【片岡優希SS】和「好きです!」咲(私を退部させようとしたくせに…)

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 03:55:34.75 ID:NZ+XYB9K0

咲「それで?」

和「それで・・・とは?」

咲「好きだって気持ちはわかったよ。それだけ?」

和「い、いえ・・・その・・・」

咲「何?他にもあるなら早く言ってよ」

和「お、お付き合いしてくれませんか!」

咲「お付き合いならもうしてるよね」

和「え・・・」

咲「お友達として、だけど」

和「そうではなく・・・恋人としてのお付き合いです咲さん」

咲「恋人としてかー・・・。うーん・・・」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:02:07.86 ID:NZ+XYB9K0

咲「女の子同士付き合うとなると、周囲の目が厳しいんじゃない?」

和「それは…こっそりお付き合いすれば…」

咲「…うん、いいよ」

和「本当ですか!?」

咲「でも、和ちゃんは私を守ってくれないとダメだよ?私は和ちゃんみたいに可愛くもないし、頭だっていいわけじゃないし、運動は…同じくらいか…。とにかくわかった?」

和「咲さんは可愛いです!そこは譲れませんけど、わかりました」

咲(和ちゃんの心を適当にもてあそんでボロ雑巾のように捨てよう。和ちゃんは猫かぶってるけど本性は怖い女の子だって知ってるんだから)

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:03:57.80 ID:ECmLmffo0

これは魔王ですわ

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:12:00.89 ID:NZ+XYB9K0

咲(あれから三日経ったけど、隙あらば手を繋ごうとしてきたりするから大変だったよ)

咲(まあ、和ちゃんはヘタレだから結局手を引っ込めちゃうんだけどね)

和「咲さん、週末の予定は空いてますか?」

咲「うん、空いてるよ」

和「良かったら一緒にどこか遊びに行きませんか?」

咲(これはデートの誘いなのかな…?)

咲「いいよ」

和「よかった…」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:13:42.16 ID:NZ+XYB9K0

優希「なになにー?のどちゃんと咲ちゃん、週末遊びに行くのかー?」

咲「うん、そうだよ」

優希「いいなー。私も一緒に行っていいか?」

和「え…それは…」

優希「ダメなのか…?」

咲「和ちゃん、友達を仲間外れにするのは…」

和「優希、一緒に行きましょうか」

優希「やったじぇー」

染谷「一年たちは仲がええのう」

久「そうね」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:20:08.64 ID:NZ+XYB9K0

京太郎(和のおっぱいでけーな…)
優希「わーい、みんなでカラオケだじぇー」

和「ええ、良かったですねゆーき」

咲(私は知ってるんだ。和ちゃんはあの笑顔の裏で今日一緒に遊ぶことになった優希ちゃんを疎ましく思っているのを…)

咲(色欲の為に友達をないがしろにするなんて許せないよ!)

優希「さーて、何を歌おっかな~。咲ちゃんとのどちゃんも曲を入れるじぇ」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:34:58.39 ID:NZ+XYB9K0

和「えっと…」

咲「むむむ…」

優希「もしかして二人ともカラオケに来たことないのか?」

和「い、いえ、それくらいあります!何を歌おうか迷っていただけです!」

咲(和ちゃんって他人に弱みを見せようとしないとこあるよね。あー、やだやだ)

咲「うん。私実はカラオケ行ったことなくってわからないんだ」

優希「そうなのか?珍しいな。じゃあ私が教えてあげるじぇ」

咲「ううん。優希ちゃんは曲が始まったから歌って。私は和ちゃんに教えてもらうからいいよ」

和「えっ?」

優希「そっか。なら大丈夫だな。それじゃ歌うじぇ~?」

優希『眠れない 夜には♪』

咲「和ちゃんはカラオケ初めてじゃないんでしょ?教えて教えてー?」

咲(そんな和ちゃんには恥をかかせてあげるよ。知ったかぶりは罪なんだよ、和ちゃん)

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:46:48.81 ID:NZ+XYB9K0

咲「和ちゃん、この浪漫ちっくストライク。って曲を歌いたいんだけど曲入れてくれないかな?」

和「は、はい、ちょっと待って下さいね。えーっと…」

咲(ふふ、焦ってる焦ってる)

