【園城寺怜SS】姫子「竜華さんに…会いたかです」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:00:51.47 ID:5pJ81k4Do

インハイ後

新道寺部室

姫子「準決勝…もんすごい試合やったね」

煌「ええ、とてもすばらでした」

姫子「(大将戦…穏乃ちゃんや淡ちゃんも手ごわかったけど…)」

姫子「(千里山の人…ええタイミングで和了してて…)」

姫子「(ちょっと冷淡でぶちょーに似とっし…カッコよかったなあ…)」ポー

煌「姫子、どうしました?」

姫子「竜華さんに…会いたかぁ…」トタトタ
煌「ふむ…姫子があんなになっているのも珍しいですね」

煌「竜華さん、とは…確か……」

ダダダダ ッダァン!

哩「姫子、なんばいいよっとね!」

煌「すばらッ!?」

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:01:51.96 ID:5pJ81k4Do

煌「ぶ、部長…どこから出てこられたんですか?」

哩「どこからでもええばい!それより、なんね!」

煌「………はい?」

哩「清水谷は碌な女やなか!」

哩「怜竜だけかと思いきや、他の女も総なめにしよる!」

哩「淡竜、洋竜と…節操ないにもほどがあるったい!」

哩「そいで……うちの姫子やと…」

哩「姫竜なんて絶対につくらすっか……!」ギラギラ

煌「あ、あのー…部長」

哩「なんか!」

煌「姫子が先ほど大阪に行くと出てゆきました」

哩「なんとォ!?」

ダダダッ

煌「部長も出て行かれました…」

煌「さすがに九州の女性は情熱的ですね、すばらです」

煌「私も心配ですし、行きましょうかね」トタトタ

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:02:32.34 ID:5pJ81k4Do

新大阪駅

姫子「勢いに任せて大阪に来たのはええけど」

姫子「こっからどうすっか全く決めとらんばい」

姫子「千里山で検索、かな…」ポチポチ

怜「あれ、新道寺の…」

姫子「!千里山の…園城寺さん、ですか?」

怜「せやで。確か、姫子ちゃん、や んな?」

姫子「…はい!」

怜「こんな所で、どないしたん?旅行?」

姫子「いえ…その………」モジモジ

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:04:52.10 ID:5pJ81k4Do

怜「そんな、モジモジしてから」

怜「思い人に会いに来たみたいやなぁ?」ニヤニヤ

姫子「………はい」

怜「え、マジで…(冗談やのに)」アセッ

姫子「……あ、の!千里山に行きたかとです!」カァ

怜「(ほんでうちらの所か…)」

怜「(この子と当たったのは、竜華やけど………)」

怜「(………いや、ないな。竜華はありえへん、うん)」ブンブン

怜「(た、たぶんセーラやろ)」

姫子「お、園城寺さん…?」

怜「………ええで。連れてったるでー。ついでに打とうや」

姫子「あ、ありがとうございます!」

――

小倉駅

哩「こ、小倉に着くまでにえろう迷ってしまった…」

「こだま760号が参ります~」

哩「こだま…ええい!新幹線に乗っとったらいつか大阪に着くばい!」

哩「待っとれ姫子…おまんの貞操は私が守るっ!」ゴッ

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:08:00.64 ID:5pJ81k4Do

千里山部室

怜「ここやで」ガラガラ

セーラ「おーっす…って、お前、新道寺の…」

姫子「鶴田姫子です…すみません突然」

泉「なしてここに来はったんですか?」

姫子「………それは…」オロオロ

姫子「(竜華さんに会いに来たなんて、言えない……)」

怜「打ちに来たんや、打ちに!ほら、半荘やろうや、姫子ちゃん?」チラリ

姫子「(…助かった……園城寺さん、ありがとうございますっ)」

怜「(ええよ、セーラに早うアタックし)」ニコ

船Q「ほな、みなさん打ちよってください。私清水谷先輩呼んできます」ガラガラ

姫子「!」

怜「………!(まさか、こいつ…)」ゴオオ

セーラ「おー、怜はやる気十分やな。ほな、やろうか!」

