【松実玄SS】宥「クロちゃんあったかぁーい……」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:01:37.18 ID:7tgUgreJ0

宥「クロちゃんあったかぁーい……」ギュゥ

クロ「そりゃ、冷却装置ついてないからな」

玄「ぐぬぬぬぬ」

穏乃「ねねねね、猫がしゃべった!?」

憧「なななな、何なのそれ宥姉!?」

宥「会場内で拾ったのー」

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:03:02.85 ID:7tgUgreJ0

灼「何で会場内に猫が……? 誰かが連れてきたのかな」

クロ「いんや? ちょっと人を探してたら迷って入ってきちまったんだけどよ」

宥「人を探してたの?」

クロ「ああ、オイラの飼い主のジーさんバーさんなんだけど」

クロ「えらい方向音痴ではぐれちまったのさ」

灼「それは大変だね」

宥「わ、私達も探すの手伝おうか?」

クロ「んー。どうせあの二人は今頃大スペクタクルアドベンチャーに身を投じてるだろうから必要ないわ」

宥「?」

クロ「それよりここはなんなんだ?」

灼「ここは麻雀インターハイの会場」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:07:13.11 ID:7tgUgreJ0

クロ「麻雀? へー、藤子・F・不二夫短編集にでてくるサラリーマンじゃあるめーし、若いもんがそんなのやるのかね」

宥「あったかぁい競技なんだよぉ」

クロ「ほー」

憧「シズ……私の頭どうにかなっちゃったのかな?」

穏乃「わ、私の頭も変になっちゃったよ! どうしよう憧!」

憧「ってか……何であの二人はナチュラルに会話してるのよ!」

灼「別に害は無い」

宥「クロちゃんあったかいよぉ」

憧「いや、そういう問題じゃ」

憧「大体、アンタ一体何なのよ!?」

クロ「オイラか? オイラはサイボーグだ」

穏乃「さい」

憧「ぼおぐ?」

クロ「ああ」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:10:03.07 ID:PXcSOeD80

絶対に誰か書くと思ってたけど
遂に来たか

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:12:29.73 ID:7tgUgreJ0

穏乃「ど、どうしよう憧!? わけのわからない日本語だ!」

憧「落ち着いてシズ! サイボーグってのはあれよ! シュワちゃんみたいなもんよ!」

クロ「ありゃロボットを生体で覆ったものだろ? オイラは脳だけ生身であとは機械だ」

灼「へぇ、すごいんだね」

宥「あったかぁーい」ギュゥ

憧「いや、何納得してるのよ」

穏乃「何だかわからないけど、スゴイ猫ってことなんだ!」

憧「いや! あんたもこの流れで納得するのはおかしい!」

玄「むむむ……」

穏乃「どうしたんですか? 玄さん」

憧「そういえば、さっきから黙りこくってるわね」

玄「お姉ちゃんから離れるのです! そこの猫!」

クロ「んあ?」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:17:15.53 ID:7tgUgreJ0

宥「く、玄ちゃん? どうしたの?」

玄「お姉ちゃんにとっての『くろちゃん』は、絶対唯一私だけなのです!」

灼「ああー、なるほど」

憧「いや、何がなるほどなのよ」

穏乃「そういえば、どっちも『クロ』ですもんね」

玄「さあ、早く離れて!」

クロ「ん、いやぁまぁ」

クロ「そうしたいのはやまやまなんだけども」

宥「あったかぁーい……」ギュゥゥゥ

クロ「離してくんねぇんだわ、これが」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:19:22.54 ID:QITYClJ50

じーちゃんとばーちゃんの世話はいいのか?

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:19:39.60 ID:Fc5GNjuQ0

サイボーグクロチャーに期待

13 :ジーさんバーさんはほっといても生きて帰ってくるはず 2013/02/09(土) 00:23:08.40 ID:7tgUgreJ0

玄「むむむ……! この変態スケベ猫さん!」

クロ「ああ?」ギロッ

玄「ひぃぃぃぃぃ!!?」

クロ「安心しろよ。オイラ人間にゃ興味ないから」

憧「やっぱりメス猫が好きなんだ?」

クロ「いやっ、そのっ…… ああ、そうだよ」ゲフンゲフン

プップゥゥゥゥー!! ガタンゴトン! ガタンゴトン!

