが振り込んだああああ!」
恒子「今日のチャンピオンは少しおかしいぞっ!」
健夜「彼女がイーシャンテンで止まるのも珍しいですがイーシャンテン地獄自体はままあることです・・・」
健夜「ですが何ら意識せずに振り込む、こんなことはありませんでしたね」
恒子「注意力散漫ってことですか?」
健夜「はっきりしたことはわかりませんが先ほどから宮永咲選手を気にしているように思われます」
恒子「そうですか?」
健夜「特に生牌を抱えたがるあたりにカンへの警戒心が見えるような気がします」
恒子「最初に一回和了っただけなのに?」
健夜「そこまで言われるとはっきりしたことは言えないけど・・・」
恒子「もっとちゃんと見てくださいよ~」
健夜「麻雀のことはちゃんと解説してるつもりなんだけど・・・!」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:17:53.96 ID:lXpeifj00
南一局 一本場
恭子(脱最下位したんはいいが・・・)
恭子(宮永が最下位・・・あいつは点数調整ができるんやなかったか?)
恭子(・・・いや、まだこれからなのかもしれへん)タン
初美(妹さんの方からさっきとは違う嫌な気を感じますよー・・・)タン
咲(うーんこの感じ・・・)
咲(もしかしたらお姉ちゃんに勝てないかも・・・)タン
タン タン タン タン タン・・・・・・
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:20:52.24 ID:lXpeifj00
咲「カン」
咲「ツモ 900・1700」
恭子(この点差でそれを和了るか・・・)
初美(止められないですよー・・・)
照(あ、やばいパターンかも)
恭子:17100
初美:26700
咲 :19400
照 :36800
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:23:21.49 ID:lXpeifj00
親:初美
初美(妹さんの独壇場になっちゃうんですかねー・・・)
初美(でもなんだか焦ってる感じがするのは気のせいですかー?)タン
咲(う・・・このままだと・・・)タン
照(咲が安い手を和了った後は・・・危険)タン
恭子(メゲそうやわ・・・)タン
タン タン タン タン タン・・・・・・
咲「カン」
初美(きちゃいましたかー・・・)
照(こーわーいー)
咲「ツモ 2000・3900」
恭子:15100
初美:22800
咲 :27300
照 :34800
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:25:39.95 ID:V80H/o/b0
照さんが余裕あるようにしか見えない
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:29:52.28 ID:lXpeifj00
南三局
親:咲
咲(点差は結構詰められた・・・でも・・・これは・・・)タン
照(いつ捲くられてもおかしくない・・・)
照(どうしたらいいのか・・・わからない・・・)タン
恭子(宮永が一気に二位まで浮上・・・アカンやっぱメゲるわ・・・)タン
初美(東と北が二枚ずつあるにはあるんですがー・・・誰も出さないでしょうねー)タン
咲 タン 北
初美「ポンですよー?」
初美(何で捨てるんですかー!?)タン
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:33:20.53 ID:V80H/o/b0
恭子ちゃん大会だけで何回心折れそうなったんやろ
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:34:50.62 ID:lXpeifj00
咲(あ、そういえば私が親だと北と東捨てちゃいけないんだっけ)
咲(忘れてたよ・・・)タン
照(何で鳴かせたんだ・・・何がしたいのか全然分からない)タン
タン タン タン タン タン・・・・・・
照(・・・テンパイか・・・)
照(次順にツモ和了りできるが・・・捨てなければいけないのは生牌・・・)
照(なんとかなる・・・かな?)タン
咲「カン」
照(ぐはっ・・・!)
咲「ツモ 6800」
照(くっ責任払いか・・・まさかテンパイしてるとは・・・)
照(どうせ安手なのに・・・固執した私はバカか)
照(・・・焦ってる、かな・・・・・・捲くられた)
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:37:46.26 ID:lXpeifj00
恭子:15100
初美:22800
咲 :34100
照 :28000
(点張り忘れた・・・)
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:41:54.99 ID:lXpeifj00
恒子「なんと宮永咲!嶺上開花三連続でチャンピオンを捲くってしまったあああ!」
恒子「これは異常です!すっげー異常です!」
健夜「あわわ、落ち着いてこーこちゃん」
健夜「た、確かに宮永咲選手は異常ですね」
健夜「この対局中の全和了四回が嶺上開花によるもの・・・」
健夜「半荘一回でこれだけの嶺上開花が和了られるのを見るなんてことまずありません」
恒子「チャンピオンが対局中に捲くられた事ってありましたっけ?」
健夜「一度トップになってから逆転される事は皆無だったと記憶しています」
健夜「それはそれで驚くべき事なんですがね・・・」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:45:39.35 ID:lXpeifj00
南三局 一本場
咲(お姉ちゃんを捲くった・・・このままいけば・・・)
咲(さっきの不安はきっと気のせいだよね・・・?)タン
照(このままじゃ・・・まずい・・・)タン
恭子(メゲそうやけど・・・でも・・・)
恭子(できる事は少ないかもしれんけど・・・試合中に諦めんのはやめよう!)タン
初美(チャンピオンの顔色が芳しくないようなー?)
初美(点差だけが原因・・・でもなさそうですが・・・)
初美(って、集中しないとですねー)タン
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:50:21.46 ID:lXpeifj00
初美「ロンですよー 6100」(照)
初美(追い討ちをかけるようで申し訳ないですが・・・)
初美(和了れるものを見逃すわけにはいかないのでー・・・)
照(嗚呼・・・)
初美(・・・ちょっと、まずいですかねー・・・?)
恭子:15100
初美:28900
咲 :34100
照 :21900
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:55:17.92 ID:lXpeifj00
オーラス
親:照
照(今まで麻雀をしていてこんなに悩んだ事は無いのに・・・)
照(こんなにもボロボロな時なんて無かったのに・・・)
照(ラス親だから和了ればいいそれだけなのに・・・でも和了れる気がしない・・・)
照(こんなに考えてるのにどれが正しいか分からない・・・)
照(考えれば考えるほどわからない・・・)
照(どうすればいいの・・・菫)
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:58:19.84 ID:7eph1oxH0
まさかの照菫
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 21:59:27.91 ID:lXpeifj00
~~~~~~~~~~~~
照「いてっ」
菫「お前はなぜ何も無いところで転ぶ・・・?」
照「いたた、それがわかってたら転ばない」
菫「落ち着きに欠けるんじゃないか?」
照「そんなことないと思うけど・・・」
菫「歩きながら何を考えてる?」
照「今日の夕飯何かなーとか?」
菫「のほほんとした脳みそだな・・・」
照「あ、ひどい」
菫「すまん。だが冷静に状況を判断しながら歩けば転ばないだろう」
照「歩きながらそんな事考えてる稀有な人は居ないよ・・・」
菫「確かに私も考えてないが・・・」
照「おいおい」
~~~~~~~~~~~~
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:04:54.12 ID:lXpeifj00
照(冷静に状況判断・・・か)
照(歩くときより今のほうがよっぽど必要なことな気がする・・・)
照(菫なら負けてても切り替えて行くのかな)
照(私も冷静に・・・今できることをやってみる)タン
恭子(配牌はバラバラ・・・でも、最後までやり抜く)タン
初美(チャンピオンの顔に生気が戻りましたね)
初美(浮き沈みが激しい人ですー)クス
初美(ってだから気にしすぎです、集中集中ー)タン
咲(多分大丈夫だよね・・・)タン
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:10:33.39 ID:lXpeifj00
照(来い・・・)
照「ツモ 4000オール」コークスクリュー
照(最初から高打点になったけどこれで終わりだから問題ないか)
照(勝てた・・・)
照(やっぱり菫は頼りになるいい部長)
恭子(結局勝てなかった・・・でもやれることはやったつもりや)
恭子(チャンピオンに一矢報いれた・・・それで十分か)
初美(三位ですかー・・・)
初美(役満和了ったんですけどねー)
初美(チャンピオンはもう大丈夫そうですねー?)
