【尭深SS】照「渋谷は本当にお茶が好きだな」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 21:54:11.25 ID:1cKf02Xk0

淡「いつでも飲んでますよね」

尭深「…まぁ」

誠子「授業中でも飲んでるよな」

尭深「…まぁ」

淡「えっそれ大丈夫なんですか?」

誠子「入学してからずっとだからなー」

誠子「先生ももう注意するの諦めてるよ」

淡「渋谷先輩って意外と頑固なんですね」

尭深「…」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 21:55:19.35 ID:1cKf02Xk0

照「そんなに飲んでて飽きないものなのか?」

尭深「…気分で飲むもの変えてるから」

誠子「じゃあ今はどんなの飲んでるの?」

尭深「…これは身体が温かくなって気分が落ち着く」

淡「あー、いいですねー」

淡「名前はなんて言うんですか?」

尭深「…鬼ごろし」

全員「…」

照淡誠子「えっ」
みたいなアル中尭深ちゃんなんてのを思いついた

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 21:56:36.21 ID:3Q7mSwa70

いいね
続けて

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:07:19.48 ID:UBA2voyVO

尭深ちゃんは可愛い

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:16:19.80 ID:1cKf02Xk0

淡「鬼ごろしってあの…」

誠子「へ、へーそんな名前のお茶があるんだなー」

尭深「…」

淡「あの、渋谷先輩、鬼ごろしって…」

照「たしかお酒だった気がするんだが」

尭深「…鬼ごろしは日本酒」

誠子「尭深…私と同い年だよな?」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:21:26.39 ID:1cKf02Xk0

淡「そうですよ!未成年飲酒は法律で禁止されているんですよ!」

尭深「…」チビチビ

誠子「あ!こら飲んじゃダメだ」

照「大星、渋谷の湯飲み取り上げて」

淡「はい、没収です」

尭深「あっ…」

淡「この匂い…本当にお酒みたいです」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:27:50.91 ID:1cKf02Xk0

尭深「…」ソワソワ

照「どうしてお酒なんて飲んでたんだ」

尭深「…」ソワソワ

照「今までも飲んでいたのか?」

尭深「…」ソワソワ

誠子「尭深、本当のことを言って」

尭深「…」ガタン スタスタ

淡「ちょっと、どこ行くんですか?」

尭深「…トイレ」ガチャバタン

照「亦野、尾行して」

誠子「はい」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:34:11.42 ID:1cKf02Xk0

尭深「…」ソワソワ

ガチャバタン

誠子(トイレに入った…)

誠子(…)

誠子(尭深…何か嫌なことでもあったのかも…)

尭深「…」ガサゴソ

誠子「…?」

尭深「…んっ、ぷはぁ」

誠子「尭深?尭深何してるの?」

尭深「…」

尭深「…」ガサゴソ

尭深「…なんでもない」ガチャバタン

誠子「そ、そう…」

誠子(流してないし…それにさっきよりお酒の匂いがする…)

誠子(隠し持ってたの…?)

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:34:18.68 ID:NMI77mSn0

アル中じゃないですかーやだー

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:36:25.21 ID:UBA2voyVO

いつも顔赤いのはアルコールかよ

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:41:19.87 ID:1cKf02Xk0

尭深「…」ガチャバタン

誠子「ただいま戻りました…」

淡「あ、おかえりなさい」

照「何も無かったか?」ヒソヒソ

誠子「いえ…あの、隠し持ってたお酒をトイレで飲んだみたいです」ヒソヒソ

淡「ついさっき飲んでたのに…」ヒソヒソ

照「そこまでして飲みたいのか…」ヒソヒソ

尭深「…」

誠子「さっきのお酒はどうしたんですか?」ヒソヒソ

照「どうしようもなかったから捨てておいた」ヒソヒソ

尭深「…っ!」ガタン

照淡誠子「!!」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:47:28.41 ID:1cKf02Xk0

尭深「…」キッ

淡(す、すごい睨んでる…)

誠子(こんな尭深始めて見た…)

照「…」

照「なんだ、言いたい事があるならはっきりと言ったらどうだ」

淡「宮永先輩!」

尭深「…」

尭深「…お」

ガチャ

菫「ん?皆どうかしたのか?」

淡「弘世先輩!」

誠子「そ、その…」チラリ

照「…」

尭深「…」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 22:53:33.16 ID:1cKf02Xk0

尭深「…帰る」スタスタ

照「おい待て」

菫(渋谷が喋った…!)