和「こう…でしょうか…」

優希「オレンジ いつか 甘く…?あれ、何で曲を止めちゃうんだー?」

和「すみませんゆーき」

咲「和ちゃん…」

和「ま、待って下さい。今咲さんの曲を入れますから!」

優希「咲ちゃんの歌が早く聞きたいから曲を止めたのか。それなら許す!さ、早く咲ちゃんの曲を入れるんだのどちゃん」

和「え、ええ」アセアセ

咲(ふふ、ナイスアシストだよ優希ちゃん。多少は恥ずかしい思いをしないと知ったかぶりする和ちゃんの悪い癖は直らないだろうからね)

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:53:02.02 ID:NZ+XYB9K0

和「これで…」

優希「おっ、曲が流れ始めたじぇ~」

咲(違う曲だし…)

優希「へぇ、咲ちゃんは夜空を見上げて~Lost Romantics~なんて歌うのか。良い趣味してるじぇ~」

咲「あ、あはは…」

咲(知らないよそんな曲…)

優希「大橋歩夕のセカンドCD【ロマンちっく】収録曲、夜空を見上げて~Lost Romantics~。そんな曲を歌うなんてさすが咲ちゃん!そこにしびれる憧れるんだじぇ~」

咲「ね、ねえ和ちゃん・・・。この曲、頼んだ曲と違うんだけど…」

和「あ…名前が似ててちょっと間違えちゃいました。すぐちゃんと入れますから待ってて下さい」

優希「何だ、入れる曲間違えたのかー。ガッカリだじぇー」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:56:48.51 ID:zgy4piP+0

ちょっと何言ってるかわからないです

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 04:58:49.00 ID:NZ+XYB9K0

和「…これで!」

咲(あ、選んだ曲が流れた。さすが和ちゃん。あの一回の失敗で正しい操作を学習したなんて…)

和「どうぞ、咲さん!」ドヤァ

咲「あ、ありがと」

優希「みんな結構歌ったし喉渇いたんじゃないか?私が汲んできてあげるじぇ」

咲「あ、だったら私も一緒にとりにいくよ優希ちゃん」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 05:06:37.12 ID:NZ+XYB9K0

優希「ふんふ~ん、黒のドリンクは地獄の味だじぇ~♪」

咲「うわっ、優希ちゃん何作ってんの?」

優希「のどちゃんへの特製ドリンクだじぇ。薄暗いから多分バレないじょ。ま、多少はな」

咲「で、でも…」

優希「大丈夫、責任は私が持つから!」

咲(あのドリンクはきっと不味い…。和ちゃんが痛い目を見るのはいいんだけど…)

和「早かったですね」

優希「まあなー。はい、のどちゃん」

和「ありがとうございますゆーき」

咲「…」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 05:14:07.35 ID:NZ+XYB9K0

和「慣れない歌を歌ったので喉がカラカラです」クイッ

咲「待って和ちゃん!」

和「?」

咲「私のと交換!はい!」

和「ええ、構いませんけど?」

咲「んぐっんぐっんぐっ…」

優希「わわっ、何で咲ちゃんが…」

咲(和ちゃんに痛い目を見せるのはこの私なんだ。決して優希ちゃんなんかじゃ…ない!)

咲「プハーッ…。うぇぇ…」

優希「だ、大丈夫か咲ちゃん…?」

和「咲さん…?ハッ…、まさかゆーき、飲み物に何かしたんですね!?」

優希「 ッヒィ~」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 05:21:12.99 ID:NZ+XYB9K0

優希「機嫌を直して欲しいじぇのどちゃん」

和「私はいいです。咲さんに謝って下さい」プリプリ

咲「わ、私はいいよ。気にしてないから」

咲(和ちゃんの不味さに歪む顔を少し期待して、優希ちゃんを止めるのを躊躇っちゃったし…)

優希「そろそろお昼にしようじぇー。どこに行くー?タコスか?タコスなのか?」

和「まったく、話をすり替えようとして…。お昼は一応食べるところを調べてきています」

咲「へぇ、さすが和ちゃん」

和「…///」

優希「で、どこなんだそこは?」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 05:44:21.24 ID:wEKNvqX10

変人しかいねぇ!