咲(負けちゃった・・・でもそんなことより・・・)
咲(これじゃあ仲直りなんてできないかもしない・・・)
恭子:11100
初美:24900
咲 :30100
照 :33900
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:14:52.07 ID:lXpeifj00
恒子「決着ーーー!!!チャンピオンが最後に親満をツモってトップを取り返しましたああああ!!」
恒子「さすがチャンピオンです!!」
健夜「彼女が初めから高打点を和了るのは珍しいですね」
恒子「そういえばそうですね~。でもそんなことよりこれで全ての卓の試合が終了しました!!」
健夜(嗚呼・・・私の仕事が・・・)
恒子「現在点数の集計中ですが恐らくチャンピオンが三連覇でしょうね!」
健夜「先にそういうこと言うと盛り下がるよっ!?」
恒子「実際そうじゃないですか~」
健夜「それはそうだけど・・・」
恒子「二位以下がどうなっているかが気になりますね~」
健夜「他卓で荒川選手大健闘の一方で宮永咲選手は残念ながら二位になってしまいましたからね」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:20:10.50 ID:lXpeifj00
恭子「おつかれさまでした」
初美「おつかれさまですよー」
咲「おつかれさまです・・・」
照「おつかれさまでし・・・た・・・っ!?」ガタッ
咲(あ、やば・・・)
恭子(どうかしたんかな?)
初美(あー・・・大丈夫じゃなかったですよー・・・)
照「・・・咲・・・・・・」
咲「ひゃうっ。な、なにお姉ちゃん?」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:24:50.28 ID:lXpeifj00
照「・・・これは・・・わざと?」
咲「ち、違うよっ!」
咲「今日は全力で勝ちにいくって決めてたもん!」
照「そんなの嘘だ・・・!」
咲「嘘じゃないよ!」
照「だったら・・・」
照「だったらなんでお前は±0なんだ!」
咲「・・・っ!偶然だよ!」
照「そんなわけないだろ・・・」
照「さ・ぃ・の・・ぁ・・か・・・」
咲「え?」
照「咲のばかああああああああああ!!!」ウワーン ダッ
咲「あ、お姉ちゃん!待って!」ダッ
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:28:12.08 ID:pVP8nW8/0
最後に上がったの照なのにな
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:30:29.69 ID:lXpeifj00
恭子「・・・なんかよくわからへんけど・・・」
恭子「あの二人やっぱ姉妹だったんか・・・」
初美「今思うべきはそこなんですかねー・・・?」
恭子「いや、なんかいきなり過ぎて・・・」
初美「確かにそうですけどー」
恭子「この後どうしたらええと思う?」
初美「うーん。ここに居ても意味無いですし、帰っていいんじゃないですかー?」
恭子「まあそれくらいしかないか」
恭子「負けたけど、それなりに楽しかったわ」
恭子「また機会があったらよろしくな」
初美「そうですねーまた打ちたいですー」
恭子「それじゃ、また」ヒラヒラ
初美「はいー、またですよー」ヒラヒラ
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:32:05.63 ID:7u5j29Sl0
ツモられちゃったら咲もどうしようもないじゃないですかー
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:35:01.99 ID:lXpeifj00
初美(さて・・・私も帰りますかー)
てくてくてく
初美(?)
初美(何かあの部屋から泣き声が?)
初美(仮眠室・・・うーん一応覗いてみますかー)
初美「失礼しますよー」
照「・・・ぅえ・・・」
初美(・・・チャンピオンじゃないですかー)
初美(こんなところで泣いてたんですねー)
初美(試合中から気になってましたし、声かけましょうかねー)
初美(放って置くのもあれですし)
(何かおかしいな、って思っても目瞑ってくれ・・・すまん)
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:36:55.17 ID:L8CJ9fGF0
ほーう、初照かね
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:38:20.99 ID:V80H/o/b0
はっちゃんは幼咲やからありですね
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:41:21.02 ID:lXpeifj00
初美「あのー・・・大丈夫ですかー?」
照「ひぐっ・・・ぇぐ・・・ひゃぅ」ビクッ
初美「あ、ごめんなさい。脅かすつもりは無かったんですがー」
照「ひぅっ・・・あぐ・・・あぉ・・・っ」
初美(結構な泣き方ですねー・・・)
初美「あー・・・落ち着くまで泣いてて大丈夫ですよー」
初美「貸せるような胸ではないですがここで泣いてもいいですしー」
照「・・・いぃ・っ・・ど?」
初美「泣きたい時はとりあえず泣けばいいんですよー」
初美「今見てるのはどうせ私だけですー」
初美「だからほらー、気が済むまで泣いちゃっても大丈夫ですよー」
照「うぅ・・・うわあああああああああああん」
初美「よしよし」ナデナデ
初美(チャンピオンと言えどこうなるとかわいいですねー)ヨシヨシ
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:44:52.79 ID:lXpeifj00
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
初美「落ち着きましたかー?」
照「う、うん・・・」カアァ
初美「泣き止んだはいいけど冷静になってみたら凄い恥ずかしい、って顔してますよー」クス
照「ぅ・・・だって」///
初美「まあまあ、私しか見てないですしー」
照「それでも恥ずかしいものは恥ずかしい」
初美「あはは、そりゃそーですねー」
照「わ、笑うな」
初美「あはは、ごめんなさいー」
照「だから笑うなってー!」
初美「大丈夫ですよ、かわいい泣き顔でしたから!」
照「そっ、そういう問題じゃないと思うんだけど」///
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:50:10.04 ID:lXpeifj00
初美「元気出てきたみたいでよかったですー」
照「うん、何で泣いてたのか忘れた」
初美「それは妹さんがかわいそうですよー!?」
照「冗談だって・・・」
初美「あんまり笑える冗談ではなかったですよー」
照「まあまあ。そういえば咲が妹って何で知ってるの・・・?」
初美「あのやり取りを聞けば誰でもわかるんじゃないですかねー」
初美「現に末原さんもわかってましたし」
初美(まあ何となく同じ雰囲気だったんで十中八九そうだろうと前々から思ってましたが)
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:53:23.33 ID:7MlZkXdl0
はっちゃんがお母さんしてる…
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/17(土) 22:54:49.69 ID:lXpeifj00
照「ああ・・・カタカタの人」
初美「そんな言い方はねーですよー!」
照「人の名前覚えるのは苦手で・・・」
初美「今私、末原さんって言いましたよねー!?」
照「そ、そんな怒らないで四喜和の人」オロオロ
初美「わざわざ火に油注ぐとか何がしたいんですかー!?」
照「えっ?えっ?」オロオロ
初美「まさか天然ですかー・・・」ハァ
初美(何となくですが霞の苦労が分かるような気がしますー)
初美(あの人は楽しんでますが・・・)
初美「とりあえず人の名前は覚えましょうねー。失礼ですからー」
照「はい・・・」シュン
89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/17 22:58:53ID:lXpeifj00
初美「それじゃあそろそろ出て行きますか?」
初美「あなたが消えて幾らか経ってますから、騒ぎになりかけてると思いますしー」
照「ぅ・・・ちょっと待って」キュ
初美「不安ですかー?」
照「それはもう・・・」
初美「妹さんとの事が?」
照「・・・」コク