憧「何の音?」
ドッカーーン!!

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:28:50.62 ID:7tgUgreJ0

穏乃「何だぁ!? 電車が突っ込んできたぁ!?」

ナナ「クロちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」

玄「え!? 呼びました?」

クロ「げぇっ! ナナ!? どうしてここに!」

ナナ「クロちゃぁぁぁん! おじいさんとおばあさんを旅行に連れてくって嘘だったのね!」

クロ「いやその」

ナナ「女の子はべらせてハーレムだなんてぇぇ! メス犬に飽き足らず人間にまで!」

ナナ「うわぁぁぁぁん浮気だぁぁぁぁ!!」ビエーン

クロ「誰が浮気だコラ」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:33:54.80 ID:7tgUgreJ0

ナナ「いっつもアタイの編んだマフラー拒否るのに、こんな真夏におっぱいマフラーに抱かれてるなんてーー!!」

クロ「誤解を招く言い方すんな」グィィィィィ

ナナ「イヤァーん! クロちゃんがいじめるぅーー!」ジタバタ

宥「クロちゃん? 女の子をいじめるのは良くないよ?」

クロ「……」

玄「……」

憧「いやっ……このちっこい電気スタンドもどきは何なのよ」

灼「かわいい」

ナナ「ふふーん! アタイはナナ! クロちゃんの彼女よ!」

ナナ「あんたらなんかがどんなに色仕掛けしても、クロちゃんは絶対なびかないんだから!」

クロ「だーから勝手に勘違いして話進めてんじゃねーよ」グィィィィィ

ナナ「やめれー! バカクローー!!」ジタバタ

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:38:41.42 ID:7tgUgreJ0

クロ「大体、どうしてここがわかったんだよ」

ナナ「ふっふーん♪ こっそりコタローちゃんにGPSを取り付けてもらっていたのよ!」

ナナ「ハイテクよ!」

クロ「この尻尾の先っちょについてたコレか?」

ナナ「取るなーー!!」

クロ「おい、なんか光りだしたぞ」

ナナ「そういえば、バレたら自爆機能付きだって言ってたかも」

クロ「ほいっ! そんなもんだと思ったぁ!」ポィッッ!!

ナナ「きゃぁぁぁぁぁぁ!」

穏乃「え? え?」

ドカーーン!!

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:45:06.42 ID:7tgUgreJ0

灼「けほっけほっ」

宥「爆発あったかぁい……」

玄「お姉ちゃーん……目を覚まして……」

穏乃「し……死ぬかと思った……」ドキドキ

憧「バカ殺す気!? まだシズと、キスもセッ○スもしたことないのに!」

穏乃「なっ、何言ってんだよ憧ぉ!?」

灼「憧。本音漏れてる」

憧「しまったぁぁぁぁぁ!」

憧「今のは忘れて! 忘れなさぁぁい! シズーー!」

穏乃「お、おう……」

ナナ「あなた! 恋してるのね!?」

憧「へっ?」

ナナ「アタイは恋する乙女の味方よ! 恋に性別も種族も関係ないわ!」

憧「そ、そう? やっぱりそうよねぇ?」エヘヘ

クロ「お前さっき、メス犬や人間がどうって言ってなかったか?」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:49:26.62 ID:7tgUgreJ0

クロ「にしても、人間は非生産的なことするんだなぁ」

憧「何よ! 今はiPS細胞とかいうので、同性でも子どもがつくれるんだから!」

ナナ「そうよそうよ! アタイもクロちゃんと愛の結晶つくったことあったもん!」

クロ「うっ……あったなそんなこと」

憧「マジで!? 電気スタンドとネコが子どもつくれるんだもん!」

憧「あたしとシズが子どもつくったって全然OKじゃない!」

穏乃「え、ええー……?」ヒキ

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 00:55:05.08 ID:7tgUgreJ0

そして

ナナ「へぇーー、ここって麻雀大会の会場なんだ!」

穏乃「ナナさんは麻雀知ってるの?」

ナナ「うーん、詳しくは知らないけど……」

ナナ「ロン! 5200!!」ドゲシ!