――

新幹線内

「次はー、厚狭ー、厚狭です。降り口は~」

哩「………どがんしてこげに山口は駅が多いとね!」イライラ

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:10:44.24 ID:5pJ81k4Do

姫子「………ラス…」ズーン

怜「うちが………トップやな」ドヤッ

セーラ「………んあー、もう怜凄すぎや」

泉「いつもですけど…はぁ、3チャかぁ…」

ガラガラ

姫子「!」

竜華「わー、ホンマに姫子ちゃんがおる!」

姫子「りゅ、竜華さん………」

怜「(『竜華さん』、やと…ウチは『園城寺さん』やったやないかい!)」

竜華「久しぶりやなー、元気しとった?」ニコッ

姫子「っ!げ、元気にしとりました…」ドキドキ

怜「(……この子、ホンマに竜華狙って…)」

竜華「今終わったところ?ウチとも打とう!」キラキラ

姫子「…………はい!」

怜「(……竜華、愛想振り撒かんでや……)」イラ

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:15:54.92 ID:5pJ81k4Do

怜「………じゃあ私抜けるわ。ちょっと休んでくるで」フラフラ

竜華「あっ、怜、大丈夫?」ギュッ

姫子「!」

怜「……別に肩持ってくれんでも歩けるで。」フィッ

怜「じゃあ、楽しんで」スッ

ガラガラ

怜「(………また素直やないことをしてもうた…)」ズーン

パタン

竜華「怜……………」

姫子「(竜華さん……)」

竜華「……ああ、姫子ちゃんごめんな?やろうか」ニコッ

姫子「は、はいっ!(…園城寺さんには申し訳なかやけど…)」

姫子「(今を、楽しませてもらいます)」

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:16:41.84 ID:5pJ81k4Do

新幹線こだま内

「次はー、岡山ー、岡山ー、終点です」

哩「………え、これ大阪まで行かんと…?ど、どうすれば……」

――

新幹線のぞみ内

「次は~新大阪~新大阪です。降り口は~」

煌「さすがにのぞみは速いですね。すばらです」

煌「しかし…部長がいなかったのはすばらくない。先のに乗っていかれたのでしょうか…」

煌「迷っていたら心配です…ちょっと町を探してみましょうか」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:17:40.30 ID:5pJ81k4Do

竜華「終わったな、ウチがトップやっ!」ドヤッ

セーラ「1000点差でドヤ顔すなや…」

姫子「(3チャで終わってしまった…恥ずかしかぁ…)」

泉「」カタカタ

竜華「姫子ちゃんは和了点高いけど突っ張り過ぎやな…」

竜華「大将やし、オリも考えて打ったらええと思うで?」

姫子「あ、ありがとうございます…」カアッ

船Q「もう終了時間ですし、終わります?」

竜華「そやな。じゃ、怜呼んでくるわー」トタトタ

姫子「…あの!竜華さん……」

竜華「ん?何ー?」

姫子「もしよければ、この後二人で……ご飯、行きませんか?」

竜華「?ええけど…………」

ガララッ

怜「あかんでっ!」

竜華「あ、怜」

姫子「!」

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:18:48.35 ID:5pJ81k4Do

怜「竜華っ!」ギュッ

竜華「んー?どないしたん?」

怜「きょ、今日体調悪いから、一緒に帰ろう?」ケホッ

竜華「ほ、ホンマ!?大丈夫……?」

セーラ「(…いや、さっきの勢い考えたら、嘘って普通わかるやろ…)」

船Q「(先輩は多少アホやから仕方ないと思います)」

姫子「…………あ、じゃあ、大丈夫ですよ、ウチは……」

竜華「姫子ちゃん…………」

竜華「………………怜」

怜「…………?」ギュ

竜華「ごめん、今日はセーラに連れて帰ってもらって?」ナデナデ

怜「!?」

姫子「!?」

泉「(うわ………)」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:20:07.80 ID:5pJ81k4Do