初美「うーん・・・何がそんなに不安なんですかー?」
照「ずっと前からの喧嘩だから今更って言うのもあるし・・・それに・・・」
初美「それに?」
照「今日のは全面的に私が悪い・・・」
初美「ほんと子供ですかあなたはー・・・」
照「ぅ・・・」
91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/17 23:03:07ID:lXpeifj00
初美「はぁ・・・自分が悪いって自覚してるなら素直に謝ればいいじゃないですかー」
初美「得意でしょう?ぺっこりん」
照「あれは咲の技」
初美「てかじゃあ、さっき泣いてたのって・・・」
照「私はだめだなって・・・すぐ感情的になっちゃうし・・・」
照「そこから色々考えてたら何か凄く泣けてきて・・・」
初美「±0がどうたらってのはー・・・?」
照「咲が言った通り偶然だと思う・・・」
照「でもやっぱり咲の±0にはトラウマがあるから・・・」
照「それにあのときは勝つことしか頭に無かったから・・・・・・不意打ちで」
照「トラウマが蘇った・・・」
初美「それで爆発、と」
照「うん」
初美「ふむ」
94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/17 23:08:00ID:lXpeifj00
初美「ならそれを全部妹さんに言えばいいんじゃないですかー?」
照「え?」
初美「昔からの喧嘩がどんなものなのか私にはわかりません」
初美「でも今日の事に関してはあなたも全面的に非を認めています」
初美「あなたの妹さんなら話してわからない人じゃないと思いますよー?」
照「・・・・・・・それは」
初美「とりあえずは謝りましょう。土下座でもしてみたらどうですかー?」
照「さ、流石にそれは・・・」
初美「あはは、冗談ですよー」
初美「でも、何とかなりそうでしょう?」
照「そう、だね」
95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/17 23:12:59ID:lXpeifj00
初美「結論もでましたしもう行きますよー?」
照「・・・・・・」
初美「・・・まだ不安ですかー?」
照「不安は・・・ない。頭では大丈夫だってわかってる」
照「でも体が竦んじゃって・・・・・・」
初美「そういうことですかー。それならいい方法がありますよー」
照「どうするの・・・?」
初美「こうするんですよー」ギュー
照「へ・・・?」
照「なっ、何するの!?」///
初美「抱きしめてるだけですよー」
照「いやいやいやっ」
97 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/17 23:18:11ID:lXpeifj00
初美「さっきも大して変わらないことしてたじゃないですかー」
照「うぅ・・・たしかに」///
初美「もう・・・大丈夫ですよね?」
照「・・・うん」
初美「それじゃ、いい加減行きますか?」
照「ちょっと待って」
初美「まだだめなんですかー!?」
照「・・・もうちょっと・・・このままでいたい」
初美「子供ですかー・・・」
照「初美には言われたく無い」
初美「なんですとー!」
100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/17 23:23:01ID:lXpeifj00
初美「あ、ちゃんと名前覚えてくれたんですねー」
照「お世話になったから・・・」
初美「そうでなくともなるべく覚えたほうがいいと思うんですけどねー・・・」
照「ん、善処する」
初美「それで、いつまでこうしてるんですー?」
照「もうちょっと・・・」
初美「腕疲れてきたんですけどー・・・」
照「だって・・・」
初美「だって?」
照(初美に抱きつかれてると何だかよくわからないけど・・・)
照(安心して、それでいてドキドキしてずっとこうしていたいから・・・)
照「やっぱりそれは内緒で」
初美「ええーっ!」
101 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/17 23:24:00ID:UhkugCYr0
はっちゃんがお母さんみたいだ
105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/17 23:28:00ID:lXpeifj00
ピンポーン
「18時より表彰式を行います。まだ来ていない選手は速やかにホールに来てください。繰り返します・・・・・・」
初美「って、ほら照、こんなことしてる場合じゃないですよー!」
照「まじかー」ズーン
初美「まじですよー。ほら立った立ったー」
照「仕方ない・・・」
初美「インターハイチャンピオンがこんなんでいいんですかねー・・・」
照「気にしない気にしない」
初美「それじゃ、ちゃんと行くんですよー」
照「ちょっと待って」
初美「もう何ですかー」ハァ
照「一人じゃ辿り着けないから案内を・・・」
初美「」
3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:07:05ID:AZe/YKLw0
初美「着きましたよー・・・」
照「ん、ありがと」
初美「はいはい早く行ってらっしゃい」トン
照「あ、はつm
「チャンピオンが来たぞ!」
ワーワーガヤガヤ ナンデオクレタンデスカー サンレンパニツイテヒトコトー ワーワー
初美「おーあれがマスゴミってやつですかー・・・」
初美「・・・帰りましょうー」
てくてくてくてく
初美「ただいまですー」
4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:12:11ID:AZe/YKLw0
霞「あら、初美ちゃんおかえりなさい。遅かったわね」ニヤニヤ
初美「・・・・・・何をそんなににやにやしてるんですかー?」
霞「いえいえ、初美ちゃんの帰りが遅いから心配で少し様子を視てみたらチャンピオンといい感じになってた、なんてことはないわよー」
初美「思いっきり視てるじゃないですかー・・・」
霞「不可抗力というやつよ」
初美「言っておきますけど、私と照はそんな関係じゃありませんのでー」
霞「名前で呼んでるのに?」
初美「お互いを名前で呼ぶ人なんて五万といますよー」
(※霞さんは千里眼的なものが使える設定です。あとキャラブレは気にしないで)
5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:16:59ID:AZe/YKLw0
霞「初対面でも?」
初美「・・・人によってはそういう人だっていますよー」
霞「初美ちゃんは”そういう人”ではないと思うのだけど」
初美「しつこいですよ霞ー」
初美「ちょっと色々ありましたがそんな関係じゃありませんー」
霞「あらあら、怒らせるつもりはなかったのだけれど」
初美「別に怒ってるわけじゃないんですけどねー・・・」
初美「はぁ、どうしたんですか?何か変ですよー?」
霞「・・・・・・・小蒔ちゃんがね・・・」
初美「姫様がどうかしましたかー?」
霞「小蒔ちゃんが宮守の白望さんのところに行っちゃったのよ!」ウワーン
初美「あー・・・」
初美(今日は私やたら慰める役回りみたいですねー・・・)ハァ
初美(てか私八つ当たりされてただけですかー)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:22:00ID:AZe/YKLw0
照「疲れた・・・」ドサッ
菫「記者会見なんて慣れてるだろう」
照「今日は色々あったから」
菫「お前が失踪したりな」
照「好きで居なくなったわけじゃない」
菫「それはそうだろうが・・・」
菫「無用な心配をかけないでくれ」ハァ
照「・・・心配してくれたんだ」
菫「当たり前だ」
照「そ、そう・・・」
8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:27:31ID:AZe/YKLw0
菫「それじゃ、私は風呂に入ってくる」
照「・・・何も聞かないの?」
菫「聞いて欲しいのか?」
照「そういうわけじゃないけど・・・」
菫「だったら私がわざわざ個人の問題に首をつっこむ必要はないだろう」
菫「ただし。もう心配はかけるなよ」
照「・・・うん」
菫「ならいい」
照「菫・・・」
菫「なんだ?」
照「ありがとう」
9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:33:08ID:AZe/YKLw0
照(明日は・・・大変そうだな)
~~~~表彰式後~~~~
照(咲が隣に居て緊張した・・・)
照(顔・・・引きつってなかったよね?)