クロ「ぶぉっ!?」ズサァァァァ

ドガシャン!

ナナ「ってやるやつでしょ?」

灼「うん。大体そんな感じ」

憧「すごいすごい」

クロ(いや……? お前らそれ絶対違うからな?)ピクッピクッ

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:00:21.09 ID:7tgUgreJ0

ナナ「決勝まで駒を進めてるんだ! すごいねー」

クロ「んで? その白糸台ってやつらが強敵なのか」

穏乃「そうそう。他の高校もさすがに全国区レベルだけあって手強かったけど」

憧「うちらも何とか準決で二位通過できたけど、決勝でまた白糸台とあたるしねぇ」

灼「Bブロックからあがってくる学校も油断できない」

憧「まぁ、決勝で和と遊ぶってうちらの目的は果たせそうだけど」

穏乃「確かに和と全国の舞台で会うって目標は達成できた! でも目指せ優勝だよ!」

クロ「ふぅーん……」

クロ「つまり、その白糸台ってやつらをボコボコにすればお前ら勝てるんだな?」

憧「はっ?」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:05:33.52 ID:7tgUgreJ0

穏乃「いやいやいや、うちら正々堂々と戦って勝ちたいんですよ」

クロ「いーからいーから、遠慮するなって」ニタァァァァァァァ

ナナ「いけない! これは楽しいことを見つけたときの顔!」

クロ「いやぁ、最近体動かしてなかったからなぁ」ワクワク

クロ「じゃあ、ちょっくら挨拶行ってくるわ」ウキウキ

穏乃「ちょっとクロさん!?」ガシッ

憧「いいって言ってるでしょ!」ガシッ

灼「それは駄目だと思う」ガシッ

宥「あったかくないことはしちゃだめだよぉ」ガシッ

玄「ほら! このクロちゃんは悪い子なのです! お姉ちゃん私だけを見て!」ガシッ

クロ「心配すんなって、かるーく驚かせてくるだけだから」ケラケラケラ

ナナ「ああ! やっぱりナウいギャル5人くらいじゃクロちゃんを止めることはできないのね!」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:11:28.46 ID:7tgUgreJ0

廊下

豊音「いろんな人からサインもらっちゃったよー。ちょーうれしいよー」テクテク

豊音「ん? あれは! 阿知賀の人達が猫にしがみ付いたまま引きづられてるよー」

豊音「ちょー楽しそうだよー」

クロ「おめーら中々根性あるじゃねーか」キシシ

ナナ「バカクロ止まれーー!!」ズルズル

穏乃「どうしよー憧ー! 全然止まらないよー!」ズルズル

憧「くっ! この小さい体のどこにこんなパワーが……」ズルズル

クロ「ん!?」

宥「どうしたの?」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:12:23.69 ID:ohwQt+eu0

玄はサイボーグ化するんだろうか、

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:16:49.60 ID:7tgUgreJ0

クロ「いやっ、何故か電柱ハンターの血がさわぐ……」

クロ「……」ジー

豊音「え?」

クロ「んー」

クロ「気のせいか」

豊音「?」
そしてそして
憧「来てしまった白糸台の控え室」

クロ「たーのもーー!」バタン

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:22:21.18 ID:7tgUgreJ0

淡「トラー、もっとお菓子食べるー?」

マタタビ「フガッ! ガフッ! ガルルルルルルルル……!」ガツガツムシャムシャ

照「トラはホントお菓子が好きだね。このまま虎姫のマスコットにしよう」

誠子「トラ、ガンガンエビフライ食べるか? ボンボンメンチもあるぞ」

淡い「ええー? コロコロコロッケないとかありえないんですけどー」

尭深「お茶、飲む?」

マタタビ「ぶみゃぁぁぁぁぁ!」

淡「どこで拾ったんです? テルー」

照「会場ロビーで行き倒れてたからなんとなく連れてきた」

菫「お前達……こんな時に一体何をやっているんだ……捨ててきなさい」

淡「えー? 堅いこと言わないでくださいよー菫先輩ー」

クロ「」チュドーン!

