1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:03:15.36 ID:yyWsGCY40
初美「今日は沢山チョコレートが食べられる日なんですよー!」
春「黒糖じゃないけどお菓子…」
小蒔「はい! 『ちょこれーと』をもらえる日なんですよね!」
霞「あらあら」
巴「あの…盛り上がってるところ悪いんですが」
小蒔「はい?」
巴「ウチは神社なのでバレンタインは関係ありません」
初美「え゙っ…!?」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:09:13.14 ID:yyWsGCY40
小蒔「そ、そんな…」
霞「バレンタインって西洋の誰か偉い人に由来する日なのよ? 神社の巫女さんがお祝いする理由は皆無よ」
春「でも、良子さんは毎年チョコをもらってたって…」
巴「戒能さんは戒能さん。ウチはウチです」
初美「じゃ、じゃあ…」プルプル
巴「今日もいつも通りのお務めです」
霞「…といっても今日は明星ちゃんもいるし私と巴ちゃんだけでいいわ」
巴「3人はゆっくり勉強でもしてて下さい」
小蒔・春・初美「はい…」ガーン
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:15:14.91 ID:yyWsGCY40
霞「あらあら。あんなに残念そうな顔しちゃって」クスッ
巴「驚かしがいがありますね」
小蒔「…お腹がすきました」キュゥ…
春「さっきお昼ご飯食べたばかり…」
初美「うあー! チョコ食べたいですよー! 甘いチョコが食べたいんですよー!」バタバタ
小蒔「おやつにちょこれーとが出たりしないものでしょうか…」
春「ないとはいえないけど…」
初美「…」キュゥ…
初美「…姫様、はるる」
小蒔「はい?」
初美「チョコ…買いに行きませんかー?」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:21:12.22 ID:yyWsGCY40
春「それは名案」スッ
小蒔「今日はお務めではないですし買いに行ってもいいですよね!」
初美「みんながチョコを食べてるのに私たちだけ食べられないなんておかしいですよー」
春「その通り」
小蒔「そうです! 私たち巫女にもちょこを食べる権利くらいあります!」
初美「では…行きますかー!」
霞「…あら?」
霞「みんなどこか遊びに行くのかしら?」
巴「おやつの時間までに帰ってくるといいんですけどね」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:27:25.81 ID:yyWsGCY40
小蒔「わぁ…!」キラキラ
春「すごい」
初美「チョコレートがいっぱい置いてますよー!」
春「いつものお店がこんなになってるなんて…」
小蒔「ばれんたいんというのはすごいですね!」
初美「それで…どのチョコを買って行きましょうかねー?」
春「ん…」
小蒔「うーん…あ!」
小蒔「この『手作り[割]チョコレート』というのはどうでしょうか?」
春「結構大きい…」
初美「見た事のないチョコレートですねー。いつもはお店で見ませんしきっと限定品ですよー!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:33:09.49 ID:yyWsGCY40
小蒔「♪~」ホクホク
初美「こんなに大きいチョコを食べられるなんて…楽しみでいっぱいですよー!」
春「良子さんにも自慢する…」パシャッ
春「…メール送信」ピッ
小蒔「帰って食べるのが待ち遠しいです!」ウキウキ
霞「けど巴ちゃんがチョコレート作りまでできるなんてね」
巴「いえ、私も最初は色々失敗しましたよ」
霞「私の作ったチョコ…あの子たち喜んでくれたらいいんだけど」
巴「大丈夫ですよ。きっとクリスマスの時のようにみんな笑顔になります」
小蒔「きょうは『くりすます』です!」霞「あら」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:38:38.70 ID:AXVaCv5G0
ホモチョコとレズチョコってものがあってな?
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:41:10.63 ID:f3vBj8J50
>>13
どっちもホモじゃないですか!