照(さて・・・と)
照「咲、少し・・・いいかな?」
咲「・・・な、何?お姉ちゃん?」
照「・・・さっきはすまなかった」ペコ
咲「え・・・?」
照「本当は今ここで全てを話したい・・・」
照「だが今はあまり時間も無いし人目も多い。できれば明日会いに行ってきちんと話したい」
咲「えと・・・」
10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:38:11ID:AZe/YKLw0
咲「うん・・・わかったよ」
照「ありがとう・・・。それで、できれば連絡先と宿泊先を教えてくれないか?」
咲「あ、そうだね。ちょっと待ってて・・・」
咲「えと、部長にメモしてもらったから。はいこれ・・・」
照「ん、ありがとう。それじゃ・・・」
咲「うん・・・」
咲(お姉ちゃんと普通に話が出来た・・・)
咲(何年振りだろう・・・)
咲(仲直りできればずっとこんな風に話せるんだよね)
咲(楽しみだよ)
12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:42:59ID:AZe/YKLw0
照(ちゃ、ちゃんと話せてたよね?)
照(恐いとかそういうのじゃないんだけど、やっぱり緊張する・・・)
菫「何話してたんだ照?」
照「ん、・・・ちょっとね」
照「ところで菫、明日空いてる?」
菫「すまないが私は用事がある」
照「そう・・・ならいい」
照(迷子にならないように付いてきて欲しかっただけだから)
照(菫が駄目なら後は淡か尭深か誠子・・・)
13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:48:00ID:AZe/YKLw0
菫「淡なら明日暇だぞ」
照「そうなの?」
淡「えっ!?明日なら私はスミレと一緒に」
菫「付いて来るなと言っただろう」
淡「あれ冗談じゃなかったの!?」
菫「私が冗談を言うとでも?」
淡「いーやーだーつーれーてっーてー」
菫「わがまま言うな。今度どこか付き合ってやるから」ハァ
淡「む、仕方ないなあ」ニヘラー
菫「はぁ・・・」
照「えと、じゃあ明日付き合ってくれるかな淡?」
淡「んーいいよー」
~~~~~~~~~~
15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:53:00ID:AZe/YKLw0
照(ということで今日は早く寝よう)
照(行くのは夕方だけど他にもやることがあるし)
照「菫、私は先に寝るね」
菫「ん、そうか。おやすみ」
照「おやすみ」
菫(今日は大変だったろう・・・とりあえず今日はよく休め)
16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 07:57:59ID:AZe/YKLw0
翌朝
照「むくり」
菫「おはよう照。お前にしては早い起床だな」
照「おはよう・・・」パタリ
菫「二度寝するんじゃない!」
照「人間の三大欲求には敵わない・・・」
菫「お前に理性というものは無いのか」
照「無い。寝る」
菫「いいから起きろ!」バッ
照「いーやー、菫におーそーわーれるー」
淡「何やってるのスミレ!」ガチャ
菫「お前はどこから湧いてきた!?」
19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:05:18ID:AZe/YKLw0
淡「スミレのいるところならどこだって!」
淡「そんなことよりテルに何しようとしてたの!」
菫「ただ起こそうとしていただけだが」
淡「嘘!テルならもう起きてるよ!」
照 キガエキガエ
菫「お前・・・二度寝はどうした?」
照「二人が隣でイチャイチャ五月蝿いから寝られるわけが無い」
菫「これのどこがイチャイチャなんだ!?」
照「淡と居るときが一番楽しそうだけど・・・?」
菫「なっ」
淡「ほらほらスミレ~そんな照れなくてもいいんだよ~」
菫「照れてなどいない!出鱈目を言うな!」
照「ほんとのことなんだけど・・・」
淡「スミレ~」ゴロゴロー
菫「はぁ・・・」
20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:10:00ID:AZe/YKLw0
照「淡、そろそろ出掛けたいんだけど」
淡「あれ?用事って午後じゃなかった?」
照「そうだけど寄っておきたい所があるから」
淡「ふーん。しょーがない、準備してくるね」
照「ん、ありがとう」
菫「・・・はぁ」
照「今日は一段と甘えられてたね」
菫「昨日まで試合だったからな・・・仕方ない」
照「何だかんだ言って甘い菫はツンデレさん」
菫「ばっ、ばかな事を言うな!部員を労わるのも部長の役目であって・・・」
照「はいはい、そういうことにしてあげるよ」
菫「くっ」
22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:15:00ID:AZe/YKLw0
淡「テルー準備できたよ~」
照「それじゃあ一日淡を借りるね」
菫「別に私の物じゃない。好きにしろ」
照「菫は何で素直にならないんだろうね?」
淡「まったくもって!」
菫「うるさい!」
25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:19:59ID:AZe/YKLw0
淡「それでテルー。寄りたい所って?」
照「ああ、永水が泊まってる宿にね」
淡「永水?何の用が?」
照「ちょっとね・・・」
照(昨日のお礼言ってないから・・・)
淡「ふーん」
淡「で、場所わかるの?」
照「」
淡「テルー・・・」
26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:25:01ID:AZe/YKLw0
初美「おー、照じゃないですかー」
照「あ、初美」
初美「昨日振りですねー」
淡「・・・誰?」
初美「むー失礼な人ですねー。あなたとも個人戦で当たったんですがー」
淡「ああ!あのちjいたっ!」
初美「人を見た目で判断してはいけませんよー」
照(確かにそうだけどこれは何か違う気がする・・・)
照「そういえば今は巫女服じゃないんだね」
初美「散歩するのにわざわざ着る必要もないかと思いましてー」
28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:30:03ID:AZe/YKLw0
淡「いつもアレ着てるんだと思ってた~」
初美「まー試合とかではずっとですし、そう思ってる人の方が多いと思いますよー」
初美「実際、制服と巫女服以外を着る事は稀ですしー」
淡「へー」
照「ところで何で散歩してたの?」
初美「なぜ、とは?」
照「普通は観光とかじゃないかなーって」
初美「ああ、そういうことですかー」
初美「昨日はあれから面倒な事がありましてー・・・」
初美「気分転換に散歩してたんですよー」
29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:35:00ID:AZe/YKLw0
淡「ねーねーあれって?面倒な事って?」
初美「んー両方ともちょっと話しかねますねー」
淡「えー!」
初美「あはは、すみませんねー」
照(ありがとう初美)ヒソヒソ
初美(いえいえー、半分は自分のためなのでー)ヒソヒソ
照(?)
