1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:15:58.98 ID:jRN8iMQW0
――昼 岩手>宮守女子 麻雀部室
胡桃「」
エイスリン「クルミ! オキテ!」
塞「うぅ……だからあれほどシロで充電するときは
体のシロ成分が全部ぬけてからにしろって言ったのに!」
白望「……」
姉帯「充電しながら電力を使うと長持ちしないもんねー……
携帯電話の電池とかとか……うぅ」
白望「……」
白望「……」
白望「え……?」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:21:54.04 ID:jRN8iMQW0
エイスリン「ク、クルミ……シンジャッタノ?」
塞「そ、そんなはずない! こんな所で死なせたりなんかしないから」
塞「確か充電池を復活させる方法がいくつかあったハズ
諦めるのは それを試してからでも遅くないって」
姉帯「じゃ、じゃあじゃあ! 私がやふーで検索してみるよー」
白望「……胡桃」
白望(いつものように膝の上で充電してたはずの胡桃が突然
糸を切らした人形のように前のめりに傾き
今はうつ伏せのまま倒れ伏せている)
白望(死んだ……? 充電のしすぎで?)
白望「……」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:25:58.87 ID:jRN8iMQW0
塞「で、でも念のため救急車も呼んでおこう」
>ピッ、ピッ
塞「あ、もしもし! ――」
エイスリン「シロー……クルミ……クルミガ……」
白望「……」
胡桃「」
胡桃「」
胡桃(……や、やべー どうしよう)
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:31:11.42 ID:jRN8iMQW0
胡桃(ちょっとしたドッキリのつもりでエイちゃんと
打ち合わせしたのに 私の演技が上手すぎたのか
仕掛け人のエイちゃんまで 私が死んだと思ってるし)
胡桃(いやでもおかしいでしょ! 充電のくだりで気付いてよみんな!
分かるでしょ普通は! そこでネタバラシの予定だったのにー!)
胡桃(と、とにかく もう我慢できない!
救急車ならまだキャンセル効くだろうし 起きるなら今しか――)
白望「胡桃……」
白望「っ……胡桃……ゴメッ……ン……ゴメンナサイ……!」
エイスリン「シロっ……ナカナイデ? わ、ワタシモ……グスッ……ナキナクナルヨ……!」
姉帯「う、うえーん! クルミー! クルミ死んじゃやだー!」
胡桃(あ、これ起きるの無理だわ)
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:31:34.89 ID:0vGr36hS0
ほんと胡桃ちゃんはお茶目さんだなー
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:35:22.46 ID:jRN8iMQW0
塞「諦めないでよみんな!」
姉帯「だってー、だってぇー……」
塞「もうトヨネ! それ貸して 私が探すから」
塞「えっと……十円硬貨で電池を挟むのが一般的な方法だから
この状況で見立てるとすれば 胡桃を私達みんなで挟めばいいみたい」
胡桃(えっ)
塞「ほらみんな床に寝そべって! みんなで胡桃をギューッとするの!」
エイスリン「ウン……ワ、ワカッタ! ヤル!」
白望「胡桃……」
姉帯「が、がんばるよー」
胡桃(あわわわわ!!!)
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:40:37.17 ID:jRN8iMQW0
白・姉・エ・塞「せーの!」
>ギューッ
胡桃(にゅああ゛ああ゛!!!?? 痛い痛い! 潰れる潰れる!)
>ギューッ
胡桃(あ、でも おもちがいい感じに柔らか以上にやっぱり痛い!)
>ギューッ
胡桃(あ、ヤバい 寝ころんでるのに頭クラクラしてきた)
胡桃「」
>ギューッ
胡桃「」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:43:15.33 ID:IO/rQrnW0
胡桃ちゃんそこ代われ
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:43:43.27 ID:9HX7z8ac0
おもちに挟まれて死ぬなら本望です
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:45:35.12 ID:jRN8iMQW0
塞「……ダメか」
エイスリン「ト、トヨネー……クルミ オキナイヨー……」
姉帯「うん……うん……どうしよー」
胡桃「」
胡桃「」
胡桃(――はっ いま一瞬意識トんでた!)
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:50:29.59 ID:jRN8iMQW0
白望「そんな……ウソだ 胡桃……くるみ」
塞「ま、まだ方法はあるって! 諦めんなシロ」
胡桃(や、やばい……次なにかされたら
ほんとに死んじゃうかも……)
塞「――あぁもう見つからない! なんで……?」
塞「なんでよぉ……やだ……やだぁ! 胡桃がいなくなるなんてグスッ……絶対いやっ」
胡桃(私もイヤだからそんな反応しないでよホント! 逆に起きにくいの!)