ナナ「クロちゃん!?」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:23:02.46 ID:PXcSOeD80

やっぱりマタタビはここだったか

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:26:05.17 ID:iwjFtaRe0

ミーくんが来るかと思ったけどマタタビだったか

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:27:41.68 ID:7tgUgreJ0

クロ「何やってんだ、お前はこんなところでよーー!!」

マタタビ「ぬぉキッドぉ!? 何故ここに!?」

クロ「ちょっくら白糸台ってやつらに用があってな」

マタタビ「拙者はたまたま通りかかっただけだ。それより貴様……何を企んでいる?」

クロ「なーに」ニヤァ

クロ「たまにはコイツも使ってやらんと」シャリン!

クロ「刃が錆びちまうからなぁ!!」シャキーン!
ズバッ!!
マタタビ「キッドォォォ!」カキーン!

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:33:14.02 ID:7tgUgreJ0

スパァン!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ
淡「あわわわわわわわ」

照「一体何が……」

誠子「トラがしゃべったぁ!?」

菫「猫が刃物振り回して暴れてる……これは夢か? 夢なのか……?」

マタタビ「さがっていろよ? お前達」ジリジリ

マタタビ「……死ぬぞ?」

尭深(カッコイイ……)ズズ

クロ「お前がいて丁度良かったぜ! 最近暴れてねぇからなぁ!」カキーン!

マタタビ「返り討ちにしてくれる!」シャキーン!

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:38:28.33 ID:7tgUgreJ0

ガキン! ガキン!

<シネェェェェェェ!

<オマエガシネェェェェ
菫「なんか始まったぞ……」

穏乃「あのトラ猫もしゃべってる……」

憧「なんなのよーもーう!」

灼「部屋が滅茶苦茶……」

玄「ほらお姉ちゃん! あんな暴力的な猫はお姉ちゃんには似合わないよ!」

宥「クロちゃーん……暴れちゃだめだよぉ」オロオロ

淡「あれぇ?」

菫「あなた達は……阿知賀の……(げ! 松実宥!)」

宥「あっ、準決勝ではどうも」ペコリン

菫「はひっ、いえ……こ、こちらこそ」ペコリン

ナナ「!」ピコーン

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:43:34.08 ID:7tgUgreJ0

ナナ「あなた! 恋してるわね!」

菫「へっ?」

ナナ「アタイはナナ! 恋する乙女の味方よ!」

菫「はぁ」

ナナ「あなたの気になっている相手……ズバリこのユウちゃんね!」

宥「ええ!?」

玄「はぁっ!?」

菫「いや……気になってるというか……」

菫「確かに私の狙い撃ちをかわされたうえ、振り込んでしまってからはモヤモヤしてはいるが……」

菫「これは恋なのだろうか?」

ナナ「その胸のモヤモヤ! まさしく愛よ!」

菫「そうかな……」

ナナ「そうよそうよ! 絶対そうよ!」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:49:25.75 ID:7tgUgreJ0