誠子「尭深、まだ帰っちゃダメだ」ギュッ

淡「そうですよ…ちゃんと説明してほしいです」

尭深「…」

菫「説明?」

淡「渋谷先輩がお酒を飲んでいたんです」

菫「えっ」

尭深「…」ソワソワ

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:05:29.25 ID:1cKf02Xk0

誠子(とりあえず尭深を座らせて話し合うことになった)

照「それで、いつからだ?」

尭深「…」ソワソワ

照「いつから酒を飲んでいたんだと聞いているんだ」

尭深「…三年前」ソワソワ

淡「三年前ってことは、中学二年生の頃ですね」

誠子「そんなに前から…」

照「…なぜ飲み始めたんだ?」

尭深「…」ソワソワ

照「…答えられないのか?」

尭深「…して」

誠子「え?」

尭深「…返してっ!私の鬼ごろし返してよっ!」バン!バン!

照淡誠子菫「!?」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:12:04.12 ID:1cKf02Xk0

尭深「鬼ごろしっ!鬼ごろし返してっ!」ガッシャーン

淡「きゃっ!」

誠子「落ち着け尭深っ!」

尭深「ううぅ!うぅー!」ジタバタ

照「菫!押さえるの手伝って!」

菫「分かってるよ」

尭深「離して!帰る!うー!」ジタバタ

照「くっ、亦野!渋谷のカバン持ってこい!」

誠子「は、はい!」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:18:45.72 ID:1cKf02Xk0

誠子「先輩!カバン持って来ました!」

照「お酒、たぶん中にお酒あるから出して」

尭深「!」

誠子「ありました!鬼ごろしです!」

照「ほら渋谷、鬼ごろしだ、私が悪かったから」

尭深「…う、うぅ」チビチビ

菫「いいのか?飲ませても」

照「今は仕方がない…あんなに暴れられるとは思わなかった」

尭深「…」ポワポワ

誠子「あ、大星大丈夫?」

淡「はい…ちょっとびっくりして転んじゃっただけです」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:29:46.11 ID:1cKf02Xk0

菫「今日はもう帰した方がいいんじゃないか?」

照「しかし…」

尭深「…」ポワポワ

淡「いたた…」

誠子「明日にしませんか?なんかすごい疲れちゃって…」

菫「一回心の整理をしてから話し合う方がいいと思う」

照「…」

照「分かった、明日の部活動の後に各自集合だ」

尭深「…」ポワポワ

誠子「尭深は私が送って行きます」

照「ああ、すまないな亦野」

菫「それじゃあ解散!」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:30:18.22 ID:i1VopfIm0

珍しくまともな照ちゃん
すばらっ、です

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:30:32.24 ID:J6+LFCsb0

まるで照お姉ちゃんの頭がてるてるぱーであるのがデフォみたいな言い方はやめるのです!

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:40:28.46 ID:1cKf02Xk0

帰り道

誠子「ねえ尭深?」

尭深「…」テクテク

誠子(いつもの尭深だ…)

誠子「あのさ、やっぱりやめた方がいいよ」

尭深「…」テクテク

誠子「私たちまだ未成年なんだよ?」

誠子「法律でも飲んじゃダメって決まってるでしょ?」

尭深「…」テクテク

誠子「それに、体に、も、悪いんだよ?」

尭深「…」テクテク

誠子「授業で、やったでしょ?急性アルコール中毒って!!」

尭深「…じゃあ私こっちだから」テクテク

誠子「尭深!待って、待ってよ!」

誠子「尭深…なんで…」グスン

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:46:56.77 ID:1cKf02Xk0

照家

照「…」

照「ねえお母さん」

照母「んー?」カチャカチャ(食器洗い中)

照「お母さんってお酒飲んでるよね?」

照母「そりゃ大人だしねぇ」カチャカチャ

照「…」

照母「だめよー?照はまだ未成年なんだからお酒なんかに興味持ったら」カチャカチャ

照「分かってる!私じゃないから安心して」

照母「私じゃないって、あんた…」カチャ…

照「っ!なんでもない!」タタタ

照母「…」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:54:04.71 ID:1cKf02Xk0

菫家

菫「未成年…飲酒…」カタカタ

菫「…」

菫「こんなの…」

菫「まさか身内にいるなんてな…」カタカタ

淡家

淡「はぁ…」

淡「渋谷先輩、どうなるんだろう…」

淡「…」

淡「もし学校とかにバレたら…」

淡「!」

淡「ぜ、全国大会行けなくなったりして…!」

淡「私はいいけど、宮永先輩や弘世先輩は…」

淡「…」

淡「…明日なんか来なければいいのに」グスン

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/02(土) 23:58:54.24 ID:LVVlwr2E0