初美(”面倒な事”に関して話すと霞が恐いので・・・)
30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:40:02ID:AZe/YKLw0
初美「立ち話もなんですし私の泊まってる宿に行きませんかー?」
照(そういえばそれが目的だった・・・)
照「そうだね、連れてってもらえる?」
初美「すぐそこですけどねー」
淡「迷った割には合ってたんだねー・・・」
初美「?」
31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:45:35ID:AZe/YKLw0
初美「ここですよー」
照「ほんとにすぐそこだった・・・」
淡「東京にもこんな古い、いかにも宿って所があるんだねー」
初美「いい宿ですよー。多くて五人しか泊まれませんけどー」
淡「すくなっ!」
初美「アットホームな感じでいいんですけどねー」ガラ
淡「あ、テルー。目的地着いたみたいだし私ちょっと抜けていい?」
照「午後にも用があるんだけど・・・」
淡「携帯で呼んでくれれば戻ってくるから~」
34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:50:39ID:AZe/YKLw0
照「どこに行くの?」
淡「もちろんスミレのとこへ!」
照「来るなって言われてたけど・・・」
淡「何やかんやで大丈夫な気がする」
照「それは・・・確かに」
淡「それじゃっ!」ダッ
照「あっ」
初美「行っちゃいましたねー」
照「あの行動力は素直に凄い・・・」
35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 08:54:59ID:AZe/YKLw0
初美「部屋行きますかー」
照「そうだね」
初美「ただいまですよー」
霞「おかえりなさい」
照「お、お邪魔します・・・」
霞「あら、お客さん?」
初美「そこで会いましてー」
霞「へぇ・・・そこで会った、ねえ」
初美「事実ですよー。てかもう八つ当たりは止めて下さいー」
霞「・・・だってまた小蒔ちゃんが白望さんのところに」ウワーン
初美「またですかー」ハァ
初美「すみませんねー照ー。うるさくて」
36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:00:12ID:AZe/YKLw0
照「あ、いや。私帰った方がいいかな?」
初美「大丈夫ですよー。でもできれば他の人には言わないで下さいー」
照「あ、うん。わかった」
照(面倒な事ってこれかな・・・?)
初美「ほらいい加減離れてくださいー」グイー
霞「ぬあーん」
初美「まったく、落ち着いて話もできないですよー」
霞「うー、だってー」
初美「そんなにあれなら姫様視てればいいじゃないですかー」
霞「昨日試してみたけど直ぐに塞がれちゃったのよー」
初美(塞ぐ…あの人もいるんですかー)
初美「じゃあ大人しく隅っこで泣いててくださいー」
霞「初美ちゃんが冷たいー」ウワーン
初美「昨日散々付き合わされたんです、今日はもう勘弁ですよー」
38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:05:00ID:AZe/YKLw0
初美「ふぅ。お待たせしましたー」
照「う、うん。でも…大丈夫なの?」
霞「小蒔ちゃん…」シクシク
初美「放っとけばいいんですよー、姫様離れしないとー」
照「そんなものかな…?」
初美「そうですよー。さてお茶でもだしますか、置いてあったやつですけど」
照「ありがとう」
初美「いえいえー」
照「普通においしいね」ズズー
初美「ふつーにふつーですねぇー」ズズー
39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:10:00ID:AZe/YKLw0
照「和むね」
初美「ですねぇー」
照「昨日はありがとう」
初美「いえー照のかわいいところが見れたので役得ですよぉー」
照「にゃっ!?」
初美「かわいいですねぇー」
照「///」プシュー
霞(やっぱりラブラブじゃない…羨ましい…)
照「ま、まあ私がどうこうはいいとして、昨日のお礼はちゃんとしたい」
初美「そんなの別にいいんですけどねぇー」
照「でも・・・」
初美「とりあえず和み終わってからにしてくださいぃー」
照「え・・・」
霞(初美ちゃんて和む時はとことん和むわね・・・)
40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:15:15ID:AZe/YKLw0
照「じゃあとりあえず菓子折りを・・・」
初美「お茶請けに良さそうですねぇ」
照「後輩にお茶好きで和菓子好きがいてね」
初美「対局中にも飲んでましたっけぇ」
照「あ、お茶も入ってる」
初美「いい後輩さんですねぇ。さっそく入れてきますぅー」
照「ありがとう」
照(ところで初美はいつまで和んでるんだろう・・・?)
43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:20:08ID:AZe/YKLw0
初美「そういえばそろそろお昼ですけど何か用事があったんじゃないですか?」(少しして戻った)
照「もうそんな時間・・・ちょっと電話していい?」
初美「どうぞどうぞ」
prrrrrrr prrrrrr prrrrrr ・・・・・・・・・
照「・・・・・・出ない」
初美「えー・・・」
照「電源は切ってないみたいだけど・・・」
初美「気づいてないんですかねー」
照「菫にも掛けてみよう・・・」
prrrrrrr prrrrrr prrrrrr ・・・・・・・・・
照「お前もかっ」
初美「あはは、どうしちゃったんでしょうねー」
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:25:00ID:AZe/YKLw0
照「笑えない・・・」
初美「確かに少し心配ですねー」
初美「霞ー、お願いできますかー?」
霞「都合の良い時だけ使うなんて、うう」
初美「嘘泣きはいいですからー」
霞「あら、さすが初美ちゃんね」
初美「いつもどおりになって安心ですねー」
霞「ええ。さてと、ちゃちゃっと視ちゃうわね」
初美「よろしくですよー」
照「何してるの?」
初美「二人を捜してるんですよー」
照「どうやって?」
45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:30:12ID:AZe/YKLw0
初美「霞ーこれって言ってもいいんでしょうかー?」
霞「他言するような人には見えないしいいんじゃないかしら」
初美「はーい」
初美「まあ簡単に言いますと霞は千里眼が使えるんですよー」
初美「それで二人を捜してもらってるんですー」
照「巫女さんってそんなことができるんだね」
初美「みんながみんなできるわけじゃないですけどねー」
照「初美は何かできるの?」
初美「私は特には」
照「そうなの?」
初美「まだまだ未熟ですゆえー」
46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:35:19ID:AZe/YKLw0
霞「あ、見つけたわよ」
照「二人とも大丈夫・・・?」
霞「ええ、何ともなさそうよ。何で携帯に出なかったかはわからないけれど・・・」
照「よかった」
照「・・・けど用に間に合わない」
初美「大星さんがいないと駄目なんですかー?」
照「いや、迷子にならないよう着いて来てもらったんだけど・・・」
初美「んー、それなら私が行きますよー」
照「いいの?」
初美「もちろんですよー」
照「それじゃあお願い」
初美「はいー」
47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:40:10ID:AZe/YKLw0
初美「それで、どこに行くんですかー?」
照「ここなんだけど・・・」カサ
初美「ふむ、そんなに遠くないですねー」
照「そうなの?」
初美「ああ、これは迷子になるわけです・・・」
照「う・・・」
初美「もう行きますかー?」
照「ん、そうだね」
初美「では、ちょっと出掛けてきますー」
照「えと、お邪魔しました」
霞「ええ。いってらっしゃい」
49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:44:59ID:AZe/YKLw0
初美「ところで何しに行くんですかー?」
照「咲に会いにね・・・・・・」
初美「あー・・・ま、何とかなりますよー」
照「そうかな?」
初美「ええ」
照「そう、だね」
初美「保証書でも書きましょうかー?」
照「何の意味が!?」
初美「気分の問題かと」
照「ん、初美がそこまで言うなら多分大丈夫」
初美「おー、私信用されてますねー」
照「まあね」
50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:49:59ID:AZe/YKLw0
初美「着きましたよー」
照「ありがとう。後は一人で・・・」
初美「あの会場で迷うとか言ってた人がここで迷わないとでもー?」