菫「そうか……そうなのか……」

菫「ありがとう電気スタンドさん! おかげで胸のモヤモヤが晴れた!」

ナナ「どういたしまして! あとアタイの名前はナナよ!」

菫「というわけで、好きだ! 松実さん!」

宥「ええええっ!?///」

玄「ちょちょちょ! ちょっと待って! 私もお姉ちゃんに恋してるのです! ナナさん!」

ナナ「ええっ!?」

宥「ちょっ、何言ってるの玄ちゃん!?」

玄「ナナさんは恋する乙女の味方なんですよね!? 恋に性別も種族も関係ないんですよね!?」

ナナ「そっ、そうだけど! 近親相姦は嫌って、グリッソム主任も言ってたし!」

玄「うう……やっぱり……変ですよね……? 姉妹でこんな」グスン

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:54:26.75 ID:7tgUgreJ0

ナナ「いやー! 変じゃない変じゃない! アリよ! アリ! あー姉妹百合最高だわーー!」

玄「ですよね!」ケロッ

照「ちょっと待った」

淡「何勝手に話し進めてるんですかー!」

照「菫を狙っているのは私達も同じ」

淡「ぬけがけは許さないよー!」

菫「お前達!?」

照「菫、愛してる」

淡「結婚してください菫先輩ー!」

菫「す、すまない。お、お前達は大切な仲間だと思ってるけど……」

ナナ「これは! 思わぬ恋のライバル出現!?」

ナナ「修羅場よ! 修羅場!」

宥「え、ええぇ……?」

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 01:59:44.59 ID:7tgUgreJ0

ナナ「こうなったら、ユウちゃんとスミレちゃんを賭けて決闘よ! 決闘しかないわ!」

クロ「面白い……」ユラリ

ナナ「わーー!! クロちゃんいつの間にーー!?」

クロ「オイラが加勢してやるからお前らの大切なモノ、守ってみやがれ!」

宥「え!? クロちゃん!?」

照「望むところ!」オリャー!

淡「阿知賀の泥棒猫! 覚悟ーー!」ウリャー!

宥「ふぇっ!?」

玄「お姉ちゃんに手を出すのは許さないのです!!」トリャー!

菫「お、お前ら松実さんに何をするんだ! やめろーー!!」テリャー!

玄「あなたに加勢される筋合いはありません! 引っ込んでてください弘世さん!」

菫「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」

クロ「ほぃ! おしゃべり厳禁!」ズバッ!

マタタビ「待てぃ!!」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:04:46.87 ID:7tgUgreJ0

ガキィィンッ!!

クロ「なに!?」

マタタビ「キッドぉ……拙者との勝負を投げ出すとは、見損なったぜ」

マタタビ「そっちにキッドが加勢するなら、拙者は貴様達に加勢してやるぜ? マツミクロとやら」

玄「是非お願いします!」

クロ「上等だコラァ! 時間無制限! 死んだら負け! ファイッ!!」

<オラオラオラオラー!

<シネキッドォー!

<コークスクリューパーンチ!

<ドララララララ!

<アワアワアワアワ!

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:09:28.37 ID:7tgUgreJ0

宥「ひぃぃぃぃぃぃっ!?」

菫「くっ! ここにいたら危ない! 来るんだ!」グイッ

宥「ふぇっ!? は……はいっ!」タタタ

玄「あっ! 待って! お姉ちゃんは渡しません!」ダッ

照「おのれ逃げるか!」

淡「逃がさないよー!」

クロ「なんか面白いことになったぜ?」

マタタビ「余所見をするなぁぁーーーー!!」ガキーン!

クロ「あぁーらよっと!!」カキーン!

憧「なんか戦いのスケールが大きくなったんだけど……」

灼「控え室の外に行っちゃった……」

穏乃「追いかけよう!!」タタタタ

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:14:24.78 ID:7tgUgreJ0

ポツーン……
誠子「取り残されちゃった……」

尭深「扱える人数に限界があるんじゃない? 原作的に」

誠子「お茶くれる?」

尭深「うん」

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:19:45.51 ID:7tgUgreJ0

那岐「はぁ。まさか一回戦で敗退とは」

那岐「まぁ、適当に他校の戦いを見学していくか」

那岐「ん? なんだあれは……? 猫が暴れている?」
クロ「オラオラオラーーー!!」ガキン!