竜華「せっかく姫子ちゃん福岡からきてくれたからな、案内したげたいんよ」

怜「……………んぅー」ギュウ

竜華「はーなーしーてっ!」

バッ

怜「あっ………」シュン

竜華「……ん、じゃ、セーラよろしく!」

セーラ「………おう(お、俺か………)」

泉「(先輩、ドンマイです………)」

竜華「怜、帰ったらご飯食べてすぐ寝るんよ?無理せんようにな?」

怜「…………………うん」

竜華「……じゃ、姫子ちゃん、行こう?」

姫子「……え、でも…………」

竜華「来てもらったのに、半荘二回打っただけで帰るなんて勿体ないやん!」

竜華「ほら、行くで?」ギュッ

怜「!」

姫子「あっ………(手…………)」カァッ

竜華「?んじゃ、みんな、また月曜ねー!」

ガラガラ

怜「…………」ジワッ

怜「りゅうかぁ………」ポロポロ

セーラ「…………はぁ」

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:23:39.33 ID:5pJ81k4Do

竜華「さてさて、なに食べたい?」

姫子「…えっ、と」マッカ

竜華「?ああ、手繋ぎっぱやったな、ごめん」パッ

姫子「あっ……(勿体ないこつしてもった…)」

姫子「あの、園城寺さんは…良かったんですか?」

竜華「怜?…心配は心配やけど、セーラもおるしな、たぶん大丈夫や」

姫子「でも……」

竜華「ええってええって!気にせんで!」

竜華「食べたいもんなかったら、適当に案内するでー!こっちや!」ダッ

姫子「……ま、待ってください…」

姫子「(対局ん時とは違って、優しか人ばい…)」

姫子「(…あ、訛らんようにせんば)」

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:25:22.59 ID:5pJ81k4Do

怜「りゅうかぁ…りゅうかぁ」グスグス

セーラ「べ、別に地方から出てきた子を案内しとるだけやで?」

船Q「そうですよ、あの顔はやましいこと0です。保証します」

怜「でも……ウチよりあの子とったぁ……」エグエグ

泉「(あーめんどくさい)」

バッタァン!

怜「!?」

哩「清水谷竜華はどこっおっかああああああ!!!」

泉「わ、新道寺の…」

船Q「(……めんどくささ倍プッシュやな)」

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:27:46.83 ID:5pJ81k4Do

竜華「ここや!最近出来たたこ焼屋さんやで」

姫子「わー、良い匂い…」フラフラ

竜華「普通のも美味しいけどな、明太チーズ入りのも案外美味いねん」

姫子「明太と言われると福岡県民としての私の血が騒ぎますっ…!」

姫子「……佐賀出身なんですけどね」エヘヘ

竜華「ふふっ、姫子ちゃんはおもろいなぁ」クスッ

竜華「………なら、1パックづつ買って半分こしようや」

姫子「はっ、はい!」

姫子「(半分こ…竜華さんと……)」ドキドキ
煌「おや…こんな早くに見つけられるとは、すばらですっ」

煌「…でも、あの中にいきなり顔を出すのも無粋というものですね」

煌「少し様子を見ましょうか」

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:30:06.60 ID:5pJ81k4Do

哩「なんかちゃ!あの清水谷は!」

怜「こっちの台詞やっ!哩姫があろうにそっちのは…!」

哩「姫子は何も悪くなか!」

怜「ちゃうわ!あの子は泥棒猫たい!許せんと!」

哩「それを言うなら…清水谷はァ…タラシったい!」

怜「竜華はタラシやない!ウチ一筋やっ!」

哩「姫子やって私一筋ばいっ!」

ギャーギャー

セーラ「…………うるせぇ」

船Q「(なんでか園城寺先輩が博多弁を使っとるな…しかも微妙に間違ってる)」

泉「(…どうやって収拾つけるんやコレ………)」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:32:58.58 ID:5pJ81k4Do

竜華「美味しいなぁ」モグモグ

姫子「本当ですね」モグモグ

竜華「姫子ちゃん、一個ちょうだい!」

姫子「ぶちょーのも、ひとつ欲しかです……って、あ」

竜華「………ええよっ」

竜華「ウチも『ぶちょー』やしなっ!」フフッ

姫子「す、すいません…」カアア
煌「……尾行はストーカーみたいで、すばらくないですね」モグモグ

煌「…あっ、このたこ焼き本当に美味しいですね。買って帰りましょうか」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:34:40.65 ID:5pJ81k4Do

竜華「じゃ、ひとつあげるで!はい、あーん」

姫子「!?い、いやっ!」

竜華「?(怜は普通に食べるのにな…)ほらっ」ズイ

姫子「……あーん」パクッ

モグモグ

竜華「普通のも美味しいやろー?」

姫子「(緊張しすぎてなんもわからん)……はい」

竜華「ここのネギマヨがな、怜がめっちゃ好きなんよねー、……」

姫子「……………」
煌「遠目からだと…イチャイチャしているようにも見えますが…」

煌「(姫子は、清水谷さんに部長を重ねてるだけのようにも見えます…)」

煌「(……本当に清水谷さんが好きなのでしょうか……?)」

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:37:00.34 ID:5pJ81k4Do

哩「………姫子ぉ…」

怜「…ウチより……姫子ちゃんがええんやな…」

哩「やから、姫子が清水谷なんぞを取るわけないっち言いようばい!」

怜「なんや!負け犬がピーピーうるさいわ!」

哩「なんやとぉっ!」

ギャーギャー

船Q「………お二人さん」

哩「なんねっ!」

怜「止めるな船Q!」

船Q「…少し、冷静に考えて下さい」

怜・哩「?」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:38:19.92 ID:5pJ81k4Do