照「いや、流石に私でもそこまでじゃ・・・」
初美「ほんとにですかー?」
照「う・・・。ちょっとだけあるかも・・・」
初美「ほらー、部屋の前までは連れてきますよー」
照「お願いします・・・」
初美「さて、頑張ってきてください」
照「ん」
コンコン
久「はーい。どちらさまー?」
照「えと、宮永照、です」
52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 09:54:59ID:AZe/YKLw0
久「はいはーい。今開けるわねー」
久「いらっしゃい、でいいのかしら?」
照「お、お邪魔します」
久「あら、そちらは?」
初美「ただの付き添いですー。お気になさらずー」
久「そう?」
久「じゃあ咲、私は外出てるから終わったらそこにある携帯で呼んでね」
咲「は、はい」
久「それじゃあ私たちは少しお茶でもしましょうか」
初美「へ?」
54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:00:50ID:AZe/YKLw0
咲「・・・・・・」
照「・・・・・・」
照(私から話を切り出さないと・・・)
照(ええと・・・)
『とりあえずは謝りましょう。土下座でもしてみたらどうですかー?』
照(えー・・・何故これを思い出すー)
照(ええい、他に思いつかないし仕方ない)
照「咲、昨日は本当にすまなかった」ゲザー
咲「お姉ちゃん!?」
昔のこととかわからんしキンクリ
二人とも色々話して仲直りしたよー
咲「でもまたお姉ちゃんと普通に話せて嬉しいよ」
照「そうだね、本当に」
咲「そうだ、部長に電話を・・・あれ?」
56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:05:02ID:AZe/YKLw0
照「どうかした?」
咲「そういえばこの携帯なんで開いてるんだろう・・・」
照「?」
咲「もしかして・・・」
『通話中』
咲「部長ー!」
久『ばれちゃったかー』
咲「当たり前ですよ、部長が使えって言ったんじゃないですか!」
照「ねえ咲、どういうこと?」
58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:10:02ID:AZe/YKLw0
咲「・・・今の私たちの会話が聞かれてたってこと」
照「え・・・」
久『いやー好奇心には勝てないわよねー』
咲「いい歳して何言ってるんですか!」
久『やーねー私はまだ17よ?』
咲「立派な大人でしょ!」
久『まあ途中で、あれ?これ聞いたら不味かったかしら、ってところもあったから反省はしてるわ』
咲「はぁ・・・」
咲「とりあえず今回は許しますから戻ってきてください」
久『あ、その前にお姉さん呼んでくれるかしら』
咲「なんでですか?」
久『いいからいいから』
60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:15:02ID:AZe/YKLw0
咲「お姉ちゃん、部長が呼んでって」
照「私・・・?」
咲「うん、はい携帯」
照「えと、もしもし」
初美『ごめんなさいですよー照ー』
照「え・・・?」
照「初美も聞いてたの?」
初美『はいー・・・』
照「・・・・・・」
照「ん、とりあえず戻ってきて」
初美『いいんですか?』
照「一人じゃ帰れないし」
初美『』
62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:20:08ID:AZe/YKLw0
久「ただいまー」
咲「部長!人を巻き込むのは止めてください!」
久「いやー罪は分け合ったほうが軽く」
咲「主犯は軽くなりません!」
久「えー」
初美「照・・・」
照「ん、どうかした?」
初美「ごめんなさいですよー」ゲザー
照「初美!?」
咲「薄墨さん!?」
久(私の立場が危うく成ってゆく・・・)
63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:24:59ID:AZe/YKLw0
照「私も、多分咲もそんなに気にしてないからそんなにしなくて大丈夫だよ」
咲「そ、そうですよ」
初美「そうですかー・・・?」
照「とりあえず頭上げて・・・何かこっちが申し訳ない」
初美「そういうことならー」
久「・・・私も謝るわ。ごめんなさい」ペコ
咲「部長が謝った!?」
久「反省してるって言ったでしょ」
咲「そうは見えませんでしたけど」
久「あら、そうかしら?」
初美「こんな軽いノリでいいんですかねー?」
照「本人たちがいいって言ってるかいいんじゃない?」
初美「そうですかー?」
照「そうそう」
64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:25:05ID:FzhQXLAA0
はっちゃんは常識人
66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:29:59ID:AZe/YKLw0
咲「反省してるならどうせだし何か奢って下さいよ部長」
久「え・・・」
咲「反省してるんですよね?」ニコ
久「う、わかったわよ」
照「じゃあ私は初美に何か奢ってもらおうかな」
初美「あんまり高いのはやめてくれると嬉しいですよー」
照「んー、どうしよっかなー」
初美「ああ、自業自得ってこういうことですね・・・」
67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:34:59ID:AZe/YKLw0
喫茶店
久「それにしても何か不思議な組み合わせね」
咲「そうですね」パク
初美「他校との交流ってそんなに無いですよねー」
照「たしかに」パク
久「あら、自分の県で練習試合とかしないの?」
初美「したことないですー」
照「無いことはないけど友好関係が築けない・・・」モグモグ
咲「お姉ちゃんが全力でやったらそれはねー」
照「手加減って失礼じゃない?」
咲「それはそうだけど・・・」モグモグ
70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:40:03ID:AZe/YKLw0
初美「麻雀で人を畏怖させるんだから恐い人ですよねー」
照「恐い言うな」
久「私も打ちたいわね」
照「雀荘でも行く?」
久「んー今は遠慮しておくわ」
照「そう」
初美「今から行ったら夜になりそうですしねー」
久「大学入ったら打ちたいわね」
初美「大学ですかー、先の事だと思ってましたけど意外と早いものですねー」
久「高校生活なんて一瞬ね」
初美「ほんとですねー」
照「そんな年寄りみたいな・・・」
72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:44:59ID:AZe/YKLw0
咲「お姉ちゃんは受験どうなの?」
照「どうって?」
咲「受けるところとか」
照「あんまり考えてない、これからでもなんとかなる・・・・・・はず」
初美「えー・・・」
久「大丈夫なのかしら・・・」
照「え・・・まずいの?」
久「あなたなら推薦も沢山来るでしょうから行くところには困らないだろうけど・・・」
照「何だろう凄い呆れられてる気がする・・・」
咲「その通りだよ・・・」
照「えっ」
73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:50:17ID:AZe/YKLw0
咲・照「ごちそうさまでした」
久「変なところで出費しちゃったわねー」
初美「照があんなに大きいパフェ頼むとは思わなかったですよー・・・」
照「よく考えたら昼食まだだったから」
初美「昼食代わりにパフェって・・・」
久「折角だしこの後少し出歩かない?」
照「食後の運動」
咲「運動って・・・」
初美「東京ってあんまりちゃんと観て回った事ないんですよねー」
久「適当に観光でもしましょうか」
咲「あんまり時間無いですけどね」
久「適当って言ったじゃない」
74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 10:54:59ID:AZe/YKLw0
初美「東京に詳しい人っていますかー?」
久「東京に住んでる人がいるじゃない」
照「・・・・・・私?」
初美「そういえば」
照「日本人が日本に詳しくないのと同様に東京在住は東京に詳しくない」
初美「英語の和文英訳みたいですねー」
久「つまり詳しい人はいないと」
咲「そうなりますね」
久「じゃあ本当に適当に歩きましょうか」
77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:00:03ID:AZe/YKLw0
服屋
咲「何かもう完全にウィンドウショッピングとかそんな感じですね」
久「いいんじゃない?面子が違うからいつもと同じってわけじゃないし」
初美「いつもと全然違うですよー」
照「これはこれで楽しい」
照「あんまり服買いに来たりもしないし」
久「そうなの?」
照「大体制服で済むし・・・」
久「大学入ってから困りそうね・・・」
咲「お姉ちゃんこの服なんかどう?」