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:43:27.08 ID:yyWsGCY40
春「…良子さんから返信」
春「…」
春「ん…? そのチョコはそのまま食べる用のものじゃない?」
良子『ハル、そのチョコはバレンタインチョコを自分で作るためのチョコなんだ』
良子『まあ自分でそのまま食べてもいいだろうけど…時間があるなら作ってみたらどうだい?』
春「自分で…作る?」
小蒔「面白そうですね! 手作り『ちょこ』…お菓子作りです!」
初美「私たちでもっと美味しいチョコを作ることができるんですねー? やりますよー!」
春「じゃあ何かレシピを教えてもらう…」ピッ
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:50:02.76 ID:yyWsGCY40
春「生チョコレートのレシピ」スッ
初美「いいですねー! 生チョコレートは普通のチョコレートより美味しいんですよー」
小蒔「食べたいです…」
春「じゃあまず買ってきたチョコを細かく刻む」
小蒔「どのくらいの大きさにすればいいんですか?」
春「…ものすごく細かく。最終的に溶かしやすくなるように」
春「まな板にオーブンペーパー…あった、これを敷いて包丁で細かく千切りにする」
初美「姫様、包丁には気をつけて下さいねー」
小蒔「はい! 霞ちゃんにお料理を教わる時は手を『ぐー』にしていますよ!」
春(姫様が途中で寝てしまわないように注意しないと)
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 13:56:28.28 ID:yyWsGCY40
春「次はチョコを溶かす」
初美「どうすればいいんですかー?」
春「チョコをボウルに入れてそのボウルをお湯に入れて温める」
小蒔「なんだか回りくどいですね」
初美「チョコをお鍋に入れてそのまま火にかけてはダメなんですかー?」
春「そんなことしたら溶けるどころかコゲる」
初美「なるほどですよー。お菓子作りは奥が深いですねー」
春「それじゃあ火を点ける」
小蒔「だ、駄目ですよ春ちゃん! 火を使う時はお家の人と一緒じゃなくては駄目なんですよ!」
初美「そうでしたよー! ど、どうしましょうか…」オロオロ
明星「なにをしてるんですか…」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:06:21.27 ID:yyWsGCY40
明星「休憩しようと思って来てみたら…何をしてるんですか?」
小蒔「明星ちゃん!」
初美「丁度いいですよー! 明星、火をつけてもいいですかー?」
明星「え? 別にいいんじゃないですか…?」
明星(なんで中学生の私に許可を取るんでしょうか…?)※包丁もお家の方と一緒に使いましょうね
春「点火」カチッ
明星「えーっと、チョコ作ってるんですよね? 火はそこまで強くしなくていいですよ」
初美「へ?」
小蒔「もしかして明星ちゃんはちょこを作ったことがあるんですか?」
明星「まあ、巴さんに教わったんですけど…。一応は」
春「ほう」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:12:17.44 ID:yyWsGCY40
明星「お湯の温度は50度くらいなんですけど…ところで生クリームって用意できてるんですか?」
小蒔「生くりーむ?」
春「あ…」
初美「まだ用意してないですねー」
明星「えっ…」
春「ないとダメ?」
明星「それはもう」
初美「生クリームってつまり牛乳ですよねー?」
明星「とりあえず私の知識じゃ牛乳を生クリームにはできないですね」
小蒔「生くりーむは冷蔵庫に入ってないんですか?」
明星「冷蔵庫に必ずあるようなものではないですねぇ」
明星「ってあれ? なぜかあるし…」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:19:17.87 ID:yyWsGCY40
巴「明星ちゃん遅いですね」
霞「まあ暇だし休憩が長くても構わないんだけどね」
霞「…あなたと二人きりでいられるし」
巴「ここは神聖な神社ですからね?」
霞「あらあら、ツレないわね」
巴「…私だって我慢してるんですから」
霞「…」
巴「…」
霞「きょ、今日の晩御飯はなな何にしましょうかしらね?」
巴「そ、そうですねー。チョコに使うハズだった生クリームが余ってるのでクリーム煮とかどうですかねー?」
霞「…」