なんかすごくしんこくなはなしになってきたな

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:00:16.79 ID:d5fY48ZhO

金八先生が教科書の詩を詠み出すレベル

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:07:16.56 ID:BWKDDnfu0

誠子家

誠子「尭深…」

誠子「私、なんで気付かなかったんだろう」

誠子「匂いとかで分かりそうなのに…」

誠子「…」

誠子「そっか、尭深とは高校からだから…」

誠子「尭深が元々どんな匂いか、分からなかったもんね…」

誠子「尭深の…匂い…」

誠子「…んっ」

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:08:24.77 ID:BWKDDnfu0

尭深家

尭深「…ふふふ」

尭深「…一の蔵」ドー

尭深「…八海山」レー

尭深「…越乃寒梅」ニー

尭深「…田酒」シー

尭深「…黒龍」ヨー

尭深「…十四代」ウー

尭深「…雪ふるる」カー

尭深「…鬼ごろし」ナ!

尭深「…ふふ、今日のシメは鬼ごろし」チビチビ
お酒知らないからこれおかしいやんけってのあったら優しくツッコんでね

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:18:24.07 ID:BWKDDnfu0

ガチャリ

菫「すまん、遅れた」

照「よし、これで全員揃ったな」

照「分かってると思うがこれから尭深の飲酒問題について話し合う」

淡「お茶とお菓子は用意してありますよ」

照「今日は昨日のようにすぐには帰さないからな、渋谷」

尭深「…」ポワポワ

淡「…あれ?渋谷先輩が飲んでるのお酒じゃないですか!」

誠子「え!?」

照「おい渋谷、さっき大星が入れたお茶はどうした?」

尭深「…」

尭深「…捨てた」ドヤッ

照「っ!」イラッ

淡「そ、そんな…」

菫「これは重症だな…」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:27:28.17 ID:BWKDDnfu0

照「…とにかく、話し合いを始める」

菫「酒を飲み始めたのは中学生からだったな」

尭深「…まぁ」コクリ

照「それで、どうして酒を飲み始めたんだ?」

尭深「…別に」

照「別に?特に理由は無いって言いたいのか?」

尭深「…」

照「渋谷ァ!」ガタン!

淡「ちょ、ちょっと先輩…!」

菫「落ち着け宮永、イライラするんじゃない」

照「でも、こいつが…!」

菫「分かる、分かるが、今は渋谷を怒る時じゃない」

菫「渋谷に酒を辞めるように説得する時なんだ」

照「…ごめん」

尭深「…」チビチビ

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:29:15.40 ID:dGH3OqBI0

こいつぁ施設がいるかもな

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:34:37.54 ID:BWKDDnfu0

淡(またお酒飲んでる…)

誠子「理由は…特に無し、と」カキカキ

淡「あれ?亦野先輩何書いてるんですか?」

誠子「うん、今日のことまとめといたら後で役立つかなって」

淡「…」

淡「…今日で解決とか、無いんでしょうね」

誠子「…うん、尭深ってほら、頑固でしょ?」

淡「昨日そんなこと言った自分が嫌になりますよ…」

尭深「…」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:44:41.82 ID:BWKDDnfu0

照「渋谷、お前はどうして酒を飲んでるんだ?」

照「そんな年で飲んで、自分や周りに出る影響を考えないのか?」

尭深「…」チビチビ

菫「未成年から飲酒をしていると脳に影響を及ぼしたり、体の各機能に障害が出るそうだ」

尭深「…」チビチビ

照「菫の言った事が分かるか?酒はお前の人生も狂わせる物なんだぞ!」

尭深「…先輩も飲みませんか?落ち着きますよ?」

照「…」イラッ

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:51:25.62 ID:ahUEEOs60

だめだ
もう脳に障害がでてるわ

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:52:41.88 ID:BWKDDnfu0

淡(うわぁ、宮永先輩すごいイライラしてるよ…話逸らそう)