照「え・・・私にそんなフリフリは似合わな・・・」
咲「いいからいいから試着だけでも」ホラホラ
照「ちょ、咲・・・」
79 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:05:00ID:AZe/YKLw0
久「もう完全に姉妹ね」
初美「ちゃんと仲直りできてよかったですよねー」
久「ええ」
久「ところでこの服着てみない?」
初美「そんな露出の多い服は遠慮しますー」
久「いつもと大して変わらないでしょう」
初美「あれは正装なんですー」
久「肌を晒してることに変わりは無いと思うんだけど・・・」
初美「神様が変態なんで仕方ないんですよー・・・」
久「ああ・・・あなたたちも大変なのね」
初美「ええ・・・」
81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:10:22ID:AZe/YKLw0
照「さ、咲、やっぱり恥ずかしいって・・・」
咲「折角着たんだし少しくらいいいでしょ」
照「ううー・・・」
久「あら」
初美「これは」
久「かわいいわね」
初美「かわいいですねー」
照「うう」///
82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:12:35ID:AZe/YKLw0
咲「ほら二人ともかわいいって言ってるから大丈夫だよ」
照「こんなフリフリ着て何が大丈夫なの」
咲「よし買おう」
照「人の話聞いてよ!」
咲「じょ、冗談だってば」
咲「でも似合ってるし・・・ね?」
照「う・・・仕方ない」
初美「妹さんには弱いんですねー」
久「かわいい妹の気持ちは無下にはできないわよねえ」
83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:16:03ID:AZe/YKLw0
本屋
初美「東京の本屋は大きいですねー・・・」
久「ええ・・・」
咲「本当に・・・」
照「え、普通じゃない?」
久(意外なところで都会との格差を感じたわ・・・)
初美「皆さん本は結構読むんですかー?」
咲「文学少女と呼ばれるくらいには」
照「試合前にも読むくらいには」
久「私はそこまでじゃないけど・・・」
初美「姉妹って似るんですねー」
久「魔王的な意味でもね」
咲・照「いやいやいや」
84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:20:59ID:AZe/YKLw0
路
照「何か凄い見られてる気がする・・・」
久「よく考えたらあなたたち有名人だものねえ」
咲「わ、私もですか?」
久「準優勝校の大将で個人戦三位なら有名にもなるでしょ」
咲「はわわ」
照「でもいつもは歩いてても特に視線とか無いんだけど・・・」
初美「格好の問題かとー」
照「う・・・」
初美「麻雀打ってる時は無敵超人に見える照がそんなかわいい服を着て街を歩いてるんですからー」
照「うぅー」///
87 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:24:59ID:AZe/YKLw0
咲「というか部長も有名人でしょ」
久「私が?」
咲「さっきので言えば準優勝校の部長ですよ」
久「んー確かにそうかもね」
初美「単にこの面子が物珍しいってのもあるでしょうけどねー」
久「世間の目って恐いわね」
初美「まったくですー」
88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:29:59ID:AZe/YKLw0
初美「大分暗くなってきましたねー」
咲「19時くらいですかね?」
初美「ですねー」
照「お腹空いた」
初美「さっきのパフェはどこへ・・・」
照「さっきと言えるほどさっきじゃない」
久「ご飯食べてから解散にする?」
咲「みんなは放っておいていいんですか?」
久「子供じゃないんだし連絡入れとけばいいでしょ」
久「あなたたちは?」
初美「私は大丈夫そうですー、特に連絡も入ってませんしー」
照「私も多分だいじょうb・・・菫から何回か着信が・・・」
久「あら」
初美「昼は繋がらなかったのにー」
照「・・・どうしよう」
89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:34:59ID:AZe/YKLw0
咲「掛け返したほうがいいんじゃない?」
照「いやー・・・怒られそうで」
咲「何かしたの?」
照「したと言えばしたし、してないと言えばしてない」
咲「どっちなの・・・」
照「とりあえず掛けるか・・・」
prrrrrrrr
菫『・・・・・・』
照「あー・・・もしもし菫?怒ってたりする?」
90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:39:59ID:AZe/YKLw0
菫『怒る気力がもうない・・・』
照「?」
菫『淡に大分連れ回されたからな・・・』
照「えと、ごめんね」
菫『まあいいさ』
菫『ところでお前は淡がいなくて大丈夫だったのか?』
照「何とかなった」
菫『そうか。妹とは?』
照「無事仲直りできたよ」
菫『ならいい。私たちはまだ帰らないがお前はもう帰ってるのか?』
照「いや、まだ外だけど」
菫『迷ったりは?』
照「してないって」
菫『そうか』
92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:44:59ID:AZe/YKLw0
照「・・・菫は今日用事があるって言ってたけど淡が行っても大丈夫だったの?」
菫『開放したお前が言うか』
照「う・・・」
菫『まったく。結果的には楽しかったから大丈夫だ』
照「そ、そう」
菫『っと、淡が呼んでるからまた後でな』
照「あ、うん」ブツ
照「切れた」
咲「どうだった?」
照「菫はいいお母さんということを再確認した」
咲「?」
93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:50:00ID:AZe/YKLw0
照「何でもいい・・・お腹空いた・・・」
咲「東京って有名な食べ物とかあるんですかね?」
久「んーどうなのかしらね」
初美「私はおいしければ何でもいいですけどねー」
久「それもそうね」
咲「テキトーですね」
初美「人生そんなもんですよー」
照「悟りの境地・・・?」
久「あら。流石巫女さんね」
咲(何なんだか・・・)
94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:55:00ID:AZe/YKLw0
咲「で、結局焼肉と」
久「まあ鉄板よね」
咲・照・初美「鉄板・・・」ズーン
久「あ、あら?」
初美「どうせ鉄板ですよーだ・・・」
照「傷を抉られた・・・」
咲「部長がそんな事言うなんて・・・」
久「いやいや、そういう意味じゃないわよ」
照「わかってても抉られるのが傷というもの・・・」
久「面倒ね」
照「と言っても食欲には勝てない、早く肉焼く」
久「全然面倒じゃなかったわ・・・」
咲「腹が減ってはなんとやらです」
初美「気にするだけ無駄ですねー」
久「さっきまでのは何だったのかしら・・・?」
96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:57:38ID:u7Cryrga0
この部長はたらしじゃ無さそうでなにより
97 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 11:58:08ID:AZe/YKLw0
照「いただきっ」
久「ちょ、それ私の」
照「ここは戦場だ!」
咲「お姉ちゃん肉ばっかり食べて」
初美「野菜も食べなさいですー」
照「肉があるのになぜ野菜を食べるのか」
初美「肉だけじゃ生きていけないからですよー」
久「焼き肉に来てるんだし、野菜は後で食べればいいのよ」
咲「焼いた野菜もおいしいですよ?」
照「肉うまー」
98 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:01:00ID:AZe/YKLw0
照「お腹一杯」
初美「よく食べましたねー」
咲「おいしかったですね」
久「大分肉掻っ攫われたわね。別にいいけど」
初美「中々楽しかったですー」
咲「色々満足ですね」
久「さてと会計は割り勘でいいわね」
初美「おっけーですー」
照「ん」
咲「そうですね」
久「宮永さんが肉を沢山食べてたのが気になるけど」
照「う・・・」
久「まあ細かい事はいいでしょ」
久「じゃあお金回収して私が払ってくるわね」
99 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:05:17ID:AZe/YKLw0
外
久「あら、咲だけ?二人は?」
咲「何かお姉ちゃんが食後のデザートを食べたいって・・・」
久「まだ食べるのね・・・」
咲「みたいです・・・」
照「ただいま」
初美「ただいまですよー」
咲「おかえりなさい。早かったですね?」
初美「近くにコンビニがあったので」
照「プリンうまー」