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 11:04:36.48 ID:NZ+XYB9K0

和「割とリーズナブルなイタリアンレストランです。雑誌にも載っていたそこそこ知名度があるお店なんですよ?もちろん雰囲気もいいです」

咲「へぇ~」

優希「そうなのか…。でも、和ちゃんの言うリーズナブルって私達のリーズナブルと離れてる気がするじぇ…」

咲「あはは…。私もそんなにお金持ってない…」

和「大丈夫です。コースで数千円からなので一万円しないで食事できますから!」

優希「…」

咲「…」

優希「咲ちゃん、この辺に美味しいラーメン屋があるって噂なんだじぇ。行かないかー?」

咲「いいね」

和「あぁ、ごめんなさい二人とも」

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 11:10:49.23 ID:NZ+XYB9K0

優希「のどちゃんは庶民の金銭感覚をもっと理解して欲しいものだじぇ」

咲(まあ、私服にも相当こだわってるしすごいお金持ちなのはわかるけどさすがに高校生の食事で数千円はないかな…)

和「すみません…」

優希「私は今2000円くらいある。咲ちゃんは?」

咲「3000円だよ」

和「では、その予算で食事ができるお店を今携帯で調べ…」

咲「いいよいいよ和ちゃん」

優希「そうだじぇ。普通はそのくらいのお金でも十分食事ができるんだから。まったく、のどちゃんの世間知らずにも困ったものだじぇ」

和「はい…、すみません…」

咲(ふふ、すっかりしょげちゃって。この顔が見たかったんだよ私は)

咲「じゃあ、食べる場所が多い駅前を歩いてみよっか」

優希「賛成だじぇ」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 11:17:58.63 ID:NZ+XYB9K0

優希「休日の駅前はさすがに地方とはいえ人がいっぱいだな」

咲「そうだねー」

和「食べる所の看板が沢山あって目移りしてしまいますね」

優希「チッチッチ、のどちゃんは初心者だな。いくら沢山看板があっても、予算内で支払えるとこじゃないと意味ないんだじぇ?」

和「あ、確かにそうですね」

咲「だからいくら美味しそうでも料金の高い鍋や焼肉、お寿司なんかのは見ても…」

優希「あ、二人とも!ここはどうだ?」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 11:24:41.32 ID:NZ+XYB9K0

咲「へぇ~、1000円で食べ放題か。いいね」

優希「うんうん。じゃ、ここで決まりだじぇ」

和「待って下さい二人とも」

咲「どうかしたの?」

和「考えてもみて下さい。たった1000円で好きなものを好きなだけ食べられるなんておかしいと思いませんか?」

咲「ううん、別に」

和「ですが…!」

優希「さっきも言ったけど、庶民の金銭感覚に合わせて欲しいんだじょ。1000円で食べ放題っていうのは、それなりに安い食材だからできることなんだじょ」

咲「そうだね。普段和ちゃんがお食事してるようなとこでは考えられないかもしれないけど、私達には普通なんだよ?」

和「そう…ですね…。すみません、水を注してしまって…」

優希「気にするな。さ、入るじぇー」

咲(優希ちゃんは優しいな。そういえば和ちゃんと優希ちゃんは中学からの付き合いだっけ)

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 11:30:16.47 ID:NZ+XYB9K0

優希「何を食べようかな~?」

和「すごい…。ここに並べてあるお料理、どれでも好きなだけ食べていいんですか!?」

咲「そうだよ。といっても、所詮は1000円だから大したものはないけどね」

和「でも、すごいです。たった1000円で…。まさかこの世にこんな場所が存在したなんて…」

優希「ふふふ、いっぱいお皿に盛ったじぇ!先にテーブルに戻ってるじぇー」

咲「うん。私も飲み物取ったらすぐ戻るから」

和「何を取るか迷いますね…」

咲「時間はたっぷりあるからゆっくり選んでね。私も席で待ってるから」

和「はい」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 11:35:22.93 ID:NZ+XYB9K0