淡「あ、そ、そういえば渋谷先輩はどうやってお酒買ってるんですか?」

淡「お店では年齢確認があるから買えませんよね?」

照「…おい、答えろ」

尭深「…」

尭深「…隣の家のお姉さんに買って来てもらってる」

照菫「はぁ?」

誠子「隣の家のお姉さんって、あのちょっとウザい人?」

尭深「…うん」コクリ

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:02:09.06 ID:BWKDDnfu0

菫「亦野知ってるのか」

誠子「はい、なんどか見たことがあります」

淡「もしかしてその人が飲酒を始めた原因…とか」

菫「ありえるな」

照「どうなんだ渋谷」

照「そのお姉さんがお前に酒を飲ませたのか?」

尭深「…」

照「…」

菫「否定しない…か」

誠子「決まりでしょうか…」

照「おい渋谷、今度はその人について教えてもらうぞ」

尭深「…」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:09:11.76 ID:BWKDDnfu0

尭深「…帰る」ガタン

淡「あ!」

誠子「尭深!」

尭深「…」ドアガチャガチャ

尭深「…?」ガチャガチャ

照「ドアの鍵を閉めてある」

照「ここから出たいなら私たちにきちんと事情を話してもらおうか」

尭深「…!」

淡「先輩さすがです!」

菫(トイレどうするんだろう)

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:20:07.74 ID:BWKDDnfu0

照「亦野、お前も知っていう事を話してくれ」

誠子「あ、はい」

誠子「えーと、年齢は二十代後半くらいで、テンションがやけに高い人でした」

尭深「…誠子」ソワソワ

誠子「それで仕事はたしかアナウンサー、とかなんとか」

尭深「…誠子、やめて」ソワソワ

菫「アナウンサー…?」

淡「それならすぐに特定出来そうですね」

尭深「…!」ビクビク

照「菫、頼む」

菫「分かってる」ピポパ

菫「もしもし弘世だが、少し調べて欲しい事があるんだ」

後輩『はい、なんでしょうか?』

菫「今二十代後半の女性アナウンサーでテンションが高い人で白糸台周辺に住んでる人を探してくれ」

後輩『かしこまりました、すぐに調査いたします』ピッ

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:28:36.04 ID:SdofBWX80

ふくよかな人か

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:29:17.63 ID:BWKDDnfu0

尭深「…」ビクビク

淡「これで少し進展しましたね」

照「ああ、相手を特定したらすぐにここに呼び出して事情を説明してもらうぞ」

尭深「…あ、あの」

照「ん?」

尭深「…ごめんなさい、私が悪かったです、だからもうやめてください」ビクビク

照「…」

尭深「…お酒も学校では飲まないようにします、だから許してください」ビクビク

誠子「尭深…」

照「ダメだ」

尭深「!」

菫「うん、昨日の事を考えるとそう簡単にはいかないだろ?」

尭深「…あ、あう」

照「それにそのアナウンサーがお前の酒の入手先になっているなら、放っておけるわけがないだろう」

尭深「…」ソワソワ

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:37:03.46 ID:BWKDDnfu0

プルルルルルル

尭深「…!」

菫「さっきの後輩からの連絡だ」ピッ

菫「もしもし」

後輩『もしもし後輩です、先程の人物の特定が出来ましたので連絡いたしました』

菫「分かった、亦野、メモ頼む」

誠子「はい」

尭深「…う、う、」ブルブル

尭深「うあああああああああああ!」ガジャーン

照淡誠子菫「!?」

尭深「やめてって!やめてって言ってるのいぃ!」ジタバタ

照「うるさい!」バキッ!

尭深「うあっ!」

淡「で、でたー!宮永先輩のコークスクリューパンチッ!」

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:46:24.51 ID:BWKDDnfu0

尭深「…うう、痛いよぅ」

照「ハァ…ハァ…」

菫「後輩、続けて」

後輩『は、はい』

後輩『条件に一致する人が一人だけ見つかりました、名前は福与恒子、麻雀の公式大会などでアナウンサーをしている人です』

菫「福与恒子…」

淡「そんな…こーこちゃんが…?」

尭深「…あ、あわわ」

誠子「あ、そうか…どこかで見たことあると思ったらこーこちゃんだったのか…」

後輩『住所は東京都の○□△です』

照「渋谷の家の近くだな…」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:55:44.75 ID:BWKDDnfu0