姉帯「あ、あのあのみんなー?
……一つ思ったんだけど 聞いてくれるかな」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:54:33.66 ID:jRN8iMQW0
エイスリン「トヨネ?」
姉帯「電池って先端が剥き出しになってるよねー?
でもさっき 私達とくっていてた胡桃は
服を着てたと思うんだー」
胡桃(えっ)
塞「そ、そっか! 胡桃の服が 私たちと胡桃の接触を邪魔する
絶縁体になっていたのね!」
胡桃(いやその理屈はおかしいって!
私とシロは服を着たまま充電できてたって前提なのに!)
塞「じゃあみんな! 急いで胡桃をスッポンポンに剥きましょう!」
胡桃(ギャー! 待って待って待って! シロじゃないけどちょっとタンマ!)
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:57:48.73 ID:Db6QFhGV0
こ、これは見たい……
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 20:59:01.89 ID:3FvUJ0i6O
副会長こっちです
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 21:00:17.53 ID:jRN8iMQW0
白望「まって」
エイスリン「エッ」
白望「は、ハダカなら 私がなる」
塞「……え!? なんで!?」
白望「だって……く、胡桃がグスッ……充電充電って
っふぇ……ただ甘えてた、だけ……なのに グスッわたし……胡桃が好きだったから」
白望「胡桃の気持ち利用して……いつもくっついて……っう
だから……責任、とらなくちゃグスッ……私のせいヒックだから」
塞(あっちゃー……)
姉帯(あわわわ、あわわ)
姉帯(ど、どうしよー シロがガチ泣きしちゃったよー)
塞(こ、ここで逆ドッキリはオシマイってなる予定だったのに……
やっぱり何も知らないシロで臨場感をだそうとか考えないで
最初から仕掛け人に引き入れればよかった……)
エイスリン「アワワワワ……!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 21:05:13.35 ID:jRN8iMQW0
胡桃「ご」
胡桃「ごめん!」
白望「え……?」
胡桃「実はドッキリだったの! ごめん!」
白望「……」
胡桃「死んだとか 充電切れとか一切ないです!
許して! シロ! 何でもするから!」
白望「……よ」
胡桃「……」
白望「よかった……胡桃 生きてた……?」
白望「よ、よかった…… よかったよぉ……」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 21:10:42.16 ID:jRN8iMQW0
―
――
―――
白望「何か言うことは?」
エ・塞・姉「ゴメンナサイ!」
白望「謝る相手が違うよね」
エ・塞・姉「クルミゴメンナサイ!」
胡桃「いや自業自得だったから 私は別に」
姉帯「ごめんね……昔テレビで見てずっと憧れてたから……
つい悪ノリしちゃったんだ……」
エイスリン「マタヤリタイ!」
白望「……」
エイスリン「ジョ、ジョーク! ニュージーランドリアンジョーク!」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 21:13:16.28 ID:Db6QFhGV0
何だジョークか
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 21:13:27.54 ID:l1fWWCce0
とんでもないキーウィなのよー
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 21:16:10.79 ID:jRN8iMQW0
胡桃「あ、そういえば救急車は?」
塞「あんなのフリよフリ コールボタン押さずにしゃべってただけ
うん、はい……ごめんね シロ」
白望「……いいよ、トヨネも許す 塞も許す
エイスリンもかろうじて でも」
白望「胡桃は許さない」
胡桃「えっ」
白望「だから、さっき 何でもするって言った責任
取ってくれるよね……?」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 21:23:50.44 ID:jRN8iMQW0
胡桃「え! それはその……!」
白望「ただ質問をさせてもらうだけ 返答の内容は強制しない――だから」
白望「……胡桃が私のことをどう思ってるか 聞かせてほしい……」
胡桃「……」
胡桃「す、好き! 私だってシロのこと――だって」
胡桃「充電地が求めてるのはいつも! 専用の充電器だからね!」
塞(その返事はないわー)
エイスリン(ナイワー)
姉帯(わースゴいよー 告白シーンを肉眼でみたの生まれてはじめてだよー)
白望「ふ……ふふ」
胡桃「な、なんで笑うの!」
白望「胡桃らしいなって――じゃあ、よろしくね 胡桃」
胡桃「うん! よろしくシロ!」
カン!!!!
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 21:30:12.99 ID:Db6QFhGV0
宮守は可愛いなぁ乙!
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/28(火) 21:43:36.65 ID:HLnQwjND0
乙
皆可愛い