船Q「園城寺先輩は清水谷先輩を姫子ちゃんから取り戻したい」

船Q「白水さんは姫子ちゃんを清水谷先輩から取り戻したい」

船Q「……行き着く目的地を考えたら、お二人は仲間になるんやないですか?」キラン

怜・哩「!」

怜「新道寺っ!」アクシュ

哩「園城寺っ!」アクシュ
セーラ「(浩子っ!すばらやっ!)」

泉「(すばらです!船久保先輩ッ!)」

船Q「(我ながら…完璧っ!)」スバラッ

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:38:57.91 ID:5pJ81k4Do

哩「ほいたら行くばいっ!」

怜「竜華のことやからあそこのたこ焼屋行って…」

怜「今頃公園に向かっとるで!」

哩「そうかッ助かる!案内してくれっか!」

怜「任せときっ!」

哩「千里山の方々、騒がせたな!園城寺、行くばいっ!」

ガラガラ

バタバタバタ……

セーラ「……………」ハァ

泉「…そういや九州に台風近づいてるみたいですよ」

船Q「…その情報いらん……いや、なんでもないわ」

セーラ「……部室から台風が去っただけで御の字や」

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:40:01.35 ID:5pJ81k4Do

公園 ベンチ

竜華「んー!ええ天気やなー!」

姫子「本当ですね。福岡はちょっと雨模様でしたけど」

竜華「ほんまかー、そういや台風らしいもんな!」

姫子「そうですよー」

竜華「雨の日は怜が大変やねん!この前もな…」

姫子「…………………」

姫子「(無意識なんやろうけど…)」

姫子「(竜華さん、さっきから園城寺さんの話ばっかりばい)」

姫子「(…やっぱり、竜華さん……)」

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:41:09.86 ID:5pJ81k4Do

竜華「……姫子ちゃん?大丈夫?」

姫子「………え?っあ、大丈夫です!すみません」アセッ

竜華「ちょっと連れ回したからなー、疲れた?」

姫子「………えと」

竜華「膝枕したるわ、おいで?」ポンポン

姫子「へっ?」

竜華「ほらっ…ね?」ニコッ

姫子「…………」ドキッ

姫子「……………失礼します」ポスン

竜華「いらっしゃいー♪」

姫子「(やばい)」

姫子「(りゅ、竜華さんに、膝枕してもらっとお…)」ドキドキ

竜華「やっぱり姫子ちゃんは可愛いなぁ~♪」ナデナデ

姫子「………っ」カアア

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:43:12.84 ID:5pJ81k4Do

竜華「もうすぐ世代がわりやなぁ、部長は姫子ちゃんがやるの?」

姫子「……いいえ、花田がやります」

竜華「ああ、すばらさんか」クスクス

竜華「ウチは浩子がやるで。秋季や春季で当たったらよろしゅうな」

姫子「(竜華さんは………)」

姫子「(私の事ば後輩としか見とらんったい)」

姫子「(この気持ち、伝えんば…)」

竜華「姫子ちゃん?」

姫子「(園城寺さんと、同じ土俵にも立てんばい)」

姫子「………あの、竜華さん…」ムクリ

竜華「うんー?」

姫子「私、私………」ドキドキ

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:43:59.32 ID:5pJ81k4Do

ダダダッ

哩「清水谷っ!」

姫子「ぶ、ぶちょお…なんでここに……?」

怜「竜華ぁ!」

竜華「あれ、怜ようなったの?」

怜「竜華ぁ………!」ゴオオオ

竜華「え、なに?」

哩「おまん…私の姫子をっ…たぶらかしおって…!」ツカツカ

姫子「(ぶ、ぶちょお、今、『私の』姫子っち……)」カァ

怜「ウチがおるのに、なんで姫子ちゃんなん!」ツカツカ

竜華「ちょ、待ってーな、話が見えない…」

煌「(姫子、姫子、ごたごたしてるうちに少しこちらへ)」コソコソ

姫子「(は、花田まで!?)」

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:45:48.69 ID:Bif+CRU3o

さすがすばらっ!
哩先輩と怜は落ち着けww

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:50:45.96 ID:5pJ81k4Do

哩「清水谷ぁ…!人の女を寝取った罪は重いぞ……!」キッ

怜「竜華!」ギュウ

竜華「ちょっ…怜、苦しいって……」