巴「…」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:29:03.32 ID:yyWsGCY40
明星「しかもココアパウダーまであるし…」
春「よく分からないけど買ってくるものはない?」
明星「はい」
初美「それじゃ問題無しですよー。早速この生クリームを…」
小蒔「どうすればいいんですか?」
春「えっと…沸騰する直前くらいまで温める」
明星「チョコも同時進行で温めましょうか。こっちは50度くらいのお湯ですね」
小蒔「はい! 頑張ります!」
霞「そういえばココアパウダーもかなり余っちゃったけどあれはどうするの?」
巴「そうですねぇ…。また今度マフィンでも作りましょうかね」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:35:34.49 ID:yyWsGCY40
初美「わわー! チョコが溶けてますよー!」
明星「空気が入らないように気をつけて混ぜて下さいね」
小蒔「はい!」
春「生クリームもいい感じ…」
明星「みたいですね。じゃあそのクリームをゆっくりチョコの方に加えていって下さい」
春「ん…」
小蒔「空気が入らないように…!」
初美「おいしそうですよー…」ジュルリ
明星「あはは。つまみ食いはほどほどにして下さいね」
明星「このチョコは誰か…っていうか霞さんたちにあげる用なんですよね?」
初美「へ?」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:36:33.96 ID:+gbQwYPq0
これはがんばり屋さんの小蒔ちゃん
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:41:56.44 ID:yyWsGCY40
明星「…まさか自分たちで食べる用だったりします?」
小蒔「え、えっと…」
春「図星」
初美「あー! バラしちゃダメですよはるるー!」
明星「…」ジトー…
春「うっ…」
小蒔「けど確かに明星ちゃんの言う通りですよね」
小蒔「ばれんたいんとは大切な人にちょこを送る日…自分で食べるのもいいですけど」
小蒔「私たちも日頃からお世話になっている霞ちゃんや巴ちゃんにちょこを送るべきなんです」
春「姫様がそう言うなら私もそうする」
初美「むむ…。仕方ありませんねー」
小蒔「みんなで『ばれんたいんちょこ』を作りましょう!」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:51:33.04 ID:yyWsGCY40
小蒔「あとは何をすればいいんでしょうか」
春「えーっと…ラップを敷いたバットかタッパーに流し入れる」
初美「用意できましたよー!」
小蒔「それでは…」
明星「いい感じにできましたね」
小蒔「はい!」
初美「それで…今は溶けてますけどいつ頃完成するんですかー?」
春「早く二人に渡したい」
明星「そうですねぇ…。冷蔵庫に入れておけば明日までにはできると思います」
小蒔「え…?」
春「明日…?」
初美「明日にはもうバレンタインデーは終わってますよー!?」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 14:58:09.98 ID:yyWsGCY40
明星「あー…、まあそれはそうですけど」
小蒔「こ、これでは『ばれんたいんちょこ』を渡せません…」
春「せっかく頑張ったのに…」
初美「うあー! みんなでチョコが食べられると思ってたのに酷い仕打ちですよー!」
明星「いや、酷い仕打ちって…しかも自分も食べるつもりなんですね」
巴「確かにここまで長くお務めをサボるのは酷いかもしれないね」
霞「…明星ちゃんが帰ってこないことにも気付かず乳繰り合ってたことは内緒ね」ボソッ
小蒔「…」
初美「あ」
春「」
明星「巴さん! 霞さん!」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 15:04:35.77 ID:yyWsGCY40
明星「すみませんすみません。お務め中だったの忘れてました!」
巴「別にいいよ。暇だったし」
霞「それであなたたち何をしてたの? …まあ見れば想像はつくけど」
小蒔「え、ええっと…」
初美「こ、これはですねー」
春「決してバレンタインチョコを作っていたわけじゃ」
巴「…そっか。じゃあ自分用のチョコを作ってたのかな?」
小蒔「い、いえ! 最初はそうでしたけど途中からは…っ!」
霞「途中からは?」