咲「わぁ、優希ちゃんお肉たくさん盛ってきたねー」

優希「まあな。女子高生に必要なのは肉だじぇ!」

咲「それはどうかと…」

優希「そういう咲ちゃんはバランスよく盛られてるな。咲ちゃんらしいじぇ」

咲「んん、そうかな?」

和「お待たせしました二人とも」

優希「それじゃ食べるとす…」

咲「うわぁ…」

和「どうかしたんですか二人とも?」

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 11:43:10.79 ID:NZ+XYB9K0

咲「和ちゃん…、その、すごくたくさん持って来たね…」

優希「両手の大皿に所狭しとな…」

和「ええ♪好きなものを好きなだけというので、せっかくなので二人の分も持って来ましたよ」ドヤァ

咲「あぁ…」

優希「あのなのどちゃん。食べ放題とはいえ最低限のルールがあるんだじぇ。こういうのはどこもそうなんだけど、残したら罰金が取られるんだじぇ」

和「そうなんですか?」

咲「うん…。それに、こういう場所は各自が好きなものを好きに食べるところだから、他の人に色々持ってこられても…」

優希「そう、楽しめないんだじぇ」

和「す、すぐに戻してきます!」

咲「あー、ダメダメ!そんなことしたらダメだよ和ちゃん!」

優希「そうだじぇ。一度取ったものを戻すなんて他の人に迷惑だしみっともないじぇ。それは私と咲ちゃんも食べるの協力するから戻さないように」

咲「うん」

和「すみません、二人とも…」

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 11:52:37.59 ID:NZ+XYB9K0

優希「うぇぇ、もう食べられないじぇー」

咲「私も満腹…」

和「二人ともすみませんでした…」

咲「いいよそんなの」

優希「そうそう」

和「はい…」

咲(ふふ、すっかり意気消沈してるよ。このまま今日一日苛めてもいいんだけど、それじゃ面白くないよね)

咲(今度は少し持ち上げて、それから落としてあげないと)

咲(絶望は落差が肝心なんだよね。だから今度は和ちゃんを持ち上げないと)

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 11:54:35.96 ID:K868RpAk0

いいSっ気ですね

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 17:25:30.51 ID:NZ+XYB9K0

優希「これからどうするんだー?」

和「そうですね…」

咲「お腹いっぱいで何もする気が起きないね」

優希「そうだな。じゃあ解散にしようじぇ。私は帰って寝るじぇ」

咲「うん、またね優希ちゃん」

ササヒナ「あら?片岡さん」

優希「げっ、ササヒナだじぇ」

ササヒナ「先生には敬語を使いなさい」

和「確かゆーきの…」

咲「うん。優希ちゃんの担任の先生だね」

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 17:30:11.85 ID:NZ+XYB9K0

優希「何か用でもあるんですか先生。今日は休日だじぇ」

ササヒナ「街で悪い遊びをしている生徒がいないか見回っていたのよ」

優希「ふーん。じゃ、私はこれで」

ササヒナ「そういえば片岡さんは成績が芳しくなかったわね。よかったらこれから勉強をみてあげる」

優希「遠慮しとくじぇ」

ササヒナ「困るのは片岡さんなのよ?じゃ、行きましょうか」

優希「咲ちゃんにのどちゃん、助けるんだじぇ!」

咲「が、頑張ってね優希ちゃん…」

和「ゆーき、普段勉強をサボってるからいけないんですよ。先生、ゆーきをよろしくお願いします」

ササヒナ「さ、ついてらっしゃい」

優希「 ッヒィ~」

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 17:33:36.80 ID:NZ+XYB9K0

和「ゆーきと先生は行ってしまいましたね」

咲「うん、そだね」

和「えっと…」モジモジ

咲「やっと二人きりだね、和ちゃん」

和「えっ…ええ、そうですね咲さん///」

咲「それじゃあどこか行こうか」

和「で、でもいいんですか?咲さん、お腹いっぱいで動きたくないんじゃ…」

咲「だから二人でゆっくりできるとこに、ね」

和「二人でゆっくりできるとこ…」ゴクリ

咲「うん。じゃ、行こっか」

和「は、はい///」

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 17:37:17.81 ID:NZ+XYB9K0

咲「好きなとこに腰掛けてよ和ちゃん」

和「二人きりでゆっくりできるとこって…」

咲「うん、図書館だけど?」

和「いえ、なんでもありません。咲さんは本が好きでしたものね」

咲(ふふ、何を期待してたのか丸わかりだよ。付き合ってまだ数日なのに大人な場所に行くわけないのに)

咲(ほんと、和ちゃんはむっつりスケベなんだから)

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 17:45:13.04 ID:NZ+XYB9K0

咲「…」

和「咲さんはどんな本を読むんですか?」ソワソワ

咲「んー?何でも読むよ」

和「そ、そうなんですか」ソワソワ

咲(こんな静かな場所で二人だと手持ち無沙汰になるよね。和ちゃんったらソワソワしちゃって。根は激情家な女の子だろうから和ちゃんには辛いのかな)

咲(私は忘れてないんだから。あの時和ちゃんが私に麻雀部をやめるように迫ったことを…。すごく怖かったんだから…)