怜「もう…ウチの所から……離れんで…っ!」

竜華「離れる、とかそんなんやないって…」

竜華「今日だって姫子ちゃんに大阪案内してただけで…」

怜「じゃあさっきはなんしよったと!」

竜華「(博多弁!?)」

哩「膝枕しよったろうに!ぬけぬけと『案内だけ』なっぞ言ゆるなぁ…!」ゴオ

竜華「ひ、姫子ちゃんが疲れてたみたいやったから…」

怜「竜華は疲れとる子みんなに膝枕するんか!?」

竜華「……(あかんの……?)」
――

セーラ「竜華も鈍いよな」

泉「自分が園城寺先輩好きってことすら気づいてないですしね」

船Q「さすがに今日のイベントで気付くんじゃないんですかね」

セーラ「やとええな……」

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:58:12.99 ID:5pJ81k4Do

公園内 すこし離れたベンチ

煌「ここならいいですかね」

姫子「ぶ、ぶちょーも花田も」

姫子「なんでここにおんしゃーと?」アセアセ

煌「姫子がふらふらと大阪に行ったから心配でついてきたんですよ」

煌「部長も同じです。姫子が心配だったみたいで」

姫子「私が……心配…?」

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 18:59:02.23 ID:5pJ81k4Do

煌「インハイが終わってから、部長と全然会われていなかったですよね」

姫子「うん……受験やし忙しいっち思って…」

煌「姫子は寂しかったんじゃないんですか?」

姫子「うん?」

煌「部長と話したいけど、受験だって気を遣ってしまって話せないから、」

煌「寂しさがたまっていたんだと思いますよ」

姫子「そう、なんかな……」

煌「清水谷さんも対局中は部長に似てますしね」

煌「知らず知らず部長に重ねて、好きになってしまったのではないでしょうか?」

姫子「……(確かに、竜華さんが私とおるとき園城寺さんのこと考えようみたいに)」

姫子「(私も、部長のことばずっと考えよった)」

煌「…部長は、姫子さんが心配で、勉強ほって大阪に飛んでくる、人ですよ?」

姫子「!」

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 19:07:17.00 ID:5pJ81k4Do

怜「竜華ぁ…」ジリッ

哩「清水谷ぃ…」ジリッ

竜華「(ほ、ホンマになんなんやこれ…)」アワアワ
姫子「………………ぶちょー」

哩「!姫子………」

姫子「……ご心配おかけして、すみませんでした」ペコリ

姫子「…でも、私を心配して、大阪まで来てくれたん……」

姫子「とても、嬉しかです」カァッ

哩「…………」

姫子「……え、っと」

姫子「竜華さんと色々喋って、思ったんです」

竜華「?」

姫子「私、やっぱりぶちょーが好きです」

哩「ひ、ひめこ………」

哩「………私も、好いとうばい…」ギュッ

姫子「………ぶ、ぶちょー」カアア
竜華「(……そんな話、したっけ……?)」

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 19:15:23.76 ID:5pJ81k4Do

新大阪駅

姫子「花田も、わざわざ大阪まで、ありがとうね」

煌「いえいえ、私は本場のたこ焼きを買いに来ただけですから」

哩「清水谷、園城寺、色々と迷惑かけたな、すまんかった」

竜華「いや、全然…(何があったのかほとんどわからないまま解決していた)」

怜「…………大丈夫や」ギュッ

竜華「怜?」

姫子「また来ますから、話聞いてくださいね、竜華さん!」

竜華「うん、ええよ!またおいで!」

怜「…………」イラッ

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/08/24(土) 19:16:24.95 ID:5pJ81k4Do

竜華「新幹線、こだまには乗らんようにね。大阪まで来んからな」

哩「!」

怜「……『さくら』か、『のぞみ』やで」

姫子「分かってますよー!では、また!」

プシュー

竜華「(さて…………)」チラッ

怜「…………」ジトッ

竜華「………ネギマヨ、食べに行く?」

怜「…………うん」ギュッ

――

ガタンガタン

煌「(これにて、一件落着ですかね!すばらですっ)」キラン

煌「(…園城寺さんの問題も残っていますが…それはまた今度としましょう)」
おわり

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