小蒔「…お、お二人にちょこを渡そうと思って」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 15:10:10.39 ID:yyWsGCY40
巴「…」
霞「…」
小蒔「けどっ…! 今日はまだ渡せないんです…。ごめんなさい」
巴「…ふふっ」
霞「…うふふふふ。なんで謝るのよ、小蒔ちゃん」
初美「え…?」
春「なんで笑ってるの?」
霞「…それはもう、嬉しいからよ」
巴「あの姫様やハッちゃん、春ちゃんが私たちにチョコを作ってくれるなんて…」
霞「その気持ちが嬉しいのよ。ありがとう、小蒔ちゃん」
巴「ありがとう。ハッちゃん、春ちゃん…それに明星ちゃんも」
小蒔「霞ちゃん…! 巴ちゃんっ…!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 15:20:21.84 ID:yyWsGCY40
霞「巴ちゃん、…今いいかしら?」
巴「もちろん。霞さんに任せますよ」
初美「??」
霞「はい、これ…私からみんなにバレンタインチョコよ」
春「え…」
小蒔「わぁ…!」
巴「神社は確かにバレンタインと関係ありませんが、別に巫女がチョコを作ってはいけない決まりはありませんからね」
巴「ああ、あと食後に私の作ったチョコケーキもあるのでみんな楽しみにしてて下さい」
初美「ケーキもあるんですかー!?」
春「驚き…!」
明星「実は私もみなさんにチョコ作って来てるんです…」
霞「あら本当? それはありがとう」
小蒔「今日はちょこがいっぱいですね! とっても嬉しいです!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 15:27:23.80 ID:yyWsGCY40
初美「ふぅ…舌がとろけちゃいますよー」
春「甘いものは最高」
小蒔「霞ちゃんのちょこも巴ちゃんのけーきもすごく美味しかったです!」
霞「うふふ。どういたしまして」
明星「ごちそうさまでした」
巴「明星ちゃんのチョコも美味しかったよ。腕を上げたね」
明星「そうですか? 巴さんに教わったからですよ」
初美「チョコも食べたしもう満足ですよー…」
春「なんだか眠くなってきた」
霞「こらこら、ちゃんとお風呂に入って歯磨きしてから寝るのよ」
小蒔・春・初美「はーい」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 15:32:15.75 ID:12i5ZKAA0
平和すぎて涙が出る
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 15:34:09.34 ID:yyWsGCY40
小蒔「zzz」
春「…」
初美「もうたべりゃれはい…れふよー…」
霞「あらあら」
巴「夢の中でまで食べてるんですね…」
明星「みんな可愛いですね」
霞「…」
明星「…」
巴「…」
明星「すみません。私お邪魔ですよね…」
霞「そ、そんなことないわよ!?」
巴「いやー、明星ちゃんと話すのは楽しいなあ。ちょっと飲み物入れるからもっと話さない?」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 15:41:14.44 ID:yyWsGCY40
霞・巴・明星「乾杯」カン
霞「巴ちゃん、入試合格おめでとう」
巴「ありがとうございます」
明星「巴さん頭いいですもんね…。本当におめでとうございます」
巴「うん。明星ちゃんもありがとう」
明星「けど…それって巴さんは4月からここにはいないってことなんですよね」
霞「…」
巴「…うん。明星ちゃん、姫様たちのことをよろしくお願いします」
明星「ちょ、ちょっと巴さん! 頭上げて下さいよ…!」
明星「私だって六女仙の一人なんです。ちゃんと姫様をお守りします!」
巴「…ありがと、明星ちゃん。明星ちゃんがいるから私は安心して大学に行けるよ」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 15:51:41.30 ID:yyWsGCY40
霞「私としても明星ちゃんがいるから安心できるのよね。ほら…」
春「…zz」
初美「わぁー…い、おっきぁはいやきれふよー…」
明星「はは…確かに頼りにならない先輩ばかりですね」
巴「ごめんね、多分明星ちゃんかなり苦労すると思う」
霞「えーっと、巴ちゃんがこれまでやっていた仕事といえば…」
霞「裁縫躾炊事洗濯掃除おやつ作りおやつの買い出し部費のやりくり各種手続きに各方面への挨拶から謝罪まで?」