咲「よしっ。本も借りたしそろそろ時間だし行こっか」

和「時間…?一体どこにですか?」

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 17:56:50.90 ID:NZ+XYB9K0

咲「どう?」

和「わぁ…、綺麗…」

咲「この図書館ではプラネタリウムが併設されてるんだ。数百円で楽しめるからお金がなくてもファンタジックな気分が味わえるんだ」ギュッ

和「あ、あの、咲さん…て、手が…///」

咲「ふふ♪」

和「はい、確かにどこか幻想的かもしれませんね…///」

咲(ふふ、薄暗くても和ちゃんが手を握られて赤くなってるのがわかるよ。手だって少し汗ばんで…。ほんっと和ちゃんはエッチなんだから)

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 17:59:20.83 ID:Nx6/SIzt0

なんだかんだ咲もノリノリだな

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 18:00:21.66 ID:NZ+XYB9K0

優希「今、咲ちゃんの声でファンタぢっくって聞こえたじぇ?」

和「ゆーき?」

優希「ファンタぢっく…?大橋歩夕の記念すべきファーストCDのファンタぢっく?あの未だロングセラーの?そこに目をつけるとはさすが咲ちゃん。そこにしびれる憧れるじぇー」

ササヒナ「片岡さん、プラネタリウムでは静かにしないと」

優希「 ッヒィ~」

咲「あ、あはは。まさか優希ちゃんたちもここに来たなんてね。星の勉強かな?」ササッ

和「あ…」

咲(手を離したら露骨にガッカリしてる。ふふ、和ちゃんのガッカリする顔は最高だよ)

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 18:09:36.77 ID:NZ+XYB9K0

優希「あれ、でも咲ちゃんさっきのどちゃんと手を繋いでなかったか?」

和「そ、それは…///」

優希「どうなんだ咲ちゃん?こんな暗い中でのどちゃんと二人きりで手を握ってたのか?」

咲「えへへ、暗いと少し不安になっちゃって」

優希「さすが咲ちゃんファンタぢっくなんてもんじゃないじぇ!これはもうファンタぢすただじぇ!」

ササヒナ「ファンタ…ぢすた…?もしかして大橋歩夕の四枚目のファンタぢすた!?」

ササヒナ「今までリリースしたCDに書き下ろしの新曲3曲を加えた12曲入りの1stフル・アルバム【ファンタぢすた】!?音楽の勉強もしてたなんて感心するわ、片岡さん」

優希「えへへ、照れるじぇ~」

咲「和ちゃん、優希ちゃんたちちょっとうるさいね。もう出よっか?」ヒソヒソ

和「そうですね」ヒソヒソ

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 18:15:54.51 ID:YcH8rQgx0

大橋歩夕のCDの情報が知れて咲のSSが楽しめるお得なスレだな(棒)

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 18:20:27.89 ID:XYSrrgyJ0

ともきーが書いていたのか

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 18:20:49.85 ID:NZ+XYB9K0

咲「せっかくの二人きりが台無しだったね、和ちゃん」

和「ほんとですよ!」

咲(ほんとなら和ちゃんは、今日二人きりのデートを期待してたんだよね。そう思うと少し可哀想なのかな…)

咲(ま、まあ、結果的にボロ雑巾みたいに捨てて絶望をあじあわせるんだから、もう少しくらいは…いいかな…)

咲「それじゃあ今日はこれでお別れだね」

和「そうですね…。あの、また一緒に遊びに行きましょう!その…今度は二人きりで…」

咲「そうだね」

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 18:24:58.49 ID:NZ+XYB9K0

咲「あ、もう月が出てる」

和「そうですね。最近陽が落ちるのも早くなって…」

咲「昔の人が歌った歌の歌詞で、プラスチックの月ってフレーズがあってね」
染谷「そういえば久、知っとるか?大橋歩夕の出した三枚目のCDが【プラスちっく】っちゅーんじゃが」

久「はいはい、何回も聞いたから知ってるわよ」

染谷「ならええんじゃ」

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 18:27:38.33 ID:neZ32D/B0

いい加減にしろwwwwwwwwwwwwwww

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/23(日) 18:29:35.56 ID:NZ+XYB9K0

和「それでは名残惜しいですがこれで…」

咲「あっ、和ちゃんちょっとこっち向いてくれる?」

和「はい、なんでしょう」

咲「不意打ちだけど」チュッ

和「へ…?あ、ほっぺに咲さんの…///」

咲「じゃ、じゃあまた来週!またね///」

和「は、はひ…///」

咲(まったく、ほっぺにちゅーされたくらいであんなになっちゃって!これだから和ちゃんは…///)

咲(いつか和ちゃんは思い知るんだから。絶望という負の感情ををね…。ま、それまでは少しくらいは付き合ってあげててもいいかな…///)

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