照「決まったな」

菫「後輩、福与恒子の連絡先は分かるか?」

後輩『はい、事務所の電話番号になりますが~です』

菫「ご苦労だった、帰ってうちの妹とファックしていいぞ」

後輩『サー!ありがとうございます!サー!』ピッ

尭深「…お、お酒」チビチビ

誠子「尭深…」

菫「よし、早速電話して来てもらうぞ」ピポパ

プルルルルルガチャ

事務員『はい、こちら○□アナウンサー事務局です』

菫「私は白糸台高校の弘世菫だ、福与恒子アナウンサーに繋いでくれ」

事務員『あ、は、はい!かしこまりましたぁ!』

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:07:02.64 ID:BWKDDnfu0

保留音『カン!カン!カン!ツモ!チンイツトイトイサンアンコウサンカンツアカイチリンシャ』ガチャリ

尭深「…!」

恒子『もしもしーお電話変わりました福与恒子です』パンパン

菫「白糸台高校の弘世菫です」

菫「『渋谷尭深の件について』お話したい事がありますので至急白糸台高校麻雀部までお越しください」

恒子『えー…それって今はじゃないといけないかなー?ちょーっと忙しくてさー』<アンアンコーコチャン

淡(えっ…?この声って…)

誠子(小鍛冶プロ…?)

照「弘世、代わって」

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:08:51.73 ID:d5fY48ZhO

事務所で何やっとんねん

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:17:48.58 ID:BWKDDnfu0

菫「福与アナウンサー、宮永照に電話代わりますね」

照「もしもし、宮永照です」

恒子『あー、えっと、こんにちわー』パンパン

照「挨拶はいいのでこちらの話を聞いてください」

照「私は麻雀の知識もセンスも無い貴方がどうやってアナウンサーになったのか、知っています」

恒子『…あ?』ピタッ

照「私は貴方が全国大会の裏で女子高生にどんなことをしているのか知っています」

恒子『…』<…コーコチャン?

照「私は貴方がどんな人なのか色んな人に知ってもらえるようにできる人脈があります」

照「こんな私のお願い、聞いていただけませんか?福与恒子アナウンサー」

恒子『分かった、分かったわよ行けばいいんでしょ?』

恒子『そんな脅さなくても最初からそのつもりだったんだから』

照「ありがとうございます、それではお待ちしてますので」ピッ

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:24:45.15 ID:BWKDDnfu0

尭深「帰る!帰る!」ガチャガチャ!

誠子「無理だって、鍵掛かってるんだから」

尭深「…じゃ、じゃあ窓から」

淡「ここ五階だって分かってますか?いくらアル中だからって死んじゃいますよ」

尭深「…う、うぅううう!」ジタバタ

照「こら、暴れるな!」バキッ

尭深「あうっ!」

菫「電話から30分経ったな、そろそろくる頃だ」

カチャ…ドンドン

恒子「すみませーん、宮永姉さーん?こーこちゃんが来ましたよー」

尭深「!!」ブルブル

照「来たか…」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:35:12.15 ID:BWKDDnfu0