マタタビ「うぉおおりゃぁぁぁーーーー!!」ガキガキーン!
那岐「うぉっ!? こっちにきた!?」

マタタビ「死ねぇぇぇぇ!!」ズバァァァ!!

クロ「死ぬかぁぁぁぁぁ!」カッキーーン!!

那岐「うぉぉぉ!!! 二刀流……」

那岐「弐斬り! 閃!!」ガキィィィン!!

クロ「なにぃ!?」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:24:22.55 ID:7tgUgreJ0

マタタビ「拙者達の斬撃を止める小娘がいるとは……」

クロ「おんもしれぇ!」ニタァァァ

那岐「えっ?」

クロ「相手になってやるぜぇ!!」ウォリャー!

マタタビ「待てキッドォ! 逃げるなぁぁぁ!!」

那岐「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
ナナ「ああ!? クロちゃんが女の子を襲ってる!」

灼「その言い方はいろいろ誤解を招く」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:30:51.26 ID:7tgUgreJ0

那岐「来るなぁぁ! 二刀流! 七十二煩悩鳳!!」ボボッ!

クロ「効くか、んなもーん!」ズバッ! ズバッ!

マタタビ「くぉらぁぁぁ! キィッドォォォ!!」カキーン!

クロ「そっちも、うぉらぁぁぁぁぁぁ!!」シャキーン!

ナナ「ああっ! 斬撃が跳ね返されて!」

ズバァン!

穏乃「天井に当たった!」

憧「破片が崩れる先に誰かいる!」

灼「あれは確か清澄の部長……」

久「え?」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:37:05.86 ID:7tgUgreJ0

ガラガラガラッ……!!

美穂子「上埜さんあぶないっ!」シュタッ!

久「美穂子!?」

美穂子「アンチマナー・キックコースッ!!」ドカァーン!

穏乃「破片を蹴り砕いた!?」

憧「あの女……! なんて脚力なの!?」

久「うわ……」ヘナヘナ

美穂子「上埜さん? 無事ですか?」ニコッ

久「えっ? う……うん、ありがと」

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:42:24.09 ID:7tgUgreJ0

美穂子「これ……お弁当、作ってみたんです。よかったら食べてください」

久「へっ……? あ、ありがと……嬉しいわ///」

美穂子「さて……あなた達……」ゴゴゴゴゴゴ

那岐「ひっ……!?」

マタタビ「おい。なんか怒らせたみたいだぞ」

クロ「……」

美穂子「上埜さんに何かあったら、三枚にオロしますよ……?」ニコォォ

那岐「ひぃぃぃぃぃぃっ!?」

クロ「面白れぇ! やってみろぉ!」ダッ

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:46:37.61 ID:7tgUgreJ0

美穂子「上埜風脚(ウェノブルジャンブ)……!」ゴォォ

美穂子「一級胸肉(プルミエールおもち)!!」ドガン!!

クロ「うぉぉぉっ!?」バキーン!

マタタビ「キッドの剣が折れただと!?」

クロ「おんもしれぇ!!」ジャキン!

ナナ「あ! いけない本気よ! クロちゃんが銃を抜いたわ!」

クロ「オイラに牙を向いたなら死ぬ覚悟はしとけよ!」ガルルルル!

美穂子「甘いです!」シュタッ!

憧「ちょっ! JK相手に銃ぶっ放してるーー!!」

ナナ「大人げないのがクロちゃんなのーー!!」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:51:00.58 ID:7tgUgreJ0

クロ「武器借りるぞっ!」ガシッ

マタタビ「あっ! 拙者のすてるすブーメラン!」

美穂子「恋のメテオストライク!!」ゴォォォ

美穂子「惚れてもいいんですよぉー! 上埜さぁーん!」

クロ「あたるかぁぁぁぁぁぁ!!」ガキーン!