明星「それ全部巴さんがやってたんですか!?」
巴「まさか、一部だけだよ」
霞「9.9割くらいよね」
巴「…」
明星「ほぼ全部じゃないですか! それを…私一人で…」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 15:57:29.80 ID:yyWsGCY40
巴「大丈夫大丈夫。ちゃんと春ちゃんたちにも引き継ぐから」
霞「それに今日小蒔ちゃんたちはお菓子作りをした。今後は自分たちで色々できるはずよ」
明星「そ、そうですよね…」
巴「もし何かあったらいつでも呼んで?」
霞「私も出来る限りのサポートはするわ」
明星「巴さん…霞さん…はい!」
明星「あ…もうこんな時間。私は明日の朝から清掃に入るのでお先に寝ます」
霞「あらあら」
明星「正直もう眠いんです…。霞さんたちはよく起きていられますね」
巴「明星ちゃんより少し大人だからね」
明星「そうですね…。お休みなさい…です」
霞「あらあら、うふふ」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 16:03:58.25 ID:yyWsGCY40
霞「…」
巴「…」
霞「明星ちゃんの寝顔も可愛いわね」
巴「ええ。随分成長したけどやっぱりまだまだ子供です」
霞「…あらあら。私たちだってそこまで年は変わらないのに」
巴「私はもう大人ですよ」
巴「なぜなら――」
霞「!!」
巴「こうして…大人のキスもできるようになりました」
霞「と、巴ちゃん…!」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 16:13:23.15 ID:yyWsGCY40
霞「もう…! いきなりなんて卑怯よ…」
巴「今日一日、二人きりだったのに何もできませんでしたからね」
巴「それに…バレンタインデーは恋人同士が過ごす日ですから」
霞「巴ちゃん…!」
巴「大好きですよ、霞」
霞「~~~~~っ!」
巴「まあ隣の部屋で姫様たち4人が寝ているので今日もキスだけなんですが…」
巴「その代わり、今夜はずっと…っ!?」
霞「んふっ…ちゅっ……、んんっ」
霞「…ふう。あなたのペースにはさせないわよ」
巴「霞さ…霞」
霞「うふふ。ちょっと大人なチョコレート味ね」
巴「霞…今夜はずっと、こうして――」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 16:23:11.76 ID:yyWsGCY40
初美「んんー…おはようですよー」
小蒔「まだ眠いです…」
春「姫様起きて。今から掃除」
明星「あれ? 清掃の当番じゃないとはいえ霞さんと巴さんがまだ寝てるなんて…」
小蒔「ふふ、2人ともお寝坊さんですね」
春「それを姫様が言うの…?」
初美「まったく、私たちが起きてるのに寝てるなんてまだまだ子供ですよー」
明星「それを初美さんが言うんですか…?」
明星「まあとにかく、朝の清掃終わらせちゃいましょう」
小蒔「はい!」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 16:29:01.62 ID:yyWsGCY40
巴「それじゃ、出しますよ」
小蒔「わぁ…!」
春「私たちの作ったチョコ…」
初美「固まってますよー!」
明星「これを切ってココアパウダーをまぶして完成ですね」
小蒔「はい! 私切ります!」
初美「では私とはるるでココアパウダーをかけますよー」
霞「あらあら、包丁はちゃんと気をつけて使うのよ」
小蒔「はい!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 16:35:06.22 ID:yyWsGCY40
小蒔「…」
霞「美味しい…」
巴「甘くておいしいですよ。姫様、ハッちゃん、春ちゃん」
初美「本当ですかー!?」
春「良かった…」
明星「私も一口っと…本当だ、ものすごく美味しいです」
霞「ほらほら、自分達も食べてみなさい」
春「うん」
初美「わーい! 口の中がとろける甘さでいっぱいですよー!」
小蒔「私たちが作ったお菓子がこんなにもみんなに喜んでもらえてとても嬉しいです!」
小蒔「『ばれんたいん』はみんなでちょこを食べるのが一番ですね!」
お わ り
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 16:57:18.27 ID:7Sc7xhlU0
おつ
姫さまかわいい