100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:08:30ID:AZe/YKLw0
初美「一応二人にも買ってきましたよー」
久「あら、ありがとう」
咲「ありがとうございます」
初美「後で食べるといいですよー」
久「流石に今は食べられないものね」
咲「食べてる人もいますけどね」
照「ん?」
101 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:12:00ID:AZe/YKLw0
久「さてと、そろそろ解散にしましょうか」
初美「そうですねー」
照「時間が経つの早いね」
咲「それだけ楽しかったってことだね」
久「そうね、いい思い出が増えたわ」
初美「また遊びたいですねー」
久「中々機会は無いだろうけど、そうね」
照「そのうちあるって」
102 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:15:59ID:AZe/YKLw0
解散後
照「楽しかったね」
初美「濃い一日でしたねー」
照「確かに色々あった」
初美「昨日照が泣いてたのが始まりですよねー」
照「う・・・それは、そうだね」
初美「インハイってのは色々な事があるんですねー」
照「普通あんな事は無いと思うけどね」
初美「激レア照にエンカウントしましたからー」
照「私はゲームのモンスターか何かか」
初美「あははー、モンスターってのは言い得て妙ですねー」
照「どういう事だこらー!」
初美「まんまの意味ですよー」
104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:19:00ID:AZe/YKLw0
初美「思い返せば色々ありましたけど・・・」
初美「終わっちゃいましたねー」
照「終わったね」
初美「なんと言うかここ二日間が一番濃かったですよー」
照「麻雀以外のところで凄い色々あったからね」
初美「妹さんと仲直りとか中々重大でしたよねー」
照「初美のお陰で何とかなった」
初美「成否に私はあんまり関係ないと思いますけどねー」
照「そんなこと、ないけど」
初美「そうですかー?ま、お役に立てたならよかったですけど」
105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:21:44ID:AZe/YKLw0
初美「ところで照の宿どこですかー?」
照「えと、一応携帯に地図が・・・ここ」
初美「ウチの所と割と近いですねー」
照「そうなんだ」
初美「それじゃ、ちゃちゃっと送っちゃいますよー」
照「ん、お願い」
106 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:23:39ID:AZe/YKLw0
初美「ほい着きましたよー」
照「ありがとう」
初美「いえいえー」
照「初美はいつ帰るの?」
初美「明日の予定ですー」
照「・・・そうなんだ」
初美「またそのうち会えますよ」
照「それは・・・そうだけど」
初美「寂しがりー」
照「うー・・・だって・・・」
照「私、初美のこと好き、みたいだから・・・」
初美「へ?」
107 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:25:59ID:AZe/YKLw0
初美「え、えええええええ!?」
照「夜遅いから大声出しちゃだめだよ」
初美「意外と冷静!?」
照「営業スマイルは得意」
初美「確かに変な笑顔が顔に張り付いますねっ」
照「心臓は今もばくばく」
初美「何て器用な人なんですかっ」
照「帰る」
初美「待てコラですよー!」
照「いーやーだーかーえーるー」
初美「何で幼児退行してるんですかー!?」
照「テンパるとこうなる、よくなる、さあ帰る」
初美「告白してテンパりましたかーっ」
初美「とりあえず落ち着きましょー?」
照「・・・うん」
110 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:28:59ID:AZe/YKLw0
初美「そうですかー、じゃあ忘れましょう」
照「えっ、私の一世一代の告白をっ!?」
初美「そんな感じの空気を感じたのでー」
照「発していない空気を感じ取られた・・・」
初美「告白されて、さっきのは勢いでしたって言われてもー」
照「う・・・ごめん」
初美「まー、いじわるはやめしょうかー」
照「いじめられてたの!?」
初美「いじるの方が近いですよー」
照「同じ気がする・・・」
初美「愛がある方をいじるって言うんですよー」
照「それも何か違うような」
初美「変な所に突っかかってきますねー」
照「時間を稼ごうかと・・・」
照「あんまり意味無いけど・・・」
111 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:33:32ID:AZe/YKLw0
初美「告白した後にそんな深刻そうな顔する必要は、無いと思うんですけどねー」
照「だって・・・受け入れられるわけ・・・ないし」
初美「決め付けは良くないですよー」
照「・・・・・・」
初美「やれやれ、いいですか照ー」
初美「同性同士が世間から見れば異端だと言うのはわかります」
初美「だからそんなに卑屈になってるんでしょう」
初美「それでも照は私に告白したでしょう?」
初美「その後でそんな逃げるのはおかしいと思うんですよー」
初美(不意打ちとはいえ嬉しかったから逃げられると不服なんですよねー)
照「・・・説教?」
初美「まあそうですねー」
112 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:37:54ID:AZe/YKLw0
照「じゃあ、私が逃げなかったとして、初美はどう応えてくれるの・・・?」
初美「その聞き方は卑怯だと思いますが、まあいいでしょうー」
初美「私の答えはこれですよー」ギュー
照「・・・え」
初美「どうですかー?」クス
照「え・・・な、なんで?」///
初美「なんでって言われても、私は性別とか気にしません」
初美「好なら好き、何の問題もありませんよー」
照「・・・そうなの?」
初美「そうですよー」
照「えと、じゃあ付き合ってください」カァア
初美「もちろんですよー」ギュ
116 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:42:13ID:AZe/YKLw0
照「それにしても折角付き合うってのにすぐ離れ離れだね・・・」
初美「仕方ないですよー・・・」
初美「連絡は取れますし何とかなりますー」
照「そうだけど・・・私としては温もりを感じたい・・・」
初美「そういえば寂しがりですもんねー」クス
照「う・・・」
初美「それなら今のうちに充電しときましょうー!」ギュー
照「わわっ」///
初美「どうですかー」
照「えと、ずっとこのままでいたい、かな」///
初美「そういうわけにはいかないんですけどねー」ギュー
117 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:46:12ID:AZe/YKLw0
照「言ってる事とやってる事が逆だよ?」
初美「うー私だって離れたくないんですよー」
照「初美も案外わがままだね」
初美「そりゃ年相応の女子高生ですよー」
照「何だろう女子高生というところに凄い違和感が・・・」
初美「余計なお世話ですー!」
照「あはは」
119 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:49:59ID:AZe/YKLw0
初美「仕方ないですが、お別れですねー」
照「・・・私も鹿児島行こうかな」
初美「だめでしょー」クス
照「わかってるけどね・・・」
初美「ふふ、へたれ照もかわいいですよー」 チュ
照「・・・ほぇ?」
初美「それじゃ、またですよー」ヒラヒラ-
照「あ、またね・・・って!?」
照(あわわわわわっ)///
照(おでこだけどキスされた!?)///
照(うう、顔真っ赤だろうな体も熱いし)
照(うー、初美めー)
照(今度は私からしてやる!)
120 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:53:05ID:AZe/YKLw0
初美(う、一体私は何を・・・)///
初美(思い出したら恥ずかしくなってきましたよー)///
初美(あんな事したの初めてですよ・・・)
初美(人を好きになるって不思議な事ですねー)
初美(とりあえず大学は東京で決まりですね)
122 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:2012/11/18 12:55:59ID:AZe/YKLw0
照(初美行っちゃったな・・・)
照(私も帰ろう・・・)
照(次会えるのいつだろう・・・)
てくてくてく
照「ただいま・・・」
淡「おかえり~」
菫「ああ、おかえり・・・っ!?」
照「?」
淡「うわーテルかわいいー!」
菫「お前・・・なんだその格好は?」
照「あ」
─カン─!