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 02:56:22.30 ID:7tgUgreJ0

玄「お姉ちゃんは渡さない!」ドギャァン

照「菫に手をだすなぁぁぁ!」ゴォッ

淡「横取りは許さないよ!!」ドンッ

宥「きゃぁぁぁっ!」ヒョイッ

菫「お前らやめろぉぉぉ!!」
憧「あっちもまだ戦ってたーー!?」

穏乃「会場が崩れるーー!!」

灼「大会どうなっちゃうのかな」

憧「そんなこと気にしてる場合ーー!?」

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 03:01:38.28 ID:7tgUgreJ0

ゴゴゴゴゴゴ……

ガラガラガラ……

洋榎「魔王や……破壊の魔王が舞い降りたんや……」

絹恵「お、お姉ちゃん……」

剛「なぁ、ミーくんや」

ミー「なぁに? 剛くん」

剛「ワシら、何もしてないよな?」

ミー「うん。有珠山を応援しに、はるばる北海道から観戦にきただけだよ、剛くん」

剛「さっき見覚えのある黒猫とトラ猫が暴れてるのが見えたのは気のせいかな?」

ミー「うん。気のせい気のせい」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 03:07:07.85 ID:7tgUgreJ0

そしてそして
クロ「いやぁ~ついノリで暴れすぎちまった。反省、反省」テヘッ

美穂子「くっ……不覚……」ガクッ

穏乃「ひっ、ひぇぇぇぇぇぇ……」ガクブル

憧「殺す気!? この化け猫!!」

ナナ「クロちゃんのバカぁぁぁぁーーー!!」

マタタビ「で……この崩れた会場、誰が直すんだ……?」

クロ「いやぁぁ~ここはひとつちょいちょいっと頼むぜ、マタタビの大将~」

マタタビ「……」ムカッ

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 03:10:50.60 ID:7tgUgreJ0

菫「松実さん……怪我はないか?」キリッ

宥「は、はい……」

玄「あっ! お姉ちゃんと良い雰囲気は許さないのです!」

照「菫の馬鹿! 浮気者!!」

菫「浮気っって違うだろ!」

淡「こんの泥棒猫ぉぉぉぉ!」

宥「ふぇぇぇぇ……」

菫「やめろーー!」

玄「お姉ちゃん! 私と弘世さんどっちを選ぶの!?」

宥「えっ? そ、そんな……」

菫「松実さん! 私のことは嫌いか!?」

宥「す、好きとか嫌いというか、出会ったばかりですし……」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 03:15:45.84 ID:7tgUgreJ0

玄「お姉ちゃん! こんな会ったばかりの人より私を選んで!」

宥「く、玄ちゃんのことは妹として好きだよ……」

菫「松実さん!!」

玄「お姉ちゃん!!」

宥「ふぇっ……くっ……」

宥「クロちゃぁーん!」ダキッ

クロ「あん?」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 03:20:01.94 ID:7tgUgreJ0

宥「わ、私はクロちゃんが良い! あったかいから!」ギュゥ

クロ「だぁ~から、知らねーよ! なんでこっちに話をふるんだよ!!」

ナナ「んなぁ!?」

菫・玄「」

ナナ「どさくさに紛れて、なぁーに言ってくれちゃってるのぉ! あの女ぁ!!」ワナワナ

菫「負けた……猫科に負けた……」ブツブツ

玄「お姉ちゃん……獣姦趣味だったなんて……」ブツブツ

宥「そっ、そういう意味じゃないよ!?」

ナナ「こうなりゃ戦争よ! マフラーキャラの座もクロちゃんの彼女の座も渡さないわ!!」

クロ「だぁーから話が終わらねーからやめろってーー!!」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/09(土) 03:24:47.94 ID:7tgUgreJ0

横内「その後、会場はマタタビの手によって修復され、インターハイは一時中断の後、再開されたとさ」

横内「いやはや恋の嫉妬は怖いねぇ。ナナちゃん、思いもよらぬライバル出現か!?」

横内「それにしてもクロちゃんと玄ちゃんの勝負、もうちょっと見たかったねぇ」

横内「それでは皆さんご一緒に!」

横内「待つな! 次回!」

カン!

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