ガチャリ

恒子「お、開いたー」

恒子「ちはーっす」

照菫「お待ちしておりました」

尭深「…こ、恒子さん」ボロボロ

恒子「あー、うん…」

淡「えっと、お茶、どうぞ…」

恒子「お茶ねー、うーん」

恒子「ちょっと尭深ー?今お酒持ってるでしょ?出して」

照淡誠子菫「…」

尭深「…あ、あの、今鬼ごろししか持ってませんけど、いいですか?」オロオロ

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:39:37.89 ID:BWKDDnfu0

恒子「えー、あんたまだあんなの飲んでるのー?オヤジ臭い」

尭深「…そ、その、鬼ごろしは恒子さんが始めて飲ませてくれたお酒だから…」ポッ

恒子「金髪ちゃーん、私コーラ飲みたいなー」

淡「え、あ、コーラはその、部室には置いて無くて…」

恒子「ふーん、じゃあはい、お願いね?」チャリン

淡「」ゲンメツ

照「淡、行かなくていいぞ」

淡「宮永先輩!」

照「福与アナ、貴方は私にとってお客さんではありませんので、その辺りよく理解しておいてください」

恒子「…チッ」

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:52:58.14 ID:BWKDDnfu0

照「それで福与アナ、なぜ渋谷にお酒を?」

尭深「…あ、それは、」

恒子「いやー、尭深は家が隣同士だったから小さい頃から私が面倒見てたんだけどさー」

尭深「…」

恒子「尭深が中学の頃にその、私にちょーっと嫌なこととかが続いた時期があってね?」

菫「…」

恒子「その時尭深が二次性徴っていうの?出るとこ出てきたって言うか、ハッキリ言ってエロくなってくる時期なわけで」

誠子(尭深の二次性徴…)ゴクリ

恒子「そんでちょーっとイタズラしてみようかなーってなって、酒盛って眠らせてみたら、こう、ムラムラ~っときちゃって」

淡「」ドンビキ

恒子「それでその時ちょうど周りに誰もいなかったからさー、引ん剥いて全身舐めまわして処z照「オラァ!」バキッ

恒子「ぎゃん!」

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 03:01:54.56 ID:JfQURSjU0

まぁ殴って当然だわなwww

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 03:02:01.27 ID:BWKDDnfu0

照「あんた!自分が何したか分かってんの!?一人の人生ぶち壊してんだよ!オラ!」バキッゴスッ

恒子「うっせ!あんたに何が分かるってんだ!」ガッ!ガッ!

尭深「あわわわわ」ブルブル

菫「淡、誠子、二人を止めろ」

淡「ちょ、こんなの止められませんよー」

誠子(尭深…!尭深が眠らされてエッチなことされてたなんて…っ!)ハァハァ

ガチャリ

教師「おーい、何騒いでんだお前らー!」

全員「!!」

教師「んん!?おい宮永!それにそっちの人!血出てるじゃないかー!」

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 03:16:34.24 ID:BWKDDnfu0

照「ち、ちがいます!これは…」

尭深「…」ソワソワ

恒子「そ、そう、ちょーっと演劇の練習してたんですよーっ!」

教師「演劇ぃ?麻雀部なのにかー!」

誠子「息抜きですよ息抜き!」

尭深(お酒飲みたい)ソワソワ

教師「まあ、そういうことならいいか!だが、あんまりあんまり大きい声とか出すんじゃないぞー!」

菫「はい、うるさくして申し訳ありませんでした」

淡(この人気持ち悪くて苦手なんだよなー)

尭深「…んっ」チビチビ

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 03:26:39.12 ID:BWKDDnfu0

教師「んん!?渋谷旨そうなの飲んでるなぁ!ちょっと喉乾いたから、先生にも分けてくれー!ゲヘヘ」

全員「!?」

誠子「ちょっと、なんかセクハラっぽいですよそれっ!」

菫「学校の職員としてどうかと思いますっ!」

教師「あぁん!?ちょっと生徒と交流を深めようとしているだけだろうが!何がセクハラかーっ!」

淡(早く出て行ってよー!)

尭深「…どうぞ、美味しいですよ」ニッコリ

全員(何普通に差し出してんだぁー!?)

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 03:28:16.30 ID:BWKDDnfu0

誠子「その後、麻雀部員の飲酒と暴行事件が発覚し、白糸台高校麻雀部の長年の歴史は幕を閉じた。
宮永先輩は福与アナの愛人であった小鍛冶プロの手により業界を追われ、妹を連れて海外に逃亡した。
福与アナはこの事件への関与と裏でなんやかんやしていた事をマスコミにリークされ表舞台で見る事は二度となくなった。
弘世先輩と大星は麻雀をやめ、普通の女の子として暮らしていると聞いた。
そして私と渋谷尭深はというと………」

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 03:38:33.16 ID:BWKDDnfu0

尭深「…ねえ、私の鬼ごろし無くなったんだけど」イライラ

誠子「あ、はーいすぐ買って来るから待っててね?尭深」ハート

尭深「…いいから早く買って来いや」ゲシッ

誠子「あん!もう、せっかちなんだから、あ!三分以内に買ってこれたらご褒美貰えるっていうなら私頑張っちゃうかも!」ハート

尭深「…ぁあああっ!いいから行けって言ってんだろうがああああ!このクソブスがあああああ!
酒けけけ!酒出せよおおおおおああああっっ!!!」ガッシャーン

誠子「あう、わ、分かったから!生意気言わないから殴らないでぇ!」

尭深「あああ!あうあああああああっ!!はやぐうううう!鬼ごろじ飲むのおおおおおおおううううう……」ガッシャーンドッシャーン

尭深「…」

尭深「」

こんな感じで毎日愛しあって暮らしています
これもお酒のおかげかな?なーんちゃって!ハート
終わり

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする